英国のTelegraph紙は15日「スナク首相がゼレンスキー大統領との会談に合わせて防空ミサイルと『長距離飛行が可能な攻撃型無人機』の提供を発表する」と報じており、数ヶ月以内に200km以上を飛行可能な無人機を数百機提供するらしい。
今度はロシアが安価な自爆型無人機の攻撃に悩まされる番なのかもしれない
米ディフェンスメディアは今年2月「極秘プログラムの元で開発された長距離飛行が可能な自爆型無人機をウクライナに送る可能性がある」と指摘していたが、Telegraph紙は15日「スナク首相がゼレンスキー大統領との会談に合わせて防空ミサイルと『長距離飛行が可能な攻撃型無人機』の提供を発表する」と報じており、数ヶ月以内に200km以上を飛行可能な無人機を数百機提供するらしい。
英国はロシア軍と戦うウクライナ軍に適した複数の無人機を極秘裏に開発、詳細は不明なものの「3Dプリンターを活用した垂直離着陸タイプの無人機やデルタ翼の自爆型無人機が含まれている」と米ディフェンスメディアは指摘しており、Shahed-136と同じタイプの自爆型無人機をウクライナに提供するのではないかと予想していた。
ウクライナに提供される無人機の最大到達距離は分からないが、占領された地域を攻撃するだけなら300km~400kmもあれば十分なので、今度はロシアが安価な自爆型無人機の攻撃に悩まされる番なのかもしれない。
因みに米Aero Vironmentのナワビ最高経営責任者は最近「Switchblade600をウクライナに納品した」と明かし、Switchblade300の最新バージョン(Block20/滞空時間を20分拡張しセンサーシステムを改善)が将来のウクライナ支援パッケージに含まれる可能性を示唆したが、同社はVOAの取材に「政府の準備が整い次第、最新の戦術無人機をウクライナに送れるよう生産を開始した」とも明かしている。
VOAは言及された「最新の戦術無人機」について米陸軍がRQ-7Bの後継機に選定した「Jump20」だと予想しており、ノースロップ・グラマンは今年1月「Group3の小型無人機向け精密誘導弾薬『Hatchet』が実戦配備に近づいている」と言及し、Jump20へのHatchet統合を進めているらしい。
つまり「Jump20とHatchetはウクライナに送られる可能性が出てきた」という意味で非常に興味深い動きだが、ウクライナ国営の防衛産業企業「ウクロボロンプロム」が開発中と明かしていた「最大1,000kmの作動範囲と75kgの弾頭重量を携行できる自爆型無人機」らしき写真も最近登場している。
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※アイキャッチ画像の出典:dalکاخ/CC BY-SA 4.0
この手の攻撃型無人機のぶつけ合いになったらウクライナ+西側のほうが圧倒的に有利なはずです。ロシアは部品の輸入規制があるから難しく、同様に規制のあるイランからの輸入に頼っている。一方で西側は生産し放題です。
安価な兵器なので数百機といわず数千機でも送って使いまくるべきかと。日本も協力できればいいんですけどそれはまぁ愚痴にしかならないでしょう。
一方で対ドローンについては、無誘導のロケット弾に誘導装置をつけたAPKWSレーザー誘導ロケット弾が対ドローンでも使えるようで、既にウクライナ国内で使われているという説もあります。比較的安価なシステムなので、これを増やしていけばウクライナ側の被害は減らせますね。
深センの雑居ビルにShahed-136の残骸持って行って、コイツのコピー品作ってくれと頼んだら、翌月にはタンマリ納品されてそう。(小並感
主流になった民生用クアッドコプターも最初の始まりはそんな形でしたね…
ロシアが当たり前のようにやってきたことだから戦略爆撃へのエスカレートは核戦争待ったなしみたいな緊張感があんまりない
ロシアのドローン攻撃は民間施設を狙ったキタナイ攻撃
ウクライナのドローン攻撃は軍事施設を狙ったキレイな攻撃
みんないいおとなだからおおっぴらにはいわないけど
あたりめーだろ
実際にどれくらいの戦果が上がるのか確認してから、攻撃ヘリとのバランスをどうとるか決めていくのでしょうね。無人機の飽和運用と、攻撃ヘリはベルのコブラを作り直しの様なインビクタス360とチーミングに行くのか?シコルスキー&ボーイングのアパッチに破れた?(シャイアン復活)レイダーXにして汎用型と攻撃型のニンジャヘリにするか、アメリカ軍も人員削減方向に行くので、生存性の高い方を選びそうですけれど久しぶりの陸軍大改革に期待してますよ。
参考
自衛隊が考えているのかもしれない無人機の運用方法
JUMP 20 VTOL Fixed-Wing Medium UAS
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無人機から自爆攻撃ドローンを発射する実験
Switchblade 300 LMS & JUMP 20 MUAS |システム統合
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アメリカ、将来型攻撃偵察機(Future Attack Reconnaissance Aircraft, FARA)計画[現在開発中]
攻撃偵察機型もベルテキストロンになるのか?
Bell 360 Invictus Indo Pacific Mission
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輸送型はベルV-280バーローに決まっているので、攻撃偵察型がどうなるか?
Sikorsky – Boeing Future Vertical Lift: The Way Forward
リンク
未来攻撃偵察任務FARA
リンク
ウクライナ領内の目標は西側供与の自爆ドローンで。
ロシア領内の目標は、ウクライナ製の自爆ドローンで。
空爆/空偵があまり出来ない代わりに無人機で代替しないとですね。
爆弾であると思えば、千機単位で必要な気がします。
この程度の弾頭重量があれば、装甲車両や対空レーダーも無力化できるでしょう
一方で、兵器工場などを機能不全にするにはすこし足りない気がします
また、罷り間違って市内にでも落ちたら、それこそ大々的に被害者ヅラして喧伝するのは目に見えているので、ぜひ飛行ルートには気を付けてもらいたいところ