デイリー・エクスプレス紙を始めとする複数の英国メディアは8日、英空母クイーン・エリザベスを中心とする空母打撃群が南シナ海を離れる際に中国海軍の攻撃型原潜3隻を発見したと報じている。
参考:Chinese nuclear attack subs ‘stalking’ Britain’s new aircraft carrier across Pacific
参考:China’s Nuclear Attack Submarine “Stalkers” Britain’s New Aircraft Carrier Crossing the Pacific
南シナ海で中国の攻撃型原潜に囲まれていた英海軍の空母打撃群、太平洋に入って中国海軍の潜水艦を検出
英空母クイーン・エリザベスを中心とする空母打撃群は先月末に南シナ海に入り軍事演習を実施して今月6日に米海軍のグアム基地に入港したのだが、南シナ海を離れて太平洋に入った際に23型フリゲートのリッチモンド(F239)とケント(F78)が2隻の中国海軍の商級(Type093)攻撃型原潜が空母打撃群を追尾してくるのを発見、さらに水中から空母打撃群を護衛しているアスチュート級攻撃型原潜が別の商級攻撃型原潜を発見したと英国メディアが報じた。
発見した中国海軍の攻撃型原潜に対して英海軍がどのように対処したのかは不明だが、元英海軍のクリス・パリー少将(フォークランド紛争でアルゼンチン海軍の潜水艦を座礁に追い込んだ経験をもつ)は英国メディアの取材に対して「今回のニュースはイラクやアフガニスタンで著しく低下した対潜水艦戦能力が回復して本来の任務が遂行できるようになったことを示しており良いニュースだ」と述べているが、英空母打撃群が中国の攻撃型原潜を発見したの南シナ海から太平洋に入って「6時間以内」と言っているので本当に本来の対潜水艦戦能力を取り戻せているのかは謎だ。
※アイキャッチ画像の出典:Royal Navy / OGL v1.0
注目すべきは、同時に三隻もの原潜を英艦隊に張りつけてること。
これはかつてよりも原潜の稼働率が高くなって戦力として機能してることと、
あとはプレゼンに過ぎない英艦隊通過に貴重な原潜を三隻も回せるって、米原潜への警戒などの他の主任務はどうなってるんだよってツッコミw
人民解放軍の原子力潜水艦戦力の醸成はかなり進んでるようです
新型の攻撃原潜の配備も噂されているし相当水面下で戦力を蓄えている可能性が高い
20年代にロス級後期型並のSSNを配備する計画とあるが、若しかしたらアメリカ側の予想を超えてくるかも
093B型SSNの性能は改ロサンゼルス級(フライトⅢ)に匹敵するので、
アメリカ側の予想は一応超えている(093B型は2017年から就役開始)。
もっとも、改ロサンゼルス級は20~30年前に建造されたSSNなので、
中国の原潜技術はまだまだ発展途上にある(095型SSNで差を縮めようと健闘中)。
ロス級後期艦って米軍でもまだ現役はるくらいの性能なのについに人民解放軍もここまで来たかって感じだよね
もはや中国にとって原潜は貴重な戦力ではなく、ワークホースとして使い潰せる本当の主力になってるのかもね
ちゃんと見つけている英海軍の対潜能力も注目すべきだろうね。
中国空母打撃群の方は追尾潜水艦に気づいてすらいない。
中国空母打撃群にも中国原潜が護衛に付いているので気付いていると思うが。
そして紳士的に見逃した上で、相手の立場をおもんばかって黙っていてあげてると?
中国のメンタリティからすれば、それはないな。
そもそも発表しない方が戦術的には優位だよ
それ以前に、中国の場合政治的に発表しないわけにはいかんし、
そもそも気づいているなら、見逃すわけがない。
「中国原潜が3隻同タイミングで一斉にアクティブソナー打ってきたので、敵潜を確認出来ました!」
でありませんように。南無南無。。。
内実が
「中国原潜が3隻同タイミングで一斉にアクティブソナー打ってきたので、敵潜を確認出来ました!」
でありませんように。南無南無。。。
むしろ中国からしたら日米豪印4カ国の「クアッド」だけでも面倒だから威圧して手を引かせようとしたんじゃないかな
発見までに時間がかかっているっぽいから中国潜水艦は最初は見つからないように、時間がたってから意図的にわざと同時に発見されることによって「見つけられる前に撃沈できる」というメッセージ(脅迫)を込めているように思える
プライドが高いイギリス(人)には逆効果な気がするけど
ちくごく海軍も本格的に戦力を見せてきたね
これからまだまだ強くなるぞっていう決意の現れか
フリゲートに見つかった2隻は示威行為としてワザと見つけさせた可能性が高いが、アスチュート級が発見した1隻は本命の隠し球だろうね
中国軍潜水艦戦力の増強高度化と対潜戦の難しさ、最高の対潜艦は原潜と言うのを実証した興味深い事例
とりあえず私にとっては、イギリスの対潜能力に不安を覚えるニュースとなりました。
具体的には何処らへんが?
索敵範囲に入ってから6時間かけてようやく見つけるって実戦だともう海の底だぞ
南シナ海から太平洋に入って「6時間以内」
とあるだけなので
中国の哨戒範囲にはいってからどんだけかはわからないし
そもそも1時間でも5時間でも6時間以内なわけでな?
そもそもイギリスの対戦能力を知らなかったのだけど、南シナ海を抜けて太平洋に入って6時間後というところ。
その前の中国により近い南シナ海ではいなかったのか、発見できなかったのかわからないので。
プラス、元英海軍のクリス・パリー少将の「良いニュースだ」発言により。
上のレスにも書いてあるけどちゃんと読んだ方がいいですよ
あくまで6時間「以内」であって実際の時間は不明です
ついでに言うとこういう情報を100パーセントバカ正直に発表するわけ無いでしょうよ
私の疑問にとっては、6時間以内でも6時間後でも、あまり変わりがなくて。
不安を覚えることに関してはかわらないかな。
>その前の中国により近い南シナ海ではいなかったのか、発見できなかったのかわからないので。
で、後者を懸念している
という事ですよね?
広域航空哨戒と言う点では日米に比べ劣るが米原潜に次ぐ高性能SSNを保有するので総合的には英国海軍は相当に高い対潜能力を持つと思われ
そうりゅう型1隻と上等な乗組員を俺にくれたら単独で第七艦隊壊滅させてやるなんてビッグマウス叩いた事で有名な元海自潜水艦長で海自潜水艦戦の教官も務めた中村氏が米原潜には海自潜水艦隊一個艦隊使っても負けると評してて更にその米原潜に演習で撃沈判定出したり米海軍潜水艦長に自分達と同等の戦力かそれに近い能力だと評価されてるのが英仏原潜なので…
英仏ももっと数があれば無敵なのに……核に金使ってるから仕方ないか
アスチャート級一隻でそうりゅうが3隻買えるからねぇ…
イギリスは国防予算が日本と大差ないのに空母や攻撃型・弾道ミサイル型原子力潜水艦、各種核兵器を運用しているから下手すりゃ自衛隊以上に予算のやりくりや現場が苦労していてもおかしくはないな
ってことは日英とも近々韓国に抜かれちゃうんだね。
GDPに対する軍事費割合に関しては日本が約1%なのに対して韓国は3%弱あるからね金額的にはそうなるだろうね
ついでに言えば韓国は徴兵制だから人件費が安いけど日本は志願制だから人件費が高くつくという差も大きい
もっとも近年韓国では国による国民の強制労働や徴兵は悪であるという風潮が出てきているから今後どうなるかはわからないけど
やっぱり韓国最強だわ!
サランヘヨー!
T.クランシーの原潜解剖では、英潜水艦の艦長・副長は世界で最も厳しい潜水艦長養成コースを経ており、世界中の海軍船乗りが最も恐れる(敬意ではなく)のは米海軍ではなく英海軍の原潜だと書いてあったけど、どうなんだろうね。
本当かどうか不明だけど敵対水域では旧式のヤンキーI型でロサンゼルス級に一泡吹かせたり、指揮官の力量が艦の性能以上に物を言う面が有るのかも知れない。
戦略原潜でドラッグパーティーの乱痴気騒ぎを起こしてた英原潜がなんだって?
人材育成においては英国海軍は超一流だよな
いろいろ返信頂いてありがとうございます。
「今回のニュースはイラクやアフガニスタンで著しく低下した対潜水艦戦能力が回復」
英海軍の軍人が自ら語るほど能力が低下していたことを知らなかったんですが、まあこの記事を読んでも、頂いた返信を読んでもそれが回復したと言えるかどうか、わからないのは変わりませんね。
まあ今後、頭にフラグを立てて情報を追ってくだけの話ではあります。
中国海軍にデーニッツみたいな提督がいないことを祈ります
英艦隊が3匹の送り狼にビビったわけではないだろうし、
中国は英艦隊を西太平洋で追い掛け回すほど度胸があるわけでもないだろう。
西太平洋には数隻の米潜水艦が常駐しているそうだし、
今回は海自からも派遣されていたかもしれないね。
しかし大英帝国王立海軍機動艦隊の艦様は勇壮だな
大海を統べるグランドフリートの威光、いまだ此処に有り
本当に探知出来ないのなら
もうそのまま空母沈めちゃってもいいんじゃないの
どの国がやったかなんて絶対ばれないでしょ
この海域で不意打ちで英空母沈められるのは同盟国除けば中国しかないだろ
北朝鮮かもしれないでしょ
あっちは前科あるぞ
朝鮮半島周辺海域ならともかく東シナ海と太平洋の境目までは行動できないだろうから、北朝鮮は無理
この手のソ連が良くやってたな
対潜訓練がてら警告用爆雷なりアクティブソナーなりうちながら追いかけっこしたらいい
アメリカもソ連にやっていたな
時間がたって機密解除された情報の中に、ソ連潜水艦基地の近くにアメリカの原潜を事前配置していてソ連原潜が出向したらその後ろをストーキングする任務が普遍化していたりソ連領海内の海底ケーブルに盗聴器しかけた(アイヴィー・ベル)というのがあったわ
ちなみにストーキング中に弾道ミサイル発射演習をしたソ連原潜をアメリカへの核攻撃と誤認し、アメリカ原潜が本国に撃沈許可求めるという核戦争一歩手前のことがあったり(アメリカ潜水艦司令部が止めた)、海底ケーブルに仕掛けた盗聴器の情報を金目当てでソ連に売った関係者がいて、結果ソ連に発見・回収され展示品(さらしもの)にされたりしてたけど
北太平洋では、何度か米ソの航空戦があったとオフレコで聞いたことがある。
だから、大韓航空旅客機撃墜事件のとき、空自がソ連無線を傍受していたのだと。
カムチャッカ半島には原潜の基地があるからグアムから厚木に派遣したEA-3Bをそっち方面に長時間飛ばして情報収集させてたしなあ
西太平洋に出るルートは限られるから、中国の潜水艦が待ち構えていれば捕捉されるのは当然のことなんだろうけど、空母からどれだけ離れたところで検知できたかが重要だと思う。
攻撃可能な位置まで入り込まれているのか、その外で見つけられたのか?
お互いに化かし合いだろうからホントのところはわからないんだろうなー
その中国艦の動きをアメリカ原潜が追尾、観察して情報収集してそう。
海自は通常動力だから追尾はできないか。
通常動力でも期間的な制約はあっても、追尾はできるのでは?
空母艦隊に追いつけないとなれば、いずも・かが両艦隊の護衛はどうするつもりってなるはず。
いやいや、通常潜じゃ戦闘体制に入った艦隊に随伴するなんて無理だから
そんなに速力に差があるのか。
それじゃあ、実戦ではどういう戦い方をするんだろう。
イメージできないな。
通常型は原潜より静穏性に優れているから専守防衛として、守りたい海域での待ち伏せとか
実は大型の原潜の方が静粛性は高いよ
チョークポイントで待ち伏せて、敵艦隊を迎え撃ったとしても、鈍足だったら追撃から逃れられないと思うんだけどな。
通常型・原子力型問わず潜水艦の攻撃回避方法は基本的に逃げるじゃなく隠れるだよ
見つかったらデコイを駆使する
原潜でも対潜部隊に追われたら速度では逃げられない
海自の潜水艦は通常型としては優秀だけど、原子力と比べると出力とそれに支えられる速度や船殻の厚さ(重量・潜航可能震度)、空気残量(原子力なら事実上無限)、行動可能半径(燃料)が大きく下がってしまうからね
あの国は原潜を3隻も出すほどびびってますよと
イギリスに対して意思表示したんでしょw
戦時中ならともかく、平時の示威行為としては戦力見せつけるのは普通だよ
てかその理屈だとそもそもイギリスは遠くからわざわざ空母艦隊出すほど中国にビビっているということになってしまう
だったら中国も空母を出せばよかったんじゃないのか?
イギリスが空母を出した理由はビビっているより脅しだろ
> イギリスは遠くからわざわざ空母艦隊出すほど中国にビビっている
ビビってたら遠くからわざわざ来ないでしょ。
遠くからわざわざ来るのと庭先に来られて見張りつけるのとでは話が違う。
093型は静粛性に問題があるとされて(十年以上前に日本に迷い込んでソノブイで延々追尾されてた漢級の後継)、その辺の問題は解放軍側も認識しているところだろう。QE艦隊の探知能力が分かりにくい公表の仕方になっているのは、中国が手持ちの潜水艦でどの程度空母艦隊に対して漸近可能なのか見極めるのを妨げるためじゃないか。
この十数年で水進ラッシュになってるPLANも潜水艦隊の近代化は相対的に遅れている。これは技術的な問題もあるけど優先順位や軍内部の政治的な問題じゃないかとも指摘されてる。中国沿岸から遠い海域で護衛の駆逐艦に守られている空母に対してはミサイルより水上艦より潜水艦が欲しくなるだろうけど、潜水艦隊整備を後回しにしていた事をPLANは苦々しく思ってるんじゃないかな。
中国は潜水艦(通常動力及び原子力)を建造する時に、
小改良を何回も行いながら建造を続けているので、
潜水艦の近代化は優先順位が低い、というわけでは無いと思います。
今年の6月頃に、最新型の通常動力式潜水艦の写真が出回りましたし。
中国の次期原潜は、アメリカ・ロシアとの差を一気に縮めるために、
新技術を多数搭載予定なので、時間が掛かっているみたいです。
もっとも、潜水艦は機密レベルが高い兵器なので、
中国潜水艦の配備状況や開発状況は謎だらけですね。
単純に人民解放軍海軍の縄張りって南シナ海とか浅く広い海域が多いので潜水艦は活動しにくいんだよ
だから人民解放軍海軍は潜水艦戦力と対潜能力より水上艦や対空対水上能力を重視した開発をしてる
中国海軍では、潜水艦勤務を志望する海兵が極めて少ないらしいです。
いまの中国軍人は、75%が一人っ子だと聞いています。
どの国も潜水艦乗りの希望者は多くないよ
というのも長期間上層部と連絡を絶って行動することもある関係上、乗務員は基本エリートが求められるけど、そんなエリートが行動期間や場所が秘密だから家族との関係が悪化しやすい職場に就きたがるかというとね
しかも長期間日の光にあたれない閉鎖空間というストレスのたまる環境だし
中国では、家を継ぐ息子が軍人になると、危険な職場はやめろと息子を説得するのがふつうなんだよ。上司に賄賂を贈ったり、伝手を頼ったり、子どもが後方勤務になるよう手を回したりするらしい。
本当に追跡していたのが3隻なのか不明だけどね。
いかに空母艦隊とかいう高価値目標といえど実質使い物になるSSNが8隻しかいない上、整備運用離脱を差し引いたら母数がさらに減るのに3隻以上出せるもんかなぁ…?
2隻しか無い空母から1隻出す英国と8隻ある原潜から4隻出す中国
1/2vs4/8
ほら、同等
いえいえ、潜水艦てのは年間の整備期間が水上艦よりも長いから、隻数ほどは作戦行動数が多くないし、海南島配備の戦略ミサイル原潜の護衛やら、沿岸部に忍び寄るアメリカ原潜への警戒やら通常のパトロール任務があるはずで、臨時のお客さんであるイギリス艦隊相手に三隻も割くのは、異例と言うか、かなり無理してる気がする
中華潜水艦隊のワークホースは大量に保有する通常動力型潜水艦なんで原潜は艦隊随伴護衛艦の任務以外は遊兵だよ
まぁダミーのニュースで実際は1隻だったものを3隻に勘違いさせた喜ばせるネタの可能性もあるかな。
別に潜水艦に追跡されていてもわざわざ発表する義務もないしな。
狐の騙し合いともいえるだけの話。
イギリスは狐なイメージだけど、中国はタヌキかな?
イギリスは、一時期対潜能力を失ってたの?
イギリスの水上艦の対潜は空母とフリゲートが担当になるから、空母がいなかった時期もあるし、フリゲートも売りに出されて数が相当減っているから、完全に失ったかどうかは別にしても、相当落ちてはいただろうな。
中国「今回10隻出したけど見つかったのは老朽艦の3隻だけか、これってもしかしてイケるんじゃね?」
こうでない事を祈るのみやで
アメリカの空母打撃群だと潜水艦の脅威がある海域には空母入れないんじゃなかったか。エゲレスが同じような運用するなら最初から中国の行動ばれていた可能性もあるし、音紋データって自前なのかね。後、海域のデータも揃えているのか。
中国側に関して言うなら原潜3隻展開展開してたなら色々と考える事はあるけど、探知に関してアクティブ使わずパッシブだけの場合、原潜+擬装用の音を出すUUVでしたとかあったりするのかね。
これに関してはイギリスの潜水艦探知能力、中国の潜水艦の事とか人によっては色々想像出来るから面白いな。
>後、海域のデータも揃えているのか。
これに関しては、日米露中の各国は熱心な様ですね。
英国は、普段の活動範囲と異なるから、自前のデータが十分か、確かに疑問です。
東シナ海や黄海では原潜なんてもろバレの代物ですが、
南シナ海だと原潜は活躍できるってのが一つと
南シナ海から太平洋抜けて6時間以内って、
それあんた南シナ海の時は発見できんかったんかいって
突っ込みが一つと
最後の一つは、アメリカの話も出てますが、
アメリカの原潜(SSN)は例の問題で
ロス級後期からはスペック通りの性能はないですよ。