ウクライナ戦況

米ランド研究所、反攻失敗は戦争継続への合理性に疑問を生じさせる

露独立系メディアのインタビューに応じたランド研究所のチャラップ氏は「反攻作戦が失敗に終わった戦場で今後何が期待できるのか」「米国やEUの支援はどうなるのか」「この戦争をどうやって終わらせるのか」などを語っており、中々興味深い内容だ。

参考:«У нас нет волшебной палочки, по мановению которой можно развалить российскую армию»

ロシアはドンバスとは無関係のヘルソンとザポリージャの併合を発表したため、ロシアの国境がどこにあるのかさえも理解不能だ

ランド研究所のサミュエル・チャラップ氏(シニア政治研究員)は露独立系メディアのМедуза(メドゥーサ)のインタビューに応じ、ウクライナ軍の反攻作戦が失敗に終わった戦場で今後何が期待できるのか、米国やEUの支援はどうなるのか、この戦争をどうやって終わらせるのかなどを語っており、興味深い部分だけを要約すると以下のようになる。

出典:Головнокомандувач ЗСУ

ザルジニー総司令官は反攻作戦が行き詰まり「双方とも決定的な突破口を開くことができない」と述べたが、この戦争の見通しについてどう思うか?
“ザルジニー総司令官が言及したのは戦争のテーゼで、過去を遡っても戦争は基本的に陣地戦の性格が強く「美しい突破口には期待できない」という点において同意しかない。ウクライナ軍もロシア軍も「戦場で完全な勝利を収めることが出来ない」と彼の記事が出る前から分かっていたことだ。だからといって前線に変化がない訳では無いが、その変化は戦術的なもので戦略的に重大な変化は起こらないだろう”

もう戦場で大きな変化は起こらないと考えているのか?
“変化が起きる可能性は低いと思っている。ドニエプル川右岸とハルキウ地域の一部が解放されから大きな変化はなかった。この戦争は双方の努力にも関わらず、戦場に機動できるスペースが残されていた状態(2022年)よりも陣地戦の期間が長くなっている”

出典:PRESIDENT OF UKRAINE

反攻作戦を総括する中でウクライナ支援に関する議論が始まっているが、EUは今後も支援を続けられると思うか?
“この問題に対するアプローチや意見は国によって様々で、支援の度合いは財政的な要因と政治的な要因によって決まるだろう。財政的な要因とはEU加盟国の融資能力に関するもので、EUの安定・成長協定に基づくと財政赤字はGDPの3%以内、債務はGDPの60%以内に制限され、特にドイツは憲法で財政赤字がGDPの0.35%に制限されている。EUが米国ほど国債を発行しないのはそのためだ。その点に置いて米国の予算はEUよりも遥かに弾力的だ”

“政治的な要因とはEUの意志に関するもので、EUの予算はウクライナを長期的に支援するのに十分な規模を持っているが、ウクライナ支援と他の優先事項のどちらを選択するかは政治的な摩擦を生むだろう。ドイツの右派政党(ドイツのための選択肢=AfD)はウクライナ支援に反対する人々の支持を票獲得に利用している。ハンガリーはウクライナ支援プログラムをキーウとのあらゆる2ヶ国間紛争と結びつけようとしており、EUの政治が1年後や2年後にどのような表情を見せるのか予想もつかない”

出典:TpyxaNews 昨年のインフラ攻撃で闇包まれたキーウ

The Economist紙は最近、西側当局者の予測として「この戦争があと5年は続くだろう」と書いているが、そんなに長く各国の結束が維持できると思うか?
“この問いについては別の視点から考えてみたい。ウクライナにとって「あと5年の戦争」が何を意味するのか?この期間を戦う資源(人的及び物資)を見つけることが出来ても、誰にとっても極めてネガティブな結果になるだろう。そのため戦争が長期化する可能性を最小限にする必要がある”

“さらに長期戦のシナリオは極めてロシアに有利だ。あと5年も戦争が続けばウクライナ人難民は故郷に帰れなくなり、ウクライナのインフラは破壊しつくされるだろう。この戦争はロシアよりウクライナとその経済に大きな影響を及ぼす。どれだけパートナーから支援を受けても「穴の空いた樽」に資金を注ぎ込むようなもので、ロシア軍による都市攻撃が止まらなければウクライナは課税基盤の形成も、復興に必要な投資も呼び込むことができない”

出典:Photo By Chad J. McNeeley, DOD

さらに疑問なのは米国の支援の程度だ。バイデン政権は支援は揺るぎないと主張しているが、この方針は2024年の選挙期間も続くのか、それとも変更される可能性があるのか?
“バイデン政権の意志が選挙戦の影響を受けることはないだろう。しかしウクライナ支援に必要な資金確保が容易なことではないことを政権の関係者は承知しており、だからこそ緊急予算に614億ドルもの資金が含まれれているのだ。ホワイトハウスが要求した資金は少なくとも2024年中、もしかしたら2024年以降ももつかもしれない”

米議会は緊急予算の検討をまだ始めていないのか?
“私は議会の専門家ではないので回答するのは難しい”

米議会の議員達は戦争に疲れていると思うか?
“疲れているというのは非常に曖昧な表現だ。勿論、現在の米社会に侵攻当初ほどの同情は残っていない。もはや侵攻当初の爆発的な感情は過ぎ去ったと理解すべきで、出口の見えないトンネルが続いているという状況もウクライナ支援を増やしたい人々にとって困難をもたらしている”

出典:Office of Speaker Mike Johnson Public Domain ジョンソン下院議長

なぜ戦争は自らの政治的利益を高める便利な話題になってしまったのか?
“議員は2年毎に選挙で選出される必要があり、彼らは自身の政治的利益を高めるためなら諸問題を利用する存在だ。ウクライナとロシアの戦争もその一つに過ぎず、この点において何も特別なことはない”

メディアは「バイデン政権がウクライナへの軍事支援に慎重すぎる」「このことが戦争の長期化を招いている」と言及することがあるが、バイデン政権のアプローチをどのように說明するか?
“この見解の多くは仮説に基づいているため私は支持しない。1つ目の仮説は「侵攻初日にF-16やATACMSがあったならロシアから冷静な反応を引き出せていた」というもので、ウクライナ支援拡大を望む勢力は「NATOが如何なる支援をおこなってもロシアは反応しなかった」と主張しているが、この仮説は現実離れも甚だしい。支援を決定する立場の人間は様々な要素を秤にかける必要がある。ここでロシアの反応を考慮しないのは単なる無責任でしかなく、我々の大統領は米国と同盟国の安全保障に責任を負っている”

出典:PHOTO BY Senior Airman Duncan Bevan

“2つ目の仮説は「バイデン政権がエスカレーションを恐れて武器の引き渡しを遅らせている」というもので、これも真実ではない。武器の引き渡しには現実的な限界が存在し、例えばF-16はパイロットの訓練に加えて「デリケートな技術」が含まれており、これをロシアの手に渡らないようにしてウクライナに届けるには時間がかかるのだ。ATACMSに関しては生産数が少なすぎ、このミサイルは他の戦争で役立つ可能性がある。米国はロシアとNATO、台湾、中東でのシナリオにも備える必要がある”

“3つ目の仮説は「このような武器を提供すれば戦況が直ぐに変わる」と信じていることで、過去の戦争においても特定の兵器システムが戦争の行方を根本的に変えた事例を見たことがない”

出典:Photo by Lance Cpl. Nicholas Guevara

しかしHIMARSの登場は戦争の行方に大きな影響を与えたと思うが?
“確かにHIMARSは大いに役立った(HIMARSが役立ったのは性能よりもロシア軍がドニエプル川にかかる橋に補給を依存していたという戦場環境に原因があり、戦場環境が変わってロシア軍の対策が進むとHIMARSがもたらす効果は大幅に低下した)。しかしHIMARSはザポリージャ州の解放に役立っているだろうか?もちろん新兵器は重要だが、ロシア軍を追い出して戦争に勝利できる魔法の杖は存在しない”

“4つ目の仮説は「ロシア軍はウクライナ軍の行動に対応できない」という考えだが、これまで戦場で見てきたようにロシアは様々なことに対応してくる。ウクライナ軍はヘルソンやハルキウで成功を収めたが、これはロシアに部分的動員をもたらし、エネルギーインフラに対する攻撃が展開された。ウクライナが兵器Xを手に入れれば「必ず成果が上がる」と考えるのは「敵が受動的である」と仮定してるために発生する錯覚だ”

“以上の理由から、バイデン政権がウクライナへの軍事支援に慎重すぎるという意見に同意できない”

出典:Kremlin.ru/CC BY 4.0

ところで、ロシアの軍事作戦の目標は何なのか?
“この答えはプーチン大統領ですら知らないかもしれない。当初の目的はウクライナでの政権交代だったが、それを達成できなかったため戦争で実現する目的を見失っている。2022年3月にショイグ国防相は戦争の目標に「ドンバス解放」を挙げたものの、ロシアはドンバスとは無関係のヘルソンとザポリージャの併合を発表したためロシアの国境がどこにあるのかさえも理解不能だ”

貴方は著書の中で「当事者達が戦場での成功に過度な自信を抱いているため停戦協議の妨げになっている」と指摘したが、現在はそうではないように見える。双方は戦争を凍結させるのか、停戦協議を開始する方向に近づいているのか
“戦争の凍結という言葉は好きではなく和平交渉の問題は非常に複雑だ。政治学によれば楽観主義が戦争終結の妨げになり、より多くの問題を軍事力で解決できるという確信が戦争の継続を促している。ただ反攻作戦で結果がでなかったためウクライナの指導者達は楽観主義を失い、軍事作戦の継続に対する合理性に疑問を抱く可能性があるが、合理性のみで全ての決定が下されるわけでもなく、戦線の膠着を認識したからといって直ぐに停戦協議の可能性に近づくわけでもない”

“今のところ正式な交渉が始まる気配はなく、ロシアは「前提条件なしでの交渉準備ができている」としきりに主張しているがウクライナ側が関心を示していない。これは単なるレトリックに過ぎないかもしれないものの、こういった部分にも注意を払うことが大切だと思う。どちらにしても交渉を開始するには政治的な決断が必要だ”

出典:15th BRICS SUMMIT

なぜロシアはそのようなレトリックを必要とするのか?
“ロシアにとって「前提条件なしでの交渉準備ができている」という政治的なレトリックは「戦争継続の責任」をウクライナに転嫁するためにも利用でき、この理論はグローバル・サウスやウクライナを支持に疑心暗鬼になったパートナーなど外部を味方につけるのに役立つかもしれない。しかもロシアの言葉がハッタリだと証明するには手札の中身を確認しなければならず、これは交渉の席につくまで誰にも分からないので厄介だ”

さらにロシアは「ゼレンスキーがプーチンとの交渉を禁じた」と繰り返し非難している。
“これは「現在の状況でプーチンと交渉するのは不可能だ」という大統領令によるものだが、別にプーチンと直接する必要はなくロシア側には多くの交渉窓口が存在する。つまり双方の大統領が交渉や調印に参加する必要がないという意味で、朝鮮半島の休戦協定は当事国の指導者ではなく米軍と北朝鮮軍の将軍だけで調印された”

既に西側諸国はロシアとの交渉に応じるようウクライナに迫っているだろうか?
“その兆候は確認されていない。そのように書いたメディアもあったが直ぐに否定されている。私は西側諸国が何らかの形で交渉開始を押し付けるとは思っていない”

出典:PRESIDENT OF UKRAINE

交渉開始のきっかけは何だと思うか?
“一朝一夕にはいかないと思う。ほとんどの場合は低レベルの外交チャンネルから交渉が始まり、徐々に外交チャンネルのレベルを上げていくだろう。ただ交渉開始のきっかけが何になるのかは分からない”

この戦争の終結をどのように予想しているか?
“戦争自体は予測不可能なものだが、ウクライナの戦争がどのように終わるかは大まかに說明できる。双方とも戦場で完全な勝利を収めることは出来ず、将来的にも双方が互いの脅威になりうる軍事資産を保有し続けるだろう。さらに重要なのは双方が互いに領土の主張を行なうことになるという点で、停戦に漕ぎ着けても上記の要因を政治的に解決するのも、平和条約を締結するのも、関係の正常化も見込めないだろう。そのため停戦はホットフェーズの終わりを意味するだけだが、この戦争の再発を防げるかどうかが最も重要だ”

以上がサミュエル・チャラップ氏の指摘で、我々が日々追っかけている戦場の変化は戦術レベルの話で、同氏が述べる「大きな変化は起こらない」というのは戦略レベルの話のことだ。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

仮にアウディーイウカが落ちても、クピャンスクが落ちても、2024年に何万人も死傷者が発生しても「ウクライナが前線を支えきれなくなる」「長期戦はロシア軍にとって有利」という事態は当分先の話(欧米の支援が継続されることが前提)で、チャラップ氏は「それまでに戦争継続への合理性がどんどん失われて交渉テーブルに双方が着く可能性が高い」と予想している。

但し、この戦争は交渉を始めた時点での前線で凍結されるため「互いが領土の主張を行なう状態」になり、停戦がどの程度の平和をもたらすかは未知数で、俗に言う「次の戦争を準備するための停戦」にしかならないだろう。

それが分かっていても今回の戦争が停戦で終わる可能性が高い。

関連記事:欧州理事会のミシェル議長、ウクライナ軍の反攻作戦が失敗したと思ってない
関連記事:チェコ大統領、反攻作戦は期待外れで支援国も戦争疲れを感じている

 

※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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コメント

    • 分析
    • 2023年 11月 28日

    多くの点に同意できる記事でした。
    特に「バイデン政権は支援に及び腰でもっと早く提供できた」という論は、Twitterで某インフルエンサーがよく言っていたりしますが
    アメリカが第二次世界大戦の時のような生産力は最早失っている事であったり、
    ロシアが段階的な支援に対して激烈な反応をしないのはロシアが負けすぎないからであって、同盟国でもないウクライナのためにNATOが核戦争にまで陥るリスクを、3億の人口をもつアメリカ大統領として取れないことは当然であり、骨董無形な批判だと思います。
    批判されるなら、グローバル化で経済が結びつき、権威主義国家も大戦争を起こす気は失っているだろうと判断して軍事投資を削減してきた、全ての民主主義国家国民になるでしょう。

    41
      • gepard
      • 2023年 11月 28日

      核エスカレートにどう対応するか、たしかに正解はなかったでしょう。

      しかし支援疲れは22年の4月か5月にはもう議論されており、責任ある専門家も早期からそれを訴えていました。
      ウ単独でもある程度戦えるようにウ国内の生産体制強化をこの時期から整えていれば、多国籍過ぎる規格の装備が届く補給の悪夢が起きたり、いつ届くか分からない型落ちのF16をゲームチェンジャーだと持て囃して現実逃避する今の惨状は無かったはずです。

      14
        • 幽霊
        • 2023年 11月 28日

        ウクライナ国内での生産強化と言ってもウクライナ軍の装備は東側仕様だったので西側諸国ができる事は産業機械の提供ぐらいしか無かったでしょうし、そもそも大規模なインフラに対する攻撃を受けているウクライナにそれだけの設備を運用するだけの能力が有ったのでしょうか?

        20
      • そもそも
      • 2023年 11月 29日

      EU加盟はロシアとしても
      お好きにどうぞってスタンスですし
      ウクライナの内政の失敗がそもそもの発端

      西側の軍縮してた国も、別に被害は受けてないし
      失敗国家の事例だけ見て、
      軍拡が正しいのである、
      みたいな話は飛躍しすぎ

      9
    • ホテルラウンジ
    • 2023年 11月 28日

    >停戦がどの程度の平和をもたらすかは未知数で、俗に言う「次の戦争を準備するための停戦」にしかならないだろう。
    >それが分かっていても今回の戦争が停戦で終わる可能性が高い。

    ここですよね。西側の戦争のゴールは明確で、侵略した結果、侵略前よりも損する結果にする(=侵略行為が割に合わない事を権威主義国に体で分からせる)事です。
    本来ならばクリミアも東部もウクライナが取り返した挙句、ロシアから賠償金を請求する事でロシアが侵略前よりも損する結果を出す事でそれを実現するのがベストのシナリオでしたが、反抗に失敗してこうなってくるとそうはならないというこの記事の茶ラップ氏の見解は説得力がありますよね。
    従って西側としては、停戦に先立って
    被害が大きかったものの、ロシアが侵略によって領土を少し増やすという成果が発生し、侵略に対するインセンティブが保たれた状態で、今後侵略行為が割に合わないとロシア(権威主義国)に思わせる方法を考案する必要があります。
    それは具体的にはプーチン政権が政権維持に追いまわされる事態に陥るように持って行くことですね。
    それは中国の三戦のようなものをオール西側陣営で停戦後に大規模にロシアに仕掛けてロシア国内に反プーチン気運を育てる、プーチンを貶めるフェイクニュースをロシア内で流しまくる、農作物を不作にさせる、ロシア国内で独立運動を焚きつける、ロシア政府にハッキングしてデータを物故抜いて晒す、プーチンの信頼の厚いスタッフを片っ端から買収や不審死させるなどモラル無き攻撃をしかけて、他国の独裁者がプーチン政権を見て「ああはなりたくない」と思えるような「不幸が続く状態」を意図的に起こしてロシアが内部崩壊するような攻撃を続ける事とセットにしなければなりません。
    そうやってプーチンを徹底的に追いかけまわして次の野望どころか自分の政権の維持だけに必死にさせる事で初めて、今の時点で停戦した場合も「次の戦争を準備するための停戦」にならず、本当の停戦に持って行くことが出来ます。
    停戦してウクライナをNATOに加盟させたら大丈夫やんみたいな意見はありますが、西側から三戦及び内部工作を仕掛けていかないと、仮にウクライナをNATOに加盟させてもそれ以上西側がロシアになにもしないのであれば、ロシアはハンガリーを梃子にしてNATO内不協和からの解体みたいな内部工作と三戦を中心にした持って行き方をロシアは必ずしてきます。
    だからNATO加盟で解決させるという解決法は「次の戦争を準備するための停戦」に持って行く手段としては不適切と思います。
    西側に必要なものは「攻撃」ですね。

    19
      • ヤギ
      • 2023年 11月 28日

      流石に過激すぎて全く賛同できない。
      そこまでやってしまえばロシアと同じかそれ以上のテロ国家では?
      前提として西側がやったと一切疑われないように行わないと成り立ちませんよね?
      明らかに国家崩壊を狙った全面戦争と捉えられて核戦争に発展することもあります。
      そもそもハッキングどうこうできるならとっくにやってるでしょ

      55
      •  
      • 2023年 11月 28日

      いくら屁理屈こねても西側の目的なんてロシアを叩き潰すことでしょ
      侵略したら侵略前よりも損する結果にするとかご大層なこと言うならまずセルビアとアフガンとイラクとシリアとリビアとその他諸々の責任取ってまずお前らが損しろよって話だし

      27
        •  
        • 2023年 11月 29日

        ロシアを叩き潰すことって、何をいっているのかちょっと分からない。
        核保有国のロシアを壊滅に追い込む方法なんてあるのだろうか ?
        そんな不可能なことを目標にする西側の首脳なんてるのだろうか。

        昔のソ連のアフガン侵攻のように、崩壊を促すことができれば西側にとってベストだと思う。
        ですがソ連が無くなっても核大国のロシアは残りました。
        その時も叩き潰せていないので、どうやってロシアを叩き潰せるのか想像がつきません。

        16
    • gepard
    • 2023年 11月 28日

    反攻作戦が失敗に終わった時点でウクライナが大幅に領土を奪還して戦争が終わるシナリオは消えた。
    長期的な戦力再建能力はロシアの生産力と人的資源が遥かに有利であり、ウ支援国は自国の国益や国際情勢の変化のため早期の停戦を求めるであろう。

    現在の状況から複数のシナリオを俯瞰する。
    『早期停戦シナリオ』は朝鮮半島のように膠着した戦線が事実上の国境線がウクライナ国境内部で引かれることとなるシナリオである。
    敵愾心から平和条約を結ぶ機運は生まれず、戦争再開のリスクからNATOにもEUにも加盟できない状況のまま戦争が凍結化される。ウは独立を守り切ったと宣伝でき、プーチンも中立化を達成したと宣伝できるが国民が納得するかは未知数である。

    『WW1休戦シナリオ』は停戦を早期にまとめることができず、WW1のような長い消耗戦が続き、最終的にウが国力を使い果たし休戦協定が結ばれるシナリオ。
    先の早期停戦シナリオよりも更に多くの領土・主権を失うこととなるが、露の消耗も激しいものとなる。

    『バラグチオンシナリオ』は反攻作戦を受け切った露軍が更に多くの物資・兵員・補給能力を獲得した場合起こりうる。アウディーウカからクピヤンスクにかけて長大な戦線で大攻勢を実施、ドニエプル東岸のウ軍を殲滅した上で降伏を迫るシナリオ。
    ロシアはノヴォロシアとオデッサを併合し、政権交代により残された地域は露の緩衝地帯か衛星国として生きていくこととなる。
    複数のロシア情報源は公然とこのシナリオを議論しているが、実現するには追加動員の有無、イラン・中国・北朝鮮の動きがカギとなるだろう。

    『露政権交代シナリオ』は長引く戦争の途中でプーチン大統領の身に不測の事態や選挙結果で大統領が交代するシナリオである。しかしプーチンよりもタカ派の政治家は多く存在するが、ウとの和平を求めるリベラル勢力が権力を握る可能性は低いため、戦争終結に繋がるものになる可能性は非常に低い。

    41
      • たむごん
      • 2023年 11月 28日

      早期停戦シナリオは、両者の面目が立つうえに、支援国もリスクを抱えないシナリオであると考えます。
      ウクライナ=東欧の関係悪化、欧州各国インフレによる政治的な余力低下も考慮すれば、NATO・EUに加盟しないシナリオが有力でしょうね。

      ウクライナ政府も、どこかで舵を切る必要があるのですが、ゼレンスキー大統領はどうするのでしょうかね。
      ポーランドなど、東欧との外交関係を悪化させている場合ではないと思うのですが…。

      12
        • gepard
        • 2023年 11月 28日

        ゼレンスキーとザルジニーの軋轢が公然と議論されるようになったのはそのあたりの支援国の意向があるのだろうなと思っております。

        最新のニュースではブダノフの妻が毒を盛られたという報道もあり、ウ政治の状況がかなり動き始めてきているようですね。

        20
          • たむごん
          • 2023年 11月 28日

          仰る通りですね。
          必勝の信念みたいな精神論、現実論では軋轢が生まれそうな気もします。

          ブダノフの妻が毒を盛られた話は把握していなかったです、情報ありがとうございます。
          戦後は、ゼレンスキー大統領でなくてもよいですし、内部がゴタゴタとしていますね。

          6
      • erkd
      • 2023年 11月 28日

      『バラグチオンシナリオ』はロシアの指導部にとって非常にリスクの高い選択肢ではないだろうか。もちろん、大規模な動員を実施した上で大規模な突破を行い、軍事的に決定的な勝利を収められれば良いが、
      大規模な動員をした際に西側がどのように反応するかが分からず、また実際に戦場で決定的な勝利を収められるという保障があるわけでもない。大規模動員を行って大攻勢を実施したのに大突破が出来ないとなれば、ロシアの指導部にとっては政治的に極めて危険な爆弾を国内に抱えることになってしまう。
      実際は『早期停戦シナリオ』と『WW1休戦シナリオ』の中間が、現在の状況からは最も可能性の高い結末なのではないだろうか?
      両国の政治状況から、すぐに停戦が成立する可能性は低いし、一方でウクライナが本当に戦線を支えられなくなる可能性が出てくれば、ウクライナには交渉に応じる以外の選択肢は無くなるだろう。
      しかし、ウクライナが停戦を許容してもロシアが許容せずに停戦が成立しない場合、西側がウクライナの戦線が大規模に崩壊しない程度の援助を実施する必要があるだろう。そうでなければその時点でロシアが停戦を受け入れる可能性は非常に低くなる。ただ、そのような状況で西側がウクライナに対して、最低限の援助もしなくなるほど、「支援疲れ」が高まることは現実的にあり得るだろうか。

      5
        • gepard
        • 2023年 11月 28日

        あくまで将来のシナリオの想定なので当然いろいろなイレギュラーが起こることはあります。

        タイミングとして反攻作戦が頓挫し追加のウ支援が遅れている状況を利用しようとする動きは軍事的には合理的です。兵器を供給できる露の友好国の動きに注目するべきでしょう。

        更に親ロ派チャンネルや露のプロパガンダの戦争正当化ロジックは、「イスタンブールコミュニケの停戦への歩み寄りをウが蹴って無謀な徹底抗戦を続けている」というロジックであるところは重要だと思われます。

        4
          • Easy
          • 2023年 11月 29日

          パワーバランスとしての合理性では、ポーランド軍のウクライナ西部進駐もかなりあり得る展開の一つです。国が傾きかけるほどの資金を投じたポーランドには、なにかしらの実利が必要です。
          ウクライナ西部は歴史的にはポーランド固有の領土(とポーランドは主張できる余地がなくもない)であり。ウクライナのように「英米からは同盟締結を断られた上に旧宗主国とは関係断絶、しかも軍隊が消耗して抵抗力を喪失しつつある」という「味方のいない弱った豚」は分割されるのがあの地域の歴史です。
          名目としてはリヴィウあたりで騒乱が起きた時に自国民保護または治安維持という形式での進駐でしょうか。
          保護領という名目でロシア相手には緩衝地帯として維持するとの取引を成立させれば、外交的には安定するかと。

          5
      • 暇な人
      • 2023年 11月 29日

      ウクライナが五年の消耗戦を戦い抜く頃には三国戦争のパラグアイみたいになっているかと
      なのでこれはないというかそこまで持たないし、ロシア側を削る事が現実的ではない、その前に核が飛ぶ

      首都包囲からの早期停戦は失敗しましたよね、ウクライナの〇月反攻と南部攻勢もとん挫しました。

      バ「グ」ラチオン作戦ルートはありそうというかロシアはおそらくこれ狙ってますが、そこまでウクライナの戦力落とすのなら来年の夏は無理かな、再来年の6月22日まで待つことになるかね。
      その前に流石に降伏に近い停戦しそうですが

      6
    • たむごん
    • 2023年 11月 28日

    大筋は、納得のできる分析です。
    バイデン大統領が、戦前に米軍の不介入を明言した件について、どういう分析なのかは気になりますね(自国と同盟国の安全保障に責任を負っているに含まれるかもしれませんが…)。

    休戦したとして、国境線の画定には長い交渉が必要になりますし、前線での紛争も何度か発生する事でしょう。
    両軍の前線が、曖昧になっているのであれば、尚更と思います。

    投資について、常識的な言及があるのは、興味深いです。
    ウクライナは、アフリカの紛争地帯・国家破綻した国々と同じような格付けですから、外資系企業の純粋な民間投資をすぐには期待できないでしょうね。

    16
    • 名無し
    • 2023年 11月 28日

    この戦争を通じて西側が支援したのに事実上負けたという宣伝の材料が誕生する可能性があるのが良くないと思う。もしそうなれば我々含めた西側世界には強い追い風になるかもしれない…。西側の掲げる正義とか秩序とか民主主義とかは信じてないしどうでもいいけど今の生活を脅かされるかもしれないのが怖い。
    まあ仮に権威主義体制が支配的になってもそれに何とか適応して生きていくしかないけど。

    10
      • らっく
      • 2023年 11月 28日

       民主政が肯定的に語られるようになったのは比較的歴史が浅く、この200年ぐらいのことで、それ以前、こと16世紀においては議会や選挙というものは西欧の後進性の表れであり克服すべき悪癖と考えられていたことは記憶されなければならいでしょう。
       神聖ローマ帝国しかりポーランドしかりオランダしかり、民主政は飽食の時期には素晴らしい好循環を生み出しますが、資源の限界を迎えた時期にはそれが国を引裂き消滅させてきました。

      15
      • 名無し
      • 2023年 11月 28日

      追い風ってなんだよ…向かい風じゃねえかよ

      12
      • 名無し太郎
      • 2023年 11月 29日

      >西側の掲げる正義とか秩序とか民主主義とかは信じてないしどうでもいいけど今の生活を脅かされるかもしれないのが怖い。

      全く同感です。世界を他人事と捕えているのか、あるいは左翼的な反米間に囚われているのは分らないけど、このことの怖さが分っていない人間が多過ぎる。

      12
    • XYZ
    • 2023年 11月 28日

    ウクライナが領土を失った状況で停戦に追い込まれた場合、以下の事が確定しますね。

    ・核保有国に対して西側諸国は直接的な軍事行動はしない。
    ・同盟国ではない国に対して核保有国が侵攻しても最終的には見捨てる。

    こうなると台湾は風前の灯火になります。
    ロシア以上に強大な軍事力、人口、国土を持つ中国を敵に回して自国が危なくなるのを覚悟で支援する国は現れないでしょう。

    24
      • 名無し太郎
      • 2023年 11月 29日

      全くその通りで、それが一番怖い未来だと思う。
      習近平は状況を見て判断しているようだから、アメリカが動くと判断している内は動かないと思う。このことは逆に言えば、アメリカが動かないと判断したら動くということだ。
      実際に台湾のハードウエア技術が、喉から手が出るほど欲しいはずだから。

      10
      •  
      • 2023年 11月 29日

      いや、国土はロシアの方がでかいだろ。世界一の面積なんだから

      1
        • kitty
        • 2023年 11月 29日

        まあ面積の数字から言ったらそうなんでしょうけど、高緯度から来るツンドラばっかりあってもw。
        実質的には中国の方が使える面積はデカい。

        4
      • T.T
      • 2023年 11月 30日

      今更感有りますけどね。
      中国国民党、ベトナム共和国、最近では自由シリア軍も含めても良いかもしれませんが、大体見捨てられてますよね。
      米国との友好関係を主軸とする国家戦略自体は妥当だと思っていますけど、当てにして良い物だとは思いません。クリントンや初期オバマが同陣営であるはずの日本を叩いていた事も忘れてはいけないと思いますね。

      1
      • 名無し
      • 2023年 11月 30日

      つっても経済制裁を維持したままの休戦なら
      攻め得ってことも無いんじゃないか?

      1
    • 匿名さん
    • 2023年 11月 28日

    ロシアのメディアが、アメリカの研究員にインタビューするって、どんな構図なんだろう。
    これが、「低レベルの外交チャンネル」ってことなのかな。

    とりあえず、支援国側が領土割譲を迫ることはないけど、
    いつまで続けるつもりなのって感じ。

    将棋でいえば、最後は形作りをして、一手違いの投了図にする美学があるけど、
    ゼレンスキーは、全部の駒を取られて、最後は時間切れで判定負けまで粘りそう。

    正直、評価値が-3000くらいになってる状態で、持ち時間あるからって、
    何時間も続けられたら、応援者も離れていくよ。

    9
      •  
      • 2023年 11月 29日

      露独立系メディアのМедуза(メドゥーサ)で独立系というくらいで政府の提灯記事をあげるメディアでなく、戦争初期から反戦記事を書いたりしている。
      ロシア国内では活動できなくなっているのでラトビアで活動している。

      >2022年ロシアのウクライナ侵攻当日(2月24日)、戦争に反対する論説を発表。それに対しロシア当局はロシアからのアクセスをブロックした。
      >同年3月11日、国境なき記者団はミラーサイトを作成しブロックを解除したことを発表した。

      殺された女性ジャーナリストみたいにノビチョク攻撃をうけるほどは、やらかしていないから社長がまだ生きているのでしょう。
      西側のマスコミがプーチンの支持率や戦争の支持率をこのメディアの調査を引用してよく報道してます。

      9
    • とある経営者
    • 2023年 11月 28日

    降伏は終わりではありません。始まりです。ゼレンスキー氏が城門の鍵をプーチン氏に差し出せばそれでよいのです。プーチンンは黙って受け取りそれで終わり。復興に全力を向けましょう。

    7
    • 名無し太郎
    • 2023年 11月 28日

    特定の兵器システムが戦争の行方を根本的に変えたりはしないというけど、第二次世界大戦でのP-51の登場は変えた。陸上戦では、通信端末が大きな役割を果した。ベトナム戦争も精密誘導爆撃が可能となったことで、後半はアメリカが圧倒していた。
    HIMARSはザポリージャ州の解放に効果を発揮しなくなったのは、GPS妨害と航空戦力の効果的活用という、特定の兵器システムによるものだと思うが。ロシア軍はウクライナ軍の戦術に対応し続けているのは事実だが、航空戦と電子戦で優位に立てれば、対応できて当たり前だ。

    やっぱりF-16は変えると思うのだけどね。F-16は電子機器を最新のものと入れ替えることで、開発時とは別物に進化しているのだから。
    確かに時間がかかるというのは分るけど、バイデンはF-16提供の準備すら、最初の頃は反対していた。バイデン政権がウクライナ支援に慎重すぎたから、事態を悪化させた面は、確実にあると思う。

    7
      •  
      • 2023年 11月 29日

      そうですね。
      ゼロ戦とP-51の登場は戦場の趨勢を塗り替えましたね。
      ウクライナ戦争でもハイマースがなければ、よく言われるロシアの無限の火力で押し切られていただろうし、水上ドローンやドローンが無ければ、黒海艦隊が制海権を完全に掌握していたことでしょう。
      ウクライナ戦争ではドローンを双方持っているからキラー兵器になっていないけど、アルメニア・アゼルバイジャン紛争ではドローンが趨勢を決めたということになっている。

      相手を突き放すくらいにドローンを進化させたとしたら戦況を塗り替える可能性は十分にあると思う。
      できない相談なんでしょうが西側精密誘導兵器を大量に使用できることになるならば戦況はかわりそうではあります。

      4
    • ウルフリック
    • 2023年 11月 29日

    ウクライナがF16供与を求めた時にアメリカは「F16よりも防空ミサイルだろ。だからやらん」みたいな事を言って渋っていたと思いましたが、だったら防空ミサイルを十分に送っているかと言えば全然足りないわけでして
    ウクライナ軍に航空優勢無しで攻勢作戦をさせるなら、ソ連軍のように防空ミサイルでハリネズミのように武装させるしか無いのですがAFVと最小限度と弾薬を送るのみでやれと政治的圧力かけていた事は無かったことにするのは何だかなぁと思いますね

    ランド研究所の理屈はわからんでもありませんが、軍事アナリストや政治家やメディアがこの手の理屈を都合の良い用に使ってポジショントークをしている様を見ていると、ゴミが背広を着て喚いているとしか見えませんな

    20
      • kitty
      • 2023年 11月 29日

      合理性を欠いているのは西側の支援という点を無視してどの口が言うかって話ですな。
      まだWW2の時代の支援の方がマトモだったわ。

    • kitty
    • 2023年 11月 29日

    他のコメントでもありましたが、「憲法で兵器は送れないけど、戦後復興には本気出すから」なんて口約束を本気で実行するのは我が国だけなんてパターンがありそうで。
    他の国は、利得が無いとわかるとあっさり手のひらを返すことでしょう。

    2
      • Easy
      • 2023年 11月 29日

      ぶっちゃけ、小麦生産に投資するなら荒廃したウクライナよりインフラの整ったロシア側に投資した方がコスパがいい、という判断も可能ですからね。
      そしてその労働力は北朝鮮からの出稼ぎでまかなうのが合理的です。
      経済投資というのは往々にして政治的都合と相反するものですね。

      6
    • 58式素人
    • 2023年 11月 29日

    アジアやアフリカでの代理戦争(?)ではないのでは。
    WW1西武戦線の塹壕は、ほぼフランス国内にありましたが、
    その状態で休戦/停戦/終戦はできていません。
    また、できていたとも思えません。
    朝鮮戦争の停戦は、韓国などにとっては、頭越しのものでしょう。
    今回参考にするべきは、WW1ではないでしょうか。

    3
    • 折口
    • 2023年 11月 29日

    長い目で見ると、この戦争は「地域の一番手と二番手が戦争をすると多くの場合決着がつかず、地域全体が陥没して域外勢力の台頭を招く」という世界史で何度も見てきた展開に落ち着いてしまうんでしょうね。二度の世界大戦はヨーロッパの突如を衰退させ、欧州は米国無しでは全く立ち行かない地域になりました。日中戦争は既に傾いていた北東アジアの秩序にトドメを刺し、米国とソ連という2つの域外勢力の分断をアジアに持ち込みました。今度は東スラブ人の世界が同じ目に遭うと考えると同情を禁じえないですが、域外の支配者は誰になるのか。

    5
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