トルコは主力戦車「アルタイ」のパワーパック問題を解決するため韓国企業と協議を重ねていると報じられている。
参考:Turkey in talks with South Korea to salvage Altay tank program
韓国の防衛事業庁が実施する耐久試験はK2のアルタイの運命を左右する
韓国から技術移転を受けて開発されたトルコの国産主力戦車「アルタイ」はドイツ製のパワーパック(エンジンと変速機が一体化されたもの)を採用する予定だったのだが、ドイツ政府はトルコのシリア内戦関与を理由にパワーパックの輸出を禁止しており、アルタイの量産プログラムは28ヶ月以上遅れが生じている。
さらに最近、アルタイに採用しているフランス製の装甲についても東地中海問題でトルコと対立するフランス政府が輸出に否定的な態度を示し始めたため、トルコのアルタイ量産プログラムは更に後退してしまった。
この問題を解決するためトルコは現在、主力戦車K2を開発した韓国の現代ロテムを通じて韓国製パワーパックのエンジン製造を担当するS&T重工と変速機製造を担当する斗山とパワーパック供給に関する協議を重ねていると複数の海外メディアが報じている。
ただ韓国製パワーパックの変速機は韓国防衛事業庁が課している耐久試験に合格していないため、これをトルコのアルタイで利用できるのかは未知数だ。
一応、韓国製パワーパックは来年の3月末までに3回目となる耐久試験を完了する予定だが韓国陸軍向けのK2最終量産に間に合うのか微妙で、これまで変速機を供給してきたドイツ企業が「年内に発注がなければ変速機の供給が難しくなる」と主張しており、一部韓国メディアは国産変速機の採用を断念してK2最終量産も国産エンジン+ドイツ製変速機の組み合わせになるのではないかという報道もある。
もし最終耐久試験に合格できずK2最終量産に国産変速機が採用されない場合、トルコが斗山に開発資金を与えて変速機開発を引き継ぐことを考えているかもしれない。
因みにアルタイに採用しているフランス製の装甲については国内企業が代替品の開発を進めており、恐らくウクライナのソ連時代にT-64やT-80などの戦車を製造してきた実績とソ連崩壊にT-84(T-80UDベースの改良型)を開発した経験と技術力をもつV・O・マールィシェウ記念工場(旧ハリコフ戦車工場)が開発に協力しているのだろう。
関連記事:トルコとウクライナが軍事協定を締結、バイラクタルTB2とエンジン技術を交換か
関連記事:韓国、主力戦車「K-2」への国産パワーパック採用を事実上断念か
どちらにしても韓国の防衛事業庁が実施する耐久試験にはK2だけではなくアルタイの運命までかかっており、中々興味深い事例だ。
※アイキャッチ画像の出典:CeeGee / CC BY-SA 4.0 戦車「アルタイ」
偽善者は気楽でいいよね、平和を愛する我らはこういう露骨な商売できないから、
コマツや三菱は自衛隊の細すぎる需要だけでは新規技術の開発はおろか生産ラインの維持すら難しい現状がある
さらに陸自は今後も戦車や火砲の定数が削減されていく見込みがある
我が国も武器輸出原則の更なる緩和と国策での輸出推進を早急に行い、防衛協力企業の支援をしなければ将来的な安全保障に重大な影響が出るだろう
その考えは理解できるけど、実際問題としてどこに売るの?
その先のことまで考えての発言なのか気になる。
海や空の兵器と違って、陸戦兵器は日本に悪影響を及ぼしにくい国がそこそこあるからまだ探しやすいかもしれないけど、
逆に日本の地形などの環境に特化しがちな陸戦兵器の運用条件にマッチするような国となると、なかなか難しいと思うよ。
まさか輸出の為だけに新規で開発するわけにもいかないだろうし。
モンキーモデルとか今時売れないしね。
今の最新の設計はAIを活用したデジタルエンジニアリングなのでFFMみたいにカスタム対応で装甲は輸出用開発するしか無いかと、日本の売りが軽量化なのでロシアのアルマータや中国の山岳地域用戦車みたいに装甲車から戦車までシリーズで自衛隊含めて提案して受注を目指すです、買ってくれそうなのはアジア諸国でしょう。
アジアで中共に喧嘩を売れるような国はインド位。なので安全保障上こういった買い物は米帝製か中共製になるんじゃないか?
日本から買ってもどっちもかわいがってくれないだろ。
両方から買えない国とか有りませんか?ベトナムはロシアですけど、旧式ばかりですし、フィリピンは最近買い物してくれましたし、微妙な立場の国で自分で戦争できない国に売って冷戦時代の生産数を再び確保するか、輸入に切り替えるか選ぶ時が近いですよ、先ずは先進国の技術が欲しい途上国に売ります、ASIA版のNATO創るつもりですよね?
ベトナムもフィリピンも金がないので実績皆無で高価な日本製の
機甲車両などお呼びじゃないでしょう
大体ベトナムが旧式装備揃いなのは金がないからで金が準備出来
るなら普通にロシア製買うでしょうよ
フィリピンはまともな機甲車両を纏まった数を入れれるような部
隊編成してませんし、買うにしてもアメリカ製の中古でしょう
日本政府の資金援助とセットにすれば売れるのでは?今ある装備は輸出モデルが存在しない為、船のFFMのように提案から始める話なのですが??そんな事言っているからいつまで経っても輸出出来ないのでは???日本政府は今まで幾らASEANに資金援助してきたと思っていますか????
陸戦兵器ってその国の環境に非常に影響されるからなぁ。
日本の環境では使いやすくても他所の国でもそうであるとは限らないし。
ユーロパワーパックと複合装甲が入手出来ないのはトルコの自業自得だけど根源的には組んだパートナーが悪かったね
パートナーが悪かったというかトルコに武器/武器部品を売ろうって西側の国はないんじゃないかな
うん、西側をパートナーに選んだのが
平時の自国開発がいかに大切な事かがわかるかな。
共同開発など有事の国際関係で脆く崩れ去る。
今回の場合、トルコが近隣国と問題を起こせば、西側諸国の国が圧をかけるのは、ある程度予想できていたことだろう。軍事技術発展途上国の韓国が、何処まで介入出来るかだが、こういった状況で韓国が商売をするケース、実績を作れば場合よっては、韓国自体にアメリカ、ドイツなど先進国が先端技術を売らなくなるだろう。
主要部品を自作できないKD生産では、このように行き詰まることもある。下手に自国の弱みを見せれば、交渉で不利にもなる。軍拡に走り、国産に拘り続ける韓国も、我が道を行くトルコもたどり着いた袋小路は同じだったわけだ。先行きは暗い。
トルコは意外と正道だな
中国だとヘッドハンティングで開発スタッフ引き抜くのに
手みやげで内部資料持ち出させるオマケ付き
ちうごく程お金ないんやろ
お金もないし時間もないですね。
韓国が開発中の変速機もドイツ製の部品を使っていなかったかな?
変速機は、電気式で逃げるという手もあるんだけど。
ですね。
韓国記事では、9.600km相当のベンチでの耐久テスト(400時間ぐらいかな?)をパスできなかった原因として、ドイツ製ののメインベアリングとボルト(場所不明、エンジンとの連結ボルトかな?)を挙げてた。
そりゃ結果として破損するのは一番負荷掛かる=韓国では生産できない=ドイツ製の部品だろうけど、
そこに過大な負荷が掛かる事が問題なんじゃないのかねえ?
だから、ポルシェティーガーは電気式だったんだよ。
>そこに過大な負荷が掛かる事が問題なんじゃないのかねえ?
なぜ、そう言えるんだろう?
韓国記事で書かれてる振動の事を言ってる? それが過大かは部外者ではわからないと思いますけど?
言えるのは主要部品は「ドイツ製」だった
邪推するなら、韓国製だと耐えられない・・・
まあ、冶金はダメな国、企業らしいから。
>言えるのは主要部品は「ドイツ製」だった
邪推するなら、韓国製だと耐えられない・・・
邪推じゃなくてその通りでしょう。
でなきゃドイツから部品の供給止められたら自国で作ればいいだけです。
で、そんな「国内では作れない強度」を持ったドイツ製の部品が破損したからって
「ドイツ製の部品が悪い」ってのはおかしいでしょ、と言う話。
実際C-2の時のアメリカ製のリベットの強度不足は日本製に交換しましたし。
過去には10式のパワーパックも欲しがっていましたね
技術供与を受けた上に第三国への輸出をするつもりだったので交渉は決裂しましたが
エンジンもTー80系列の6TDー2になるのでは?ウクライナ様々ですな、そしてトルコ、ウクライナ連合がポーランドに戦車の売り込みかける可能性迄考えた。
あれは日本の武器輸出三原則廃止を視野にトルコがMHIに直接打診していたんですが、防衛装備品移転三原則が策定中だったので日本政府から待ったがかかりました。
10式MBTのエンジンは、気筒数増加(8→12気筒)で1800hpへの発展も十分可能と考えられますので、トルコが欲しがったのは肯けますしMHIも乗り気でした。
取り合えず棚上げということでトルコの了承を得ましたが、技術移転の前提となる防衛装備品・技術移転協定締結の動きもありませんので完全に立ち消え状態ですね。
今のトルコの政治姿勢や国際情勢を考えると、立ち消えになってホント良かったよって思えるよね。
冒険するなぁw まぁ彼の国に関わった事業だと無事には済まないだろうけどw
潜水艦と絡まりあってとんでもないスパゲッティが出来上がりそうな悪寒。
韓国で作るとポンコツだが、輸出先の国が作ると不具合もなくカタログ通りの性能を発揮する・・・それが韓国製兵器。
設計は良い(移転技術なので当たり前)ですからね。
韓国の製造技術が未熟過ぎて・・・。
戦車自体がオワコン化したわけだし、その引き金轢いたのは当のトルコだろうに。なんというかドレットノート後のイギリスみたいな思いだろうな。
戦車は無くならないよ。
無人化するかもしれないが。
無人化したら乗員を守るような過大な装甲も要らなくなりそう
無人駆逐戦車どすな
防衛装備庁も将来ヴェトロニクスの研究で無人戦車の構想を示してますね。
もっとも、同一車体ベースの有人指揮型と有人型、無人型を混成する運用構想図になってますが。
更にUAVやUGV運用もネットワーク化する前提のようです。
戦車をなくすということは戦車砲での火力投射力を他の何かで補わないといけない。
砲自体は金がかかるので無人化できないわけで、ロケットやミサイルなんて高価なもので置き換えできるようなのもお金持ちの国。
米帝ぐらいじゃないか?
なので、無くせないと思うよ。みんなそんなに金持ちじゃない。
韓国のパワーパックが採用されてない理由はここの記事にもあったけど、韓国が自分で合格基準をムチャなレベルに設定していたからで、トルコ的には問題なしと判断する可能性は十分あるね。
ただ韓国のあれはいわば試作品だからという点に注意が必要だね。
韓国製品って試作品では高い性能示しても、いざ量産し始めると品質に問題があることがすごく多いから。
その結果、量産化できませんでしたってパターンが割と普通にあるからなぁ。
トルコが採用するなら当然大量生産する必要があるからどうなる事やら。
その場合でも韓国製パワーパックも完全に内製化できているわけじゃなくて
要所要所にドイツ製の部品が使われているようだから、そのまま採用すると
トルコ向けユーロパックのようにドイツ製部品の輸出差し止めになっちゃう
のではないでしょうか。
まぁトルコとしては、エンジンルーム周りやその制御系も再設計になる可能性の高い
ウクライナ系のパワーパックよりドイツ製ユーロパックとある程度の互換性があると思われる
韓国型パワーパックを検討したいんだろうなと思いますけどね。
トルコが周辺国へ侵攻した場合は心臓部が韓国製の戦車がやり玉に挙げられると思うけどどうすんの?
もとから信頼も何もないクソ国家だから問題にならないだけか
韓国は其処まで深く考えてないと思うよ。
トルコも韓国もUAVのような軽薄短小な技術は簡単に保有することはできるが、重厚長大な物を自国では簡単には作れない。
潜水艦はどちらの国もドイツのライセンス生産だし。
トルコがK2の装甲をライセンスして対弾試験をしたらとんでもなく当てが外れるだろう。
トルコご自慢のUVAだって、センサーとエンジンはカナダからの輸入品
国産化して禁輸に対応済みとは言っているが、何処まで元の品と同等の性能や信頼性を確保出来たかは未知数
トルコが金出して開発継続するような気がするな
んで韓国は他人の金で開発できるとか儲けモンと乗るだろう
結果PP技術を丸々トルコに持っていかれて戦車の輸出市場を失うと予想する
というか普通にトルコが韓国の兵器産業のライバルとして立ちはだかるようになる気が(汗