インド太平洋関連

印国防相がラファール追加購入を承認、3兆円以上を投入して最大114機購入

インドメディアは昨年9月「空軍が国防省に対して114機のラファール追加購入を提案した」「114機購入にかかる費用は2兆ルピー=3.3兆円を超える」と報じていたが、インドのシン国防相は21日「空軍の提案を承認した」と発表、Defense Newsも「画期的なラファール購入に向けた道が開かれた」と報じた。

参考:India clears the way for landmark deal to acquire French Rafale jets

この契約を獲得すればラファールF5開発にも、インドへのラファール生産移転にも弾みが着く

Aviation Weekは2024年末「今後10年間の軍用機需要は最大1,760億ドル=27.5兆円だ」と予想し、有人戦闘機の需要見通しの中で「インドは2025年~2026年にMulti-Role Fighter Aircraft=MRFAの入札を準備している」「但し、国防省は空軍に対してテジャスMk.1など国産機の調達を優先するよう要求している」と報じ、昨年のインド・パキスタン紛争でパキスタン側は「J-10CとPL-15の組み合わせがラファールを上回った」とアピールしたものの、インド側はラファールに搭載された電子戦システム=スペクトラがPL-15を完全に打ち負かしたと説明。

出典:DGPR (AIR FORCE)

インドメディアは昨年9月「空軍が国防省に対して114機のラファール追加購入を提案した」「この提案は国防省に受理され国防調達評議会で審議される予定」「114機のラファール追加購入にかかる費用は2兆ルピー=3.3兆円を超える」「この契約が成立すればインドが締結した単一の防衛契約の中で過去最大となる」と報じていたが、シン国防相は21日「空軍の提案を承認した」と発表、Defense Newsも「画期的なラファール購入に向けた道が開かれた」「地政学的秩序が大きな変動を経験する中、ラファール購入取引が締結されればインドとパリの戦略的パートナーシップが強化される」と報じている。

インドのシンクタンク=Observer Research Foundationも今回のラファール購入計画の承認について「ある意味、ラファールの選択はインドの外交政策と戦略的優先順位の反映したものであり、これは戦略的自律性を強化し、ロシア、米国、イスラエルという従来の枠組みから脱却するというインドの決断を強調するものだ。5〜6年後の空軍を見ればフランスの要素が強くなっているはずだ」と指摘した。

出典:Сухой Su-57

パキスタンはJ-35A導入の噂があり、シン国防相は昨年5月末「第5世代戦闘機=Advanced Medium Combat Aircraft開発の枠組みを承認した」と発表、露Rostecは「インドのニーズを満たすためSu-57の現地生産と短期的な解決としてSu-35導入を提案した」と明かし、トランプ大統領はインドに「将来的なF-35A売却の可能性」を示唆しているため、ORFの指摘は「戦略的自律性を強化するためロシア製戦闘機への依存から脱却し、国際武器取引規制やデータ主権に煩い米国製にも頼らず、フランスとのパートナーシップを強化する」という意味で、少なくともSu-35導入は選択肢から消えたのだろう。

恐らく、インド政府はMRFAの契約に向けた最終承認を年内に下す可能性があり、この契約を獲得すればラファールF5開発にも、インドへのラファール生産移転にも弾みがつくはずで、パキスタン空軍との交戦でラファールの評価が著しく低下していないこと、パキスタンと中国の主張がオーバーであることを物語っている。

関連記事:インド空軍、PL-15を完全に打ち負かしたラファールを114機追加調達か
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関連記事:今後10年間の軍用機需要は27兆円、無人戦闘機への投資額は有人戦闘機を猛追

 

※アイキャッチ画像の出典:Dassault Aviation

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コメント

  • コメント (12)

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    • Fっカス
    • 2026年 2月 16日

    FCASは印と組む目がありそうですね。

    6
      • pow
      • 2026年 2月 16日

      開発に加わりそれに生じた技術共有を出資分だけでもよこせとかあまり欲張らず、生産分担の方を優先させればインドと組める気はします。
      トランプリスクがなければF-35Aを購入をして、FACSやGCAPの開発や先行き具合の様子見という気の長い策も取れますが。

      8
      • YF
      • 2026年 2月 16日

      インドが将来FCASの艦載型を求めるならフランスとしても願ったりでしょうからね。

      6
    • 朴秀
    • 2026年 2月 16日

    揉めて揉めて36機じゃなくて
    最初から買っておけと思わなくもないです

    相変わらずインドの評価は高いんですね

    4
    • かませ
    • 2026年 2月 16日

    たぶんこの流れだと艦載機型のラファールの追加調達もあるりそう
    Mig29Kの運用開始が2010なので今後十数年で退役するだろうし
    ダッソーはウハウハやね

    ただSu-30は追加調達するっぽくてロシア機運用は今後も続けるっぽい?

    7
    • 黒丸
    • 2026年 2月 16日

    インド側には空母艦載機としてラファールを導入する考えはあるのでしょうか?

    2
    • たむごん
    • 2026年 2月 16日

    印パ紛争の後も、高評価が継続しているという事でしょうね。

    インドの仮想敵国には、中国が含まれているわけですから、第4.5世代戦闘機の評価が極めて高い事を感じます。

    4
    • とms
    • 2026年 2月 16日

    高評価が継続という積極的な理由よりはPL-15の脅威を目の当たりにしてミーティアとラファールがないと太刀打ちできんということになったんでしょうな

    5
    • 3upv8
    • 2026年 2月 16日

    インドはテジャス Mk 1Aを約140機発注していますが、ラファールの追加調達で消滅しそう。
    パキスタンもJ-10Cの追加調達をしそうですね。

    1
    • PC好き
    • 2026年 2月 17日

    これはどんな情報よりも説得力がありますな
    理想的な待ち伏せ状況でなければラファールの優位性はあると言うことでしょう

    4
    • AKI
    • 2026年 2月 17日

    ラファール撃墜は、SEAD任務中の地対空ミサイルによる撃墜の可能性が高いと思っています。

    2
    • 名無し
    • 2026年 2月 17日

    >>パキスタンと中国の主張がオーバーであることを物語っている。

    単純に選択肢がないだけな気がするが
    政治問題で米中の戦闘機を採用出来ないとなると、選択肢は事実上欧仏露のどれかとなる
    ところがタイフーンは演習でとうの昔にロシア製にすら負けてるそうなので、選択肢が事実上ラファールかスホイしかないと
    パキスタン側はj-20の購入を決定してる中、取れる選択肢がラファールの大量購入しかないだけのように見えるが

    4

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