米国防長官と会談したインドネシアのプラボウォ・スビアント国防相は「F-15EX導入に関する交渉は続けられており、政府の最終決定を待っているところだ」と明かした。
参考:Govt’s final decision awaited for F-15 EX purchase: Defense Minister
参考:Indonesia approves USD3.9 billion in foreign loans for fighter aircraft programmes
プラボウォ国防相が言及した「政府の最終決定」とは債務保証の発行を指しているのだろう
インドネシアは総額81億ドルでラファールを42機導入することで今年2月にフランスと合意、両国は6機のラファール導入に関する契約を締結しているため、合意された42機導入に必要な資金供給が一括で承認された訳では無く、これと同タイミングで米国務省が36機のF-15ID(F-15EXのインドネシア向けバージョン)売却の可能性を承認して交渉が続けられてきた。
インドネシアは2024年までに最初の8機を受け取るため2022年中の契約締結を目指しているが、ボーイング側は提示された支払い方法に課題(インドネシアは分割払いを要求)があると考えているため交渉が難航、年内の契約締結は難しいと予想されているが、米国防長官と会談したインドネシアのプラボウォ国防相は「F-15ID導入に関する交渉は続けられており、政府の最終決定を待っているところだ」と明かしている。
恐らくF-15ID調達資金はラファールと同じように海外から調達する可能性が高く、これを実現するためにはインドネシア政府による債務保証を財務省に発行してもらう必要があり、プラボウォ国防相が言及した「政府の最終決定」とは債務保証の発行を指しているのだろう。
因みにインドネシア財務省は空軍が提出した3つの調達案件に最大39億ドルの債務保証を発行、これによりラファールの第2バッチ分(12機~18機)の契約が発効、カタール空軍から退役するミラージュ2000取得(ラファール導入までの繋ぎでパイロットの訓練用らしい)のための入札に参加できるようになったと報じられているが、残り1つの案件が何なのかは判明していない。
関連記事:インドネシアとボーイングがF-15EX導入を交渉中、アローヘッド140建造もまもなく
※アイキャッチ画像の出典:ボーイング F-15EX
アメリカが同盟国のオーストラリアと揉めてるインドネシアにF-15EXを売り付けるのはどうなんだろう?非ステルスとはいえ強力すぎるような…。
オーストラリア的にはF-35があるから平気なのかな?
まあフランカーやラファール入れるだけですしな>インドネシア
ある程度のコントロールできるようにしておきたいのでは?
フランス目線で、潜水艦は補償されるといえオーストラリアでやられたからインドネシアでもラファールこのまま導入されるはずの42機無くなるとかなんとしても阻止したいだろうから、ポーランドウクライナで反対にまわるとか他にやり返す取引材料を探してるところなんじゃないかな。
先立つものがあるのか?
追記です。
インドネシアで大規模な地震があったようです。
益々、金が足りなくなる。
インドネシアの地力を考えると、オーストラリアとは小競り合い以上にはなれないと読み切られて、むしろ他国からさらに兵器導入されるよりは米製兵器でコントロールしたほうが得策と判断されたな、
インドネシアは相変わらず節操なくあちこち手を出してるな。
KFXやラファールでもさんざんゴネてちょっとでも支払い削ろうとしている姿を見ていると、F-15EXでも揉めるんだろうなという感想しか浮かばないが。
F-15の運用国増えたなぁ
ちょっと前まで限られた国だけが使える高級戦闘機ってイメージあったのに
まあインドネシアと日本は政治的な対立ほぼないし、東南アジアの要となる友好国が強力な防空体制を敷くのは歓迎すべきことなんじゃないか