ナゴルノ・カラバフ地域を巡る戦いは2度目の人道的停戦が18日午前0時(日本時間午前5時)に発効したが、停戦発効から4分後にアゼル軍が攻撃を再開したとアルメニア側が主張している。
参考:Armenia and Azerbaijan decide to establish humanitarian ceasefire from October 18
2度目の人道的停戦が18日午前0時(日本時間午前5時)に発効するも4分後に戦闘再開か?
しかし今月10日に発効した1度目の人道的停戦は発効後5分で破られ戦闘が再開されただけに、今回の停戦が長期間守られると思っているものは少ないだろう。さらにナゴルノ・カラバフ地域を巡る戦いの戦況はアゼルバイジャン優位に進んでおり、停戦を歓迎しているのはアルメニア側だけとも言える。
Liberated territories of Azerbaijan – 17.10.2020#KarabakhisAzerbaijan pic.twitter.com/Hh3zDI1O2I
— Bakhtiyar Aslanbayli (@BAslanbayli) October 17, 2020
アゼルバイジャン軍は17日時点でアルメニアに占拠されていたナゴルノ・カラバフ地域の北部と東部の約15%を奪還・解放に成功、このまま戦いが継続していればあと数日でナゴルノ・カラバフ地域の約20%に相当する地域を奪還していたとも言われており、特にアルメニア軍はナゴルノ・カラバフ東部地域の拠点フィズリやハドルトを失って後方に後退したため、アゼルバイジャン軍はアルツァフ共和国(ナゴルノ・カラバフ地域が独立国だとして使用している国名)の首都ステパナケルトまであと30kmというところまで迫ってる。
ただフィズリやハドルトから首都ステパナケルトまでのルートは険しい山岳地帯が続くため、首都ステパナケルト攻略のためには比較平坦な地形が続く北部ルートから進む方が理にかなっており、そのためマルタケルトやアグダムと言った拠点をアゼルバイジャン軍が奪取できるかがポイントで、逆にアルメニア軍はこれ以上後退することが許されないと言ってもいい。
そのため戦闘再開に向けてアゼルバイジャン軍が北部地域に戦力を移動させ、アルメニア軍はマルタケルトやアグダムなどの守りを固めている可能性が高く、アゼルバイジャン軍の準備が整えば戦闘が再開される可能性が高いと管理人は見ている。
因みにロシア軍の介入が行われない場合、数週間でナゴルノ・カラバフ地域の主要部分をアゼルバイジャン軍が解放するだろうとも言われており、アルメニアとしては今回の停戦をできるだけ維持して外交交渉を行う時間を稼がなければジリ貧だろう。
Once again violating the humanitarian ceasefire, the enemy fired artillery shells in the northern direction from 00:04 to 02:45, and fired rockets in the southern direction from 02:20 to 02:45.
— Shushan Stepanyan (@ShStepanyan) October 17, 2020
追記:停戦発効から4分後の午前0時04分にアゼルバイジャン軍が停戦に違反して攻撃を開始したとアルメニア国防省が主張、ロシアのタス通信も同様に内容を報じているが、今のところアゼルバイジャン側は何もコメントを出していない。
参考:Armenian Defense Ministry: Azerbaijani troops launch offensive in Nagorno Karabakh
再追記:アゼルバイジャン国防省はアルメニア軍が人道的停戦の条件を守っていないと発表したが、具体的にアルメニア軍の「どの部分」が人道的停戦の条件を満たしていないのか具体的に明らかにしておらず、ナゴルノ・カラバフ地域で攻撃を再開したについてもノーコメントを貫いている。一方のアルメニア軍は停戦に違反して攻撃を開始したアゼルバイジャン軍に対して反撃に出ており、アゼルバイジャン軍の戦車を4輌破壊したと発表、結局前回の停戦と同じで完全に戦闘が再開されたようだ。
The DA units have destroyed 4 enemy assaulting tanks in the southern direction. In the southern flank of the #Artsakh–#Azerbaijani conflict zone the enemy is employing a large number of UAVs and artillery systems.
— Shushan Stepanyan (@ShStepanyan) October 18, 2020
もう折角書いた記事が台無しだよ。
※アイキャッチ画像の出典:アゼルバイジャン国防省が公開した動画のスクリーンショット
戦闘再開RTAでもやってんのか
前回5分、今回4分
次は3分かな?
アルメ:オレの、オレの、オレの話を訊けーっ!5分でいいから!!
アゼル:(4分) 撃てぇー!!
アルメ:オレの、オレの、オレの話を訊けーっ!2分だけでもいい!!
アゼル:(1分) 撃てぇー!!
RTAでもやってんのか?
防衛において想定外は死を意味するっていうのが分かる事例ですね。アルメニアはどうするのか見物ですな。
つか、はよう戦やめろ。
アゼルバイジャン「だが断る」
陸続きだし勝ち切らないと下手に生き残らせると
将来的に遺恨を残すから徹底的にと思っているのでは
5分の記録は破られないだろと思ってたけどこんな短期間に更新されるとは・・・
ここまでくると不謹慎だが笑えてくるな
67年間も休戦し続けてる国際連合軍と朝鮮人民軍を見習ってほしい。
北朝鮮は既に休戦条約破棄してるぞ
アメリカが怖くて攻勢に出れないだけなんで
このアゼアル戦争みたいに戦力の均衡が崩れたら普通に攻めると思う
文在寅は終戦宣言といってるが、降伏宣言の間違いだな。
自分の中の停戦の概念が覆される
旧ソ連の教科書には進撃と降伏って単語しかでてこない、誰か教えに行けよ
次はリアル「3分間待ってやる」
実際は50秒なんですね分かります
すると次は「40秒で支度しな!」ですかね…
時間稼ぎなんかやらせねーよってことだな
これもロシアが主導したんなら、そろそろロシアも動くかもしれんな。
二国間の地域紛争で終わることを願うよ。
停戦期間四分→管理人さんもタメ口で愚痴を書くレベル
早漏過ぎんだろ……
なんか…管理人さんといい停戦交渉まとめ上げた人といいお疲れ様です
記事書いてる時間より停戦期間の方が短いと想像すると草も生えない
アルメニアとロシアの関係者も意気消沈してそう
最後の一言に草生えますね
4分で破るなら、なんで停戦を受け入れた?
時間を与えたくないのだろうが、ひどく印象悪い。
ロシアの顔をたてて交渉には応じた。
でも実際に停戦する気はないし、ロシアも大したことできないと思ってるから、アルメニア側が停戦破ったと言いはって即再戦。
そんなとこじゃないかな。
提案を受け入れたふりして破るより、最初から受け入れない方がまだマシだと思う。
なんでロシアを怒らせたいのだろう?
むっちゃトイレに行きたかった
トイレ休憩だってもちっと長いでしょ。
もう停戦するな
アゼルバイジャン側から破ってるんだろうけどなら停戦する必要ないだろ
アルメニア側が希望を持ったところでそれをへし折ることによって戦意の低下を狙えるからとか?
勝ってる方はどうとでも話を転がせるから話ぐらいは聞いてやろうって事でしょ
戦争は始めるより終わらせるほうが難しいって言われる所以だと思う
そろそろメンツをつぶされたロシアが怒り狂って両者に鉄槌を下してナゴルノ・カラバフをロシア領にする時
こうやって現実の戦争を見ればいかに平和憲法が優れた先進的なものか分かる。平和憲法は空想じゃなく現実の話なんだ。
なおアゼルバイジャンは平和憲法を採用している模様
見事すぎるオチで草
いやもう完全にアルメニア側が制空権喪失してて草も生えない…はよう終われ。
アゼルバイジャンはラチン回廊を取るまで辞めないってのを読んだけれどそれってどこらへんなの?
簡単に言うとアルメニアとナゴルノ・カラバフを接続する大動脈
んでいまアゼルバイジャンが攻めている箇所の真反対
庵にナゴルノ・カラバフ全土平定まで止まる気はないって言ってる
なるほど重要なところなんですね。
ありがとうございました。
ロシアはベラルーシの政変でそれどころではないし優先度もこっちの方が高いだろうけど
アルメニアにどれだけ加担するかでひっくり返る可能性もある
世界情勢がアゼルバイジャン・トルコ側に味方しているのは変わらないだろうけどな…上手い時を狙ったもんだ