ウクライナ戦況

ウクライナ軍がバラクレヤを解放、さらにロシア軍を押し返すため前進中

ハルキウ州で反撃を開始したウクライナ軍は7日、ロシア軍占領下のバラクレヤを解放した可能性が非常に高く、この勢いに乗じてSemenivkaとBryhadyrivkaに向かって前進しているらしい。

ほぼ1日でこれだけ前進できると言うことは、バラクレヤ方面の守りは予想以上に手薄だった可能性が高い

正確にハルキウ州での反撃が何時始まったのかは不明だが、ウクライナ軍兵士がバラクレヤ市のモニュメント前で国旗を掲げる様子が確認されているため、ほぼ1日でバラクレヤを含む周辺拠点を解放した可能性が非常に高く、この勢いに乗じてSemenivkaとBryhadyrivkaに向かって前進しているらしい。

出典:Google Map ハルキウ州の戦況/管理人加工

ウクライナ軍は最終的に「イジュームやクピャンスクに向けてロシア軍を押し返すのではないか」と予想されているが、今のところハルキウ州における反撃意図はよく分かっていない。

ひとつだけ言えるのは「威力偵察レベル」ではない本物の反撃だと言う点で、ほぼ1日でこれだけ前進できると言うことはバラクレヤ方面の守りは予想以上に手薄だったのだろう。


追記:バラクレヤ市内のロシア軍排除を確認、ウクライナ軍はバラクレヤでロシア軍部隊の指揮官(中佐)を拘束した。

関連記事:ウクライナ軍がバラクレヤを包囲か、さらにイジュームに向けても前進?
関連記事:ウクライナ軍の反撃はヘルソン限定ではない? ハルキウ州でも反撃を開始か
関連記事:ウクライナ軍が多方面で反撃、ロシア軍はアントノフスキー橋の修復を断念

 

※アイキャッチ画像の出典:WarMonitor

ウクライナ軍がバラクレヤを包囲か、さらにイジュームに向けても前進?前のページ

反撃が順調なウクライナ軍、ミサイルでサキ空軍基地を攻撃したと認める次のページ

関連記事

  1. ウクライナ戦況

    学習して変化するロシア軍の能力、現在のKh-101は2022年とは別物

    ウクライナ国防省情報総局のスキビツキー副局長は最近「ロシア軍のミサイル…

  2. ウクライナ戦況

    ウクライナ国防省、この戦争のターニングポイントは8月で年内に終結する

    ウクライナ国防省情報総局のキリロ・ブダノフ准将は12日、この戦争は8月…

  3. ウクライナ戦況

    ロシア軍がミサイルでキーウ近郊を攻撃、ウクライナ軍の防空システムが作動

    クレバ知事はロシア軍がキーウ近郊のヴィーシュホロド地区に向けてミサイル…

  4. ウクライナ戦況

    ウクライナ軍、防空システムを失った蛇島のロシア軍部隊を空から攻撃

    ウクライナ軍南部司令部は8日、蛇島にやって来たMi-8をTB2で破壊し…

  5. ウクライナ戦況

    ポーランド領に着弾したミサイル、S-300で使用される迎撃弾の可能性が浮上

    ゼレンスキー大統領もクレバ外相も「ウクライナ軍の使用するS-300がポ…

  6. ウクライナ戦況

    ドイツがウクライナのRCH155購入を承認、ただし納品は早くても30ヶ月後

    独WELT紙は17日、ウクライナがRCH155を独KMWから直接購入し…

コメント

    • h4
    • 2022年 9月 07日

    ここにいたSOBR (Special Rapid Response Unit)はその名の通り「犯罪の発生に対して迅速に対応する[警察の]特殊部隊」なので、ウクライナ軍の充実しているとは言えない装備でも対抗できる範囲で、それを知ったうえで火事場泥棒的に攻めた印象が強い。

    とはいえ補給路を脅かせる位置を確保できており、いざとなれば守るのに優位な場所まで引いて野戦築城すればいいので、ここのところ言われているシェイピング・オペレーションとしては良いのではないかと思う。

    13
      • zerotester
      • 2022年 9月 07日

      バラクレヤではT-72B3とか、空挺部隊が使っていたという野砲などが鹵獲されているので、警察部隊しかいなかったというわけではなさそうです。それにしても南部もそうだけどロシアの空挺部隊は逃げ足が速いな。

      19
        • KNOB CREEK
        • 2022年 9月 07日

        え、T-72B3鹵獲できたの?
        素のT-72AじゃなくてB3型を鹵獲できたのはウクライナ軍の機甲戦力強化という意味では割と美味しいな。

        というかこの期に及んでウクライナ軍へ兵器を供与してくれる太っ腹なロシアなままなのかいな。
        いい加減トラップしかけるなり対策の1つにくらいせぇよ。

        17
          • 匿名
          • 2022年 9月 08日

          早く終わらせたいから置いてきたんじゃないの

          2
    • あああ
    • 2022年 9月 07日

    捕虜の晒すツイートの掲載は控えたほうがいいかと思います。

    11
      • マロリー
      • 2022年 9月 08日

      ガリヒョロの運動神経の無さそうなインドアオタクの子供(18~20くらいか?)と
      腹に贅肉メタボな運動神経の無さそうなオッサン(45~50くらいか?)
      これが正規兵とは思えない、筋肉がなさ過ぎる。骨格がどう見ても一般人。
      特にオッサンはどう見ても職業軍人じゃねぇよ。

      どっかから連れて来られて半強制的に従軍させられてるんだろうなぁ。

      4
        • マロリー
        • 2022年 9月 08日

        文字読んでなかったけど、このメタボのオッサン中佐なのか…。
        人を見た目で判断するのはアレだが、ロシアの将官はデスクワークばかりなのかだらしなさ過ぎじゃね。
        心身ともに過酷な前線で食料も満足にないだろうに…あの体型の軍人って。

        6
    • mo
    • 2022年 9月 07日

    バラクレヤ
    聞いたことのない地名なのでgoogleマップで位置を確認したところ
    結構大きな弾薬庫が郊外にあったり、軍用車両の修理工場が町中にあったりと中々の軍事都市でした。
    前線はまだ近いですし、ロシア軍の破壊工作で工場が損傷しているかもしれませんが
    いずれウクライナ軍の戦力強化に役立つかもしれません。

    6
    • do
    • 2022年 9月 07日

    地雷に様々なトラップにスナイパー。上空には無音のドローン
    そんな中を進むとか・・・
    アマゾンやサバンナに放置の方がまだマシだったりして

    6
      • 匿名さん
      • 2022年 9月 07日

      ホントそうですよね。
      一時的に進軍出来たとしてもどこにトラップがあるのか
      逆に狙われているのか分からない状態でも領域を確保しなくてはいけないし
      死に対して麻痺せざるを得ない状況なんでしょうね。

      6
        • do
        • 2022年 9月 07日

        ええ、まさに麻痺状態ですよね
        ネズミのように警戒して歩くのも、いいとこ1週間もつかどうか

        4
    • zerotester
    • 2022年 9月 07日

    この地域にいた第1親衛戦車軍が南部に移動したので手薄になっていたということのようですが、バラクレヤ市はドネツ川に面していて、イジュームやクピヤンスクに通じる道路の結節点にあり、重要そうな場所なのにここを手薄にしちゃったんですね。そんなに人手が足りないのでしょうか。

    南部でも、ウクライナ兵が歩兵戦闘車に跨乗して進軍している動画がいくつも上がるようになって、好調に前進していることを印象づけています。結構装備も良いんだなと思ってました。このウクライナの好調さは本物なのか、誇張された情報操作なのか、もう少し見極める必要はありますね。ただいずれにしてもロシア軍にとって良いことは起こってないですね。

    30
    • お腹がポンポコリン
    • 2022年 9月 07日

    ウクライナ軍の勢いは良いですね、このまま都市解放が進むと思いたい。
    ところで虎の子の第3軍団とやらは何処へ?

    8
    • 鳥刺
    • 2022年 9月 07日

    中佐(大隊長クラス)の捕獲に複数の戦車の鹵獲、Twitter上では中々賑やかですね。
    冬も近いですし、戦車もしっかり収穫しておかねばです。

    放置すると直接イジュームの後方が脅威されるような戦勢になってますね。かといって南面スラビャンスク戦線から引き抜くと当面のウクライナ軍が喰らい付いて来ますし。ロシア側の機動予備による反撃の有無と強度に注目。まさか予備がいないなんて事はさすがにないでしょうし…

    11
      • けい2020
      • 2022年 9月 08日

      ?「機動予備なんて無駄だ、他の地域の部隊を連れてくれば良い」
      そもそも補給に余裕がないから、機動予備を維持できるのかどうか

      2
    • zerotester
    • 2022年 9月 07日

    南部のNovovoskresens’keをウクライナが解放したという話が出てますね。写真もあります。ここはロシア軍の拠点であるArkhanhelskeの後背にある重要な補給ルートで、取られるとドネツ川西岸のロシア軍は負けると前から言ってる人がいました。ウクライナ軍の機動戦がきれいに決まったということか。

    17
      • h4
      • 2022年 9月 07日

      あのエリアは正面が広いので、インフレツィ・ポケットと呼ばれつつある最北端のロシア軍の半包囲ができつつある状況、という感じかと思います。またよりヘルソン市に近い(戦線の真ん中くらい)Snihurivkaに弾薬庫や旅団の指揮所があったらしいのですが、そこが最前線になっていてウ軍の歩兵を含む地上戦力から襲撃されているようです(三方を川に囲まれた天然の要害なので簡単には陥ちない模様)。

      ヘルソンのウクライナ軍は戦車も歩兵戦闘車も数が足りておらず機動力は低いようなのですが、それ以上に燃料補給に難のあるロシア軍の機動力が低下しているため、現代基準から見るとかなりスローな「機動戦」が展開されているようですね。ロシア国防相の大本営発表も最初は「前進させなかった、撃退した」とイキってましたが、ロシアの軍事ブロガーたちの間で徐々にスローな「機動戦」の実態が判明するにつれトーンダウンしているようです。

      11
        • zerotester
        • 2022年 9月 07日

        ロシア側は燃料不足などで機動防御も出来ない状態なのですかね。東部から引き抜いた重装備の部隊が配備されているはずなのですが、動きが鈍いのはそのせいか。

        現代基準としてはスローでも、東部戦線での塹壕戦と比べればまだ現代的な、一応機動戦になっているように見えます。ウクライナ軍に機動戦をやる力は無いと言われていましたが、それ以上にロシア側の反撃力が弱いのでやれちゃってるということですかね。

        11
          • h4
          • 2022年 9月 07日

          あくまで”SNSで見た”レベルの信頼性ですが、鹵獲装甲車両の中に完動品が含まれているらしく、どうも燃料切れで無装甲車に乗り換えて逃走したのでは、という話があります。ともあれ橋を落とされて補給に支障をきたしているのは蓋然性が高く、下手するとロシア軍がここに送った増援はそのまま鹵獲されるために送ったようなもの、ということになる可能性もありそうです。ウクライナ軍も装備が良いとは言えず攻勢をどこまで続けられるかにかかってはいますが。

          9
            • KNOB CREEK
            • 2022年 9月 07日

            実はこの一連の流れがウクライナの狙いだったりするんですかね…?

            事前にヘルソンを攻撃すると宣言してロシア軍の戦力を渡河させ集積させる→戦力が偏ったタイミングを見計らい戦力が薄くなった箇所に電撃戦をしかけ断続的に拠点の奪還を進める&ヘルソンに通じるアントノフスキー橋等の橋を落とし集積させたロシア軍を孤立させ戦車等の重戦力のみを残して撤退もしくは降伏せざる得ない状況に追込みその戦力をまるっと鹵獲する

            ていう事考えてたりしませんよね…?

            7
        • KNOB CREEK
        • 2022年 9月 07日

        天然の要害かつウクライナ軍の機動戦力がまだまだ不足してるとなるとますますHIMARSと航空戦力が重要になってくるので是非頑張ってほしいところですね。

        3
    • 美濃尾張をやろう
    • 2022年 9月 07日

    早くロシアの帝国主義勢力を排除しなきゃ

    14
    • 1.44スキー
    • 2022年 9月 07日

    トラップとか多く仕掛けていそうだ。
    ロシア軍ならほぼ仕掛けているだろう。

    気をつけて進軍して欲しい所ではあるが…。

    2
    • トブルク
    • 2022年 9月 07日

    ウクライナ軍はイジューム南東約50kmぐらいのリマン付近でドネツ川を東岸に渡河していて、さらにイジューム北東約40kmのバラクレヤを確保し、ここでもドネツ川東岸の足がかりを得た。
    ドネツ川沿いの前線にロシア軍はほとんど兵を置いてなさそうなので、両地点からドネツ川東岸に沿ってイジュームまでのルートはがら空きかもしれない。
    まさかねーとは思うし、多分、現地部隊が個別に実施しただけだと思うけど、この2つの動きがイジューム攻略に向けて連動していたら面白いのにな。

    3
      • 2022年 9月 08日

      なんとしてもクピャンスクを落とす
      クピャンクス対岸の鉄道拠点はロシア軍が撤退時に橋を爆破するので渡れないが川を挟んで鉄道が目視で確認できる距離になりいつでも鉄道輸送を妨害できるようになる
      クピャンスクを落とした後は
      HorokhovatkaとOskilの橋を破壊すれば兵站を断たれたイジュームは孤立してへルソン同様のウクライナ軍の狩場の完成

      1
    • 匿名
    • 2022年 9月 08日

    前線が大きく動いたらまたロシア軍の弾薬庫が連日爆発するのが見れそう

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 米国関連

    米陸軍の2023年調達コスト、AMPVは1,080万ドル、MPFは1,250万ド…
  2. 軍事的雑学

    サプライズ過ぎた? 仏戦闘機ラファールが民間人を空中に射出した事故の真相
  3. 軍事的雑学

    4/28更新|西側諸国がウクライナに提供を約束した重装備のリスト
  4. 米国関連

    F-35の設計は根本的に冷却要件を見誤り、エンジン寿命に問題を抱えている
  5. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
PAGE TOP