ロシアはクリミア併合後にタルカンクート岬の沖合に浮かぶ石油掘削リグ(通称:ボイコタワー)を占領して軍事利用していたが、ウクライナ国防省情報総局(GUR)は11日「ボイコタワーの支配権を取り戻した」と発表した。
参考:Украина вернула контроль над “Вышками Бойко” в Черном море – ГУР
ロシア軍にとって無人機と無人艇が彷徨くタルカンクート岬沖合のボイコタワーは不気味な存在だろう
ロシアはクリミア併合後にタルカンクート岬の沖合に浮かぶ石油掘削リグ(通称:ボイコタワー)を占領、今回の侵攻でレーダーによる監視やヘリの補給ポイントとしてボイコタワーを軍事利用していたが、ウクライナ軍は昨年6月にボイコタワーをミサイルで攻撃して注目を集めた。
このボイコタワーが再び注目を集めるようになったのは8月下旬で、22日に蛇島の東海域やボイコタワー周辺でウクライナ軍のボートとロシア軍の戦闘機が交戦しているという報告が登場、23日にクリミア西部のタルカンクート岬でS-400が破壊され、24日にはタルカンクート岬のマヤク村付近にウクライナ軍が一時的に上陸し、ボイコタワーを起点にウクライナ軍が活動しているのは明白だったが、国防省情報総局(GUR)は11日「ボイコタワーの支配権を取り戻した」と発表した。
この作戦過程でロシア軍のSu-30を撃退することに成功し、ロシア軍がボイコタワーに持ち込んでいた誘導兵器や海上レーダーシステムを鹵獲したらしい。
現在もボイコタワーにウクライナ軍が常駐しているのかは不明だが、ロシア軍にとって無人機と無人艇が彷徨くタルカンクート岬沖合のボイコタワーは不気味な存在だろう。
追記:ロシア軍が2015年に石油掘削リグを占領したのち「下記のポイント」に動かしていた可能性があるので、上記の図に書き込んだ石油掘削リグの位置は間違っているかもしれない。
追記:マップの石油掘削リグの位置を修正
関連記事:ウクライナ軍がクリミアへの上陸作戦を実施、タルカンクート岬付近で交戦
関連記事:ウクライナ軍、クリミア西部に配備されたロシア軍のS-400破壊に成功
※アイキャッチ画像の出典:Головне управління розвідки МО України
え?
ロシアのキロ級潜水艦の対策は出来ているという事なのか??
制海権がなくて、あんなところ保持できるのか…
追記の位置ならオデーサ沿岸に近いので納得
しかしゴムボートみたいなので戦闘機落としよる
スゲー
ハープーンあるし小船は魚雷当たらないし
ロシア海軍は自爆ドローンや対艦ミサイル恐れて水上艦艇出せないと違うか
なにせ旗艦が撃沈されてるから
ロシアにとっても経済的に価値あるモノのハズ
よって破壊はできない
武器も不用意に使えない
軍事的な価値のみならウクライナはいざとなれば爆破というのもあり得るのかもしれない
あれ動くんだ‥
石油採掘プラットフォームは固定式もあるけど大抵は移動式よ。
有名なやつだと数年前にイギリスのBPがメキシコ湾でやらかした、ディープウォーターホライゾンは半潜水式と言ってぷかぷか海に浮かんでて、GPSによる自動船位保持装置で同じ場所にとどまるというやつ。
油田はいつか枯れるし、海上で組み立てるのは大変だからドックで製造して移動するほうが楽だからね。
ちなみにあの事故は2010年なので実に13年前だったりする
東日本大震災より前かよ…(;´Д`)
世の中にはあの手の海上プラットフォーム専門の海運会社があったりします。
たしかナショジオだったかで特集組んでる放送があったはず。
ここに定着できれば
「2022年2月24日以前から占領されていた地域の奪還」
として本格的に成功した初めての例になると思うんですよね
黒海艦隊は…
え、こんなん奪取して守れんの…?
確かに水上に浮かぶ拠点としては有用だろうけども、数少ないSAM貼り付けるわけにもいかんだろうし
普通に巡航ミサイルなりなんなりでタコ殴りにされる気が…。
今のロシアにいずも型より小さい固定されてる訳でもない目標を正確に打撃できる兵器なんてほとんどないし、有っても虎の子でこんなのには使えない気がします。
地上の民間施設やインフラにだったら狙い外してどこに当たっても何かしらの効果はあるけど、
海上にポツンとあるプラットフォームじゃ外したら無駄撃ちどころか精密打撃能力の欠如がバレるだけですからね…
レーダーピケットの役割を、お互いに果たす位置ですね。
ウクライナ軍が、クリミアに工作活動をする時にも、絶妙な位置関係である事を理解しました。
黒海沿岸を巨大な石油採掘リグで埋め尽くし
クリミア半島に睨みを効かせましょう
そういえば石油リグ近くでウクライナ軍の複数のボートが活動中にミサイルで狙われてMANPADSで反撃する動画が8/20過ぎに出回ってましたね。
動画のボートの動きはリグ周辺を警戒するような形で、奪還作戦遂行中かもしくは既に奪還済みでもないと説明できない動きだったので、あのころに既に奪還していたのでしょう。
ここをレーダーサイトとして使われるとロシア海軍と空軍はもう迂闊に黒海西部に進出できませんね。
ロシアの邪魔にしかならない物なら普通に対艦ミサイルでも使って破壊すれば良いだけの話。成果が微妙な地上攻撃に対艦ミサイル使うよりは防御手段が限られて洋上で隠れる物が無いリグなんてすぐに潰せる物だと思うが。
その攻撃能力が今のロシアには(ry
頑張ればやれない事は無いのでしょうが、「すぐに潰せる」というにはハードルが高いのでしょう。
奪還から三週間以上経っても1基も破壊されていないのが何よりの証拠です。
こんなところの拠点までウクライナ軍が奪取できるとなると、ロシア軍の防空網が穴だらけ、まともに機能してないエリアがどんどん広がってる感じのようですね。この前、クリミア配備のS-400システムが破壊されたのも効いていると思います。この感じだとロシア海軍の動きはかなり制限がかかってそうですね。良いことです。
戦闘機とボートの交戦というのが意味不明ですが、防空網はとりあえず関係ないのでは。
ロシア海軍に掣肘を加えられるほど、ウクライナが航空優勢を得られているとも思えませんし。
親露はまた大した意味はない、ハラスメント攻撃で戦略的意味はないと矮小化を図るんでしょうが……
開戦以来、こんな形で手玉に取られた回数が何回あるかと思えば……一度や二度なら偶然でもこう何度も繰り返せばただの幸運ではなくロシア軍の能力が低下している事、情報面で圧倒されてる事の証明だと分からないんでしょうかね……
リグの持ち主がどなたかは知らないのですが。
良いレーダーサイトになるのでは。もちろん、補償はする形で。
オデーサが、Shahed-136と巡航ミサイルに狙われているようですし。
ロシアがこのまま戦役を諦めないなら、沿ドニエストルやモルドバに
手を伸ばしてくるでしょうし。
穀物運搬船に対する攻撃も考えられますし。
そろそろ、黒海艦隊と付属の海軍航空隊を無力化させた方が良いのでは。
既にロシアに占領されていた時から油やガスは
抜かれていて簡単には炎上とかしないんですかね。
これは状況が落ち着けば経済的に高価値な目標だから簡単には破壊出来ないんでしょうが、
もうどうやってもロシア側が再占領出来ないと思ったら
本格的に攻撃されるリスクが増えるのかな?
何にせよ施設の性格上、海中や海底の設備のメンテナンス
ベースなんかを内包してそうですし、
ウクライナとしては無人潜航艇とかの出撃拠点にし易そうですね。
わざわざ解放出来たと宣言する辺り、外野の印象以上に
ウクライナの特殊部隊や情報局の面々はカードが増えて
ワクテカしてるのかもしれませんね。
リグ奪取とタルカンクート岬襲撃、見た目は大胆極まりないですが「戦闘の成果が次の作戦行動に繋がる」「最終的な作戦目標の達成(この場合はクリミアも含めた被占領地の奪還)に向けた段階の上でちゃんと位置づけられる」ウクライナ軍の作戦指導の、基本的な堅実さは意識しておきたいポイントです。まあロシア側の全般戦略の欠如が酷過ぎてより目立ってもいるんですが。
リグの軍事利用と言うと、東シナ海中間線沿いの中国のリグ群は気にかかりますね。
PRじゃないかな?
PPの時期と拡散の意味や動機を考えるべきアイテムだと思う。
無人の洋上の石油施設なんでしょう、一応固定はされていると思うが。そのに上陸して写真をとったのでしょうね。どちら側も破壊しようと思えばできるし、戦局にはあまり関係ないと思う。
この後クリミアの港攻撃されたりめちゃくちゃ影響してるんだよなァ…
”この作戦過程でロシア軍のSu-30を撃退することに成功し、ロシア軍がボイコタワーに持ち込んでいた誘導兵器や海上レーダーシステムを鹵獲したらしい。”と記事にありますが、無人なら兵器持ち込んで配備しないでしょう。
というかロシアに高価な誘導兵器やレーダーを遊ばせておく余裕があるんですかね?