欧州の防衛産業企業MBDAは3日、ギリシャが調達する戦闘機ラファールに搭載するミサイルについて協議を行うと報じられている。
参考:Greece to Discuss with MBDA Missile Purchase for Rafale Jets
フランスとギリシャが合意した破格の内容は真実なのか?
複数のギリシャメディアは先月29日、フランスから戦闘機ラファールを18機調達することでギリシャと合意したと報じて注目を集めたが仏メディアは本件について一切報じておらず、特にギリシャメディアが報じた異例とも言える合意内容が事実なのか怪しむ声も多い。
ギリシャメディアによればギリシャとフランスが合意した内容は、18機調達する内の8機は仏空軍が使用しているラファールC F1(もしくはF2)を「無償」でギリシャに提供、残りの10機はエジプト向けに製造中のラファールC F3仕様機を先にギリシャに回すという内容で契約金額は約10億ユーロ(約1,260億円)という破格の条件だ。
因みにラファールの平均生産単価は約7,000万ユーロ~1億ユーロと言われており、ラファール導入に必要な訓練や保守サービス、装備品などを加えると1機あたりの導入費用は約2.2億ユーロになるため、仮に10機調達すれば約22億ユーロになるはずなのだが、旧型ラファール8機の無償提供+F3仕様10機で10億ユーロという条件は流石に怪しいといわれても仕方がない。

出典:Robert Sullivan / Public domain 戦闘機ラファール
さらに付け加えればフランスはラファールを値引きしたことは1度もなく、同期を発注済みのエジプト、インド、カタールから納期を守るよう強く要請されているため、ギリシャに回す新規製造のラファールの余裕はないはずだ。
しかし欧州の防衛産業企業MBDAは3日、ギリシャが調達する戦闘機ラファールに搭載する空対空ミサイルのミーティアやMICA NG、巡航ミサイルのSCALP-EG(ストーム・シャドウ)について集中的な協議を行うと報じられており、9月10日に戦闘機ラファール18機とフリゲート艦調達に関する契約がフランスのマクロン大統領とギリシャのミツォタキス首相との間で交わされると報じるギリシャメディアも登場している。
もしギリシャメディアが報じている内容が真実なら、フランスはなりふり構わずトルコ潰しに取り組んでいるという意思(リビア内戦でトルコと対立+地中海でフランス海軍の艦艇がトルコ海軍の艦艇からレーダー照射を受け抗議すると逆に謝罪を要求された)の現れとして受け取れるが、あまりに条件がギリシャに有利過ぎるため怪しすぎる。ただ数日後にはバレるフェイクニュースを複数のギリシャメディアが垂れ流すとも思えないのでギリシャがラファールを調達すると言うのは事実である可能性が高いと言えるが、金額や条件は流石に盛っているのだろう。
果たしてフランスとギリシャの契約は本当に成立するのか注目される。
関連記事:ギリシャはラファール18機導入で仏と合意、しかも内8機は無償譲渡
※アイキャッチ画像の出典:Alan Wilson / CC BY-SA 2.0
マクロン > やられたらやり返す、倍返しだ!!!
マクロンは毛糸洗いに自信をもつてるからこういう事態になるんでしょうね。
印中紛争のせいでインドにもラファール超特急で納入せにゃならんのにギリシャもとか工場パンクするわ
ラファールここに来て人気だな
「トルコ憎いから嫌がらせにラファールディスカウントしたるわ」まさか本当にそんな感じ?
ギリシャがアンチトルコなのはわかるけど、フランスは今回の件でなんでここまでギリシャに肩入れするかが謎
武器商売が目的ならこんなディスカウントは却って損だしなー
おフランスは昔からプライドだけは高いからねぇ、戦争弱いくせにw
ターキー絶対許すまじ、なんでしょう
>フランス海軍の艦艇がトルコ海軍の艦艇からレーダー照射を受け抗議すると逆に謝罪を要求された
どっか極東で聞いたような…
さすが外交のフランス舐められたら終わりなのをよく分かってる
ここは徹底してトルコを殴るしかない場面
フランスだからトルコ憎しでやった可能性を否定しきれないのがまた
ギリシャ向けラファールの話が本当なら、現在言われている価格は機体のみで、それ以外の経費はこれから決める段取りなんだろう
それだね
台風と違って独自開発たから政治的理由でディスカウントしても問題にならないのだろうが。
昔米ソが代理戦争やっている当事国に武器を無償提供したり廉価で供給していたのと同じ理由?
何ならパイロット付きでのレンタルだったりするんじゃないの?
EU内戦だけは避けたいどいつあたりが裏で金回してそう
フランスはレーダー照射の件で相当頭に来てるんだろうな