ドイツ外交問題評議会は11月に発表したレポートの中で「ロシアはNATOを直接攻撃する可能性があり、我々に残された準備期間は5年から9年だ」と指摘したが、ポーランドは「DGAPの時間枠は楽観的過ぎる。本当に戦争を回避したいなら3年という時間枠を採用すべきだ」と主張した。
参考:Preventing the Next War (#EDINA III)
参考:Liczna armia jest potrzebna
参考:Polish official: Russia could attack NATO within 3 years
DGAPは次の戦争に備える時間が5年から9年はあると予測したがポーランドは3年と主張
ドイツのシンクタンク(DGAP=ドイツ外交問題評議会)は11月に発表したレポートの中で「ロシアはNATOを直接攻撃する可能性がある。我々に残された準備期間は5年から9年で、この期限内にドイツとNATO加盟国はロシアと戦える軍事力を整備しなければならない。そうしてこそ欧州での戦争リスクを減らすことができる」と指摘した。
“プーチン大統領やクレムリンのエリート・知識人達は長年、強力なロシア帝国を復活させてNATOやEUの影響力を西に押し返すという野望を温めてきた。彼らが考える歴史的勢力圏はツァーリズム帝国とソ連に類似し、プーチン大統領もソ連解体後に設定された国境を拘束力があるものとは考えていない。彼らの考えるロシアは現在の国境を遥かに越えて存在し、ロシア人が居住していた場所やロシア帝国やソ連が支配していた場所に及ぶ”
“プーチン大統領のイデオロギーと歴史的解釈は既にチェチェンとグルジア(ジョージアのこと)の戦争を動機づけている。ロシア憲法もベラルーシの再統合に関する条項が含まれており、2014年にウクライナ東部で戦争を、2022年に全面的な侵攻を開始した。今日に至るまで戦争の目標を何一つ達成できていないにも関わらずロシアは戦争をエスカレートさせ続けてきた。さらにロシアはNATO加盟国やNATO全体に対して核兵器使用による威嚇も繰り返している”
“2年近いウクライナとの戦争を経てロシア陸軍は人的にも物資的にも大きな損害を被ったが、空軍の損耗(15%以下)は軽微で、海軍も黒海艦隊を除くバルチック艦隊、太平洋艦隊、北方艦隊を使用でき、戦略ミサイル部隊やサイバー・宇宙部隊も無傷で残っている。さらにロシアは年間約28万人もの新兵(年2回の義務的徴兵のこと)を訓練することが出来るため、6年後までに約170万人、10年後までに約280万人ものロシア人が軍事訓練を受ける計算(義務的徴兵を終えた予備役が増えるという意味)で、ここにはウクライナでの戦闘経験が反映されるだろう”
“ロシアは石油と天然ガスの収入を防衛産業や関連産業の拡張に投資して生産量を引き上げており、関連分野の労働者も生産現場にとどまり続けている。同時にマイクロチップやベアリングなど戦争に不可欠な部品や原材料への制裁回避にも成功し、イランや北朝鮮といった同盟国から武器・弾薬を輸入している。ウクライナとの戦争で25万人以上の死傷者を出しているにも関わらずロシア社会に大きな変化はないため、人的損失を受け入れる社会の意志は西側に比べて遥かに大きく、経済的にもロシアは戦費を調達し続けられる可能性が高い”
“諜報機関や専門家は「ロシアがNATOを攻撃できるレベルまで軍を再建するのに6年から10年はかかる」と推定している。この時計の針はウクライナとの激しい戦争が停止すれば動き出すだろう。つまりNATOはロシアが次の戦争準備を整える1年前までに戦力を整え、クレムリンに攻撃が成功しないと認識さえなければならない。ロシアの再建スピードを考えるとNATOに残された時間は5年から9年だ”
以上がDGAPのレポートの主要ポイントだが、ポーランドのヤチェク・シウィエラ国家安全保障局長は「5年から9年というDGAPの時間枠は楽観的過ぎる。本当にロシアとの戦争を回避したいなら東欧のNATO加盟国は3年以内という時間枠を採用すべきだ。この短い期間でロシアに対する明確な抑止力を開発しなければならない」と主張し、自国の軍事力について「ポーランド軍の規模をもっと拡張する必要がある」と指摘した。
ポーランドは軍を14万人から30万人に拡張中で、米国から調達中のM1A1 FEP×166輌、M1A2 SEPv3×250輌、HIMARS×506輌、F-35A×48機、AH-64E×98機、韓国から調達中のK2×180輌、K2PL×820輌、K9×218輌、K9PL×606輌、Chunmoo×288輌、FA-50GF×12機、FA-50PL×24機、国内企業から調達中のKrab×170輌、ボルスク×1,000輌などが揃えば「欧州最強の陸軍」を手に入れると予想されており、国内では「軍を30万人から40万人に拡張すべきだ」という意見も出ている。
但し、野党連合の連立政権が成立する見通しなので「PiS政権時代の安全保障政策」も先行きは不透明だ。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army photo by Charles Rosemond, Training Support Team Orzysz
戦争を起こさないためには抑止力を整えるしかないと、
我が国のマスコミや市民団体がわかってくれる日は来るのだろうか
建前抑止力、本音早期開戦の奴も居るからなあ…
ウクライナ戦争始まった頃
「今がチャンスだ北方領土と樺太に攻め込め!」と騒ぐ奴をどれだけ見掛けたやら
仰る通り、いましたね。
一般人が徴兵されたら、自分達は最前線で肉壁になるだけなのに、なぜか自衛隊に指示できる立場(安全な場所にいられる)と勘違いしてるのでしょう。
自衛隊に(プロの軍人)、徴兵された一般人は、命令される側なんですよね…
大砲・多連装ロケット砲、各種の航空爆弾といった鉄の嵐に、なぜわざわざ巻き込まれたいのか、さっぱり理解できなかったです。
恥ずかしい限りなんですが、
開戦当初は私も自衛隊は〜北方領土奪還せよ〜!
とか、無責任な事を言ってました
しかしロシアとウクライナによる本物の戦争を見るに、対ロシア戦争が極めて小規模な自衛隊内で完結するモノではない事に気がつきました。
また精鋭部隊(日本の場合は自衛隊)は簡単に消耗出来るものではなく、精鋭部隊の代わりに敵軍の大規模な攻撃に晒され消耗する為の膨大な人的資源が必要事もわかってきました。
有事の際は徴兵された人は自衛隊の後方支援を安全地帯からしていればよい。
敵軍の本格攻勢は自衛隊が前面にでて肉壁になってくれるから、我々は常に後方支援さえしてればよく前線に出る必要はない
…てかそもそも徴兵されないし(笑
…などと思い込んでる人達が北方領土がーなどと喚いているんでしょうね
まさに仰る通りです。
自衛隊の弾も、1.2週間程度しか備蓄がないですからね…。
政治的な理由から、本当の事を教えられてない、平和ボケで考えが及ばないのでしょう…。
日本は戦車が年産10両程度、ロシアは年産800両(戦時の推測含む)と言われています。
日本が領土奪還する時は、戦車が貴重で使えない・弾がない可能性もありますから、全員ストームZで素人が突撃していくしかない可能性もあるんですよね…
ロシア戦車の撃破が馬鹿にされていますが、日本は戦車による援護をそもそも期待できない訳です…(モスボールをほぼしていません)。
自衛隊員(プロの軍人)を下士官、素人の一般人を徴兵して、歩兵の部隊編成していく事もあると思います。
下士官は貴重ですから、一般人・徴兵対象者は消耗するもの(最前線に配置)として、最も危険な任務に当たらせる事になります。
日本のブラック労働を考えれば、自衛隊は兵器不足な訳ですから、戦場でどういう扱いになるのか少し想像すればイメージできそうなんですけどね…。
>自衛隊員(プロの軍人)を下士官、素人の一般人を徴兵して、歩兵の部隊編成していく事もあると思います。
いや、無いでしょう。
日本は法治国家なので法的根拠の無い徴兵なんか出来ません。
妄想は恥と知るべきでしょうね。
ただ問題は、このポーランドの主張ってつまるところ
「だからEUはポーランドに金を貸さなければならない」
って感じな気が
貸せばいいじゃないですか。ウクライナに貸したように。
戦争についてどう解釈し行動するかは自由
無関心でも反対でも自由
しかし、戦争の側は見知らぬあなたについて無関心ではないということを無視する人が多過ぎる
心にズシっと響きました。戦争だけでなく、空き巣とか詐欺とか強盗みたいな身近な犯罪者にも当てはまりますよね。
現実問題、ポーランドが言うように今ウクライナで戦っているロシアがNATOに三年で侵攻できると思えますか?
戦争の備えは大事にしても、ほぼあり得ない仮定を前提にしたらかえって軍備の必要性を疑われてしまいますよ
なんでもストレス発散感覚で藁人形論法でマスコミ叩きして溜飲下げていても不毛だと思います
不毛な喧嘩ばかりしてる君たちが言うと説得力があるね
「ドイツは5年」見通しがあるのなら、少なくともウクライナが3~4年、ポーランドが1~2年は持ってくれるのですかね?
なんか胡散臭い主張ですね。ロシアはウクライナ相手であんな調子なのにNATO相手にしたらボロ負け確定だろ。核でも使わない限り。
このまま放置したら5年後には、ひょっとしたらという意味ではないでしょうか。
ロシアは確かにボロボロでしたが、NATOも纏まりに欠けて意外に頼りない実態が見えてきましたので。
あとは、プーチンがどれだけ妄想を膨らませるか次第かと。
個人的な予想ですが。ロシアはいきなりガチな戦争を仕掛けるのではなくて、先ずは非正規戦を仕掛けてきそうです。意図的に大量の難民を送り込んで政情不安を煽ったり、暗殺したりデマを流して選挙介入など色々やるでしょう。
物の見方は人それぞれですが逆にNATO、NATO域外からあれだけの兵器の現物、弾薬を調達してもなおロシアを押し込めないのはロシア軍って普通に強いのでは?
開戦前の戦力に開戦後に受けた全ての軍事支援を足したウクライナ陸軍の総戦力って欧州トップレベルの戦力規模と言っても過言ではないですし(戦力の規模がトップレベルというのであって実力がトップレベルというわけではないです)
NATOはNATOで弾はもうスッカラカンですし
逆に言えば今回の戦争でNATOや米国がチョイ出し支援しかしてないのに(それでも凄い支援だが)ロシア軍があれだけ停滞&足止めされてる現状を見ると、NATO全軍で本気をだせば通常兵器では完全に太刀打ちできないのでは?
ロシアがお利口さんなのは旧日本軍みたいに二正面作戦をしなかったことだわ。極東や米国に挑発はするが、本気で戦争なんかする気はないと。ロシア軍も陸海空総出で欧州とアジアと米国同時に相手なんて出来ないわw
ロシアはロシアで頭はスッカラカンではなかった
そうかな?
この記事に沿ってドイツ軍で考えたら装甲車両も戦車も戦闘機も稼働率が絶望的に低いだとか、米国との共同演習にくり出した車両すら故障して使い物にならなかったとか、まともな即応性を維持できてるのはごく少数のNATO即応部隊のみ、なんて問題がこのブログで開戦前はよく取り上げられていたと記憶しています
まあ一国の戦力だけを論じても無意味かもしれないが、ドイツのような国が複数あるようだったらNATOの通常戦力も結局米国頼りって事になるのではないかなと
そりゃまあ、NATO全軍ではHIMARSが1500門しかも無制限のATACMS付き、F16よりはるかに高性能なF15とF35とF22まで合わせて何千という単位で保有しており。パトリオットが数百台、トマホークが1万発ぐらいあるんでしたっけ。
西と東とでは、文字通り戦力の桁が違いますよ。
NATO全軍って言ってますけど大体アメリカ1国やないですかそれー
そう言われると、かつてトランプがお前らもっと軍事費出せと文句言った気持ちが少しわかるわ
>NATO全軍で本気をだせば
誰が最戦前を担うか、誰に本気を出させるかで揉める姿しか思い浮かばないのが何とも。とにかく歴史的に欧州は隣国と仲悪いところが多いから。
5年後に、NATO不要論を掲げる極右が台頭して仲間割れしていても驚かない。
ウクライナはNATOじゃないから支援出し惜しみ当たり前という論がありますが、ウクライナがNATOの盾になって戦ってロシアを押しと止めてくれるならNATO諸国としてはもっとも貴重な自国民(軍人含む)の命を犠牲にしなくて済むわけです。
そんなウクライナへの物的支援ですら足並みを揃えられないNATOが自国民の甚大な犠牲を伴う前線を担う国を全力で支援して戦えるのか甚だ疑問です。
追記。こんな理屈で敵国と交戦している国への支援をなるべく限定しそう。
NATO憲章に従って、NATOに加盟している交戦国の支援のために我が国も派兵し装備も送って義務を果たし、敵国の撃退にあらゆる手段をもって全力で支援する。義務履行の前提としてNATO憲章の通り我が国も交戦国となっているので自国防衛のための戦力は削れないのでその範囲内での支援となる。また我が国経済産業の持続のためにもこれ以上はできない。NATO加盟の別の国がもっと支援するべきだ。たとえば○○国はもっと出せるはずだ。
そして誰が出すかで揉めるうちに直接戦火に曝されている国が疲弊し限界が迫る。
直接の交戦国が相当の被害を甘受しつつ戦闘しているところ、同盟によって参戦した他の間接的な交戦国は全土に一発のドローン攻撃も許さない鉄壁の防空と防空システムの護衛としての戦力を展開したまま自国待機しているとかありそうです。理由としては自国民保護。これは最強の理由です。
たしかに一発のドローン攻撃でも大問題なのですが、同盟国を勝たせる支援をするためには自国でも許容可能な被害の程度を上げていかざるをえない局面は必ず出るでしょう。そこで何をできるか。
ヨーロッパの軍事力は想像以上にオンボロだからどうだろう。
開戦初期に散々話題になったドイツ軍の悲惨さを遥かに下回る国ばかりなのが今の欧州だし
あれだけの大所帯でまともに軍を持ってるのがイギリス、フランス、ポーランドだけとか何かのネタだろ
冗談抜きでポーランド抜かれたら先の大戦のフランス状態になってもおかしくないと思うんだ
そのポーランドを抜くのが一番難しい気がしますね。国民感情でも4度目の亡国を経験したくはないでしょうから徹底抗戦しますし、自分たちの国土を焦土にしたくない他国は全力でポーランド領地で戦争するでしょう。結局ポーランドが最終決戦の地になりそう。
冷戦期、NATOとワルシャワ条約機構の作戦計画なのですが。
西ドイツと東ドイツ・ポーランドに、戦術核兵器を打ち合う想定から逆算してたんですよね。
ポーランド・バルト三国にいつの間にか、NATOの前線が東に動いていきまして。
ウクライナ国内が、収拾つかなくなっているうちに、ウクライナ国内が戦場になったと。
この間60年位ですから、外交・安全保障の重要性を感じます…。
東西ドイツは、戦術核の被害でボロボロになる想定だったのですが、いつの間にか上手くやっていますね。
第二次トランプ政権がNATOに一切軍事支援を行わないと仮定したら、ロシアがあわよくばと思うのを想定しているのでは?ヨーロッパ側だけの支援しかなければ、西欧でも脱落する国が出る想定で
ロシアのNATO攻撃と、中国の台湾進攻を同時にやられたら、アメリカでも対処不能だろうなぁ…
今から10年間ほど、米軍は予算的にかなりキツかったはず
「我々は自国を守らねばならない」
つまり
これが本当だとしたらロシアは予想以上に疲弊していないということになるのではないでしょうか?
メディアは散々馬鹿にしてきましたが、現状でもロシアはかなり強力で、短時間で疲弊するような国ではないという事になります。逆に、NATO側の焦りも見られ、NATOそのものも隠し切れないほど消耗しているということになりませんか?
個人的には5年程度でそこまで強力な国家が出来上がるとは考えにくいのですが、今のように強度の高い戦争を行っている国家が、事を終えて、その高い練度を持って、他国に侵攻というのは、世界史的にも多くあるのは事実ですが。
ザルジニー「露軍戦死少なくとも15万」 NYT「露軍戦死最大12万」 英国防省「露軍戦死7万」
しかも正規兵に関しちゃ5万との見積もりだから3年で軍を立て直す可能性すらあるわ。
(ついでに言えば英国防省だから7万すら過大に見積もってる可能性あるし空軍は温存されてるし)
記憶違いだったら申し訳ないですがザルジニーのは侵攻開始からでNYTと英国防省の2つはバフムトでのロシア軍損害報道じゃなかったですか?
訃報での死者数が死者のすべてではないと思われる。
前線で死体が確認されても穴に遺棄され行方不明として処理されて、弔問費用や遺族年金を浮かすという黒い報道がある。
戦時体制で首がまわらないロシアには動機がありすぎるので、たぶんそんなことなんだろうと思ってしまう。
「プーチンが核兵器を使うなら、NATOも戦術核を使うだけだ」
くらい言ってのけるイカれたマッチョな西側首脳がいればいいのに。本気で使うかどうかはともかく。
確かに、それを言えるというのは一部の民衆の反発を気にしない強固な政治地盤を有している証ですから、軍備拡大のためには強力な政治家、あるいは政治集団が必要になるのは事実でしょうね。
しかし現状の欧州は真逆の状況。少数政党の連立政権が多く、二大政党制のイギリスですら混迷の中。軍備拡張の前に、政治の統合が急務になりそうです。移民と極右が政治問題化する中では非常に厳しいのは間違いないですが。
私は逆にはっきりと核兵器には核兵器を躊躇なく使うと明言すべきだと思います。互いに核兵器を所有しているのに、一方は使用することに躊躇いがなく、一方は世論なりを気にして使用を躊躇していては、最初から後手に回ってしまっている状態です。
お前らも道連れにするが覚悟はあるか?位の強い意志を常に掲げられないなら、核兵器を所有していても宝の持ち腐れです。
レーガンやサッチャーが西側にいないのが、今の熱戦での不幸だと思います。
既に「良心的メディア」や「知識人」達が寄って集ってその二人を徹底的に否定し尽くしてますからね
今更待望論なんて西側諸国から出る訳もないでしょう
今の世の大衆に求められているのは「子犬を抱きしめて微笑む」様な、人畜無害な政治家像てすから
バイデンはロシアが戦術核を使ったらNATOの圧倒的空軍力でウクライナ領内のロシア軍を殲滅してウクライナがロシア軍がいない状態にしてやるぞと脅しを入れていたと思う。
可能か否かは別にしてプーチンはヒビってヒケヒケになったんじゃないか。
最近だとロシアが核でおどされ西側は不道徳だとラブロフが言い、正しいロシアは核を使わないとまで言ってなかったか ?
過去にやらかしたドイツの視点なので説得力があるようで無いような微妙な主張ですね
ロシア軍が余力を残しているとして、それがNATO諸国に直接攻撃する動機になるのかというと疑問です
何故なら、核保有国を含むNATOとの直接対峙は全面核戦争のトリガーであって、ウクライナ紛争のような旧態然とした戦争で収まる保証が無いためです
あと、さらっと「マイクロチップやベアリングの制裁回避に成功し」って認めちゃってるのはどうなんでしょう
まあ、制裁回避については今更ですし、暗黙の了解状態でどうにもできないんでしょう。あれだけ大見え切っていたので、大分情けないとは思いますが、グローバル経済を背景に世界中に貿易ネットワークが出来上がってしまった現在では、欧米だけでどうこう出来るものではないことがはっきりしただけ収穫だった気がします(対策出来るのかは不明ですが)。
自分の軍拡は抑止力、他人の軍拡は平和の脅威
中露もNATOも核抑止力持ってるんだからそれで満足すれば良いのに、いつまで周辺を戦火で焼くのか
ユーゴスラビアやらウクライナやらは明日の日本を思わせます
北朝鮮が核開発に成功したからか極東では台湾危機煽り一辺倒になりました
核不拡散体制を破ると安全になる不条理
日本も核開発が必要なんですかね
ロシアはまず政治的に引き込もうとするはずです
NATOが意外と頼りないのが見えてきてるから
旧東側諸国は意外となびくかもしれませんね
ウクライナがあれだけの援助を受けて負けたらですが
フィンランドの方が、国境線の長さ・人口を考えれば、危ない気はしますね。
対ロシアの防衛線も、フィンランド化が長かったですから、低いフェンス+鉄条網を少しだけ置き始めたくらいです。
ポーランド方面は、スバウキ回廊の問題があるとは思いますが…。
バルト3国の方が、国力+陸軍力・国土の縦深を考えれば、危ういでしょうね。
フィンランドも危ないですが、モルドバも厳しいと思っています。
沿ドニエストル共和国という爆弾を抱えている上、ウクライナと隣接しているので難民や電力でも多くの問題が発生している。ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国と同じ形の紛争が発生しうる危うさがあるのではと。
仰る通りです。
オデッサ周辺が陥落していれば、沿ドニエストル共和国と陸続きになっていましたからね。
日本は、ヨーロッパ諸国が防衛力増強に本気なのか見極めて、対ロシア外交を行っていく必要があります。
台湾問題・対中国において、ヨーロッパ諸国は、当てにならないでしょうから…。
それにしてもポーランドはこんな巨大な陸軍をどうするつもりなのか
どう考えてもポーランド経済で支え切れるサイズではないのだけど
揃えたら使いたくなるよな
まさか南に行かないだろうな
支払いはドイツで
ウクライナの態度で忘れられてますが、ポーランドのドイツに対する態度も中々のものですからね
ウクライナ「俺が代わりに戦ってやってるんだぞ もっと支援しろ ロシアの味方か?」
ポーランド「俺が代わりに最前線してやってるんだぞ もっと支援しろ ナチスか?」
こんな感じでドイツに請求しましょう
もしかしてポーランドにとってウクライナの敗北、ロシアの更なる東進は既定路線なんでしょうか?背伸びした軍備だけど、必ず使うので問題ないと。
西側の支援が届き始めるのと同時期に軍拡が始まったかと思いますが、当初はロシアの進撃は停滞しつつあってウクライナにも希望が見えてきていたような雰囲気だったと思います。安全保障を楽観論(ウクライナ勝利に賭ける)に頼るのが良くないことはさておき、戦線が安定したならそこまで躍起になって軍拡しなくても良いのでは?とも感じていましたが・・・
今となっては西側がすぐに息切れしてロシアが立て直してくる、長期的にウクライナ必敗であると看做していたのかとも思います。
ウクライナには申し訳ないけれど。
もう暫く頑張ってもらいたいものです。
国内の体制を、長期戦に向けて立直して欲しいものです。
WW2での、言わば、日中戦争の位置付けで。
日本も自国あるいは同盟国向けに武器類の量産に入っても良いのでは。
3年後ならば、2026年ですね。今の日本の読みは2027年でしたか。
まぁ言っても、良くも悪くもアメリカ次第。
独仏なんかはロシアに融和的でしたからね
地政学的にランドパワー国家であるロシアの敵はシーパワー国家アメリカイギリスであり、EUはランドパワー側なので当然と言えば当然ですが
今回はその辺の差が露骨に出た戦争ですね
アメリカイギリスが乗り気でドイツフランスは嫌々やってる感
ドイツ「来る戦争に備え、5〜9年後までに軍備を拡大しなければならない」
ポーランド「5年じゃ遅すぎる、3年だ!!!」
…一方、わーくには中国への服従を選択した
上でもコメントしてる人いるけど、俺も胡散臭い驚異分析という見解に一票かな
戦前から今に至るまでロシアが徹底してるのは、NATOとの直接対決を避けるということ
そこをまずは前提とすべきだと思うよ
NATOが弱体化してると言われ続けていた2022年以前でさえよ
通常兵力はもちろん核兵器も配備されているしNATO加盟国のGDPはCIS含めて考えても比較にならんレベル
正直、ポーランドが具体的にどのようなシナリオを想定しているのか皆目検討がつかない
外形的にポーランドのここまでの行動を俯瞰してみると、「ウクライナを分割して西部を併合する」これがポーランドの今回の戦略目標かつ勝利条件ですね。
散々分割されてきたポーランドが遂に分割する側に!という胸熱の国威発揚イベントですね。
そのためにポーランドとしては「キエフ政府には惨敗して再起不能になってもらう」必要があるため、現在兵糧攻めに参加しているわけです。
その後、最終的にウクライナは4つぐらいの地域に分割されるのではないでしょうか。
>最終的にウクライナは4つぐらいの地域に分割されるのではないでしょうか。
そこまで露骨かはともかくとして、建前上は主権国家ウクライナを維持しつつ、キエフ、ハリコフ、オデッサ、リヴィウあたりで実質的には分断に近しい状態に置かれるのはありえますかね。
リヴィウはポーランドを宗主国、オデッサはトルコを宗主国、ハリコフはロシアを宗主国、キエフのみはウクライナ人の国家として一応“ウクライナ連邦”の中心として存続。まあ、机上の空論の分割案に過ぎませんが、そういうことを考え始める者たちが、ポーランド国境封鎖などに動いていてもおかしくない時期かと。
人目を気にせずジェノサイドできるロシアと違って、ポーランドがウクライナ人を抱えても面倒なことにしかならないですけどね
ウクライナ人は歴史的に
ロシア時代は「ロシアにいじめられてるの。ポーランドさん助けて」
ポーランド時代は「ポーランドにいじめられてるの。ロシアさん助けて」
ソ連時代は「ソ連にいじめられてるの。ナチスさん助けて」
ってのを繰り返してますからね
少しでも気に食わないことがあれば弾圧されてるって騒いで敵国を呼び込む性質を持ってる
そしてそれが原因で国が分割されてる
昔のポーランドの領土がウクライナになってるのも、昔のウクライナ人がポーランドが弾圧してくるってロシアを呼び込んだのが原因ですからね
今もロシアにいじめられてるから西側助けてって騒いでこうなってる
将来ウクライナ人が「ポーランドに弾圧されてるロシア助けてくれ」って騒いで
ポーランドに住むルーシの同胞たちが弾圧されてるって名目でロシアから侵略されても知りませんよ
ウクライナ分割論、メドベージェフ元大統領が地図を公開して話題になりましたね。
ロシア・ポーランド・ルーマニア・ハンガリーで、分割すると出して、(当時)笑われていた事を思い出しました。
領土分割の多寡は、ひとまず置いておくとして。
ウクライナの国力は、ウクライナ戦争で著しく低下しているうえに、隣国外交の大失敗により国境を封鎖されているのが現状ですからね。
ウクライナは、ポーランド・ルーマニア・ハンガリーといった隣国との少数民族問題において、言語問題・地位の保障など、政治的に妥協する必要があると思っています。
農産物とトラックに関してはウクライナ側が(なりふり構えない状況とは言え)欲かきすぎただけだし
ウクライナ側が譲歩すれば関係修復する気はあるんじゃないか?
NATOと直接対決しないと言うなら、モルドバは普通に危ない気がしますね。ウクライナが敗戦or劣勢なら西部の制空権も危ういですし
これで韓国の産軍共同体は急速に大きくなる。
NATOにとってもロシアにとっても韓国の武器輸出が大きく伸びても別にどうでもいい。
アメリカは韓国の武器輸出がアメリカの軍事産業のパートナーになると期待しているようだ。
中東諸国も韓国の産軍共同体に大きな関心を持っている。
中東諸国と韓国が安全保障の形を変えるというのが私の予想だ。
但しユンソクヒョルにはできない、彼は民族とか人種に対して偏見が強すぎる。
私にとって盲点でしたが、ここまでの皆さまの書き込みから気づいた事は、今回の戦争で、朝鮮半島は南北共に特需がある状態ということになりますね。両国の軍事的な生産力の増大が、日本や中国等に与える影響がどうなるのか?気になるところです。
どうなるもなにも、日本は一人で静かに沈没してくだけですよ、過去30年そうだったように、これからも何一つ変わりません。20年後には国家を維持することすらできなくなるので、北海道や沖縄は委任統治領としてオークションにかけるようになりますよ。
今のままならそうなりそうですし、変わるのが難しいのも確かでしょうね・・先を見通す力が以前からずれていて、これからもそうなのでしょうね。
政治の努力で中国やロシアからの侵略を回避、少子高齢化を解決したとしても
首都直下地震 南海トラフ地震 富士山噴火のような努力で回避できない国難がありますからね
南海トラフのM9級三連動パターンで太平洋側の都市部や工業地帯が壊滅したら自力で復興も難しいでしょう
前回は戦争の末期と同時だったのに復興に成功してて昔の人は頑張ったなと思います
こんな国捨ててタイに移住する予定です。皆さんさようなら。
そんな奴はどこの国に行っても幸せにはなれない
あなたは上の人達と一緒に日本で幸せになって下さい。
この国で幸せになれるかはともかくとして、今めちゃくちゃ政情が不安定であるタイに移住っていうのもなかなか勇気ある行動だと思いますよ。
米欧から支援されまくったウクライナが今ロシアに倒されそうになっていると思うと、仮にこのまま西進したら欧州では止められないかも知れませんね。
(まともに動く戦車が少ない、砲弾生産量が圧倒的に低いなど、軍はいても戦争ができる状態ではなかった)
陸軍は多少損害を受けているでしょうが、ここのところの勢いを見るとまだ何年でも戦争できそうな感じですし、航空宇宙軍に至ってはほぼ無傷と言っていいくらいの状態。
ガザ侵攻から反グローバリズムの動きも激しいですし、数年後の選挙で東欧・北欧で親露派政権が樹立されれば一気に欧州はロシアの勢力圏に収まる可能性もあります。
米国の軍事力をもってしても露中同時には相手できないとなれば、台湾もウクライナと同じ運命になるでしょう。
現状いわゆる東側の戦略的勝利ではありますが、日本の戦略も考え直さないといけない時期にきたのかも知れません。
3年以内にローマ帝国よろしくEUが東西に分裂、5年以内に東EUが陥落とすれば双方の主張は辻褄が合う
全く馬鹿げた話です。NATO加盟国の全ての兵力、軍事費、軍事技術を合計して考えてみてください。全くロシアでは太刀打ちできませんよ。ロシアがNATOと戦争をするなんてあり得ない。NATOがロシアを攻めるのはあり得るでしょうね。軍産複合体の金もうけのためのフェイクに騙されてはいけません。日本も軍事費を43兆円にするようですね。三菱等の戦争企業が裏で手を回していないか考えてくださいね。中国をターゲットにして軍事費ゲットなんてゲスの極みですよ
貴方の主張する軍産複合体なるものが本当に存在するなら、やれ砲弾が足りないやれ洗車が足りないやれ満足に動く戦闘機がないと「冷戦」後の西側陣営がここまで弱体化する訳無いんだよなぁ…🙄(但し中露等は除く)
防衛関連企業なんて、バタバタと合併・買収を繰り返して辛うじて存在を維持してる状況だというのに
>>全くロシアでは太刀打ちできませんよ。ロシアがNATOと戦争をするなんてあり得ない。
NATOを恫喝してるけどね
>>NATOがロシアを攻めるのはあり得るでしょうね。
何で?ウクライナ支援ですら足並み揃えられないNATOが一致団結してロシアを攻めるとかそれこそあり得ないだろ
>>軍産複合体の金もうけのためのフェイクに騙されてはいけません。
陰謀論に騙されてるのはあんたでは?
>>三菱等の戦争企業が裏で手を回していないか考えてくださいね。
三菱どころか日本の軍需企業に裏で手を回してどうにか出来る様な影響力なんてないも同然だろ
>>中国をターゲットにして軍事費ゲットなんてゲスの極みですよ
何で?てか中国が日本をターゲットにしてるんだが?
経営者なら感情でなく、数字でモノを言いましょう。
リンク
三菱重工 IR情報 – 財務・業績 – 事業概況 – 2022年度第2四半期事業概況 – セグメント別比率
防衛・宇宙なんぞ、全事業の1/10程度の売り上げしかありません。
利益でなく、「国家へのご奉仕」でやってるレベルなのがわかります。
防衛事業で、身代が立つような企業が無いのが、逆に日本の防衛産業が脆弱なところでもありますが。
ロシアは25万人の死傷者を出してはいない。死傷者が25万人なら戦死者は約6万人になるが、ロシアの戦死者は最大に見積もって約4万人と言ったところ。まず戦死者数は火力差に反比例する。戦死の70%は砲爆撃(榴弾砲による砲撃、爆弾による爆撃、ミサイルによる爆撃)による物であり、より多くの榴弾砲、爆弾、ミサイルをもっている方がより早く敵の人的資源(兵力)や物的資源(武器弾薬や塹壕などの陣地)を破壊できると言うこと。だから「大砲は戦場の(勝利の)女神」と第一次世界大戦の時に言われた。そして火力においてロシアは少なくともウクライナの10倍の火力(榴弾砲のみで。爆弾やミサイルは10倍どころではない)を持っている。だからロシア軍の戦死者数はウクライナ軍の12分の1から15分の1と言ったところ。2022年2/24から今までのウクライナ軍の戦死者数はダグラス・マクレガー氏の推定で40万人から50万人。中間をとって45万人とするとロシア軍の戦死者数は3万人から37500人と言ったところ。最大で約4万人。この1年と9ヶ月ほどNATOはウクライナ軍の兵站を担ってきた。それでNATOの武器弾薬庫は空っぽになってしまった。しかしロシアの武器弾薬庫は空っぽになっていない。そしてロシアは火力の2割しかウクライナにまわしていない。つまりロシアの武器弾薬の生産能力は少なく見積もってNATO諸国の50倍はある。全く勝負にならない。生産能力はすぐに引き上げることが出来ない。工場を増やして機械を増やして人員を増やして原材料の仕入れを増やさないといけない。時間も金も掛かる。国防費も米ソ冷戦時代並のGDPの4%(西ドイツ)まで増やすことは出来ないだろう。そしてロシアがNATOの武器弾薬庫が空っぽになっているという好機を見逃すわけが無く、ウクライナの降伏後、時間を空けずにポーランドとバルト三国への侵攻を開始するだろう。カリーニングラードへの陸路を確保するために。以前遅くとも2024年8月までにキエフは陥落すると書いたが、もう少し遅くなるかも知れない。それでも2024年中にはウクライナは降伏するだろう。そしてロシアがポーランドやバルト三国に侵攻してもNATOがNATO条約第5条を発動することは無いだろう。米国はロシアと戦争をする気は無いので。ポーランドもバルト三国もウクライナ同様、ロシアを消耗させるための捨て駒に使われるだけだろう。
結局のとこ準備もしないで大国に抵抗しようとしたのが間違いだよなぁ。
ロシアに勝てるわけねーのにやる気になるから無駄に人も死ぬし国土もボロボロになる。
アメリカ抜きのNATOとかロシア軍とまともに戦えないでしょ。
ソ連のときみたいに東欧はロシアが管理したほうが安定もするし幸せだと思うけどね。
NATOそのものの軍事力はロシアを上回るでしょうが、今回の戦争で露呈したのは、そのNATOが一枚岩では無いということではないでしょうか?こうもバラバラでは組織がまともに機能するのか疑問です。ポーランドなどは、この事に関しても懸念しているのではないでしょうか?この軍事力の増強は、国力的にもやはり異常ですし、最悪自国のみでの防衛も視野に入れているのでは?と感じました。
ハンガリーがロシア寄りだったところにスロバキアも仲間入りしたしね。
ロシアと直接戦う前に瓦解が始まってるよNATO。足並みそろわない連合軍なんか一番役に立たない。
今後の状況次第じゃポーランドも飲み込まれないようにロシアにすりより始めるんじゃない?
トラックで国境封鎖してんのも間接的にロシアに味方してるとこあるし、徐々に準備してる気がするよ。
ポーランドに関しては、それはありそうですね。旧ソ連や、その衛星国もなびく可能性はありあそうです。
プーチンはそういうところに抜け目が無いので、切り崩しは普通にしてくるでしょうね・・
まさかのポーランドによる西方電撃戦!?
たしかに自ら先鋒として西ヨーロッパを攻めればロシアの脅威はなくなるかもしれない・・・
潜在的脅威に対峙するのにNATOがあてにならなくて自国のみでの防衛志向して維持不能な軍事投資からの経済危機でせっかく蓄えた軍事力なんでそれを背景に潜在的脅威じゃなかったはずの近隣国の財布まさぐり出して地域不安定化・軍事衝突(規模の大小は想像できない)、という展開はやめてほしいです。
>東欧のNATO加盟国は3年以内という時間枠を採用すべきだ
大統領自身がたびたび言及している通り、ロシア指導部の至上命題は「西側に同化されないこと、対抗できること」です。このためにはロシアはソ連並の大国に戻らねばなりません。まず、ロシア連邦からの分離を許すことはできません(チェチェン)。現状ではまだ併合できない周辺国家との間には緩衝地帯を作らねばなりません(南オセチア、沿ドニエストル…)。大国に戻ったとして、スラブ民族が少数派に陥ってはならず、ロシア人が支配する国でなくてはいけません。現状のCISやCSTOの枠組みでは中央アジア国家が多く、これらの国は将来に渡って人口増加が見込まれているので、人口比を維持するため他の東スラブ人国家をロシアに併合せねばなりません(東部ウクライナ)。こうしてロシアがかつての帝政時代の栄華を取り戻したら、東・中欧を政治的に西欧から切り離した緩衝地帯を作り、米欧に対する防波堤とすることで防備は完成します。早い話、ロシア指導部が目指すのは帝政ロシア式の秩序で回るソビエト連邦(+衛星国)なんだと思います。従って、ウクライナの戦争がある程度ケリがついたとロシアがみなした後は、それがカフカスか中央ヨーロッパかバルト三国か分かりませんが、すべきと思った事をするでしょう。
個人的に懸念しているのが、ロシアがウクライナの戦争から何を学ぶのかという点です。この戦争でロシアが負った傷の全容は分かりませんが、現状何とかなっている事を評して「対西側戦も初撃を耐え忍べばあとは持久戦で勝てる」といったような戦訓を得ていた場合、上記のような軍事力の行使のハードルは下がっていきます。実際のところ余剰品をかき集めて戦っているウクライナと欧州防衛軍とでは全く異なるのですが、この種の抑止がしばしば失敗するという事例を我々はこのところ何度も見ています。
ウクライナでの地上戦で勝つために海空軍でNATOと戦闘を行うという最終オプションを使っても戦略核ミサイル部隊が残存してれば保険は十分。これがある国とない国の決定的格差だね。
実際、既に親露路線に変更してるEU構成国がいくつかある。NATOと直接戦闘を起こせばこれらの国が立場を逆転するかというとむしろ逆でしょ。親露が増える。
とプーさんはお考えの事でしょうか。