ウクライナ大統領府顧問のミハイル・ポドリャク氏は「我々のパートナーはまだ『ロシアが侵攻以前の信頼できるパートナーに戻ることが出来る』と考えているが、ロシアが持ちかける交渉とは意思疎通に見せかけた時間稼ぎに過ぎない」と指摘した。
参考:Negotiating with Moscow would be capitulation: Ukraine presidency
ロシアは必要なだけ我々との議論を引き伸ばして戦いの準備を整えるだけなので、僅かな時間でも戦いを止めることはウクライナの損失を増やすだけだ
AFPの取材に応じたミハイル・ポドリャク氏は「ロシアとの交渉に応じるようウクライナを説得する欧米の試みは奇妙で降伏を求めるに等しいく、我々のパートナーはまだ『ロシアが侵攻前の信頼できるパートナーに戻ることが出来る』と考えているが、ロシアが持ちかける交渉とは意思疎通に見せかけた時間稼ぎに過ぎない」と指摘した。

出典:Mvs.gov.ua / CC BY 4.0
ポドリャク氏は「戦場の主導権を握っているのに『軍事的手段で全てを取り戻すのは困難(ミリー統合参謀本部議長がクリミアを軍事的に取り戻す可能性は直ぐに実現しないと言及)なので交渉に応じなければならない』という説得を受けるのは奇妙で、ロシア側は仲介者を通じて『一時的な停戦の可能性』を提案している」と明かし、ロシアが持ちかける交渉は「戦場での休息」と「新たな攻撃の準備期間」を確保する策略に過ぎないと見ているらしい。
もし交渉に応じれば「ロシアは必要なだけ我々との議論を引き伸ばし、その間に動員された兵士への訓練、不足する武器の生産、前線の陣地を固めるだけで、僅かな時間でも戦いを止めることは我々の損失を増やすだけだ」と主張しており、ロシアが「善意のゼスチャー」と呼ばれるキーウ方面からの撤退を実行したのはトルコでの和平交渉を本気だと思わせるための演出でしかなく「ドンバス解放を目標にした第二段階作戦=戦線縮小と部隊の再編成」のため時間稼ぎだったという評価が一般的だ。

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プーチン大統領はトルコでの和平交渉について「我々の提案にキーウ政権は非常に前向きな反応を示していたが、平和的な解決は西側諸国の考えに削ぐわずキーウ政権は合意を破棄するよう命じられた」と述べており、ロシア人相手に譲歩するということは基本的に「つけ込まれ」「利用され」「より多くを要求される」だけなのだろう。
因みにポドリャク氏は冬の間に行われる支援量を増やすよう西側諸国に求めており、まだウクライナには戦車150輌~200輌、装甲車輌300輌、大砲100門、多連装ロケットシステム50輌~70輌、防空システム10基~15基が必要で、現在保有する兵器では手が届かないロシア軍の拠点を叩くためATACMSも必要だと要求している。
関連記事:プーチン大統領、ロシアの解体を企む者との戦いは我々にとって宿命
関連記事:ウクライナ軍、年内にクリミアを解放して春先までに全土を解放する
※アイキャッチ画像の出典:President.gov.ua/CC BY 4.0
ここらへんの感覚はロシアに侵略されたことのない国には言って聞かせても分からないかもな
同意です。ポーランド、フィンランド、バルト3国は身に染みているでしょうけれど。
今回の侵略で、ロシアの気質というものが全世界に暴露されたと思います
民間人への殺人、強姦、暴力、子供の誘拐、成人のシベリア?連行、略奪・・・
動員逃れの脱出者も、インタビューで、職の心配ばかりで、罪の意識がない。。。
戦争で殺したくない、とは言っても、悪いことをした、とは一人も言ってなかった(呆れ、怒り)
ウクライナには、これからも航空防衛と、武器の援助が続いてほしい
次は我が身ですよ。ウクライナが持ちこたえて、いずれロシアの内部崩壊を願っています
別に理解してないわけじゃないでしょう。
ロシアがいかに非道であろうが、この戦争は話し合い以外で終わりようがなく、この戦争の結果によらずロシアは無くなりはしないので、付き合っていかざるを得ないだけです。
『ロシアは信用できない!』というのを理解しても、『で、どうするの?』に答えられずに強硬を叫んでも無意味でしょう。
軍事的な当然備えはすべきですが、モスクワを落として改革できるわけじゃないので答えではありません。
日本も北方領土を侵略されているし、それ以上に特亜気質を半島の連中から熟知している
一番理解度が薄いのはイタリアあたりでしょうか、次いでドイツフランス
いや、本邦でも鈴木宗男みたいなのいるしね
鳩山由紀夫や森喜朗みたいなのもいますね・・・・・。
思うに対露宥和を唱える方々にも色々なパターンがあって、
1.今のロシア相手でもどこかで対話は可能と見做しているお花畑ケース
2.余りに理不尽な侵略を目の当たりにして認知がバグってるケース(往々にして反宇を併発)
3.利害関係者
ざっとこのくらいは挙げられて、記事中で大統領顧問が指摘しているのは主に1.のパターンと思われますが、鈴木氏をはじめ本邦にもさまざまなタイプの人たちがいらっしゃいますよね。
具体的に誰がどのパターンに当てはまるかは、まぁノーコメントで…
しかしこの土壇場の窮地に来て、ロシア軍のキーウ周辺からの撤退は、トルコを仲介とした停戦交渉のためだった、という見方が一般的になってきているというのは、何というかとにかくヤバい話です。
アメリカのミリー統合参謀本部議長の話も、ここにきてウクライナ軍を突き放すようでヒドい話ですが、あるいはそれに頼っていたウクライナの方が甘かったということなのでしょうか?
キーウ政権は合意を破棄するように命じられた、というのも本当かウソかはわからないですが、本当ならばあまりにもヒドすぎる話です。
一時的な休戦をすれば、ロシア軍が戦力を回復してますますウクライナ軍が不利になるというのは、ロシア軍にまだまだ底力があると言っているのと同じで、その間に新たな攻撃の準備をするというのならばなおさらです。
ウクライナの立場に立つと、ロシアが侵攻以前の信頼できるパートナーに戻ることが出来る、などと言われた日には一体全体もうどうしたらいいかわかりませんが、日本の場合は今でもサハリンの開発をロシアと共同で続け、ロシアとの貿易も続けています。
単純に、味方をより有利に、敵をより不利な状態に置こうという政略的なステージでの舌戦に過ぎないんですが。
>土壇場の窮地
ロシア大変ですね。
つまりウクライナ側は、現状の体制で戦争を継続することが、自分に有利だという認識なわけです。
これは平和などではない。たかだか20年の停戦だ。(ベルサイユ条約を批判した、フェルディナン・フォッシュの言葉)
プーチンが死ぬか、病気で動けなくなるまで時間を稼げればどうにかなる可能性はあるけれども、次の指導者が賢明という保証は何もないのでそこにvetするのはハイリスクすぎる。
戦争に勝てなくてもベトナムやアフガニスタンみたく泥沼の10年になったら
プーチンの次が邪悪でもウクライナから逃げ出すことになる。
プーチンのせいにできるからメンツも立つ。
私の両親は“戦中派”(この言葉もはや死語だろうな)だったため、ロシア(ソ連)のあくどさは何度も繰り返し私に話して聞かせてくれた。でも、私は「平和と民主主義」教育に毒されていて、この忠言を聞き流してしまった。今は悪かったと思っているよ。
ロシアのウクライナ侵攻で、この国及び国民の問題さ加減を改めて認識させられた。日本も北方四島などを侵略されているのだけれど、この島を外交交渉で取り戻せるなどと思っていたことが、いかにお花畑だったかと思い知らされる。(安倍さんの外交的政治的に総合的な大きな功績は私は認めているが)
第二次世界大戦後、ロシアが領土交渉で譲歩したのは、ソ連崩壊以外では、、ウスリー川で武力衝突(戦争)を辞さなかった中国に対してくらいではないか? 私の記憶では。
日本もロシアの隣国の一つで軍事的に対峙しているのだけれど、日本国民の意識はフィンランドやバルト三国やポーランドとは大分差があるな。もちろん、ウクライナとはもっと大きな差があるよ。
じゃあウクライナはロシアを攻め滅ぼすのかと
そういう話にするならばウクライナとロシアの何が違うんだよ
他力本願でやっと戦争やれてる国が発言することではない
世界の問題はロシアだけでは終わらないんだよ、
別に攻め滅ぼさなくても再侵攻できなくすればいいのでウクライナはNATO加盟かそれに近い形の安全保障をずっと提案してるよ
まだ戦後像を描くには早いけど、果たしてNATOはウクライナを受け入れるだろうか。
少なくともクリミア半島という火種を抱えたままのウクライナは危うい、といってこの戦争でウクライナの求める全土回復までやれるのだろうか?
そしてクリミア半島まで失うと確実に逆恨みするだろう核大国ロシアを無害化するだの、誰がそんな大仕事やれるのか
ウクライナはロシアへの逆侵攻なんて一度もやってないし、やるとも言ってないでしょ
この時点でロシアとウクライナは明確に違うじゃないの。
今、ロシアとの「頭越しの和平」を公然と求めているのはドイツ保守層と米共和党支持層ですが、日本を含めた各国の保守層にとってもプーチン政権の政治手法はお手本のように映ってきた経緯もあり、国際社会のロシア封じ込めの機運も決して盤石ではありません。以前にどこかの国が主張していたと思いますが、ここは「ロシア被害者の会」とでも言うべき独自の国家間同盟の枠組みを作るべきなのかもしれません。今ならポーランドあたりが喜んで盟主を引き受けてくれるでしょうし、ロシアとの領土問題や終戦処理問題を抱える日本もオブザーバーとして支援出来る立場でしょう。
モラルが低く、狡猾で他国を利用することしか考えていない。
ガルージン大使が退任前に行った記者会見で(日本におけるロシア外交官特権を利用した駐車違反金踏み倒し最多問題)
について質問された動画がyoutubeに上がってましたが、常に言い訳に終始しており、再度この国の本質を垣間見た気がしました。
ロシアに限らず東欧の人間はモラルが低すぎる
ランキングトップ10にはカザフスタン、ウズベキスタン、ハンガリー、ウクライナと
そうそうたるメンツが並んでいる
とはいえウクライナ大使館は規模が小さいのに件数年間3桁は少し多すぎるな
ロシアと文化価値観が似ている国だから仕方ないのかもしれないが
それにしてはベラルーシは件数がフランス・スペイン以下とだいぶ離れている
ロシア人とウクライナ人よりはベラルーシ人のほうがまともなのかな
土地が有り余ってるから駐車料金の意味が分からないとか無いかな?
エスキモーには時間の概念がなく、一年や朝昼晩の食事時間の意味がないらしいし。
ロシア人にとって希薄な規範で大した事ではないと見えるとか?
実際の所、欧米にしてもロシアの信頼性に望みをかけていると言うよりは、北部ユーラシアを管理している地域勢力であるロシアが徹底的に自滅した、その後の地域管理構想が描き難い、という所から出た混乱と論争に過ぎないんですけどね。
ロシアが信頼できないなら、ロシアを調教し封じ込めればいいわけですが。