南ドイツ新聞は28日、行き詰まったポーランドとの装備提供交渉を打開するためドイツのランブレヒト国防相は「最新のレオパルド2をドイツ陸軍と共同で調達するか、旧式のレオパルド1A5やマルダーを100輌を提供することも可能だ」と提案したらしい。
参考:Lambrecht schickt einen Brief nach Warschau
参考:Niemiecki MON do Polski: wspólny zakup nowych Leopardów 2, albo dostawa Leopardów 1
自国の安全保障に支障が出るので陸軍在庫からの戦車提供は難しく、どうかドイツの苦しい状況を理解してほしい
本題に入る前にドイツのポーランドのRingtausch=装備交換交渉について再度説明しておく。
ショルツ政権は政治的な問題から「ウクライナへドイツ製重装備の直接提供」を嫌っており、訓練の必要がなくウクライナ軍が扱い慣れた旧ソ連製重装備を提供するという名目で当該装備を保有する東欧諸国との「Ringtausch=装備交換」を積極的に推進、ポーランドは「支援で生じたギャップを必ず埋める」というドイツの約束を信じて250輌ものT-72M1を手放したが、提案される装備交換の内容はポーランドのニーズを満たすものではなく「ドイツの約束に騙された、T-72のギャップを埋めると約束したのに何もしてくれない」とまで批判されてしまう。
最初にドイツが提案した内容についてポーランド側は「1960年代の技術で製造された装甲の戦車に興味はない」と述べているため、提供規模や時期は不明なものの「ラインメタルが保管中のレオパルト1」を提案した可能性が高く、この提案を拒否されたドイツは「保管状態にある20輌のレオパルト2A4を2023年4月から10月まで1輌つづ、10月から3輌つづ引き渡せる」と提案、しかしポーランドのブラスザック国防相は「最低でも1個戦車大隊分(ポーランド軍基準だと58輌)が必要で20輌という中途半端な数では使い物にならない」と拒否。
ここからが今回の話で、行き詰まった交渉を打開するためドイツのランブレヒト国防相は「最新のレオパルド2をドイツ陸軍と共同で調達するか、旧式のレオパルド1A5やマルダーを100輌を提供することも可能だ」と再びポーランドに提案したらしい。
ランブレヒト国防相は「我々の陸軍在庫からポーランドに戦車を提供すると自国の安全保障とNATOの義務を果たせなくなる=余剰装備がなく提供すれば自国の安全保障やNATO即応部隊への派遣にも支障が生じるので不可能なことを分かってほしい」と訴え、時間は相当かかるもののドイツ陸軍と共同でレオパルド2A7(推定)を調達すれば「ポーランドへの引き渡しを最優先で行うようあらゆる努力を行う」と提案。
さらにランブレヒト国防相は「旧式のレオパルド1A5やマルダーを100輌の提供ならレオパルド2A7の共同調達よりも早く引き渡せる」とも提案しているが、ポーランドのDefence24は「ブラスザック国防相が要求した58輌のレオパルト2A4するら用意できないということは、保管されている大量のレオパルド2はスペアパーツの供給元となっているか、保管状態が良くなく現役に戻すことができないのだろう」と指摘し、105mmライフル砲を装備したレオパルド1A5について「論外」だと主張している。
果たしてドイツの再々提案にポーランド政府がどの様に反応するのか注目されるが、ウクライナが当初要求したレオパルド1A5の直接提供は「政治的な負担のため出来ない」と断り、代わりにT-72M1を提供したポーランドには「自国の安全保障に支障が出るので陸軍在庫からの戦車提供は難しく、どうかドイツの苦しい状況を理解してほしい」と言って代替戦車の提供に時間を要求、それが無理ならレオパルド1A5で我慢して欲しいというのは流石に、、、
関連記事:ドイツ、T-72を250輌提供したポーランドへ提供する戦車の数は20輌か
関連記事:ポーランド、ドイツが提案したレオパルト2×20輌提供を拒否
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※アイキャッチ画像の出典:Krauss-Maffei Wegmann GmbH & Co. KG
日本で言えば、台湾の苦境に10式、90式を提供してその穴埋めをアメリカがしてくれると約束してくれてたから期待してたら
「アリゾナで保管してたM60で勘弁して」って言われたような感じかな
普通に神経逆撫で案件では?
無理にそんな例えにする必要がないと思う。そもそも日米と独波の状況が違いすぎる。
日本がアメリカ戦車の補充を期待すると言う事は重量級のM1でしかなく国情を元に日本独自の戦車を整備してきた建前は何だって事にもなりかねない。戦車供与もそうだがそもそも選択肢としてあり得ないと思う。
日本にM1やM60を供与するならそれを台湾に直接渡すのが誰も損をしないやり方だよ、台湾はM1調達中だしM60をすでに運用している。戦力として考えるなら日本戦車を入れて負荷を高める意味は無く無理に日本を噛ませる必要が発生しない。
ポーランドが供与を期待していたのは自国でもある程度の運用環境があり性能が上であろうレオ2で、供与を受ける価値はあるが日米の戦車には砲や機銃の弾薬互換性ぐらいしかなく主力として急ぎ環境構築考える必要があろうとも手間が大きすぎる。それならば90式をある程度処分出来てこれ幸いと10式増やす方が普通だろう。
そもそもドイツが絡んで提供した戦車はポーランド陸軍の一番古く予備保管のT-72であるから、日本で言うなら自国しか運用していない極端な改造も無い74式を渡すでしかないと思う、需要有りますかね?ポーランドの条件を同じとするなら最新鋭の10式はあり得ないし性能を考えれば90式だが提供にはならないだろう。
個人の考えとして普通のレオパルド1A5の提案はあり得ないと思うが、改造モデル100両ならばまだT72の代わりにポーランドへのそれなりの誠意は見せられたと思う。それはポーランドでの新規インフラ立ち上げと防御面の微妙さと乗員が1人増える事のデメリットを消せる物では無いが。
元々想定されていた120mm搭載と防御面での不足を補うためカナダのレオ1に付けていたMEXASのデータを利用して後継のAdvanced Modular Armor Protectionを装備させる事。どう考えても形にするのは面倒だけどね。
今更レオ1を再度提示するとか下手な挑発だろマルダーに至っては戦車ですらないし
これドイツが初めからウクライナに戦車を提供しとけば面倒臭くなかったのでは?
この世に3.5世代戦車を10億円以下の低価格で年間200台以上生産できる国は韓国しかない。
まあ、それも口先だけで怪しいような。
現状、年間30両程度の生産台数を今からサプライチェーン込みで引き上げて本当に来年までに180両製造できるのか。更に再来年から生産ラインをK2からK2PLに切り替えられるのか。生産ライン拡大・更新費用が価格に転嫁されないか。提供を予定していた韓国陸軍にはM48を使い続けもらうぐらいでは、どうにも計算が合いそうにない。
ようやくドイツも本音を言った感が有りますが、もう遅いと思いますね。
米国からM1A2SEPV3とM1A1、韓国からはK2とK2PLの大量導入を決定済のポーランドに取って、最新とは言え今更レオパルド2をドイツ陸軍と共同で調達すると言われても、予算の工面が大変だし戦車の運用系列が増えるから余り良い話じゃない。
それに旧式のレオパルド1A5やマルダーを貰う位なら、直接ウクライナへ送った方が役立つでしょう。
ですので、もしかするとポーランドは「新型戦車なら、米韓から調達予定の分で間に合っている」と指摘してドイツ側の提案を蹴った上で、逆に「手持ちのレオ2A4(130輌を保有)をウクライナヘ送るので、必要な許可を出して欲しい」と要求するかも知れないですね。
ポーランドがレオ2系を送れるのは早くても来年末では?
M1A1、A2SEPv3は合わせれ350両超で、一部納入が始まっているがまだ戦力化されていない。
K2韓国仕様が本格的に引き渡されるのは来年以降、PLに関しても数年かかるだろう。
ここでポーランドがレオ2A4を送ると、本国を守れる戦車がレオ2A5が105両だけとなってしまう。
その通りなのですが、今からドイツ側へ言って置かないと、何らかの理由を付けてウクライナへの譲渡を許可しないでしょう。
ドイツ軍をポーランドに駐留させてポーランド防衛の責任を負わせるとかどうですかね。
ポーランド世論や、いざロシアがポーランドに攻め込む事態に信用できるかとか、色々無理そうな想定にはなるものの。
どうせドイツ軍はNATOが派遣されるような事態になったときも政治的な負担がどうとかでサボタージュ状態になるだろうし、装備は全てポーランドに授けた方がNATOのためになるのでは
どうせなら、ドイツは装備だけでは無く人員もポーランドへ提供して、NATO指揮下のポーランド・ドイツ連合軍として再編成した方が良いかも知れませんね。
都合の良い事に、ドイツ軍には独仏合同旅団と言う前例が有って、この部隊は現在仏陸軍第1機甲師団の隷下に在りますから、ドイツ軍全体をポーランドの指揮下へ置いても問題無いと思います(笑)。
???:「ドイツ製戦車は二度とロシアに砲を向けてはならないっ!!!」
NATOの義務を果たす・・・・・・?
果たしてたか? 最近だと稼働率20%の兵器群と黒塗りの箒しか記憶にないんだが
ドイツ政府はドイツ軍の国会への報告書公開を停止して、最近は改善したと主張してたけど、
ポーランドへ約束した分の一部提供するだけで、NATO義務部隊に支障するってことは
ほぼ改善させないまま、NATO義務部隊分ギリギリの稼働率ってことだよなぁ。。
タイトルのポーランが全てを物語ってる。
「ド(独)」はいらないってさ。
仮にレオパルド2A7の共同調達案に乗るとして、ポーランドとしてはレオパルド2の生産技術を韓国並に開放することを要求しそう。K2はパワーパックなどの問題が本当の意味で完全に解決できたわけじゃないはずだから、このルートで技術を手に入れたポーランドがK2PL自国生産分に導入してそこから韓国との契約(詳細内容は知らんけど多分ある)に従い韓国側にも技術共有することで完全解決するシナリオもあるのでは。
ドイツはそれに乗れるのだろうか。
素直に謝って金銭で解決するしかないのでは。
変な言い訳や提案はポーランドの反感を余計買って関係を悪化させるだけです。
レオパルド2A7を調達できる時期が全く不明ですので、ポーランドは恐くて共同調達案に乗れないでしょうね。
ドイツは20両のレオパルト2A4を引き渡すのに約1年(しかも2023年4月から)掛かりますが、韓国はレオパルト2A4より高性能なK2戦車を年内に180両引き渡す予定です。
まあドイツの詐欺を信じて送ってしまったのはウクライナにとって利益になったから100%悪いとも言い切れんが…
もう仕方ないので韓国の生産力に期待するしか無いね
誠意とは言葉ではなく金額
現物出せないならそれ相応の金で補償すべきでは
それだとどこぞの竜の福○よろしくポーランドが銭闘民族みたいになってしまう…
ドイツがポーランドに対して焼き土下座の一つでもするべきでは?
ポーランドも無いものねだりをしてもしょうがないし、そろそろ手打ちにしないと
韓国との大型契約はEUの資金(主にドイツが拠出)で賄うみたいだから、そっちで充分に実利は得たでしょう
ドイツにはウクライナの戦後復興財源の方で頑張ってもらうしかないね
「ないものねだり」とおっしゃいますが、独政府自身が結んだ約束なんですよ
戦う気のない独軍
これによれば2017年末の時点でドイツのレオパルト2の稼働数が68両
リンク
現在も状況が変わってないなら、ここから58両引き渡したら、それはそれで「戦う気がない」ということになりますよ
そんなのはドイツ国内の都合。足りなきゃ他国に頭下げて買うなり借りるなり好きにすればいい。
ポーランドにしてみればとにかく↓の約束を果たせ、と言いたいでしょう。
>ウクライナはドイツのレオパルド2の提供を要請していたがショルツ政権は「米国もフランスも主力戦車の提供に踏み切っていない」という理由で拒否、政治的に重装備の直接供給に抵抗のあるショルツ政権は旧ソ連製戦車を保有するポーランドにT-72のウクライナ提供を要請、代わりにレオパルド2を提供してポーランド陸軍のギャップの必ず埋めると約束したため保有する230輌のT-72M1をウクライナに移管したらしい。
スペインで余っているレオパルド2A4の譲渡を邪魔している時点でアウト。
当初NATOには西側製の戦闘機や戦車は提供しないという取り決めがあったからそれに引っかかったのであって、ドイツが邪魔した訳ではないですよ
どこも自分の都合で動いてますよ
フランスやイタリアが戦車を提供しましたか?
ハンガリーは1発の砲弾すら提供しようとはしてません
極端な話、第5条を履行する覚悟も準備もない独国内に戦車なんて必要ないのでは。
周囲には友好国しかおらず、演習にしか使わないじゃないですか。
自軍装備を削りながらウクライナを支援し、自国やバルト諸国の防衛に対し明確な軍事的コミットメントを示すポーランドに提供するのは非常に論理的だと思いますよ。
本来は欧州中の軍隊と掛け合って、ウクライナへの西側戦車の訓練と供給に向けてイニシアチブを取らないといけない立場。
メルケル時代に掲げた米から自立した安全保障体制とか、本当に何だったんですかね。頼り切りじゃないですか。
ロシアが攻めてきたのに軍隊がボロボロ。どうすればいい??→予算を倍に増やす!増やした!
この問題はもはや解決した問題だ。叩きどころがない。
日本にも軍事費増額議論は存在するものの、財源をどうするかについてはあまり見ない。私個人の意見だが、国土防衛は宗教団体や反社勢力や外国人含めて日本に住む人全員が関係するのだから福祉や教育と同じ財源である消費税率引き上げで対応するしかないと思うが、どうだろうか。
「ドイツが信用出来ないからK2」ってのも良く分かんないんだよね
K2にしてもK9にしてもドイツの技術かなり入ってるから
ドイツに依存することには変わりない筈なんだけど
技術じゃなくて生産能力の話でしょう。
いくら立派な技術をお持ちでも、顧客の需要を全く満たせない、納期がいつになるか分からないでは
相手にされなくなるのも仕方ない。
ドイツからポーランドへの補償を現物ではなく現金にして、その現金で韓国からK2の現物在庫を緊急調達すれば全員の顔も立ちますね。即時戦力化はできませんが、その分の防衛力充当はドイツ連邦軍に役務の形で補償してもらいましょう。
マルダーとレオパルド1の内訳は?
レオパルド1もA6仕様なら未だしもなあ。
であれば最初から1A5を要求通りウクライナに送っていれば拗れなかったのでは…???
ロシアの125mm滑腔砲は、イラン〜イラク戦争で
チーフテン戦車(第2世代西側最強)の正面装甲を撃ち抜いた実績があります。
ドイツも当然、承知していることと思います。
それでもレオ1を推すのはどうかと思います。在庫整理(?)をしたいのかな。
第2世代の戦車で今のロシア戦車と撃ち合うならば相応の改修が必要でしょう。
ウクライナで実際に試作したもので、T55AGMというのがありますが、
これは砲塔・主砲と主機を交換し装甲を強化して、結果的に10t重くなっています。
最低限、これくらいのことは必要と思います。
改修の提案は無いようですから、ポーランドも受け入れはできないでしょう。
そもそもつい数か月前まで、日本を含めた西側メディアは、やれジャベリンだ、バイラクタルだ、スイッチブレードだ、ゲームチェンジャーだ、これからはスマートな戦争だ、勝敗を決めるのはIT技術だ、情報通信技術だ、精密誘導兵器だ、GPS誘導弾だ、サイバー攻撃だ、3Dプリンターだ、偵察衛星だ、戦車や榴弾砲は時代遅れだ、T-72Aはビックリ箱だ、経済制裁でロシアはすぐに戦闘不能になる、アゾフ連隊や国際旅団で反撃だ、というようなことばかり言っていたわけだ。
それが今ごろになって、戦車が足りない、今も戦車は重要、榴弾砲のタマがない、歩兵が足りない、T-72A戦車が欲しい、というようなことになり、戦車をくれないドイツが悪い、などという話になっているが、ドイツが戦車をやれない最大の理由は、
「今の時代もう戦車は古い」
「これからの時代はジェベリンのような精密誘導兵器」
というような
「戦車不要論」
であり、ロシア軍は時代遅れで弱いから戦車もいらない、などというようなNATO軍の共通認識自体ではないだろうか?
ドイツに騙されたというポーランド政府の判断自体が相当に甘いものだったと言えるが、もちろんイギリスやアメリカの要請や、あるいは圧力もあったのだろう。
しかしこれからのNATO軍が主力装備である戦車の生産に韓国に頼るしかないというのは、歴史的なことを考えるとすごい話だ。
ドイツに限らないんですが、米国やNATOがこうなってしまった最大の要因は「2001年の9.11以降、NATO軍は対テロ戦争・特にアフガニスタンでの活動に特化した軍備を20年に渡って続けてしまった」からなんです。
小泉 悠氏の著書「現代ロシアの軍事戦略」(ちくま新書・2021年)によると、2020年秋に小泉氏が所属する研究グループのWeb会議であるNATO加盟国の大使が「15年前(2005年頃)のNATOにとっては、アフガニスタンが全てでした」「我々はアフガニスタンの事を考えながら目覚め、アフガニスタンの事を考えながら眠りました。私がNATO本部で携わった仕事の8割が、アフガニスタンに派遣された国際治安支援部隊(ISAF)に関するものでした」と語ったそうです。
その結果、NATO諸国では正規軍同士の本格的な戦争に対する備えが出来なくなり、戦車を始めとする重装備がロクに生産出来なくなってしまった訳です。
そう考えると、去年の夏に20年以上続いたアフガニスタンでの戦いが米国とNATO側の敗北で終わった次の年にロシアがウクライナへ侵攻したのは決して偶然では無いと思います。
ドイツが戦車を大削減したのは、最早欧州では大規模対称戦は起こらないという楽観論が、クリミア侵攻まで欧州の国論を支配していたからでしょう。ドイツはドイツの事情で最後までそれに固執してきたのかと。
米欧も一時期はテロとの戦いが主眼だったのを忘れてはいけません。加盟国によって程度の差はありましたが、戦車は治安維持での対テロ戦に対応したタイプを、海外派遣に必要なだけ保持すれば良いという雰囲気でした。
冷戦終結後しばらくの間は、ロシアも中国も脅威の対象ではなかったのが事実で、それが永遠に続くとの楽観論が大勢を占めていたのも事実です。
ドイツ政府は2023年までに最新型レオパルド2A7Vの104輌取得計画を実行中です。それに加え2026までに101輌を追加取得する契約を2019年にクラウスマファイと結んでいます。これらは保管中の旧型改修で調達することになっています。
今回提案したという「ドイツ陸軍と共同調達」の対象は恐らく後者が中心で、その中から抽出し逐次ポーランドに提供するということなのかと。第1次の104輌からポーランドの求める最低でも1個大隊分(58輌)を提供するのは、さすがにドイツ陸軍も許容しかねるだろうと推測します。
新造するにも相応の準備期間を要するでしょうから、提供によって生じる不足分と追加提供は2037年以降に新規生産を行うつもりかもしれません。(或いは開発中の新戦車調達を急ぎ、余剰A7Vをポーランドに追加提供するか)
いずれにせよポーランドの軍備増強計画に副えなければ意味が無いわけで、現時点ではドイツ―ポーランド関係が険悪の度を増す未来しか見えません。
日本に無理やり例えたら
90式を全台供与する見返りをアメリカに保証されて他国に供与したものの、アメリカが何だかんだ理由をつけてゴネまくって挙句の果てにはアリゾナでモスボールされているポンコツでどうや?と提示されてている感じかね
逆です。
ドイツは「時間はかかるが最新型を提供するよ」と提案したわけで、その例えなら「モスボール保存してるのをM1A2最新型に改修して提供するよ」ということになりますね。
記事によれば、ポーランドは「最新型が欲しいとは言っとらんがな。レオ2A4で良いと言っとろーが!」ということなので、提供90式代替品はモスボールされてるポンコツM1でOKということになりますね。
イスラエルに近代化してもらおう(提案)