中国が建造中の075型強襲揚陸艦は、非常に大きく、中国の水陸両用部隊の中心となるモンスターだと報じられている。
参考:China’s New Amphibious Assault Ship Is A Monster
造船所で建造が進む「075型強襲揚陸艦」を捉えた写真がSNSにアップされる
中国は固定翼機が運用可能な大型空母建造の裏で、水陸両用戦力の強化も行っており、米海軍のサン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦を、そのままコピーしたような2万5000トンクラスの「071型揚陸艦」を、既に6隻就役させ、7番艦と8番艦の建造も進行中だ。
さらに米国のワスプ級強襲揚陸艦(満水排水量約40,000トン)と肩を並べても遜色のない大型強襲揚陸艦、「075型強襲揚陸艦」の1番艦を建造中で、年内には進水し、2020年には就役すると言われており、中国は「075型強襲揚陸艦」をすでに3隻発注済みらしい。
China navy type 075 LHD latest photos pic.twitter.com/4Jzzmot3FM
— 龙龑之 (@Loongnaval) August 20, 2019
Close range photo of china navy type 075 LHD starboard
中国海军075型两栖攻击舰右舷近距离照片 pic.twitter.com/smqgTUd1T6— 龙龑之 (@Loongnaval) August 23, 2019
the island of China navy type 075 LHD pic.twitter.com/BB7rJNL78W
— 龙龑之 (@Loongnaval) August 21, 2019
この艦は、全長250m、全幅30m、速力23ノット、米国のエア・クッション型揚陸艇をまるまるコピーしたような「726型エア・クッション型揚陸艇」を3隻搭載し、1900人の海兵隊員の収容が可能で、約30機程度の回転翼機を搭載できる。
さらにF-35BのようなSTOVL型ステルス戦闘機の開発も噂されており、将来的には米国の強襲揚陸艦のようにSTOVL型の固定翼機の運用まで視野にいれた設計を施している可能性が高い。
中国は数年後、米国に次ぐ規模の水陸両用戦力を備えることになり、現在、中国版海兵隊にあたる「中国人民解放軍海軍陸戦隊」の規模を2万人から10万人規模まで増強する計画を勧めていると言われている。
こうなると中国は核戦力に頼ることなく、通常戦力のみで台湾を侵攻することが出来るようになり、同時に日本と領有権を巡って対立している尖閣諸島の現状を力ずくで変更することも可能だ。
もっと言えば、数十年後の中国海軍はアジア圏を飛び越え、真の意味で「Blue Water Navy(外洋海軍)」として機能するようになり、現在、南シナ海で米海軍と睨み合っている状況が、世界のあちこちで発生することになる。
米国、ワシントンD.C.に拠点に置く戦略国際問題研究所(CSIS)は、中国人民解放軍海軍(以下、中国海軍)が、既に戦闘艦の総数において、米海軍の287隻を上回る、300隻もの艦艇を保有し、世界最大の海軍へ変貌を遂げていると結論づけた。
現在、中国海軍は、ドイツ、インド、スペイン、イギリスが保有する艦艇の合計よりも、多くの艦艇を保有しているが、この300隻の「質」に関して言えば、まだ問題も多い。
ここ数年で50隻以上も建造した「056型コルベット(1,300トン)」は、中国の沿岸地域で、主に対潜任務を行うことを目的に建造された艦艇だ。やや大きめな「054型ミサイル・フリゲート(3,450トン)」は、外洋での航洋性は向上したが、複数の艦艇で構成される艦隊の防空面で貢献できるほどの性能はない。
中国海軍が保有する艦艇の約1/3を、この様な艦艇が占めているのが現実だ。
しかし、西側レベルに追いついたとされる中国版イージス艦「055型ミサイル駆逐艦」や、国産空母、075型強襲揚陸艦のような水陸両用作戦用の艦艇を、世界最大の建造能力を生かし、驚異的なスピードで量産しているため、量だけでなく質の面でも米国に追いつくのも時間の問題かもしれない。
狂ったように軍備を拡充する中国。
もはや手がつけられない、雲の上の存在になってしまった。
※アイキャッチ画像の出典:龙龑之ツイート
日本も(出来れば米国も巻き込んで)対艦弾道誘導弾開発しようよ
弾道 付けるの忘れた
071型揚陸艦は他のドック型揚陸艦と比べエアクッション艇の搭載量を重視している印象でしたが、075型は米ワスプ級と同様3隻に留めるのですね。071型のLCAC4隻搭載というのは興味深い数値だったのですが。
054型 (正しくは054A型) の対空ミサイルはHQ-16ですが、これはロシアの956型の9K90からシステムごと参考にしたものです。本システムはエリア・ディフェンスを目的としているので、054A型には艦隊防空能力があります。もっとも9K90自体「僚艦」防空ミサイルと呼ばれてしまう程度の能力なので限定的なものだと思われますが、「艦隊の防空面で貢献できるほどの性能はない」という評価は不適です。Aのつかない054型に対する評価とするなら適当ですが、こいつらは実験艦ですので…
まあ、作れば作るほど20~30年後の更新が地獄になるんですけどね
その頃には、一人っ子政策での少子化と男余りからの超少子化も大問題で、乗員確保も無理に近いでしょうが(ワンマン艦艇や無人艦艇でも実用化されていない限りは)
さて、その頃の覇権は何処の国が握っているのやら
じゃあ、人がいる内に戦争したがるかもしれませんね。かなわんなー。
20~30年後って中国のGDPが世界一になっていると予測されている頃か…
困った時のロシア頼みでロシアからVTOL機のノウハウ買って魔改造ですかね。
試作機で終わったYak-141をライセンス生産してステルス塗料ペイントするところから始めるでしょうが、離着陸ソフトウェアが旧世代なので、相当訓練積まないと実用には耐えないでしょうし