ウクライナ国防省は1日午前6時時点までロシア軍に与えた損害について車輌1,409輌を破壊、航空機61機を撃墜、ロシア兵5,710人を無力化したと発表した。
参考:Враг продолжает нести потери: 5 710 солдат, более 800 боевых машин, 198 танков
ロシアが今の以上の力でウクライナに屈服を迫るのは明白で、現在の小康状態が長く続くことはないだろう
ウクライナ国防省が発表した内容は以下の通りで与えた損害の増加スピードは27日→28日より大きく鈍っているが、これは首都キエフへの攻撃が相当落ち着いている=工作員との戦闘が大半でロシア軍との交戦機会(他の都市への攻撃もロケット弾やミサイルが主流)が減少している点、各指揮官から報告される数字が当日戦闘分と限らない点を考慮する必要がある。
27日発表 | 28日発表 | 1日発表 | |
戦車 | 146輌 | 191輌 | 198輌 |
装甲車輌 | 706輌 | 816輌 | 846輌 |
軍用車輌 | 80輌 | 291輌 | 305輌 |
燃料輸送車 | 60輌 | 60輌 | 60輌 |
大砲 | 49門 | 74門 | 77門 |
MLRS | 4輌 | 21輌 | 24輌 |
航空機 | 27機 | 29機 | 29機 |
ヘリコプター | 26機 | 29機 | 29機 |
UAV | 2機 | 3機 | 3機 |
船舶/艦艇 | 2隻 | 2隻 | 2隻 |
ロシア兵戦死者 | 4,300人 | 5,300人 | 5,710人 |
しかしウクライナ参謀本部は「ロシア軍がキエフ、ハリコフ、チェルニヒウ、オデッサ、ケルソン、マリウポリを包囲・攻略する目的で装甲車輌やロケット砲の再編・補充を進めている。新たな装備の大半はベラルーシとクリミア経由で輸送されており、ベラルーシ軍の中でも戦闘能力の高い部隊を抽出した軍団がウクライナ西部のヴォルィーニ地域に近い国境沿いに移動を開始した」と説明しており、これが事実なら近日中にロシア軍の大攻勢が始まる可能性が高い。
KGB出身者で自身の感情を抑えることに長けているプーチン大統領が怒りを爆発させるのは異例
プーチン大統領はロシア軍による軍事作戦が行き詰まりを見せ、国内経済が前例のない制裁によって翻弄されていることに不満で「部下に怒りを爆発させクレムリン内部で孤立し始めた」と米MSNBCが報じている。
参考:Frustrated Putin may order escalation of violence in Ukraine, U.S. officials say
CIAから特別なブリーフィングを受けた政府関係者によると「プーチン大統領が部下に軍事作戦の行き詰まりや経済制裁に対する異常なまでの怒りをぶつけ政権内部で孤立、だんだんとクレムリンにも顔を出さなくなった。KGB出身者で自身の感情を抑えることに長けているプーチン大統領の行動にしては異例だ」と明かした。
ブッシュ政権で国務長官を務めプーチン大統領と何度も会談したことがあるコンドリーザ・ライス氏も「元KGB工作員で計算高く常に冷静だったプーチンの現在は不安定に見え、歴史に対する被害者意識が酷くなりウクライナの建国をレーニンの責任だと非難するようになっている」と指摘、外交委員会のメンバーを務めるジーン・シャヒーン上院議員も「彼は無謀なウクライナ侵攻計画が国民の絶大なる支持を得ると愚かにも信じていた」と語り、現在のプーチン大統領が正常な判断を下せる状態ではないのでは?と疑っている。
問題はプーチン大統領がこの局面を打開するため如何なる手段に訴えてくるかで、CIAからのブリーフィングを受けた1人であるマルコ・ルビオ上院議員は「核兵器とサイバーを持ち出すだろう」と警告した。
プーチンの正統性は「ソ連崩壊後にロシアを再建して超大国の座に押し戻した」というイメージで成りなっており、国内経済が制裁によって破綻の瀬戸際まで追い詰められ、踏み潰せると思っていたウクライナ軍の抵抗でロシア軍が辱めを受け、傷ついた超大国としての威厳を再構築するため「核兵器とサイバーを持ち出すだろう」とルビオ議員は指摘、シンクタンクCNAのマイケル・コフマン氏は「使用を控えてきた大砲やロケット砲を大量動員して都市への破壊的な攻撃を指示かもしれない」と警告している。
どちらにしてもプーチン大統領は侵攻終結条件にクリミア半島におけるロシアの主権、ウクライナ軍の非軍事化、中立宣言などをウクライナに要求しているため両国間で交渉がまとまる可能性は限りなく低く、ロシアが今の以上の力でウクライナに屈服を迫るのは明白で、現在の小康状態が長く続くことはないだろう。
ウクライナ空軍のSu-27がロシア軍の攻撃から生き残れた理由
オゼルネ空軍基地に対する攻撃の大半が滑走路から外れるという幸運 https://t.co/9GkkIdXGi4
— 航空万能論GF (@grandfleet_info) March 1, 2022
関連記事:都市攻略に向けロシア軍が部隊再編、ベラルーシ軍がウクライナに向け移動
関連記事:ウクライナ軍、900輌以上のロシア軍車輌と4,300人の兵士を無力化
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
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ウクライナがいくら善戦してるにせよ、西側から支援を受けてるにせよ
ロシアが航空機も含めて全力で市民の犠牲も許容するならウクライナの勝ちはないですからね。
プーチンがキレないのを祈るばかり。
ウクライナが勝つよ
西側から大量の最新携帯兵器を供与されてのゲリラ遊撃戦で、これはかつてない規模だろう
都市に篭城してる敵を叩くには時間もかかるし損害も大きい
国内も経済破綻するしね
そのへんは勝利条件の問題ですね。市民に火炎瓶持たせて犠牲増やすなんてのを大っぴらにやる以上一億総玉砕式の国土防衛術になるのは自明の理ですし(それはうウクライナ人の選択なのでそれ自体の是非はともかく)
まぁ、ロシアが勝利するとは思いませんが、それにこりてウクライナ人からの虐殺があるというドネツク・ルガンスク周辺の「解放」だけを「ロシアとしての勝利」として撤退する可能性もありますからね。
善戦に皆喜んでるけど硫黄島みたいなもんで全体の勢力でいえばロシア側に致命的打撃与えてるわけじゃないですしねえ。
丸の内OLの人が言ってた通りプーチンはウクライナ、ベラルーシがスラヴ民族としてロシアとともにあるって幻想を持ってた可能性が高そうですね。
だからゴリ押しで押し通せないのにイライラしてる。
プーチン認知症にかかってないか?
感情の制御ができなくなっているとか年齢を考えるとありうると思うんだが
社会性の欠如、抑制が効かなくなる、他人への感情鈍麻など、典型的な『前頭側頭葉型認知症』の症状に該当するものがいくつか見られるようになっていますね
現在プーチン大統領は69歳なので、前頭側頭葉型認知症の好発年齢である50~60代にも該当しますし
>50~60代にも該当しますし
あー、俺もヤバイ。
歴史に詳しいわけではありませんが、有能だったはずの支配者が晩年ボケて外征始めて人心を失い地位も危うくする…羽柴秀吉かな?と今週完結したセンゴク権兵衛読んでて思いました。
実際、マクロンと会談した時の印象から認知症が疑われている。
演説をするときの姿勢もどこか弱弱しいし、何らかの心疾患を抱えているのは間違いないんじゃないかな。
疾病の如何に拘らず、老いて自身の「残り時間」を意識し始めると気が短くなるのは万人に当て嵌る心理かもしれませんね…
なんかもう、三文軍事小説も笑う展開になってきてるから、そのうち、ラジオとテレビで荘厳なクラシックが流れ出し、
我らが敬愛して止まない偉大なる指導者プーチン大統領が心臓発作(※ソ連式)で急逝、というニュースがそっけなく流れる展開しか考えられなくなってきた。
あるいはナチス政権が悪かったとしてWW2の責任をすべてヒトラー関係に押し付けたドイツのように、「全ての責任と元凶はプーチン政権にある」としてロシアという国からプーチン政権とそのしでかしたことを切り離そうとする動きが出てくる可能性も否定しきれませんね
バイデンより10歳若いのに、健康不安なのか…
最強クラスの独裁者も加齢と健康には勝てないんだな、まぁ当たり前か
ロシアの医療体制はお粗末だから…。
先月末にハリコフ近郊に移動していたTOS-1の砲撃がついに始まったことを考えると、
ロシアの自制が効かなくなりつつある
ロシア国民にもその自制の広がりが見られず、
このままでは、ロシア軍は虐殺軍としてウクライナを蹂躙していくことになりかねない
無理だと思うね
第二次大戦の頃はそれこそ1千万人規模の軍隊だったが、今は全然だよ
半端な砲撃では瓦礫の山という天然の塹壕を作るだけでかえって攻略が難しくなる
白兵戦の様相になるし、それには数の暴力が必要
WW2ほどの人員は動員できない
戦術核を使われる可能性まで指摘されてんだけど
弾道ミサイルによる攻撃はもしかしてピンポイントには使えないのか?
イランのイラク内への弾道ミサイル攻撃が緻密だったような記憶があるがたまたまだった?
空港の滑走路に着弾していないことに関しては、空港を占拠した後自軍が滑走路を使うことを想定して、空港への攻撃はレーダー施設や管制塔その他の建造物にターゲットを限定するとかの報道があります。ただ、空港周辺の占拠を継続できなければこの例のようになってしまうというもろ刃の剣。
ただ、滑走路横の着弾後にどんな重要施設があったんでしょ?もともとただの芝生だったのであれば、弾頭のセンサーやらGPSやらがジャミングされた可能性はありますけど。その説に立っても、ではなぜその他の施設の破壊が成功しているのかを合理的に説明できません。
ってことで、おいら的には精密誘導兵器はちゃんと機能した結果、滑走路はノーダメージだったのではないかと思います。
世界の敵へ邁進するプーチン、核攻撃を拒否した部下に射殺され病死エンドまで秒読みか
アメリカのヒューミントって正直眉唾だと感じてたけど今回のウクライナ侵略関連では尽く的中させてるからプーチンの行動もガチなのかなって思える
それともそう思うよう誘導するために戦争開始前に外出しした分の情報確度をいつもより上げていたのか…
どちらにせよ核ミサイルのスイッチを握ってるのがパワハラ老害とはあまり認めたくない話である
なんてことだ
世界の行く末は、二人のボケ老人の指先にかかっているのか……
一方は罷免もありうるけど、もう一方はどうしようもない
自身の健康問題もしくは引退の間際に自身の悲願の成就を願うあまりに突飛な判断するの権力者によくある兆候だがこの人もそうだったんでしょうね
無論どうせ大国では居られないジリ貧ロシアが復権するに必要な合理度外視の暴挙との見方もできますが自軍の実力さえ度外視ではバカにも程がある
今から結果オーライに納める方法は双方共に無いわけではないのにプライドがそれの邪魔をするが破局が完璧ではないと人は変われないもんですかね
20年以上前に元米空軍パイロットのデイル・ブラウンのミリタリー小説で「ロシアの核」っていうロシア対ウクライナの戦争書いたのあったけどそのまんまになりつつある。
激おこプーチン丸つっってな
そもそも、都市への無座別砲撃なんて、それをするロシア兵士の精神が持つのか?
兵士に相当のストレスを与えることになるし、ただでさえ問題になってる士気がさらに低下する
白兵戦してる兵よりはむしろ精神的には楽な可能性…
アフガンイラクでアメリカ国内からの無人機での殺害で心を病んだ操縦士は大勢いるという……。
爆撃で殺した後基地から出たら普通のスーパーでビール買えるってギャップで頭おかしくなる人多いって話だね。
画面越しとはいえ、無人機攻撃はスナイパーと同じく最後までターゲットを見続けますからね
それに加え、戦場現地派遣とは異なり、軍事行動と日常生活のサイクルが異常に速い環境は適応しずらいものだったという指摘もありますし
対戦車砲なら眼前の恐怖感と戦う必要があるけど、長距離砲だと座標のインプットと装填の機械作業だけだから、精神的にはさほどでも無い。
対砲レーダーで反撃できれば良いけど、ウクライナ軍に余力があるかどうか。
プーチンはなんだかんだ市民の人気者でいたい人で、イメージ戦略にも余念がありませんでした。
ウクライナ侵攻は市民に喜ばれると思ってたのにアテが外れたのですね。その上さらに同胞の無差別虐殺なんてやっては完全に極悪人になってしまうので、やらないのではないでしょうか。
それは健康で正常な判断が出来ていればの話ですよ。認知症だとかで正常な判断が出来なくなっている可能性もあります。
今回の侵略という合理性の欠片もない行為を指示した人間ですから、苦戦を強いられたことによる焦りで何をしでかすか分かったものじゃないし。
ロシア側の公式発表だと1日や2日で陥落なんてとんでもない
ウクライナくらい広い国土を攻め落とすのは1週間か2週間必要と最初に発表してるそうだ
もし最初から予定通りならウクライナは善戦してないしロシアも苦戦してないことになるぞ
ウクライナを支持した欧米の政治家の支持率や票稼ぎに直結するから
担がれた神輿としてのゼレンスキーに素早く降伏なんてされたら困るし
ウクライナは最後まで勇敢に戦ったという政治的な演出が要るので
欧米側は24時間とか2日で陥落とか極端に短めな予測を発表する事で
ウクライナが実は弱小で素早く敗北・降伏しても善戦したと言い張れる訳で
逆にロシアも本当は3日で攻め落とす予定だったのに、わざと長い期間を発表する事で
「最初から3週間で攻め落とすつもりだったから予定通りだ!」とか言い張れる訳で
こういうのは双方共に政治屋の権力闘争と情報戦が一体になってるから
発表された進撃ペースを根拠にして優勢か劣勢かは判断出来ないと思うよ
ごめんなさい、自分が報道を見落としとかだったら申し訳ないのですが
ロシア側が国土を制圧する期間なんて発表してます?
そもそも特殊な軍事作戦とやらで、侵攻ではないとの旨の一点張りで
どのくらいの期間を掛けてどこまで制圧するとかの発表はしてないイメージだったのですが…
ロシアは軍事侵攻当初に作戦期間の公表はしていませんね。
キエフ·ハリコフ攻略が頓挫してから、元々週単位での作戦を想定していたと言い出しています。
それが本当なら、燃料切れの放置車両が多数出るのはおかしいし、糧秣不足でコンビニを漁ることも無いでしょうから、面子を保つ言い訳の可能性があると思います。
ただウクライナにとっては長期戦を覚悟しないといけないので、消耗した兵力·装備の運用に制約が出る可能性もあり、緊張が続くのでしょうね。
ロシア側の公式発表だと1日や2日で陥落なんてとんでもない
ウクライナくらい広い国土を攻め落とすのは1週間か2週間必要と最初に発表してるそうだ
もし最初から予定通りならウクライナは善戦してないしロシアも苦戦してないことになるぞ
麒麟も老いては駑馬に劣る、で良いのかな。プーチンの現状がフェイクニュースだったら恐ろしいが。
てか、ライスとか久しぶりに名前を聞いたな。アメリカ国内では引っ張りだこなんだろうけど。
都市への無差別砲撃や爆撃、戦術核の使用ってそれはもう第3次世界大戦でしか見ないと思ってたんだけどなあ…( = =) トオイメ👀
ロシア軍は開戦初日にキエフ近郊の空港に空挺作戦を実施してます。常識的に、空挺部隊を敵地に投入したら、地上部隊が1〜3日のうちに合流する必要があります。つまり、ロシア軍の作戦構想は、開戦から2〜4日で主力がキエフに到達してこれを陥落させる電撃戦だったと推測されます。
それにより、ウクライナの政府と軍の機能を麻痺させ、そこから弱体化したウクライナ軍を各個撃破しながら全土を数週間かけて制圧することだったと考えらます。
現実は、空挺部隊は全滅し、ロシア軍の先遣隊らしき小部隊はキエフで撃退され、主力は未だにキエフに到達していません。政府や軍の中枢は健在で、全土で頑強に抵抗を続けているので、ロシア軍の初期作戦が大失敗だったのは間違いないですよ。
自己レスです。正直皆どう思ってる?さんへのレスです。
書きっぷりからして「ヒトラー 最期の12日間」みたいに「チクショーメー」と言いそうなプーチンをイメージしてしまいました。
ヒトラーは物理的にベルリンに追い詰められましたが、プーチンは精神的に追い詰められているだけですが、それでも手にしている「最終兵器」がある限りはEUもNATOもロシアを本格攻略するわけにはいかないですからね。
>「元KGB工作員で計算高く常に冷静だったプーチン
これがそもそも間違っていたというか、
他国が想定していたのは、
・感情コントロールが常にできるので、損得を論理的に考えられる性格
実際には
・感情的だけど、感情を表に出さないのは上手かった性格
だけなのでは?
これなら独裁者として好き勝手してきたので、感情を抑える必要もないので、
どんどん感情を抑えられず、非理性的、非論理的な行動ばかりの今の現実とだいたい一致する気がします