ルハンシク州のガイダイ知事は8日「ロシア軍がウクライナ東部戦線に大量の人員と装備を持ち込むのに成功した」と明かし「迅速な前進を期待するな」と釘を指したが、スバトボとクレミンナを結ぶ幹線道路に迫っている可能性が高い。
参考:ВСУ продвигаются на Луганщине: скоро будут хорошие новости – Гайдай
龍の歯や塹壕で構成された防衛ライン、ロシア国境~クレミンナまでの約100kmが完成
ここ数日のウクライナ軍参謀本部が発表する内容が事実なら「タヴィルザンカ」「プロシュチャンカ」「チェルボノポピフカ」で両軍が交戦(砲撃戦なのか、市街戦なのか、郊外での戦闘なのかは不明)していることになり、幹線道路「P66」にウクライナ軍が迫りつつあると言って良いのかもしれないが、飽くまで視覚的な裏付けは無いので推測に過ぎない。
さらにルハンシク州のガイダイ知事は8日「クレミンナとスバトボに向けてウクライナ軍が少しずつ前進しているものの、この地域には動員された兵士、カディロフツィ、ロシア軍の正規軍、ヘルソン方面からやって来た空挺部隊など大量の人員と装備が持ち込まれている」と明かし、迅速な前進を期待するなと釘を差したが「近い将来に良い知らせが届くことを信じている」と付け加えている。
因みにロシア軍は大量の建築資材を投入してルハンシク州に「龍の歯や塹壕で構成された防衛ライン」を建設している様子が確認されていたが、衛星写真によってロシア国境~クレミンナまでの約100kmが完成していると報告されており、ゴルロフカ方面から伸びていた防衛ラインもリシチャンシク周辺に到達しているらしい。
追記
独フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)紙は「米国がレオパルド2のウクライナ提供を支持している」「提供するかしないかはドイツの決定に委ねられている」と報じていたいたが、ワシントンを訪問した国防委員会のツィマーマン委員長は「国防総省や議会との会談でも(戦車提供への支持が)確認された。米国はドイツが責任を果たすことを期待している。ウクライナを見捨ててはならない。戦車が必要とされている」と明かした。
Das wurde mir auch bei meinem Besuch in #Washington in allen meinen Gesprächen im Außenministerium, im Kongress und im Senat bestätigt. Unsere Partner erwarten, dass Deutschland seiner Verantwortung gerecht wird. Wir dürfen die Ukraine nicht im Stich lassen. Sie brauchen Panzer. https://t.co/Vm1VkS36xF
— Marie-Agnes Strack-Zimmermann (@MAStrackZi) December 7, 2022
果たしてどうなることやら、、、
関連記事:ウクライナ軍とロシア軍の戦い、激戦区はバフムートとマリンカを巡る戦い
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
防御的なパトリオットが駄目でレオ2は提供するってあり得るのか……?
独戦車が独ソ戦のこの場所に投入されて露の戦車との撃ち合いとかなんか感慨深いなあ
やっぱりこの2国の戦車は再び戦う運命にあったんやな
よくみたら、龍の歯や塹壕の防衛ラインって、これはどこから補給を受ける想定になってるんだ?
守りたい幹線道路+市街地の後方に設置するとか、維持できるんか、これ
同じくそこが気になりましたね
えっ?そこなの?っていう
①上から命令あったので、とりあえず防衛線造りました。(防衛線を維持できるとは保証してない)
②衛星から見て十分な、それっぽいもの造りました。(張りぼてレベルでこけ脅しにはなるかも)
というレベルの気がするのですが…
これはガダルカナル島の日本軍の砲兵、
「ピストルピート」
が、砲撃でヘンダーソン飛行場の使用を妨害していたように、道路や市街地を砲撃して、ウクライナ軍の使用を阻止する目的ではないでしょうか?地形的な理由もあるかもしれません。
龍の歯や、対戦車壕のようなのは、まずウクライナ戦車の、ロシア軍砲兵、榴弾砲への突撃を阻止する、あるいは遅らせる目的があると思います。陣地配備の中心は砲兵、榴弾砲なのです。
道路は野戦工兵が簡単なのを新しく作ることもありますし、キャタピラのある装軌車両ならば、道路の外の不整地でも移動できますし、ヘリコプターで輸送することもあるでしょう。
塹壕が続いているのならば、塹壕を通じての補給もできます。また塹壕と言っても、図にあるものだけではなく、実際はもっと複雑で、入り組んだもので、いろいろと偽装されているかもしれません。
ウクライナ軍が道路へたどり着いたり、スバトボ市街に突入しても、その後方から猛烈に砲撃されれば、むしろロシア軍の砲弾のいい的になってしまいます。
前線のロシア軍の逃亡阻止なのでは?
龍の歯や塹壕の前に動員兵を立たせ、塹壕の後ろにカディロフツィ、ロシア軍の正規軍を配備して「支援」するのだろう。
これ衛星写真見ると分かるんですがスバトボ~クレミンナ間の市街地とP66は河川に侵食受けた谷底平野で、陣地のある東側台地は支流の侵食で出来た枝分かれした入り組んだ断崖が国境から延々と連なってるんですよね。ただでさえ機動に制約のあるここの間を塹壕線で仕切ると射線の通る平らな台地上を陣地と谷踏み越えながら強引に突っ切るかドネツ川方面迂回するぐらいしか無くなるので阻止線と考えると単に市街地に穴掘って兵士詰めるより物理的に効果あるんじゃないかと思います。
あとは接触線付近で工事しないのは単純に野砲制圧下で機材入れて大規模工事は難しいとかその辺ですかね…
毎度の事ですがドイツは、すぐに提供出来る車両あるの?
架橋戦車などに改装したり用に保管されているA4以前のレオ2があるらしい。
ただし、デリバリーに最低数か月かかるのはゲパルトで証明されているし、スペインが保管していた車両は思ったより状態が悪いと言っていたりしたので、額面道理に受け取ればパーツストックも枯渇している可能性もあるかも……。
もしかしたら、やる気があれば提供可能なのかもしれないし、レオパルト1の方がワンチャンあるかも(早くて提供は春から初夏にかけてだろうけど)
思うのだけれども。
レオ2或いは他の西側第3世代戦車を提供するとして、どのくらいの数を提供できるのだろう。
数十輌程度ならば、ウクライナ側は運用に困らないだろうか。補給を混乱させないだろうか。
榴弾砲は比較的に後方にいるのだけれど、戦車がいるのは、基本、最前線だろう。
昔の帝国陸軍の小銃弾みたいにならないだろうか。隣の弾を借りられないのも困るだろう。
ゼレンスキー大統領は、戦争初期にレオ2かT72を500輌欲しいと言っていたと覚えている。
今はもう、”遅かりし鹿之助” となってはいないだろうか。
それとも、ベトナムやアフガン(2回)のように、10年単位で戦争をさせるつもりだろうか。
提供するならば、ウクライナ軍の正式戦車を全て代替するくらいの数を渡すべきでは。
それができないならば、極端な話、渡す戦車の主砲を東側規格に替えておくべきでは。
それと、東側規格の主砲弾を西側で生産するくらいのことを考えた方が良いのでは。
多少穿った見方をすると、米政府がウクライナへクラスター弾の供給を検討しているのは、ロシア軍の手の込んだ塹壕陣地に対応するためなのかもしれない。
リンク
エイブラムスはなかった事にしてドイツをけしかける
アメさんパないわ。
さすかジャイアンってとこやね。
Hola Prystanに橋頭堡か?!
ドニプロ川の中洲で戦闘あり