セベロドネツクを巡る攻防で反撃に出たウクライナ軍は6日朝までに「市内の70~80%を奪還した」という報告があり、占領されていたVoronoveからロシア軍を追い出して防衛ラインを構築することにも成功したらしい。
6月10日までに「セベロドネツク占領」もしくは「補給ルート遮断」を達成するのは困難になってきたロシア軍
セベロドネツク市当局者は「ウクライナ軍は市内からロシア軍を完全に追い出す」と明かし、英国防省も「過去24時間に行われたウクライナ軍の反撃で市内のロシア軍は勢いを失った可能性がある」と発表していたが、ウクライナ軍は6日までに市内の「80%」を奪還した可能性がある。

出典:GoogleMap 大まかなセベロドネツク周辺の状況/管理人加工
大通りの支配を失い市庁舎やミールホテルのある一角に押し込められたロシア軍の占領地域は目に見えて縮小しており、ネット上にアップされる戦闘の様子を検証した人物は「ウクライナ軍が市内の75%~80%を確保している」と述べており、別の人物は「ウクライナ軍が市内の80%以上を奪還したのを電話で確認した」と主張しているのが興味深い。
まだ政府や軍関係者の公式な発表はないが、ルハーンシク州知事のガイダイ氏が「ロシア軍を押し戻して市内の50%を確保した」と4日に明かして以降もウクライナ軍は着実に前進しているのは確かで、ロシア軍をセベロドネツク市内から追い出す可能性が高まっている。

出典:Telegram経由
因みにロシア軍は6月10日までに「セベロドネツクの完全占領」もしくは「バフムート~リシチャンシク間の補給ルート遮断」のどちらか一方を達成するよう要求されているとガイダイ氏は明かしているが、セベロドネツクからは追い出される寸前で、幹線道路のT1302を巡る戦いではルガンスク人民共和国の第一軍団を率いていたロシア軍のクトゥーゾフ少将が部下を自ら率いて戦闘中に戦死(公式にウクライナ軍が確認)しており、どちらの要求も実現するのが困難な状況だ。
追記:ゼレンスキー大統領が前線視察の一貫としてリシチャンシク近郊のウクライナ軍司令部を訪問、困難な戦いに従事する将兵を激励した。

出典:Сергій Гайдай ルハーンシク州の戦況について説明を受けるゼレンスキー大統領
追記:セベロドネツクの状況は急速に悪化、ウクライナ軍はロシア軍に押し返されているらしい。
ルハーンシク州知事のガイダイ氏は「セベロドネツクは小さな都市なので状況はダイナミックに変化している」と述べており、現在のウクライナ軍が支配している市内の範囲は50%を切っている可能性もある。
関連記事:9人目のロシア軍将官が戦死、部下を率いてポパスナ周辺の戦闘に参加か
関連記事:英国防省、ウクライナ軍の反撃でセベロドネツク市内のロシア軍は失速
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
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得意の待ち伏せ&ゲリラ戦法で主力部隊の撤退時間を稼いでるだけってことはないでしょうか?
このまま維持できるか微妙な気がする。
なんと、ウクライナ軍が押し返しましたか。それにしても。
>ゼレンスキー大統領が前線視察の一貫としてリシチャンシク近郊のウクライナ軍司令部を訪問、困難な戦いに従事する将兵を激励した
反撃中とは言え、ゼレンスキー氏自ら最前線近くまで来て激励してみせるとは。
クレムリンに篭りきりで無茶な命令を出しているプーチンとは、文字通り役者が違う。
客観的に言えば、大統領自ら視察が出来るような戦況であること、激励を受けたウクライナ部隊の士気を鑑みれば、あと数日でロシア軍が要求された任務を達成するのは困難ではないでしょうか。
まぁプーチンは気が済むまで軍司令官を取っ替え引っ替えすればいい。
やればやるほどロシア軍は消極的になり、無能になるでしょう。まるで末期ヴェアマハトのように。
最前線中の最前線に大統領が激励に行く、というのはすごい度胸ですわ。まあ本人からしたらキエフ包囲に比べたら、という感じなのかもしれないですが。
しかし一気にロシアはリシチャンシクを突破すると思ってましたが、完全に止められるとは。一時はゾンビの如く戦線に投入される装甲車両に恐怖を覚えましたが、ようよく底が見えたと考えて良いんですかね。それともまだ隠し玉が何か残っているのでしょうか。
純粋に地形が悪いとのこと
セベロドネツク方面は標高60m程度だけど対岸のリシチャンシクは標高180m以上なので一方的に見下ろせる地形になってるらしい
>ゼレンスキー大統領が前線視察の一貫としてリシチャンシク訪問
突出部の先の先に大統領が訪問とは…
戦況図だけでは見えてこない、現戦況に対するウクライナ軍の確固たる自信に絶句。それと、防諜上の不安も無いようですね。
セベロドネツクの戦いがこの戦争における天王山!みたいな言説をしばしば見聞きしたけど(個人的には疑問に思っていたが)
この戦いが山崎の戦いだとしたら天王山の役割を果たしたのはリシチャンシクの方だろうな
一方でロシアの将官はついに半数の10人が戦死・・・
一進一退の攻防が続く中、これだけの差が生まれるのは
情報の管理能力や砲撃の精度の差を、ロシアが物量で押し返してるということなんでしょうかね。
リシチャンシクといえば最前線の目と鼻の先で、砲撃もされてる場所ですからね。そこに大統領が自ら行くとは。戦争映画などでよく「後方の連中は何もわかっていない。最前線に来てみろ!」というシーンがありますが、大統領が前線に来て話を聞いてくれるのであれば士気も上がるでしょう。
逆に言えばそうまでして士気を鼓舞しなければならない状況とも言えます。ずっと多勢に対して防衛戦をして苦しいはずなのでそれは無理もありません。頑張ってくださいとしか言えないですね。
ロシア軍もここで終わりですかねぇ。油断はダメですが。精一杯の力を出し切ってしまったように見えます。
東部戦線で投入可能な全BTGぶつけてこれってマジですかい…
これ予想して見事に的中させたISWには頭が下がる思いですわ
『ロシアは転進しただけ。他の突進軸を準備している』という指摘もあるが、ここ突入すれば目標達成ってとこで転進ってどこの栗田ターンですか
ライマン方面で若干進捗があり、「ロシア軍の本命はこちらであってセベロドネツクは陽動なのだ」と言う人もいますが、ISWはロシア軍はセベロドネツクに全力なのでライマン方面で顕著な成果を上げる可能性は低いと言ってますね。さてまたISWは当たるのか。
市街戦に戦車突っ込んで負けるのをロシアは永遠に繰り返していますね。
後、砲戦はともかく市街戦で本格的に戦うほど兵士の士気が高くないのかも。
補給もままならず、無理な作戦を続けていれば仕方のない事ですが。
特に何かあった訳でもなく、むしろポパスナからT1302に迫りセベロドネツクは陥落寸前のイケイケムードだったのに、なんか唐突に奪還され始めましたね…
自分が知らないだけで転機となる何かがあったんですかね?現状見ただけだと、遂にロシア軍が息切れを起こしたようにしか見えない
転機があったというか、ウクライナ軍は最初からぎりぎりまで現地の部隊のみでロシア軍の攻勢を受けつつ相手を消耗させ、適切なタイミングで予備戦力を投入するという基本的な反攻作戦をしてみせただけ(勿論手際は鮮やか)
ただそれをリアルタイムで見てた大半の人は途中までロシア軍の攻勢が上手くいきあわや包囲寸前まで進んでると勘違いしたからそういうふうな感想を持ったんだと思う
物量でゴリ押しするにはちょっと頭数が足りないしまあこうなるよな
これで、ロシアは仮にウクライナ東部をとれても、そのまま大軍を駐留させ続けなければならない事が明らかとなった。
ロシアは負けたな。
もう駄目か(つまりルハーンシクとドネツクの東部2州は諦めて手打ちするしか無いのかな)と思っていたので素晴らしいです。
しかし、なぜ日本にはウクライナが勝ってロシアがやられるととたんに怒りちらしたり嘆き悲しんだりする人がいるんでしょうか。ツイートやネットニュースのコメントを見るとたいへん違和感を覚えます。
日本にはそんなにロシアや中国が好きな人々が多かったんでしょうか。……全共闘世代とその子どもたちでしょうかね。
それだけ西側=悪の帝国、東側=民族解放の同志、みたいな反米思想が染み付いているのか。
この前のテロリスト重信房子の釈放も「よかったねえ頑張ったねえ」と同情的な意見が多いらしく気になりますが、なんかこう、日本の安全保障って国内的に(外患誘致的な意味で)大丈夫なんかって思いました。
たまたま神社関係に興味持ってちょっと調べたら、つい平成初期くらいまで反皇室を掲げる左翼の放火・爆破テロとかがあったんですね。そうした思想の人々は、別に消えたわけじゃなくて、日本の世の中の色んな所に隠れているんでしょうね。
自分的には、ロシアが求めてるのが「非武装中立」だからというのが大きそうだなって思ってる
どこの同盟にも属さず自衛隊はいても軍隊を持たない国(要は少し前の日本)になることをロシアは求めてるだけなのに、なぜ抵抗するのかと
しかも目の敵にしてるナショナリズムの高まりでもって強固に抵抗してロシア撃退に成功しつつある(大勢として)ことで、間接的に自分の理想を否定されてるようで受け入れられないんだと思う
*ただ自分の知ってる範囲だと橋下徹のほうが声が大きいから理想云々は関係ないかもしれない
ウクライナが彼らにとって秘かに期待していた行動をとるどころか、真逆の行動をとったことに怒りと失望があるのだと思う。
ウクライナが個人から国家レベルまで「逃げる」行動をとることを期待したのに、「踏みとどまって戦う」ことを選ばれたことが気に食わない。ましてや「叩きのめして追い返した」ということになれば、自分達の価値観が今後世界から全否定されるような恐怖を感じるのだろう。まあ、本質的には体を張って証明しているウクライナの人々に対する逆恨みでもあります。
日本が自由主義の国だというだけでしょう。
ロシアの侵攻が理不尽なのはともかく、色々な考え方を容認するのが自由主義じゃありませんか?
自分の考えに反するだけで他人を非難するのは、全体主義体制だと思います。
批判するのは良いんですよ。それも自由主義です。
自由主義に反するのは、自身とは違う思想信条や個々の主張を一方的に排撃・駆逐しようとすることだと思います。
プーチンロシアのプロパガンダを信じているか信じたい思想信条の人達はウクライナの抗戦を悲嘆するでしょうね。
あるいは、市民の犠牲にのみ焦点を当て戦争を観念的に見ている人達とか。いずれもウクライナ人の主権などは意中の外なのかなと。
大多数のウクライナ人からすればですが、歴史的事実として帝政ロシア及びソ連によって耐え難い苦しみを受けているわけです。大国の都合で非武装中立を強要され、実質的に専制的ロシアの支配下に戻ることは受け入れ難いでしょう。
ロシアが支配下に置いた地域を除き、西側メディアのインタビューを受けたウクライナ人避難民は自身や家族の境遇を悲嘆つつも、一様に抵抗戦を否定してはいません。
ウクライナ人による主権国家とその独立性は守るに値するものなのでしょう。
それを民族主義と言うのは短絡的に過ぎると思います。
偽装だし罠だし駆け引きだろって断定はしたがここまでとはね
ドンバスはロシア軍を削り殺すための罠で完璧に機能してるってことか
追記読みました。
安心して風呂入ってたら状況変わってるじゃない!!
ちくしょーロシアのターンかっ
砲撃を再開しやがったなっ
宇軍は無理しないで戦ってほしい。
地理的優位な場所で戦うんだ
追記を読んで思ったのですが、逆を言えば今のロシア軍は負けが込んでいるギャンブラーみたいなもので、セベロドネツクに残った有り金(追加兵力)を突っ込んで大勝ちしたがっているでしょうから、ウクライナ軍は無理せず後退して再びセベロドネツク市街へロシア軍を引き込めば問題無いのかも知れません(言わば、ゴキブリホイホイと同じやり方です)。
実際ロシア軍はセベロドネツクでギャンブルをやった結果、ハルキウ方面では再び国境まで後退した地域が在り、このままだとイジュームからスラビャンスクに向けての攻勢にも影響が出かねない状況になりかねませんから。
すいませんとりみだしてしまいました。
しかし今はまずいのです
ゼレンスキー大統領が前線にいるためねらわれてしまう。
あの人こういう時引かないから
SASのみなさん全力で守って!!
重ね重ね失礼しました
ゼレンスキー大統領が東部に来たのは6/5でした
おはずかしい独り相撲
すこし頭を冷やしてrom専します。
ゼレンスキーを狙っているのか?
私も含めてほとんどの人はセベロドネツクが取られると思っていたが何が起こるかは予測不可能
あきらめない限り物語は進んでいく