NATO加盟国が共同で次世代ヘリプログラム「NGRC:Next-Generation Rotorcraft Capability」を立ち上げることで合意した。
参考:Five European allies sign on to build NATO’s next medium-lift helicopter
NATOが開発を主導する次世代ヘリプログラムNGRCに参加を表明した英国、フランス、ドイツ、イタリア、ギリシャ
英国、フランス、ドイツ、イタリア、ギリシャの5ヶ国は19日、NATOが発表した次世代ヘリプログラム「NGRC:Next-Generation Rotorcraft Capability」に参加すると発表して注目を集めている。
NATOが発表した「NGRCプログラム」は2035年頃までに新しい次世代中型多用途ヘリを開発することを目的にしており、プログラムコストや開発作業の分担などの詳しいスケジュールは未定だ。さらに今回の参加意思表明は法的拘束力を伴っていない単純な意思表明なので、2022年までに法的拘束力を伴う初期開発構想段階に進むための覚書に署名することを目指しているらしい。
因みに同プログラムで開発される次世代中型多用途ヘリは、NATO加盟国が使用中のUH-1、Lynx、SA330、AW109などの中型ヘリを置き換える形で採用され兵士や物資などの輸送任務、捜索救助任務、特殊作戦任務、対潜任務などに活用されると定義されており、NATO加盟国とパートナー国に参加資格がある。
つまりNATOのグローバル・パートナーシップ関係にある日本、オーストラリア、ニュージーランド、韓国等の国にも同プログラムへの参加資格(NATOの承認が必要)があると言う意味だ。
ただ同プログラムは米陸軍が開発を進めている「FVL(Future Vertical Lift:将来型垂直離着陸機計画)プログラム」と競合するという点と、今回参加意思を表明したイタリアはFVLプログラムへの出資を検討(米陸軍のFVLプログラムには8つの国が関心を示しているらしい)するなどNATO主導の次世代ヘリ開発が成立するのかは依然として不透明な部分が多い。
更に中型多用途ヘリの代表格とも言えるシコルスキーのUH-60ブラックホークをベース開発した「S-70」が驚異的な低コストを実現してきたため、中型ヘリ市場は大混戦と言える。
UH-60の設計や装備を簡素化したS-70は民間仕様と軍事仕様があり、その中でもポーランド工場(シコルスキーの子会社PZL Mielec)で製造される海外市場向け仕様「S-70i」は米国政府を通したFMS(対外有償軍事援助)方式ではなくDCS(直接商業販売)方式で入手できるためFMS手数料が不要だ。
そのため同機を導入したフィリピンは16機のS-70iを2億6,500万ドルで調達することに成功、1機あたりの導入費用は約1,650万ドル(約17.5億円)で米軍が運用しているUH-60(約5,000万ドル)よりも劇的に安い。
果たしてNATO加盟国の需要を背景に立ち上げられた次世代ヘリプログラム「NGRC」は無事成立して飛び立つことが出来るだろう?
関連記事:イタリア、米陸軍が進める次世代ヘリ開発プログラムに出資を検討
関連記事:フィリピンの攻撃ヘリ選定にシコルスキー参戦、廉価版S-70i ブラックホークを提案?
※アイキャッチ画像の出典:public domain ウェストランドWG-13スーパーリンクスMk88a
これはアメリカ側についたほうが安全牌
ギリシャの入ってるチームじゃw
いやいや、カワサキの新型複合ヘリを日本企業連合でアップグレードしていきましょうや。
その意気は好きなんだが
国内防衛メーカーってのは官に寄りかかりすぎで弱い
カワサキ主導で、他国企業を巻き込んでの事業展開できるなら賛成
カワサキコピペがあると思ったのに・・・w
うーん、なんだかんだ言ったって欧州製造は必須だろうから、日本は一部部品の納入だけだろうなぁ。
と言ってもその候補が思いつかない。。。
>英国、フランス、ドイツ、イタリア、ギリシャ
どう考えても揉めるメンツじゃんw
こんな見えてる地雷原に入る必要ないよ・・
生きた鶏入りの核地雷がいっぱい…
雇用問題や各国仕様変更で揉めて開発遅延する未来しか見えない・・・。
得に最近は、ドイツ議会が横槍入れるパターンが多いからなぁ。
それだけ多くの国や企業が関与するのであれば
日本としての旨みはあんまり残ってないかな?
それにしても$16.5M/$50M…
何というかUH-1っぽくなったというか、何処まで簡素化したんだよ!というかw
ここまで価格が違うなら直輸入もありっちゃありだな。
ですがまとめとか見ると、装備品を簡略化すればUH-60系でも相当安く出来るみたいでは有るが、洋上長距離飛行や山岳地帯対応が前提の本邦では装備品の簡略化にも限界が有るかと
基本、汎用ヘリとか金が掛かる割には数勝負なので、性能や装備品への要求性能の見極めは難しいものがある。そこら辺への本邦なりの回答がUH-2の筈
UH-2の装備なんてUH-60Jと比べるとスカスカもいいところで洋上長距離飛行
や山岳地帯に対応するような特別な装備など積んでないですよね
国内製造に拘ったが故に費用対効果を犠牲にして更に盛大に予算超過している
調達失敗事例でしょう
UH2ってUH1の後継で比較対象はUH60じゃあないでしょう。
装備的な問題はないし、盛大な予算超過って?
そのまとめの主張によると日本と同等の装備にすれば結局他国でも価格は変わらないらしいですね
韓国は特殊部隊仕様装備ヘリと一般向けのローコストヘリの価格を混同してコスパ良く見せてるとのこと
その2つの比較は意味不明だし、後半は単なる個人の主観でしょ。
順当なアップグレードと思いますが?
確かに。それならUH-72ラコタあたりでちょうどいいですね。安いし。
予定通りに空中分解して終わり。
しかもギリシャが入っている時点で危険大。
日本がこの計画に参加する可能性は無いだろう
何故なら、陸自は当面UH-2とV-22の調達・運用とCH-47J/JAの補充で手一杯だし(AH-1はUAVに代替されて後継機無しで退役の可能性有り)、海自はSH-60Kの後継機開発とSH-60Kの救難機改造が本格化、空自はUH-60J近代化仕様の調達が進んでいるから現状新規のヘリ開発を必要とする状況に無い
まあ、欧州製のヘリは日本国内の民間業者や官公庁では人気が有るので、NGRCプロジェクトで開発された次世代ヘリの民間型を導入する可能性があるだろうけどね
汎用中形ヘリ新規開発に盛り込むべき新技術って現状だと何があるんでしょうか
衛星経由の無人操縦とかAIによる自動操縦とか
二重反転か、推進プロペラをもつ複合ヘリ、ティルトローターの開発が可能かどうか確かめたいんでは?
アメリカの方では偵察型の二重反転の採用がほぼ決定?攻撃ヘリのティルトローターとか夢のある話も。
中型ヘリって空のハイエースみたいなものか
低騒音、機体軽量化、操縦サポートの向上、事故時の安全性向上、燃費と航続距離の向上
個別顧客のニーズに合わせた柔軟なカスタマイズ性の確保かな
この計画が成功して日本が使うとなったら、AW139の後継かな
今も配備中だから後継が必要になるには相当先の話になりそうだ
この手の共同開発は技術も無く金も大して出さないのに口だけでかい連中が自国の独自性を言い出して混乱する
そんなに独自性が大事なら自分で作ればよい
というかなんでかたくなに
陸自はH145系を採用しないんだろう?
欧州機が嫌なのか、高いのか
UH-1系と両方は要らないだけでは
いやOH-1導入後の中の人から
OH-6と比べて潰しが利かないので使いづらい
(人も軽貨物も運べないから)という話を聞いていたので
偵察・雑役任務用に向いてると思いまして>H145
色々あったけど、最終的にベル412のライセンスを買ったし、ラインもSUBARUになったしで、必要なしに。
日本が参加するメリットが無いような気がする
出資を求められるだけで、仕様に対する発言、要求は無視される
それが欧州にありがちなアジア蔑視
UH-2を国産して調達してんだから参加する理由が無さすぎるなぁ
共同開発も立場が対等な国同士で揉めまくるのは欧州見てたら嫌でもわかるし、あいつらが反省する気配はない。
自国単独開発するほうがマシなのはC-2とA400Mの明暗が証明してくれそうだ
UH-60とS-70って別機種だったのかしらなんだ
S-70は漠然と民間型かな位に思ってた
船頭多くして船山登る。ほんと懲りないな
自国開発でないなら米軍制式採用機の購入かライセンス生産が合理的
参加するにしてもベルと組んでUH-2提案するぐらいが限度かな
選ばれなくとも仕様策定や開発で揉めまくってコスト理由にポシャればワンチャン有るかもしれんし
選ばれたらライセンス料等でそれなりに旨いし
ノルウェー軍はレオ2使ってたんだから今回もレオ2じゃないの
K2にしたら教育から兵站までシステム全部変えなきゃいけないのでは
盛大な誤爆ですなw