欧州関連

チェコ大統領、反攻作戦は期待外れで支援国も戦争疲れを感じている

チェコのパベル大統領は「ウクライナ軍は戦場での優位性を示しておらず、来年には(ロシアとの)交渉が始まるかもしれない」と語り、21日の会議でも「反攻作戦の結果は期待していたようなものではなかった。当事国だけでなく全ての支援国も戦争に対する疲労を感じている」と述べた。

参考:Konflikt na Blízkém východě má podle Pavla potenciál stát se globální záležitostí

とにかく欧米からの資金供給が確定しないと将来の話が始まらない

チェコ軍参謀総長やNATO軍事委員長などを務め、2023年の選挙で大統領に当選したペトル・パベル氏は3月「数ヶ月以内にウクライナ軍の反攻が必ず行われるが、これが失敗すれば次回の反攻に必要な資金や物資を得ることは困難になる」と指摘していたが、反攻作戦が行き詰まりを見せた11月上旬「戦場での結果はウクライナ軍の優位性を示しておらず、来年には(ロシアとの)交渉が始まるかもしれない」と語り注目を集めた。

出典:Prague Castle

パベル大統領は「敵が意図的に戦いを長引かせようとしているのは明白で、プーチンは武器支援の意欲を揺るがしかねない米大統領選の結果を待っているのかもしれない。どちらにしても戦いの長期化は動員能力の差でロシア有利に働き、時間をかけることで不足している物資を補充することもできる。現在の状況が良くないことは明白だが、我々にとってもウクライナ支援を継続する以外に選択肢がない。西側諸国はウクライナ自身が次の行動を決めるまでそうしなければならい」とも指摘したが、21日の会議でも「反攻作戦の結果は期待していたようなものではなかった」と述べている。

パベル大統領はプラハで開催されたチェコ軍司令部会議の冒頭で「反攻作戦はウクライナ自身が期待していたように進んでいない。作戦に必要な武器供給は滞っていてウクライナが成功するレベルに達していない。反攻作戦で疲弊しているウクライナ軍兵士も西側諸国の支援にますます幻滅し、自分達が切り捨てられるのではないかと感じている」と言及。

出典:Минобороны России

さらに「現状は困難な冬を乗り切り、戦いから教訓を学び、軍事生産を倍増させ、戦時生産計画を強化し、西側諸国がウクライナに供給するのと同等か、それ以上の装備・弾薬を供給できる相手(ロシア)に成功を収めるのに良いスタートラインではない。当事国だけでなく全ての支援国(恐らく欧州のこと)も戦争に対する疲労を感じており、これは交渉による戦争終結への圧力増大に繋がるだろう。もし交渉が実現するなら当然のことながら戦争終結の形は戦場の状況に基づいたものになる」と述べ、このまま出口のない状況が続けば「交渉による戦争終結=現状の前線位置での停戦」が現実のものになると示唆した。

管理人が把握している事実や情報に基づいてウクライナの状況を整理すると以下の通りになる。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

反攻作戦のゴールは「陸上輸送」と「クリミア大橋経由の輸送」を遮断してヘルソン州左岸、ザポリージャ州、クリミアを陸の孤島化にすることで、シンプルに言えば「ロシア軍にヘルソン右岸の放棄を強制した状況」の再現にあり、これを実現するには陸上部隊がアゾフ海(最低でもメリトポリ)近くまで到達し、これとセットでクリミア大橋の道路橋と鉄道橋を破壊しなければならない。

当初から「目標達成には時間がかかる=2023年中に陸の孤島化が実現する可能性は低い」と予想されていが、約半年の戦いでアゾフ海まで直線距離で約90km、メリトポリまで約75km、中間地点にあたるトクマクまで約30kmの道のりを「約7km(オレホボ周辺からロボーティネまで距離)」しか前進できなかったため、反攻作戦の結果については「期待外れ」と表現されることが多く、ゼレンスキー大統領も「反攻作戦の進展は想定より遅い」と認めている。

出典:PRESIDENT OF UKRAINE

ただしゼレンスキー大統領は「前線の状況は膠着状態ではない」「来年についても具体的な計画がある」「たとえ困難だったとしても最終的にウクライナが勝利すると確信している」と主張しているが、これに懐疑的な見方が多いのは、現在の戦い方でアゾフ海やメリトポリへの前進を継続するのか、今回の教訓を取り入れて反攻作戦を練り直すのか、それともロシア軍を追い出すアプローチ自体を変更するのかが提示されておらず、そもそも来年の攻勢を保証する「資金的な裏付け」が確保されていないため、多くの人々が反攻作戦の継続自体を怪しんでいる。

国防総省のサブリナ・シン副報道官は9日「資金不足でウクライナ支援パッケージの規模がどんどん小さくなっているため、議会はバイデン政権が提出した緊急予算を可決して欲しい」と要請しているが、民主党上院トップのチャック・シューマー院内総務は「感謝祭(11月23日)から戻ったらウクライナ支援やイスラエル支援が含まれる緊急予算について取り組む」と言及しており、Bloombergも「緊急予算の採決準備が整うのは早くても12月中旬で年を越える可能性すらある」と指摘。

出典:pixabay

正直なところ「時間さえかければウクライナ支援法案(600億ドル)が下院を通過するのか」さえ怪しく、EUのウクライナに対する経済支援(500億ユーロ)も軍事支援(200億ユーロ)もハンガリーが同意しないため成立の目処が立っておらず、EU関係者は「もしハンガリーが拒否権を発動すれば加盟国に対して2ヶ国間の支援策を設定するよう要請する」と述べているが、EUに拠出した資金からではなく加盟国の独自資金でウクライナ支援を行って欲しいという要請にどれだけの国が同意するのか分かっていない。

ゼレンスキー大統領も15日「重要なのは西側諸国による社会保障への財政支援だ。率直に言えば支援が途切れると本当に難しいことになる。我々は税収の全てを軍事分野の支出に充てているため、社会保障への財政支援が途切れると軍事分野の支出を減らすか、社会保障への支出を行わないかを選ぶしかない。いずれにせよ危機的状況に陥ることは確実で、これは戦争の行方に大きく影響を及ぼすだろう」と述べており、ウクライナは「手に入るかどうか分からない資金」に希望を託して2024年度予算を編成している状況だ。

出典:Генеральний штаб ЗСУ

因みに管理人はウクライナに勝利して欲しいと思っているが、どう見てもウクライナにとってポジティブな話題は殆どなく、昨年は10月~11月頃に反攻作戦の準備が始まっていたため「現段階で来年を戦い抜く資金が約束されていない」ということは「2024年の構想があっても具体的な準備に取り掛かれていない」と考えるのが妥当で、とにかく欧米からの資金供給が確定しないと将来の話が始まらない。

追記:EUのミシェル議長は21日「12月の首脳会議でウクライナに対する前向きな決定が下されると信じているが、会議自体は(今後4年間の予算方針やウクライナ支援資金などが議論されるため)困難ものになるだろう」と述べた。

関連記事:チェコ大統領がロシアとの交渉開始に言及、ウクライナ軍は戦場で劣勢
関連記事:支援資金不足が原因か、ウクライナへの155mm砲弾供給が30%以上も減少

 

※アイキャッチ画像の出典:Минобороны России

支援資金不足が原因か、ウクライナへの155mm砲弾供給が30%以上も減少前のページ

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コメント

    • 名無し
    • 2023年 11月 22日

    日本人はウクライナをよく見とけ
    欧米に戦争を焚き付けられるだけ焚き付けといていざとなったら見捨てられる可能性があることを
    これは中露の情報工作でもなんでもなく現実的な想定だ

    欧米は自由や民主主義を血と闘争で勝ち取ったから戦う意志さえ見せれば支援してくれるんだとか、そんなのは妄想に過ぎないんだよ

    74
      • たけやぶやけた
      • 2023年 11月 22日

      欧米は戦争を「焚き付けて」などいない、アジテートはよくない。
      あくまでウクライナが侵略行為に対して抗戦の意思を示して支援を求めたから応じたのであって、それ以上でもそれ以下でもない。

      今回の戦争がロシアの侵略によって始まったものであるという大前提を忘れてはいけない。

      43
        • Easy
        • 2023年 11月 22日

        そうですかね?
        日本で例えれば、台湾沖で米軍と大規模合同演習やるぐらいの挑発はしてましたが・・・

        英米は「ロシアの脅威に対して全面的にウクライナを支援する!」とも言ってましたね。
        蓋を開けてみたら「軍隊は送らないけど(旧式の)武器なら送る」ということでした。

        で、英米は「ウクライナの勝利のために惜しみない支援を続ける!」と叫んでましたが、たった一年でこの体たらくです。

        やっぱり、口約束をそのまま信じてはいけないんですね。
        ウクライナの教えてくれる教訓はとても有用です。

        64
          • 774
          • 2023年 11月 22日

          全面的に同意する
          そもそもウクライナはブダペスト覚書から欧米の掌返しに振り回されてるということを忘れてはならない

          これはEUとは法的拘束力のある碌な防衛協定のない日本も同様だし、有事の際にアメリカが同盟を履行した場合でも奴らの都合で日本が望まぬ形の停戦になる可能性があることは絶対に考慮しておくべきだ

          マスコミが発信する欧米が親日であるというプロパガンダに乗せられてる日本人は、欧米が所詮赤の他人であるという意識が薄いように見える

          55
            • ahoge
            • 2023年 11月 22日

            軍事的には、日本は大陸に対する不沈空母であり戦略的に(以下略なのだが、アメリカのミンススギってやつが、戦略において無謬の存在であるとは到底考えられず。
            「日米安保があるから安心」理論よりは、「日本も核武装すべき」理論の方が、国防という点においてはより説得力があるね。

            24
          • 伊怜
          • 2023年 11月 22日

          マイダン革命の時点で実質的な戦争行為だと思うの
          アジアで言えばパキスタンで工作して親米政権樹立させるようなもん

          35
        •  
        • 2023年 11月 22日

        ウクライナが勝利するまで支援するって言ったんだから焚きつけてるのと同じじゃん。

        45
      • ぱんぱーす
      • 2023年 11月 22日

      その可能性はゼロとは言い切れませんが、同盟国の日本と非同盟国のウクライナを同列に考えるのは無理があります。
      台湾有事の事を指しているのだと思いますが、太平洋の覇権を脅かされる事はアメリカにとっても脅威であり日本と利害も一致しています。

      15
        • 名無し
        • 2023年 11月 22日

        NATO抜けるとか言ってる奴が全大統領で現実的な大統領候補になってるような不安定な国をよく信じられるなぁ

        33
          • ぱんぱーす
          • 2023年 11月 22日

          アメリカのNATO脱退はアメリカの負担が大きく損をしているから出てきた発言です。
          中国が列島線を突破し太平洋への進出を果たすとアメリカはグアムから西側の広い海域を警戒せねばならず、それにかかるコストは莫大なものです。
          某大統領候補は商売人ですからそのような損は許容出来ないでしょう。
          私はアメリカの誠意を信じていません。
          利害のみを信用します。

          37
          •  さ
          • 2023年 11月 22日

          ウクライナと違って、日本・台湾ラインを抜かれたらアメリカ自身が当事者確定だから、いくら何でもそれは避けたいんじゃないかなぁ
          損をするとかそんなレベルでは済まないわけだし

          8
      • DDDDC
      • 2023年 11月 22日

      「アメリカが支援し続ける」とか、あの国の内部情勢見たら彼らのやる気の貧弱さは最初からわかっとったやろ。内部まで見る観察眼があればアメリカによる支援の先行きの不安定さは誰でも気づけたけど、それをわかった上で「あいつらには行ける時に行けるだけ支援させておけ」という暗黙の了解の空気でそれを口にしなかっただけ。
      アメリカから見て「同盟国」度合いがウクライナは低すぎるから。
      欧州はハンガリーみたいな問題児がいるから支援しないというより機能不全にすぎず、アメリカとは本質的に状況が全然異なると思うが。
      こんなものを雑に一緒くたに英米とか言い出すなんて僭越ながら幼稚すぎて頭痛がするね。

      4
      • DDDDC
      • 2023年 11月 22日

      アメリカのやる気の低さなんて最初から分かっていたことだと思いますけどね。アメリカの内部情勢とその特性が見えていれば、誰だってその動機の不安定さはわかるところを、アメリカに支援する気があるうちに支援させるという空気にわざわざ水を指す意味が無いから誰も口にしなかっただけでしょう。
      まあ、本当にその辺が分かっていなかった人もいるかもしれませんけど?
      欧州は支援しないというよりはハンガリーみたいなのがいるから機能不全という感じでしょう
      これほど異なるものを欧米という1言で一緒くたにするのは粗雑で乱暴、血の気が多すぎてちょっとついていけませんな。

      1
      • たら
      • 2023年 11月 24日

      ウクライナが焚きつけられたかどうかは置いておいて,自国の防衛を他国に依存することは非常に危険なことが再認識できた状況かと思います。究極的には日本は核武装する以外の手段はないんじゃないでしょうか?

      1
    • y  
    • 2023年 11月 22日

    現実的な講和シナリオは
    4州とクリミアはロシア領。
    ウクライナ軍は武装解除、
    西部ウクライナにはロシア軍駐屯
    と言ったところでしょうか。

    23
      • たん
      • 2023年 11月 22日

      ウクライナ武装解除で西部ロシア軍駐屯なら即ロシア軍がぶちゃの虐殺みたいなことを繰り返すだけじゃん。
      停戦の意味なし。

      22
        • 名無し
        • 2023年 11月 22日

        起こるか起きないかで言えば起こるんだろうけど今のまま戦争で疲弊するのと、いくつかの悲劇には目を瞑るのとどっちがいいのかは俺には分からん
        ブチャにしたって西側が支援してるイスラエルよりロシアが酷いとは思わないし、ロシアに併合されたところで扱いは今のドネツク、ルハンスク、クリミアと同じくらいではないか?

        戦争を戦い抜いた先にNATO加盟やEU加盟が確約されてるならともかく、戦後のウクライナは何の保障もないんだぞ

        49
          • ahoge
          • 2023年 11月 22日

          ウクライナ側はどう考えても継戦のコストの方が大きいだろう。
          ていうか現状ラインで停戦するなら、プーチンはウクライナを滅ぼすことも、苛烈なものにならざるを得ないであろう直接統治も回避するってことだよ(ロシア側も自国の兵士を大量に56されてるから甘い統治はできない)。
          ガザと比較すればはっきりわかるが、穏当で慈悲深い決定と言って良い。

          18
          • yp2k
          • 2023年 11月 22日

          ロシア被占領地域のウクライナ人は、徴兵されてロシア軍としてウクライナ軍と戦わされてる
          侵略戦争に戦奴として駆り出されて死ぬなら、自国の、自分たちのために戦って死んだほうがマシだろう
          そしてロシアとの条約は、ロシアの都合がために結ばれて、都合が悪くなるとイチャモンで破棄してくるので交渉する意味がない。

          11
            • 774
            • 2023年 11月 22日

            ローテーション機能してる分、五体満足で帰れないウクライナ軍よりマシだろ

            11
        • 歴史と貧困
        • 2023年 11月 22日

        本日11月22日、ハマスとイスラエルの間ですら、人質解放・物資輸送へ向けた4日間戦闘停止で合意がなされた。仲介したのはエジプトとカタール。
        当然、これでガザの犠牲者がなくなるわけでもなければ、和平への第一歩というにはあまりに儚い。

        互いへの憎悪と拒絶はそれこそロシアとウクライナの比ではないイスラエル政府とパレスチナの強硬派のハマスの間でも、4日間の停戦合意は出来た。小さな一歩でも積み重ねていかねば、未来の本格的な停戦や平和条約へ進みようもない。停戦を進める意味はあると考えます。

        また、「ウクライナ武装解除で西部ロシア軍駐屯」という条件ならば虐殺が起きる可能性は低いと思います。理由は人道や組織といったものではなく、単純に“ウクライナ西部が広い”ためです。

        ガザのような狭い地区に住民と占領軍がひしめけば軋轢から悲劇に繋がる可能性が非常に高くほぼ確実に発生する。しかし、今米軍がイラクやシリアのクルド自治区に駐留しているように、“広大な領域”に駐屯軍を置く場合、都市から十数km程度離れた租借地に軍事基地を配置する形になる。都市部で反ロシアのデモ、暴動が起きても、駐留軍との間に物理的な距離が広く空いている限り、接触の機会そのものが少なくなる。また、塹壕や地雷原で軍事基地を覆うこともできる。

        当然、「可能性がない」わけではありませんが、懸念するには及ばないほど「低い」と思います。

        17
        • DDDDC
        • 2023年 11月 22日

        たん氏のおっしゃる通りですな。本質的に敵対してる国の軍の駐屯とか、併合されるよりも悲惨な未来しかないし絶対にありえないでしょう。
        まあ、自殺こそが人生の史上目的だという価値観の人が、そういう案を現実的に考えるのは理解できますけどね。

        本当に平和を望むならば、
        現在のロシア軍とウクライナ軍の両方を全員殺害し、両方の軍事施設と組織を木っ端微塵に跡形も無く消滅させる、これこそが御現実的条件での停戦という奴ではないかと思わせていただくものでございますがね??

        6
          •   
          • 2023年 11月 23日

          あり得ないですかね?
          日本も同じ様なもんですが
          イラク戦争後のイラクみたいなもんですよね?
          米軍が駐留して、衛星国にしてますし。

          3
            •  
            • 2023年 11月 24日

            領土的野心の少ない米国特有の現象じゃないの。
            他の旧列強諸国には無理な相談では。

    • ふむ
    • 2023年 11月 22日

    イギリスの存在感の消し方は流石ですね
    停戦交渉中のキエフに電撃訪問したのですから、継戦に舵切った時の絵図を提供したのはイギリスだと思うのですが
    戦車提供の時もいち早く少数の提供決めてドイツの後押ししましたが、数は少ないので後々話題になるのはレオパルト2って言う

    イギリスにどんなウクライナ戦勝プラン用意しているのか聞いてみたいところ

    48
      • 58式素人
      • 2023年 11月 22日

      ナポレオンの頃から、(勝てなくても)負けたことがないですから。
      どんな絵を描いているか見てみたいものです(笑)。
      当然、世界規模とは想像します。
      日本はどんな位置に置かれようとしているか要注意ですね。

      16
      • 残留
      • 2023年 11月 22日

      ウクライナには手持ちカードが無いからな

      もう英国に接近して核共有してもらい核で脅かすくらいしか無いんじゃないか?
      もちろんやりあったらウクライナは崩壊するけど、ロシアも例え1発でもモスクワに核が落ちるのは困るからゼレンスキーがネタニヤフくらい危うい対応しだしたらワンチャン退くんじゃないか?

      とか極端な妄想してみても手持ちカードがありそうには見えない

      8
    • たむごん
    • 2023年 11月 22日

    ウクライナは、南部攻勢の初動が遅れて、時間をかけ過ぎたのが最大の失敗でしたね。
    スロビキン将軍・スロビキンラインが有能でしたが、防衛線を構築する時間を与え過ぎました。

    西側マスコミは、スロビキンラインを馬鹿にしてきましたが、反攻作戦失敗によりプロパガンダの返り血を支払う事になります。
    ウクライナ発信の情報に懐疑的な人が増えたり、ウクライナ支援に厳しい目を向ける人が増えるのは仕方がないですね(盲目すぎて異常でしたが…)。

    ウクライナへの海外援助も検証する必要があり、2023年に軍事援助がなかった・少なかった場合も、考える必要があります。
    ウクライナが、どの段階で戦争を止めたのか・停戦交渉を行い受諾したのか・領土や人的損失はどの程度だったのか、戦後に検証する必要があると思います。

    海外援助に期待・依存して、戦争継続するリスクは極めて大きい事は、日本も他人事ではないですね。
    世界史で見ても、当事国の疲弊が、最も大きくなります(日露戦争もですが、支援国は目的達成しています…)

    23
      • 2023年 11月 22日

      日本も目的達成してますね。
      不平等条約撤廃、1等国の仲間入り、国際連盟常任事国入り、朝鮮をロシアにとられて植民地化の窮地に追い込まれずにすんだ。

      3
        • たむごん
        • 2023年 11月 22日

        高校までの教科書では、仰る通りです。
        英米から見れば、日本を対ロシアの壁にして無傷で目標達成した事は、教科書ではあまり触れられてないんですよね(武器や資材販売にも成功)。

        日露戦争後、日本経済はボロボロであり、公債増加や貿易赤字が止まらなくなっていたんですよね。
        第1次世界大戦による特需があったから、息を吹き返せた、日露戦争のメリットに目を向けられたと言えるくらいかと。

        仰る通り、得られたものもありますね。

        11
          • DDDDC
          • 2023年 11月 22日

          それを言うなら、19世紀(当然説明不要かと思いますが、長い19世紀という意味ですよ)帝国主義世界における軍事行動と、現代における軍事行動は、そもそも価値付けが全然異なってくるという話にも踏み込むべきかと思いますが。
          少々不正確な説明が目立っています。

          4
            • たむごん
            • 2023年 11月 22日

            仰る通りですね。

            2
              • たむごん
              • 2023年 11月 22日

              追記です。

              よくよく考えれば、教科書もさりげなく風刺画を乗せていましたね。
              日本が、英米に背中を押されて、ロシアに対峙する。

              ジョルジュ・ビゴーの風刺画です。

              7
          •  さ
          • 2023年 11月 22日

          そうはいって、日露戦争に負けた場合どれくらい悲惨なことになるかは、
          本国以外でのロシア領や属国の当時の状況おまけに日本人は有色人種とくれば論じるまでもなく
          あの恐ろしい時代に、日本人が日本人として堂々と生きることを許されたのがメリットでなくて何なのかと

          6
            • たむごん
            • 2023年 11月 22日

            まさに仰る通りです。

            (どの戦争も賭けですが)ギャンブルの開戦を行って、ギリギリの所で講和できましたからね。
            初動の黄海開戦から、なかなか際どい所でした。

            明治の元老・先人は、講和交渉の段取りまで考えて、戦争を行っていたと言えます(日中戦争以降と大きな違いですね)。

            >そうはいって、日露戦争に負けた場合どれくらい悲惨なことになるかは、
            本国以外でのロシア領や属国の当時の状況おまけに日本人は有色人種とくれば論じるまでもなく

            2
          • 2023年 11月 22日

          「日本は」ではなく「日本も」と、はじめから言っていました。
          だから『高校までの教科書では、仰る通りです』と言うのは違います。

          逆にツリー元では『支援国は目的達成』で『支援国も』ではないから、日本の目標達成が視界にないのか危惧しました。
          ウクライナにとっては、その部分が大変重要なので付け加えました。
          いまのところ、ウクライナの目標達成は危うい状態です。

          4
    • クル
    • 2023年 11月 22日

    ここまで具体的な話が出てこないとなると緒戦のような大ポカや昨年の大幅前進のような相手方の都合によるブレイクスルーに期待してるとしか思えない
    今の露軍の戦線は堅実でそんな希望的観測で組み立てた計画は砂上の楼閣ですらないも思うのですが…

    24
      •  
      • 2023年 11月 22日

      来年はひたすら露軍の猛攻に耐えてバイデン再選に期待するしかない

      7
        • 2023年 11月 22日

        もっとありえないけど伝統的共和党が大統領になったらいいな。
        米軍予算の5%の投資でロシア軍の50%を削れたといった大統領候補に立候補した知事さんが大統領になったら、いまのぎりぎりまで出し惜しみするような投資ではなくなるかもしれない。
        なんなら党を割って第三党をつくったら、保守が割れてバイデン有利になるかもしれない。

        5
        • ahoge
        • 2023年 11月 22日

        両候補とも酷すぎてアメリカ終わってる感がすごい
        誰が首相になるか選挙の時に確定しない議院内閣制なら「日本のミンススギ終わってるよなwww」って指摘にアーアーキコエナーイできるからなやっぱり日本はすごいは()

        5
          • ふむ
          • 2023年 11月 22日

          ちょうどオバマ政権の時の安保顧問がパレスチナヘイト発言して、現在勤めてるロビー団体クビになったとかニュース流れてますな…
          「子供を4000人殺した?まだ足りない」とかアメリカのイスラム教徒と思しき食品業者に圧掛けてたとか
          アメリカ政治も末期感が酷いですね…

          14
          • DDDDC
          • 2023年 11月 22日

          アメリカ政治は別に終わってませんよ。

          なぜなら元からあんなんだからです。

          軍人ヒーロー、俳優ヒーロー、カリスマ家族、能力よりもメディアイメージがいい方が勝つ。
          彼らは選挙ではなくアメコミ人気投票をしてるんです、ずっと前からそうですから。

          特に素質もないキャラだけ立ってる奴が政治家として上に立つのは、アメリカ史を知ってれば「なんだ、いつものアメリカか」という話です。

          20
    • 暇な人
    • 2023年 11月 22日

    もうアラフォー世代がひと月足らずの短期育成で戦場に投入されてます
    このままでは長くはもちません。
    奪回作戦諦めて持久戦に転じるころ合いです

    12
    • メルク
    • 2023年 11月 22日

    交渉するにしても、NATO諸国の軍備増強の道筋が出来てからの話になるでしょうね。

    勝ち負けはともかく、ウクライナで時間を稼がないと西側も身動きが取れない今、停戦の話はロシア以外にメリットが薄いと思います。

    1
      •  
      • 2023年 11月 22日

      ロシアにとってもこの段階で停戦のメリットがない

      21
      • 歴史と貧困
      • 2023年 11月 22日

      >NATO諸国の軍備増強の道筋が出来てからの話

      現状を見るに、NATOの軍備増強の道筋がまとまることが3年後も5年後もないのではと懸念します。よってウクライナの時間稼ぎも無駄になるだけで、やらないほうがよいのではないかと。

      ・NATO加盟国が多すぎる(安全保障の条件がそれぞれ違いすぎる)
      ・抑止力としての“軍備共有”までは今までも可能だったが、ウクライナ後の“軍備増強”は戦うことが前提へと変化せざるを得ない
      ・必要とする軍備と経済力に加盟国の差がありすぎる

      一例ですが、スペインやポルトガルなどは、ロシアの陸軍を相手にした国防を想定することはないかと。もしその状況になったなら、ロシアがフランス、ドイツ、イギリスのいずれかと同盟を結ぶか併合しているでしょうから、「NATOの軍備」として考える意味がそもそもない。

      対ロシアの「NATOの軍備」と「自国の防衛」が直結するのは旧ソ連圏の国々とトルコだけですが、彼らの主導でNATOの軍備が決まることを、英独仏などの国々が認める事はありえず、この対立は根深いまま改善される余地がないのではと。(それこそ、国境線を引き直しでもしない限り)

      9
        • kitty
        • 2023年 11月 22日

        こうなってくると、東欧の「NATO加盟」と日本の「国連常任理事国入り」は似たような幻想のように思えますね。
        多大な代償を払って、NATO入りしてそこまで得るものがあるのか。
        国連wの常任理事国になって得られるものが何かあるのか…。

        10
      • DDDDC
      • 2023年 11月 22日

      欧州域での軍備増強って、別にNATOの枠組みでやらなくても、国家間個別条約の組み合わせでやってもいいですからね。
      露が欧州地域での軍事地勢上の最大のリスクであることはどの国にとっても明白ですから。油売ること以外なんもできない国、(昔も現在も)軍事的野心だけは際限なく溢れ出て来る国、そんな露と仲良くする理由が皆無なのも明らかですし。
      日本人みたいに欧州史を知らないわけでもなし、なにかしらあの辺での対露軍事協力の話はそのうち纏まってると思いますがね。
      その後で停戦交渉というのは欧州諸国にとっての平庸な安全策そのものですね。

    • ふむ
    • 2023年 11月 22日

    該当記事
    発言の様子も記事内のリンク先からTwitterの動画で見れます

    ロビー活動会社、反パレスチナ発言を巡りオバマ前顧問と関係断絶
    オラフィミハン・オシン 著- 2023年11月21日午後7時(タイトルは自動翻訳使用。英語記事です)
    リンク

    2
      • ふむ
      • 2023年 11月 22日

      おっとツリーミスですねこれ
      ちょっと上のアメリカ政治のに付けたつもりでしたm(_ _)m

      1
      • DDDDC
      • 2023年 11月 22日

      厳しい言葉にはなりますが、元のツリーにとってもなにも有益性のない、ここに書かれたこと自体が気の毒な程に価値のわからない情報、というのが正直な感想になってしまいますがね。

      1
    • ウルフリック
    • 2023年 11月 23日

    ここで日本がウクライナに10億ドル程度の財政支援をすると
    勝ち負けに関係なくウクライナ戦争後に東欧および南欧諸国への政治的プレゼンスが高まりますな

    支援の仕方は色々ありますが。小麦を担保にドルで貸しても良いし
    フリヴニャ建ウクライナ国債を買ってあげるでも良い
    わずか10億ドルで日本を宣伝することが出来ますな

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