中国の次世代強襲揚陸艦「076型」は電磁式カタパルトを備え固定翼タイプの無人航空機を運用する可能性があると米国の経済誌「フォーブス」が報じている。
参考:Stealth UAVs Could Give China’s Type-076 Assault Carrier More Firepower
中国の次世代強襲揚陸艦「076型」はSTOVLタイプのF-35Bを持っていない中国の悪あがき?それとも独自の発展を突き進むのか?
中国は台湾の武力統一に備えて水陸両用作戦に投入する戦力を拡充中で4万トンクラスの強襲揚陸艦「075型」2隻の艤装工事が進んでおり、このクラスを中国は量産していくものと思われていたが、ここに来て新たに強襲揚陸艦「076型」の存在が浮上してきた。
China on Wednesday launched its second Type 075 amphibious assault ship in Shanghai, only about seven months after the launch of the first one. The homegrown ship is capable of conducting amphibious combat and a variety of missions. pic.twitter.com/bkvvIa211z
— People’s Daily, China (@PDChina) April 22, 2020
米国の経済誌「フォーブス」は23日、中国のネットに出回っている次世代強襲揚陸艦の提案要求書類を元に、独自の進化を遂げようとしている中国海軍の次世代強襲揚陸艦「076型」の存在を報じた。
フォーブスの説明によれば、中国海軍の次世代強襲揚陸艦「076型」は電磁式カタパルトとアレスティングワイヤーを備えているらしい。これは中国がSTOVL(短距離離陸/垂直着陸)タイプの戦闘機を保有していないため強襲揚陸艦に電磁式カタパルトを取り付けて艦上戦闘機のJ-11を運用しようというものではなく、昨年の建国70周年記念パレードで公開された無人ステルス戦闘機「GJ-11シャープソード(搭載量:約180kg)」や開発中だと噂される「Flying Dragon-2(搭載量:約6トン)」を搭載して運用するつもろだろうと予測している。
China’s flying wing stealth transport drone FL-2 makes its debut https://t.co/CpxsHA9RDT pic.twitter.com/p9DMk1n3Vq
— China Military News (@china_arms) October 26, 2019
もしネットに出回っている提案要求書類が本物でフォーブスの推測が正しければ、中国の次世代強襲揚陸艦「076型」は回転翼機+固定翼タイプの無人航空機を運用することが可能になり、米国の強襲揚陸艦とは別の方向に発展していく可能性を秘めているかもしれない。
ただ現状、中国の強襲揚陸艦は台湾の武力統一に備えて整備されているため対岸の中国本土から約150kmしか離れていない台湾を侵略するのに、わざわざ強襲揚陸艦から固定翼タイプの無人航空機を飛ばす必要性があるのかは疑問だ。
そもそも強襲揚陸艦「075型」には電磁式カタパルトに電力を供給できるほどの発電能力が備わっているとは考えにくく、効果が不明な固定翼タイプの無人航空機運用のために発電機を増設して電磁式カタパルトやアレスティングワイヤーなどの航空支援設備を増設すれば、肝心の水陸両用作戦の能力が低下してしまうだろう。

出典:Marine Corps photo by Cpl. Isaac Cantrell/Released
そのため海上から無人航空機をどうしても運用したいなら国産空母を1隻増やしたほうが話が早く、それでも次世代強襲揚陸艦「076型」に電磁式カタパルトを統合すると言うなら、STOVLタイプのF-35Bに類似した戦闘機を持っていない中国の悪あがきでしかない。
因みにフォーブスの記事は、中国のグローバルタイムズが取り上げており「中国船舶工業集団公司(CSSC)傘下の708研究所が発行した提案要求書類が、次世代強襲揚陸艦「076型」に電磁式カタパルトが統合されることを示唆しているため海外メディアが注目している」と報じている。
果たして中国の次世代強襲揚陸艦「076型」は、本当に電磁式カタパルトを統合して独自の発展に突き進むのか注目される。
※アイキャッチ画像の出典:星海军事 / CC BY 4.0 強襲揚陸艦「075型」
軽空母から無人機はうちにもあう選択肢だと思うんだけどな
戦闘機積む数にもパイロットにも限りあんだし
その割に無人攻撃機に関して開発・導入の話を殆ど聞かなくて不安になる
UAV先進国アメリカでも、さすがに戦闘機や攻撃機を無人化するところまではまだ行ってません。
まずは危険な偵察任務を代替して貰うところからでしょう。
でも、確かに日本は米中に対してかなり出遅れており、今後の追い上げに期待したいですね。
空母を作りまくっているんだから、強襲揚陸艦はヘリにしとけば良いのに
それが、空母建造計画は003型までの4隻で一時中断なんですとよ
いろいろといわれていますからね。
しかしはたから見りゃ4隻もあれば充分なような気がします。
中国はいったい何しようとしてるんだか。
無人機は値段も安く、打ち落とされでも死人が出ない。
小型で済むので、搭載機数を増やせる、又は小型艦艇でもいい。
良い選択だと思いますよ。
狙うは台湾はなく尖閣の露払いでは?
記事にある艦上戦闘機はJ-15だと思います
日本は無人機よりミサイルなんじゃないか
まあ、あくまで提案要求書類が本物かどうか、誤報の可能性はないのかという話ですけど。
台湾だけでなく、もっと遠隔地での運用もにらんでの開発ではないでしょうかね?
大型機や有人機は空母が担当して、揚陸艦には無人機みたいな住み分けを考えているのか、それともアメリカみたいに航空機運用能力を強化した揚陸艦を作るつもりなのか・・・。
それ対地ミサイルで良くない?案件
手が付けられなくなる前に早く皆で制裁して潰さないと。
AV-8やF-35のようなVTOLの場合は単発が好ましいけど単発の場合はエンジンの信頼性が高く求められる
そのあたり考えてVTOL開発は不可能としたうえで
ヘリも前の記事にあるように時代遅れになりつつあるからってことでの妥協案ってところでしょう
通常動力で電磁カタパルトは厳しいでしょ?
出雲をアングルデッキにすると同じ位無茶な話。
統合電気推進じゃないでしょうか?
揚陸艦なら推進効率の低さも許せるだろうし。
レールガンと同じで、大消費電力だけど数秒しか持続しないタイプの設備だから、連続発艦速度を犠牲にすれば充分実現可能だと思う。
大容量のバッテリーというかキャパシタに貯める方式で、1分間に1機だけ射出できるといった具合に。
あとは、無人機は有人機より大幅に軽い、とか低速非行が可能な機体なら放り投げる速度が低くても構わない、とか楽になる変数がいくつかあるし
計算してみた。
10tの物体を100m/sまで加速するとした場合、必要なエネルギーは50MJ。
Wiki統合電気推進の項にあるイギリス45型駆逐艦は20MW×2機の発電能力。
1,2秒もチャージすれば発艦可能。
そこまで難しい話ではない。
電気推進に関しては漢型原子力潜水艦で実用化されているし電力面では技術的に全く問題ないでしょう。
あと台湾じゃなく最近きな臭い南シナ海とかそっちが目的じゃないんですかね…
甲板を全部太陽光発電にする。
素晴らしい 帆も付けよう
自衛隊に強襲揚陸艦が必要だと東日本大震災の時から言われ、10年近く議論されてきて
やっと、数年後に防衛白書で建造を明記されるかなという所まできたが
張りぼてかもしれんが中国ではもう2隻目が進水か、どうなってんだあの国は
それだけ日本が没落したって事ですわ
いつまでも「アジアの盟主」のつもりでいると大恥掻きますよ?
自国の力に酔いしれて調子に乗って大恥かくどころか周辺国大半を敵に回して大ピンチな「大国」がいたなあ(笑)
中国の軍拡の早さは確かに脅威だし決して中国が弱いなんて言うつもりはないけど単純に軍艦の数を増やしてるとこだけを見て「日本はもう終わり」って早計に判断するのはドローンが登場した時に大量発生したドローン万能論者みたいで笑えるわ
「ドローン万能論者」いましたいました(笑)
「ドローンはレーダーにも写らないし、1万機で飽和攻撃されたら対処出来ない」なんて書いてる人がいたから、「ドローンだってそれだけの数が密集すればレーダーで補足できるし、低速だから既存の機関砲で処理出来る」て反論したら、十字砲火を浴びたことがあります。
ドローンが万能とは思わないけど、その反論も少し雑かな。
飽和攻撃は防御側に同時に負荷を掛けさえすれば良いので、
1万機が「密集」する必要はないでしょう。
基地や重要施設周辺の土地が中国人にバンバン買われてる現状、ある日突然それらの「民家」から数十機のドローンが出撃しても不思議はない訳で、
それが数百軒から同時多発的に行われれば「ドローン1万機の飽和攻撃」は容易に実現可能です。
まあ「ドローンの脅威」というより「中共の脅威」「日本の国防の危うさ」という感じですけどね。
専守防衛との兼ね合いでハードルが高いし、輸送艦の定数増は財務当局がなかなか首を縦に振らないし、そう簡単には作れないですよ。
「おおすみ」級輸送艦(ドック型揚陸艦)でまずは世論の地ならしを行い、「いずも」級護衛艦を空母化してF-35B運用のテストベッドとし、そしてようやく「おおすみ」級、若しくは「うらが」級掃海母艦の代艦として建造、というところでしょう。
日本だけじゃない、欧州諸国はじめ民主主義国家はみんな似たようなものです。
こういったことが日本の再軍備強化に利用されないか心配です。日本には平和憲法がありますから
申し訳ないが雑な釣り針はNG
あいつらの海軍って、ISP(総合電気推進)を採用した船ってあったっけ?
その時点で電磁カタパルトが使えるのかどうか微妙な気がするんだが……。
そもそも作れるのかどうかも怪しい。
無人機の水上艦での運用については各種超長射程ミサイルの利点を活かすために長距離の索敵手段が欲しいのかな?と思った
尖閣上空に無人機を常時滞空させるとか?撃墜しないと施政権が空文化する
最近の記事は誤字脱字もないし、捕捉も適宜入れてくれるので読みやすく素晴らしい。
ここ最近中韓の記事になると、工作員が必ずといっていいほど出てくるが、正直不快。工作したって騙されないのに。(ここで言うことではないかもしれないが)
そこそこ有名になってくると、工作員に目をつけられるだと分かる。以前のようなコメント欄に戻ってくれないだろうか。
君のような極右はどこかに遠くいって欲しい(ボクは中国も韓国も嫌いなので左翼認定しないでねー)
ぼくちゃんつれまちゅか?
まぁ回収する気が無ければそれいいんじゃないの?
回収まで考えればカタパルトと着艦システムまでワンセットで採用しないといけなし、無人機とは言えそれなりのスペースも人員も取られるし、最終的には本業の揚陸機能が落ちるわな。
空母勢力が貧弱だから、補完として攻撃能力を持たせるかな。
暫定的というか、米国ですら難航してる電磁カタパルトを使いこなすノウハウとかあるの?
いい発想だと思う。
現状のいすも型でも、F-15Jを発艦させられるのでは? と思っている。お帰りは空自基地だが。
それとカタパルトとアレスティング・ワイヤーがあれば、空軍基地など必要もなく200m程の直線道路があれば なんて思ったりも
戦闘機の補強は必要だと思うが
>電磁式カタパルトを統合すると言うなら、STOVLタイプのF-35Bに類似した戦闘機を持っていない中国の悪あがきでしかない。
F35が無いからこそ、重いミサイルや爆弾を無人機で運搬する割り切った運用は理にかなっているし、電磁カタパルトも小型で簡易的なモノからでも始められるから実績を積むには申し分ないのかも。
とうぶん非対称戦争(発展途上国相手)で実績積むのが目的だろうから最初から完成度を求めていないんだろうね。
Yak-141フリースタイルのバッタモンがあらわれたりしたりするかな?