ポーランドは公式にMiG-29をウクライナに提供していないのだが、現地メディアは「分解した一定数のMiG-29をスペアパーツの名目でウクライナに提供した。結局は胴体や主翼もスペアパーツだと政府関係者が述べている」と報じている。
参考:Polska już przekazała Ukrainie MiG-i 29. Tyle że sposobem… A Scholz sięgnął dna [KOMENTARZ]
この話が事実なら「ショルツ首相に戦闘機提供を除外させないためMiG-29提供をメディアにリークした」と解釈するのが妥当
ポーランドはウクライナ侵攻直後の昨年3月「保有するMiG-29を無償で米国に提供する準備が整っている」と発表したが、米国はポーランド側のアイデアを支持できるものではないと却下し、MiG-29をウクライナに提供する計画は頓挫してしまった。
しかしポーランドメディアのDziennik Gazeta Prawna紙は25日、再びショルツ首相が戦闘機提供でもレッドラインを引いたと批判した記事の中で「昨年、我々が戦闘機を提供するかどうかで揉めたのち一定数のMiG-29をウクライナに提供したことを忘れている。一般的な提供方法とは異なるやり方がだったが、結局のところ胴体や主翼もスペアパーツだと政府関係者が述べている」と言及したため大きな注目を集めている。
要するにポーランドは米国経由でのMiG-29提供が頓挫すると一定数のMiG-29を分解、スペアパーツを提供するという名目で「分解したMiG-29をウクライナに送った」という意味だ。
DGP紙の報道を受けて他のポーランドメディアも「政府は奇抜な方法でMiG-29をウクライナに引き渡した」と一斉に報じており、この話が事実なら「ポーランド政府はショルツ首相に戦闘機提供を除外させないためMiG-29提供をメディアにリークした」と解釈するのが妥当なところだろう。
関連記事:ポーランドが提案する米国経由のMiG-29ウクライナ提供、米国側は否定的
※アイキャッチ画像の出典:Julian Herzog / CC BY 4.0
ウクライナ空軍のMiG-29は保有数の割にたくさん稼働していたので何らかの支援を受けているのだと思っていましたが、まさか一休さんが考えるような方法で送っていたとは・・・。
この方法だとウクライナ軍が保有している兵器は何でも送れそうです。
ポーランドはすでにあちこちを相手に外交という戦争を戦っているんだね、ウクライナへの兵器支援がドイツへの精神的攻撃とも重なる皮肉
見えない戦争、精神的な戦争には現地との距離なんて無関係なんだと極東のこちらも気がつかされる
バイデンも「ティータイムのお茶うけにどうぞ」って言いながらウクライナにイエローケーキ送ってあげたらいいのに
ゼレンスキーがそれをお茶うけにティータイムしてる写真をツイッターに投稿したらロシア軍撤退するでw
あら、私が当時憶測から書き込んだように、イケアの組立家具方式で
送っていたのですね。
ポーランドとウクライナは距離も近いし、鉄道も機能しているし、
やろうと思えばできないことはないと思っていました。
凡人の私が思いつくことって、専門家は更にその先を行っているんでしょうね。
公式には「ノックダウン生産」と呼ばれる手法をポーランドは非公式にMig-29に適用したのでしょう。
ノックダウン生産は部品のセットを輸出(逆から見れば輸入)し、組み立ては現地で行う輸出方式で自動車や航空機など重工業製品で多く行われています。航空機ではライセンス生産前提で行われることが多く、日本でもF-15J、P-3Cのライセンス生産に先駆けてノックダウン生産が行われました。
ノックダウン生産の理由の一つに「組み立て国で調達困難な高度な技術の部品を多く必要としている場合」が挙げられ、正にMig-29を公式にウクライナへ供与ができない→だったら部品単位でウクライナに輸出して現地で必要に応じて組み立てて貰えば良いというポーランドの発想転換から生まれたウクライナ支援の賜物なのでしょう。
経済的な面では
①組立作業は人手がかかるので現地の雇用対策になる
(オーストラリアの潜水艦プロジェクトなど)
②自動車の関税や海上運賃は、完成車は高く部品は安いので、
現地組み立ての方が安くなる
あと、完成品と違って解体したパーツであれば、小さく軽くて輸送しやすい上に、充填効率も良いですからね
同じスペースで、より多くを輸送する事が期待出来ます
日本もスクラップ名目でMLRSやFH70を送ろうぜ
部品取り車(入念な整備済み)
エリコン35mm砲や砲弾も御願いします。
このアイデアには脱帽です。
銃砲弾薬を第三国経由で送っている国もありますし。
本邦は「我が国のエネルギー事情を鑑み」でサハリン2以外にも注力し始めてる所を見ると露にこの手法で援助しそうですなぁ。
北マケドニアの10年間放置されていた4機のSu-25も去年中頃に謎の「蒸発」をしたようですし、じわじわと航空機パーツの支援が強まっていますね。
願わくば動ける戦闘機を丸ごと送れればいいんですけど。いつになるのか。
元記事に「アメリカがまたドイツの梯子を外したらショルツはドンバス上空をタイフーンが飛ぶ日をずっと夢見ていたとほざくだろう」
とか書いてあって笑ったよ
いや中々厳しいっすね…
1994年のことですが、ルワンダ難民救援派遣(PKO)で自衛隊が護身用に機関銃(M2だったかな)を2丁持っていこうとしたら社会党が「過剰装備だ!」と大騒ぎしましてね。
結局1丁だけ持参することになりました。
でも現場としては補修パーツ用として2~3丁分を持ち込んでいたそうです。
まあ、考えることは皆同じw
公にならないだけでやってるだろうなと思ったらホントにやってた。
ついでに保守要員とか技術支援要員という名目でパイロットも一緒に送ってても不思議はない。
日本も公にしないで旧式装備を廃棄スクラップ扱いにして米国経由で支援してれば良いんだけど、多分やってないんだろうなぁ…
確かだけど、冬戦争時にアメリカフィンランドに送った戦闘機のバッファローも名目上は「鉄屑」で輸出して、バラバラにした機体をスウェーデンで組み立ててから引き渡してた気がする。歴史は繰り返すってやつなのかな
さすがポーランド!
ロシアを痛めつける為なら針の穴を潜らせてでも支援をし続ける、その極まりきった覚悟に感服しますわ…
これはつまり、アメリカが少数のF-16を投入するなら、ドイツがトーネードを投入するよという戦車方式を航空機にも…?
ポーランドは支援額自体はそこまで突出していないのですが、貢献が非常に大きいとみなされているのは
こういう「あらゆる方法を通じて支援を惜しまない」という姿勢が一貫しているからでしょうね。
ロシア・ベラルーシと国境を接している分、リスクは他のどの国よりも高いと言うのに、見事な覚悟だと思います。
果たして台湾有事の際、日本はポーランドと同じように振る舞えるのか、ドイツ以下の貢献しか出来ていないとみなされるのか
政治家と国民の覚悟が問われます。
ポーランドがマッコイじいさん化してますね。
今はウクライナの瀬戸際なので、有用なモノはあらゆる手段で送ってロシアの野望を断たなければなりません。
ゴルゴの「新型螺旋ネジ製作機材」「ドアーチャイム原型鉄型見本」と同じ方式ですね。
本気で書いてるの?
ロシアびいきにも限度があるのでは?
強大な隣国に対して自国の利益と同盟国との協調を両天秤にかけての外交だよ
ここでロシアが成功体験積んだらタイミングを見計らって少なくとも歯舞諸島より高緯度の北海道領有をねらってくるよ
そんな国にギブアンドテイク以上の援助って正気の沙汰じゃないね、そこまで官僚がアホだと思えない
上の書き込みは、landcruiserさんの書き込みに対してのものです
間が空いてゴメン