トルコの大統領報道官は23日、米議会がF-16V売却を妨害する可能性に備え「欧州とタイフーン購入について交渉している」と明かし注目を集めている。
参考:Turkey touts Eurofighter plan, should F-16 talks stall
果たしてトルコはTF-Xが完成するまでのギャップを埋める戦闘機をどこから入手するつもりなのだろうか?
トルコは旧式化したF-16C/Dをアップグレードするため米国にF-16V売却(新規にF-16Vを40機+既存機のV仕様アップグレード80機分)を要求中で、この売却話は「F-35プログラムからの追放に対する補償」のためバイデン政権から持ちかけたものと言われているが、S-400導入を問題視する米議会はトルコへのF-16V売却を認めず暗礁に乗り上げていた。
しかしトルコがフィンランドとスウェーデンのNATO加盟を支持したことでバイデン大統領や国防総省が「トルコの戦闘機近代化を支持する」と表明したが、米下院が7月末に可決したNDAAにはトルコへのF-16売却をブロックする条項が含まれており、F-16売却にはトルコが「ギリシャの領空侵犯を行わない」という保証する必要があるらしい。
東地中海問題やエーゲ海の武装化問題でトルコは鋭くギリシャと対立しているため米下院の条件を拒否、条件や制限がないF-16V売却を要求しており、バイデン政権も再三要求しているトルコへのF-16V売却を阻止する議会に辟易しているため、トランプ前大統領と同じように「国家安全保障上の緊急事態を宣言」して強行突破=議会の決定を無視してくる可能性もある。
トルコも米議会がF-16V売却の阻止した場合に備え、7月にエルドアン大統領がフランスのマクロン大統領に「ラファールへの関心」を伝えたという話や、急速に安全保障分野の関係強化を進める英国経由でタイフーン調達も検討しているという噂があったが、ジェーンズは26日「トルコの大統領報道官が欧州とタイフーン購入について交渉していると公式に認めた」と報じている。
恐らくバイデン政権に対する揺さぶりだとは思うが、そろそろ同問題にも決着をつける時がきているのかもしれない。
因みにタイフーン購入にはエアバス発行の「ユーザー証明証」を取得しなければならず、イギリス、ドイツ、スペイン、イタリアから承認と米議会の輸出許可(GPS等)が必要なので、方法論的にはトルコと欧州のタイフーン売却交渉を米議会は妨害することが可能だが、果たしてトルコはTF-Xが完成するまでのギャップを埋める戦闘機をどこから入手するつもりなのだろうか?
関連記事:米下院がトルコへのF-16売却阻止、インドへの制裁回避を含む法案を可決
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※アイキャッチ画像の出典:Copyright Eurofighter
トルコもあと十年大人しくしてれば、実力がついてやりたい放題できたのにね。
中国もそうだか、あともう少しがなかなか待てないんだね。為政者の性なのか。
まぁ中国においては、お陰で日本は助かったとこあるけど。
エルドアン68歳、習近平69歳。
独裁者の恒として、自分が生きているうちに偶像に成りたいのでしょうね。
次の世代なんか知ったこっちゃない。
タイフーンで良いんじゃないかな。
イギリスから少し買い取ってあげて。
でも、今となっては、S400にそこまで価値があったのだろうか?
S400がF-35プログラム追い出されてまで欲しかったってのがよくわからないんですよね。
西側に相当する武器がなかったってのもわからなくはないんですがF-35のプログラムパートナーの立場を捨てるほどか?みたいな。
そこらへんよく分からないですね
元を辿ればたしかアメリカとパトリオット売却の為の交渉をしていて、技術移転しろ国内で生産させろみたいな要求を吹っ掛けてそれを拒否されたからS-400導入に流れたような話だった気がするんですけど、じゃあS-400導入に関しては技術移転セットだったんか?という疑問もあるし
トルコのS-400は単純な話でもなかったと思うが。トルコも外国と様々な問題抱えているし、自国産業の育成もしたかったし、西側に紐付けされた兵器の運用で攻撃制限や購入制限食らったりするのを避けたかったのもある。
独裁者の賭けに勝てれば利益は大きいが普通に外すからなぁ
アメリカとロシアを秤にかけて美味しい所を貰いたかったんだろうが当てが外れたんじゃね
面子と権威は(選ばれ方はどうであれ)独裁者に必要不可欠ですから。プーでもエルドアンでも、宗教でも同族企業でも然り。
S-400は探知距離と射程距離がパトリオットミサイルよりも長いのが売りです。48N6DM/48N6E3対空ミサイルで最大射程250km、40N6ミサイルで400kmとされています。S-300PMU-1対空ミサイルが射程150kmとされており、パトリオットPAC2の最大有効射程70kmを遥かに上回ります(近距離用の9M96Eミサイルも有り。射程距離40km)
まあカタログスペックなので実際の所は分かりませんが、S-300にしろS-400にしろ有効に活用できなきゃ意味は無いんですがね。
自レス
国内外のサイトでパトリオットミサイルの射程がバラバラな件。一般人には真偽が分からんから困るんですけど。
グローバルセキュリティの記載だとMIM-104Aが最大射程70kmで、MIM-104Cが最大射程が160kmと書かれているので、カタログスペックは多分、これが正しいはず。
どちらにせよパトリオットミサイルはS-400の48N6ミサイルより射程が下回るから、嘘も間違いも書いてない(開き直り)
それでもグリペンは選択肢に挙がらないのね…
スウェーデンと対立してたんだった
何言ってんだ俺は(恥)
ポーランドに続いてFA-50をだな…
FA-50はロー機なのでミドル〜ハイ枠としては不適切なので…
トルコはFA-50に相当するヒュルジェットを開発してるし無いと思う
やめとけ(-_-;)
ギリシャがF-35を手に入れた場合、F-35相手にFA-50では圧倒的不利な上、クレタ島にアメリカ軍基地(ソダ基地)が設けられる以上、トルコがFA-50を購入してギリシャに対抗しようとすれば輸出を止められる可能性の方が高いかと。
S400はウクライナに譲渡してアメリカと和解してF-35導入するのがいいと思うんだがなあ
ロシアなんか味方にしたところで碌なもんじゃねえのは明らかだと思うが
”要衝”トルコを演じるためにはアメリカとの対立は外せないってことでしょうか…くだらなすぎる…。
S-400をウクライナに売ってしまえばいい。
代わりにアメリカにパトリオットを補填させよう。
大穴でインドのテジャスもありえるかな?と思ったけどパキスタンがバイラクタル導入しているから可能性は薄いかな
純粋に列が長すぎて許可が出せない説を言ってみるテスト
エンジンも110ではなく100系列の契約になったらラインが足りてないんだろうなーと
普通にS-400をウクライナに売っぱらってアメリカにゴメンナサイすればF-16位売ってくれると思うんだけどねぇ……
この状況でロシア寄りの政策とる意味がわからん。