トルコが巡航ミサイルと比較して費用対効果と運用の柔軟性で優れる徘徊型弾薬「ALPAGUT」を発表、互いに制空権が確立できない戦場では猛威を振るうかもしれない。
参考:Beyond drones: Check out Turkish defense firms’ hot new gear
ALPAGUTはAkinci、Aksungur、Ankaで運用でき、現在開発が進められているTB3にも統合される
トルコのSTMとRoketsanは26日、巡航ミサイルと比較して費用対効果と運用の柔軟性で優れる徘徊型弾薬「ALPAGUT」を発表して注目を集めており、UACVやヘリコプターといった航空戦力に加え、装甲車輌などの地上プラットフォーム、艦艇や無人水上艦などの海上プラットフォームに搭載される予定らしい。
展開式の主翼や尾翼を備えてたALPAGUTの運用半径は60km(弾頭重量11kg/滞空時間60分)で、デュアルモード・シーカーによって目標を検出するため敵に察知されるリスクが小さく、敵のジャミングシステムに影響を受けない航法システムを採用している。
公開されたコンセプトPVを見ればトルコが何をやりたいか一目瞭然で、小型で低空を飛行する無人機は地球の丸みに隠れて接近してくる上に検出が難しい+近接防空システムで戦場全体をカバーするのは物理的に不可能という点を突いてくるため、互いに制空権が確立できない戦場では猛威を振るうかもしれない。
因みにALPAGUTはPVに登場するバイラクタルAkinciだけでなくAksungurやAnkaでも運用でき、現在開発が進められているTB3にも統合され、トルコの国防産業庁のイスマイル・デミル長官は「陸上目標だけでなく海上目標にもALPAGUTは効果的だ」と述べている。
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※アイキャッチ画像の出典:STM
イスラエルが開発している小銃用の魔法のスコープ「SMASH」を使えば性能的には撃墜できそうだけど、夜間だったり、ある程度の高度からの急降下だったりすると、そもそも認識外からの一撃、となりそうなので、この手の武器が暫くは猛威を振るいそうですね。
360°常時監視できる浮遊型ドローンとか、レーダー波を出さない探知システムの開発が必要だろうけど、それらを全部隊に配備するとなると、これまた大変でしょうし。悩ましいですね。
現ロシア軍のような19世紀型戦術では勝負にならない時代になりましたね。
ただ、新時代に合わせた軍の改革にどれだけの国が付いていけるやら……。
これからAIも取り入れられていくだろうから、戦場の常識も変わってくだろうね。
SHAHED-136は途中までプログラム飛行で目標に当てる為に、直前にマニュアル飛行に切り替えて、確度高く命中させるとある。
そのリモート操縦時にウクライナ軍にハッキングでハイジャックされるという話しがある。
コレも物体認識で完全自立型にはなるとジャミングもハッキングも効かなくなる。
(民生品では文字認識では人間超えしていて顔認証も簡単にできるし固体識別も可能)
また別の話、囲碁や将棋で人間がまるっきり歯が立たないように、無人戦闘機のシミュレータ上で元空軍パイロットとAIとの空中戦では人間が全く勝てなかった話があった。
AIもフレーム爆発問題など解決できなそうな問題があるが、限定された問題では人間を圧倒し使わない方が負けるパラダイムシフトやゲームチェンジャーが起きてくるでしょうね。
玉石混交だから賢く付き合う必要もある。
この手の兵器は撃墜や妨害を狙うよりもデコイで誘導した方がコスト的にも楽なんじゃないかなぁ?
何が狙われているか分からないし、ALPAGUTが想定するターゲットを見る限り単純なデコイでは対応出来ないと思う。移動目標と固定目標狙うセンサー類騙すデコイってどんな物を想定しているのか。