欧州関連

トルコが新たにT129、HürkuşB、TB2を受注、TB3の新イメージも公開

トルコ航空宇宙産業はナイジェリアから攻撃ヘリ「T129ATAK」をチャドから基本練習機「HürkuşB」を受注したと、BAYKARもバングラデシュからTB2を受注したと発表して注目を集めている。

参考:TAI inks helicopter, trainer aircraft deals with African nations
参考:TAI confirms sale of T-129 ATAK helicopter to Nigeria
参考:Bangladesh to purchase Turkey’s top exporting Bayraktar TB2 drone

韓国がポーランドから受注した前例のない規模の契約に押されて影が薄くなってしまったが、トルコも着実に海外輸出の実績を積み上げている

ナイジェリア軍はロシア製のMi-24と欧州製のAW109をテロとの戦いに投入中で両機の追加発注(Mi-24×12機/AW109×2機)を終えたところだが、新たに1個飛行隊分の攻撃ヘリ調達に関心を示しており、トルコのエルドアン大統領が同国を訪問して「両国の防衛産業協力に関する協定」に署名、これをテコにトルコ航空宇宙産業(TAI)はエアバス提案のティーガーやヒンドスタン航空機提案のLCHを破り「T129ATAK」の受注を確定させたらしい。

出典: MilborneOne / CC BY-SA 4.0 T129 ATAK

TAIはチャドからパイロットの養成に使用する基本練習機「Hürkuş B/ヒュルクシュB」を受注したとも明かしており、ヒュルクシュシリーズの海外輸出は2ヶ国目(ニジェール共和国)になる。

Hürkuş Aから発展したHürkuş Bは統合アビオニクスを備えた高度なモデルで、コックピット内のアビオニクスの配置はF-16やF-35に似せており、ニジェール共和国が導入したHürkuşは国産の対戦車ミサイル、レーザー誘導爆弾、2.75インチロケット弾、UAV向けの小型精密誘導兵器「MAM」シリーズなどを1.5トンまで携行することが可能な「Hürkuş C」だ。

出典:Turkish Aerospace Industries ヒュルクシュC

ロシア軍のウクライナ侵攻で注目を集めるBAYKARも「TB2輸出に関する契約をバングラデシュと締結した」と発表、さらに各国から問い合わせが殺到するTB2について「我々は1年間で約200機のTB2を製造できる能力がある」と述べており、27日には初飛行が間近に迫っているTB3の新イメージを公開した。

TB3はTB2の機体デザインを踏襲しているものの機体サイズは大型化(最大離陸重量はTB2の約2倍強でMQ-1以上)しており、強襲揚陸艦アナドルからの運用に対応しているのが特徴だ。

出典:BAYKAR

韓国がポーランドから受注した前例のない規模の契約に押されて影が薄くなってしまったが、トルコも着実に海外輸出の実績を積み上げている。

関連記事:国産COIN機まで売れ始めたトルコ航空産業界、ニジェール共和国がTB2とヒュルクシュCを発注
関連記事:急転直下で正式発注、フィリピンがトルコ製攻撃ヘリ「T129B」導入を発表

 

※アイキャッチ画像の出典:Matt Morgan/CC BY-SA 2.0 Turkish Aerospace Industries BAYKAR

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コメント

    • もり
    • 2022年 7月 28日

    今まで米中欧露に隠れてパッとしなかった国の兵器輸出が好調なのは面白いねぇ

    11
    • 折口
    • 2022年 7月 28日

    製造業全般で見れば必ずしも世界最先端ではないけれど、足りないものは輸入しつつ殆どは国内で作れる国々の躍進が目覚ましいですね。兵器産業は製造業の中では付加価値の高い産業だと言われていましたが、それでも製造業である以上は先進国から途上国方向に少しずつ流出していくのは必然という事なんでしょうね。
    もっとも兵器は一般耐久消費財と違って購入の意思決定に必ず政治が挟まるので、そう単純に競争力だけでシェアをとれるものではないですが。(ルールビルダーである欧米が風下に立たされる状況を甘受するはずもなく、何らかの保護協定による市場囲い込みも同時に進んでいくのかなあと)

    12
    • ブルーピーコック
    • 2022年 7月 28日

    しばらくは4.5世代戦闘機と第3世代の戦車(の改良版)、またそれらと同世代の兵器を売る『あまり制限を設けない国』が兵器市場を席巻する予感。
    最新のハイエンド兵器もステルス機を除けば70〜80年代の兵器の改良型が殆どだし、先進国の兵器産業もうかうかしてられないな。
    問題はこの軍需バブルが弾けた時だが。90年代みたく、兵器が流れ込んだアフリカのどこかに、また火が付くとか止めてくれよ

    9
      • k.ziro
      • 2022年 7月 28日

      彼らの文字で記された彼らの歴史に戦争の悲惨な結末が何章か記されるまで血は流れるでしょう。
      あと歴史がリセットされるところは駄目ね

      1
      • 無無
      • 2022年 7月 28日

      ナイジェリアなんか特に危険と思う、成長株と言われているが、往々にして国力に見合った影響力を求めて野望が生まれるのはこの段階、しかもモラル無き大国中国と親密と来ている
      国を分断した悲惨な内戦の苦しみを知る世代が去るのと同時に対外軍事行動に移る、嫌な予感がする

      1
    • トクメイキボウ=サン
    • 2022年 7月 28日

    日本もパッとした物は無くてもいいからそろそろレーダー以外の輸出の実績欲しいね

    かろうじて有望なのはミサイルや電子戦機器関連、レーダー関連か

    6
    • おわふ
    • 2022年 7月 28日

    どれも日本がパッとしない装備で笑えない。
    日本にも頑張ってほしい。

    4
    • 名無し2
    • 2022年 7月 28日

    日本がニジェール共和国やバングラデシュ共和国の需要を満たす無人兵器や軽攻撃機を供給可能とは思えない。日本には任天堂があるんだからそっちに投資した方がきっと稼げるし「軍事プレゼンス」や「抑止力」も上がるだろう。

    1
      • クローム
      • 2022年 7月 28日

      ゲーム会社の任天堂ですか?
      ゲームが現実世界の軍事力に与える影響は極めて小さいと思いますが

      2
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