英陸軍が2030年まで運用を予定している105mm榴弾砲「L118」の更新について幾つか噂があるのが、高機動車輌にL118を統合した105mm自走砲を米AM Generalと英Supacatが売り込んでいるらしい。
参考:AM General and Supacat pitch vehicle-mounted L118 Light Gun to British Army
もしかすると米AM Generalのアイデアに英陸軍が飛びつくかもしれない
英陸軍が愛用する105mm榴弾砲「L118」の後継計画については何も語っておらず、2021年7月にジェーンズのジョン・ホークス氏(陸上戦闘部門の責任者)が「L118の後継に自律的な走行が可能な無人自走砲を検討している」と言及して注目を集めたが、ウクライナ軍に提供したM119(米軍規格の105mm砲弾に対応したL118の派生型)の評判がよく、英陸軍は2030年以降もL118を維持する可能性が高いと噂されている。
しかし防衛市場の動向を報じるShephardは3日「米AM Generalと英SupacatはHMT600/コヨーテにL118を統合した105mm自走砲を英陸軍に売り込もうとしている」と報じており、ピンツガウアー6×6で牽引するL118よりも展開力と射点の変更に優れるため非常に興味深い。
米AM Generalは過去に155mm榴弾砲を中型戦術トラックに搭載したブルータス、ハンヴィーにM119を搭載したホークアイを開発して米陸軍のテストを受けたことがあり、英Supacatと共同で「HMT エクステンダ(コヨーテの派生型)」にL118を統合したコンセプトモデルもユーロサトリ2022で披露したことがあるので、このコンセプトをそのまま英陸軍に持ち込むつもりなのだろう。
ただコヨーテにL118に統合するとヘリコプターによる吊り下げ輸送が不可能になるが、ウクライナに提供されたM777の被弾率を考えると105mm榴弾砲も牽引式から自走式に移行しても不思議ではなく、120mm重迫撃砲ですら装甲車両に搭載したモデルが人気を集めつつある。
無人機が飛び交う戦場では「発砲後の迅速な移動」が生死を分けるので、もしかすると米AM Generalのアイデアに英陸軍が飛びつくかもしれない。
関連記事:兵器の無人化に積極的な英国、L118 105mm榴弾砲の後継に無人自走砲を検討
※アイキャッチ画像の出典:Supacat
フィンランドはNATO加盟したね
スウェーデンは、もう他国もせっつかないだろうし長引きそう
10榴は重迫に同じくヘリボン歩兵隊の火力骨幹なのにチヌークに機外懸架が不可能な重量での車載化ですか?HMT600ベースのは車載軽迫型で既に10t超えてる。
しかも耐地雷重視でオープントップが基本のHMTでこれをやるってのもよく分からん。そもそも非対称、あるいは特殊任務向きの車体でこれをやるのもメーカーが言うだけ感がすごい。
しかし10榴を更新するなら車載化は必須だろう。M777と同じく超軽量化した上に低反動化もした新型砲を作る必要がある。それか射程半減を妥協して重迫に火力変更するか。
中国軍も122mm榴弾砲を「猛士」装甲車や4輪トラックに車載していますし、車載式装輪自走砲は牽引砲の後継兵器ですな。
空中機動力は必要なんで少数は残すでしょうが、自走砲が中心になるのかな。
「引き金を引いて弾が出る火器はどんなモノでも取り合えず役に立つ」
ってウクライナ戦線で学んだ
重迫に関してはこれからUGV車載式が増えてきそうね
この105mmクラスの各種榴弾砲は、重迫撃砲と何か差別化されているかな?素人目には重迫でよくね?と思ってしまう。
Wikipediaの記載値ですがL118は120mm RTに対して射程で約2倍、重量は約3倍だそうなので性格がが異なるというには十分じゃないでしょうか。
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だがウクライナの戦訓で「非装甲車両は最悪の場合、たった一機の自爆ドローンで移動不能となって破棄せざるを得なくなる」というのもある…
機動力は素晴らしいと思うが、退避がどうしても間に合わず反撃を食らうことがある…