トルコ海軍が進めている次期海上哨戒機プログラムに米国製のP-8Aと日本製のP-1が登場したらしい。
参考:Türk Deniz Kuvvetleri’nden jet motorlu Deniz Karakol Uçağı Projesi
仮に入札への招待が届いても現状の日本にとっては難しい戦いになるだろう
トルコ海軍主催の会議に出席した海軍航空隊の司令官は現在進められてる次期海上哨戒機プログラム(海上哨戒機P-72調達後の計画)について「動力がジェットエンジンのプラットフォームを導入するための計画だ」と明かし、出席者に対して米国製のP-8Aと日本製のP-1を紹介したらしい。
この計画について今のところ具体的な情報(導入規模や導入時期など)はなく、司令官がジェットエンジンを装備した海上哨戒機のプラットフォームとして紹介したP-8AとP-1が「導入候補」と検討されているのかも不明だが、現時点でジェットエンジンを装備した海上哨戒機はP-8AとP-1しかないため事実上これ以外に選択肢がないとも言える。

出典:AIRBUS
ただ導入時期が2030年代になると仏独が共同開発を行う予定の新型海上哨戒機(MAWS/A320neoベース)も出てくるため選択肢は増えるが、予想よりも早くP-3Cが退役するドイツはMAWSが実用化されるまでの繋ぎとしてP-8Aを導入することを決定した影響で「MAWSの共同開発が本当に実行されるのか?」怪しくなっており、フランスは新型海上哨戒機をFalcon10Xベースで単独開発する可能性が出てきた。
そのため仏独による共同開発よりも早く新型海上哨戒機が登場すればトルコ海軍の選択肢は3つに増えるかもしれない。
まぁふわふわした話なので現時点では何も断言できないが、国内防衛産業の雇用維持や主要兵器の国産化を進めたいトルコが直輸入で海上哨戒機を調達するはずがないので、仮に入札への招待が届いても現状の日本にとっては難しい戦いになるだろう。
関連記事:仏独の新型哨戒機開発の行方、フランス人はP-8Aを導入したドイツを誰も信じていない
※アイキャッチ画像の出典:public domain
当て馬?
でしょうね。
ある程度自国内の産業にメリットが無ければ導入するのは難しいでしょう。
当て馬以前で「そもそも日米共に入札には参加しない」可能性が大だと思う
現状でもトルコがロシアとS-400SAMの技術移転の協議をやっているのに、米国がP-8Aをトルコに売るはずが無いし、日本がP-1をトルコに売る可能性はもっと無い
後、管理人さんも触れていたフランスのFalcon10Xベースの海上哨戒機も、フランスが仇敵のギリシャに肩入れしたラファール等を売っている現状ではトルコも手を出さないでしょう
と言う訳で、下手をするとトルコの海上哨戒機調達計画は「海軍航空隊司令官がそんな事を言っただけ」で終わるかも
日本人の村八分的な考えは国際的には通用しないと思うよ。
米国はS-400を導入したことは容認できなくても今以上にトルコとの関係を悪化させたくないと考えてるし、現にバイデンはトルコにF-35からの追放の保障としてF-16Vの売却を提案してる。
フランスもトルコとリビアや東地中海の件で揉めているけどトルコと防空システムの共同で合意したりしているから、甲という問題で衝突しても乙という問題では握手できるのが外交とみるべき。
国際関係は1つの問題だけで全ての関係が悪い方に流れることは無いし、米国やフランスは一方を徹底的に追い詰めるんじゃなくてバランスを重視するからトルコへの哨戒機売却は可能性的になくはないよ。
どうだろうね?
例えば、F-35計画からトルコを追放した補償としてバイデン米大統領が提案したF-16V売却提案は議会の反対に遭っている状況で、トルコからは「米国がF-16V売却に応じなければロシアから戦闘機を導入する」と嘯かれ、ロシアはトルコと米国の関係を決定的に壊す為に「S-400のトルコへの技術移転や共同生産を行う」と言い出す状況だぞ?
フランスは、元々相争っている国々に兵器を売るのが得意な国家だから余り参考にもならないが、下手に対立する国々に対して良い顔ばかりしていると「お前はどっちの味方だ!?」とツッコまれて真っ青な顔になるのがオチだと言うのも忘れちゃ行けないと思う
アメリカがP-8で応札するのでない限り,日本は応札できない.アメリカの意向に反するからね.
率直に言って,自衛隊を憲法で認めておらず戦時法制も軍事法典も文字通り全く未整備という状況で国防がアメリカにおんぶに抱っこ状態で全く独り立ち出来ていない日本はアメリカの属国に過ぎないのであって本当の意味での外交主権など日本にはない.
ましてアメリカがトルコに対して対潜哨戒機の輸出を拒否して応札しないのであれば,日本がアメリカの意向に反して応札するなど以ての外だよ.それが属国というものだ.
F-35でケチがついたとしてもだからといってあらゆる全ての装備品を売らないなどという姿勢を取るわけがないのは分かると思うけど
インドもP-8A導入しているがロシアから様々な兵器買ってまんがな
インドがP-8AやAH-64D、それとC-17Aを買ったのは米国が敵対者に対する制裁措置法(CAATSA)を作る前の事だけど?
うん、CAATSAを施行した後もインドはSu-30MKI買ってるしSu-35改良型を露印で共同開発する事に合意したしS-400も普通に買ったけどロッキードマーティンは必死にF-16最新型(F-21)売り込んでるよね
ケースバイケースでセールスができなきゃ物は売れないって事でしょ
ボーイングからすりゃなんとしてでも売りたいだろうしw
そもそもの話をすれば、日本の防衛装備品移転は対象国との間で防衛装備品・技術移転協定を締約しないとできないことになってる。
現状トルコとは合意できない部分があって協定締約の話は無い。防衛装備移転三原則が漢和されるか、日本側の求める協定条項にトルコ側が同意しないと入札参加もあり得ない。
トルコのことだからF7-10どころがXF9くらいは技術込みで寄越せと言ってくるだろう
うまあじがない
F7だけで済んだとしても、ライセンス生産だけじゃなくて
輸出を含む全ての知的財産権まで要求されるんだよなぁ。
イスラム教の国に限り許可すれば良いのでは?
仮定の話に微妙な現実解を提示して何がしたいんだよ。
知財を丸々要求される事による問題点は山ほどあるのに輸出先をイスラム国に限定させる事でどれだけ問題が解決するんだ。
「イスラム国」はマズいなw
「イスラム教の国」な訂正します。
得意の無人機ベースで自作とかになりそう。
トルコがこれからアゼル絡みでやらかせば米の制裁条項が発動して輸出が差し止めになる可能性もあるから、場合によっては宿願のP1輸出が(それも比較的大口の顧客に)成立する可能性はあるな。
無人機が得意のトルコと共同でP-1の発展型の開発、もしくはP-1に無人機運用能力を持たせる改良型の開発なんてどうかな?
日本にもメリットがありそうな気がするけど。
それだ!
P-1とUAVの組合せは良いかも
管制機への改造は出来ないもんかね。
小型化が叫ばれてるし、B-767の機体寿命もあるし。許容範囲を管制出来るかは知らんけど。
現状、価格の上昇を抑える方法は生産数を増やして単価を下げるか、開発費を下げて価格を下げるか、なので戦闘支援機ならエンジンも込みで協力していくのは良いと思います、P-1はミサイルキャリアも出来るし機体部品共用化で価格下げているC-2もドローンキャリア兼ねて売り込めればライセンス料だけでもメリット有るのと、オープンアーキテクチャ&デジタルエンジニアリング時代なので、何かと声を掛けてくれる国が共同開発パートナーになってくれるのは良いことなのでは。
P-8は元々無人機との連携を前提に開発されているので
採用するならP-8の方が都合はいいのでは?
中国の事が念頭にある時期に、わざわざアメリカの高官度下げるような行動に出るメリットがない
P1を輸出?どう考えても無理でしょ。
トルコはF-35計画から追い出された国なので、全く無いとは言えないのでは?
ゼロじゃないかもね。1%弱はあるかも。
エンジンがなあ、なんであんな独自開発のガラパゴスエンジン使ったんだか
国内ならいいけど、輸出狙うならエアライン機で採用されている広く実績のある
エンジンも顧客が選べる様にしておけば良かったのに
元々サイズ的には、あともう一つぐらいしか無かったんでなかったけ?>エンジン
そうだね。
CF34-8E(エンブラエル170が搭載)
サイズ的にはMRJ(現スペースジェット)で選定されているPW1000G系の
ギヤードターボファンも行けそうに思うけどね
PW1215G ファン直径56 in (1.42 m) 推力69.3 kN (7,070 kgf) × 2
F-7 直径: 1.4 m (エンジン入口径) 推力: 6,120 kg (13,490 lb)
P-1と同時期に開発してたMRJでは、当初はCF34-10クラスを想定したのが
ライバル機に対して燃費や騒音や排出ガス削減でアドバンテージを得られる
ギヤードターボファンの新エンジンを選んだ
P-1のエンジン選定時にはまだ実績の無いエンジンだったから、あの時点で
候補から外れた致し方ないけどね
今からでもいいから輸出用モデルとしてエンジン換装した試験機でも作れれば
いいけど、そんな金は出ないのだろうな
君はタイムマシンでも持ってるのかい?
P-1が開発されたのは武器輸出なんて口にするだけで潰されてた時期だよ?
顧客が選ぶもなにも、顧客は海自一択なんだから考えるまでもない。
更に言えば輸出を考慮したとしても日本のエンジン技術の発展と熟成の為にも300機ものエンジン調達から国産を外すなんて選択肢はあり得ない。
300基で大喜びなのか
いじましいな
理由は簡単、P-1の構想があがった当時は武器輸出なんてマジで口に出すのが不可能なレベルで無理で、エンジンも同クラスの候補が最適なものとはいえなかったので国産する方がいいって結論が出たから開発した
結果的に言えばF7エンジンのおかげでXF9-1のコアエンジンの構造のためのデータが取れて現在の次期戦闘機開発までの流れに繋がってるし、2013年から現在までの8年間、P-1の運用期間と共にエンジンの運用データと信頼性が担保されてる状況になってるのでむしろプラスでは?と俺は思う
後、空中給油機の時とかでもそうだったけど「どうして最初からそうしなかったんだ」という疑問は別に特別な資料とかなしで時系列をきちんと整理したら普通に答えが出てくるのでその疑問が出た時点でまずは当時の時代背景を調べるのがいいと思う
日本はアメリカの言いなりだから「非アメリカ製」のメリットを全然活かせねえんだわ
そんなにアメリカの言いなりとはいえんでしょ。
イランとも第3国への制裁がかかる直前まで石油取引をしてるし、中国との関係も決定的には断絶してないから、右翼が吹き上がってんじゃん。
1から作るのが面倒なのと、貿易赤字でうるさいからアメリカ製を買ってんだし。
どうせ1から作ることになるUAV関連なんて、トルコから買えば良いんじゃねえの。
そもそもクアッドは安倍のセキュリティダイヤモンド構想が元だしな
TB2とオフセットすりゃエエやん
TB2で向こうが我慢してくれるかな?
P-1は完全に(日本製だから当然ではあるが)日本仕様すぎるから、使い勝手が悪いのでは?
イギリス辺りなら大西洋での任務があったからまだしも、トルコでは使う場所が微妙すぎて、”帯に短したすきに長し”になるのでは?
いうてトルコも黒海に地中海と狭いとは言えない海域の監視が必要だし、黒海なんかは戦略性も高いんだから、そんなにニーズから外せた性能では無いと思う。
問題は”広さ”ではなく深さなんだが…。
どういう意味?
浅すぎるって事?
日本も軽装甲機動車の後継候補にトルコの装甲車を入れてるので、あっちのサービスじゃないの
対潜システム無しのドンガラだけなら、ありじゃないかな。
中国の新幹線みたいなことになるのでは
トルコP-1はなぜか数カ国に売れたりする
P-8とP-1が並んでる写真、何回も見て理解してるはすなのに
何度見ても「P-1ってデカイんだな」って思ってしまうw
操縦席のウインドウと、機体サイズのバランスが、なんか変ですよね…
なんか、日本人の身長って2m超えなんかって思ってしまうw
パイロットの大きさが日米で違うのかって感じ
P-1の方が操縦席からの視界は圧倒艇に良さそうだね
P-8のパイロットをP-1の操縦席へ座らせたら、なんて感想言うだろう
哨戒機を照会したと紹介した
始め中古のP3C導入して、ドイツがフランスとの共同で開発した哨戒機を導入したら、ドイツからP8をもらうとか?
トルコに金払ってでも買ってもらう案件でしょ。
このままじゃいつまでたっても日本の防衛産業が井の中の蛙状態になってしまう。