インド太平洋関連

本当に偵察用途?韓国、国産ステルス無人機の開発に着手

韓国軍がステルス無人機の本格的な開発に着手したことが確認されたと韓国メディアが報じている。

参考:스텔스 무인기 개발 착수.. 자주국방 가속화

2030年頃の実用化を目指し、韓国がステルス無人機開発に着手?

韓国は、国防部傘下の国防科学研究所が主導し研究を行ってきた、電波の反射を吸収する塗料や、機体形状を工夫しレーダー反射断面積を減らすためのステルス技術が一定のレベルに達したと判断し、敵のレーダー探知を避けことが可能なステルス無人機の本格的な開発に着手した。

今後、研究を行い運用仕様が確定すれば、戦力化の是非や時期を確定し予算を反映する見込みだが、最近策定された「国防中期計画」にも、ステルス無人機事業が盛り込まれていたため、何の問題もなく予算が反映されるだろうと韓国メディアが報じている。

韓国軍関係者によれば、ステルス無人機の開発には10年ほどかかる見込みで、2030年頃の実用化を目標としているらしい。

恐らく、これはノースロップグラマンが開発していると噂されている全翼機のステルス無人機「RQ-180」に影響を受けたのだろう。

出典:public domain B-21

RQ-180は、単純な偵察用のステルス無人機ではなく、開発中のステルス爆撃機「B-21」と組み合わせて、アクセスを拒否された空域で活動するための高度なステルス性能を持ち、タイムリーな偵察や監視といったセンサーとしての役割と、電子攻撃を行うことで敵のセンサーを混乱させ、B-21の侵入と攻撃を助けるための無人機だと言われているが、詳細は不明な点が多い。

韓国が開発するステルス無人機の用途は「偵察」だと言われているため、RQ-180のような電子攻撃の能力はなく、単純にグローバルホークをステルス化した無人機だろう。

恐らくステルス無人機の開発が成功すれば、その後、攻撃用途に転用してくるのは見えている。

世界的に見ても、ロシアの全翼機「S-70オホートニク」や、米国の低コストなステルス無人機「XQ-58ヴァルキリー」、ボーイングがオーストラリアと共同で開発中のステルス無人機「ロイヤルウイングマン」、英国も詳細は不明だが、現在開発の第6世代戦闘機「テンペスト」と組み合わせて使用するための低コストなステルス無人機開発に乗り出した。

出典:ボーイング

ただ、各国が開発中のステルス無人機は、基本的に自立飛行(もしくは自律的な戦闘)で運用されるため、単純にグローバルホークをステルス化した程度の無人機と比較すれば、制御技術の面で1世代古いものになる。

果たして韓国はステルス無人機をどのように制御するのか?

そもそも対北朝鮮用として休戦地帯の上空から偵察を行うだけならグローバルホークで十分だ。

恐らく有事の際、北朝鮮空域での活動も考慮し無人機のステルス化を行うのだろうが、外部からの干渉を受けやすい遠隔操作ではなく、自立飛行による任務の遂行能力も合わせて実用化しなければ、ステルス化の効果が薄く、その後、攻撃用途に転用するのも難しくなる。

やはり無人機の自立飛行技術の確立は避けて通れない。

かと言って、韓国にそれだけの技術があるわけでもないので、やはりお得意の「技術移転」で無人機の自立飛行技術を手に入れるのだろうか?

 

※アイキャッチ画像の出典:public domain RQ-4 グローバルホーク

ステルス機なのに隙間が発生?ロシアの「SU-57」はウェポンベイが上手く閉まらない前のページ

F-35A導入で決まり?カナダ次期戦闘機候補から「タイフーン」撤退次のページ

関連記事

  1. インド太平洋関連

    韓国との「KFX」共同開発は中止? インドネシア、仏戦闘機「ラファール」を購入か

    インドネシアがフランスから戦闘機「ラファール」を含む大規模な兵器購入を…

  2. インド太平洋関連

    オーストラリア、B-21導入は豪州の長距離攻撃における最高のオプションだと主張

    豪州のシンクタンク「オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)」は政府が…

  3. インド太平洋関連

    潜水艦を建造中の台湾、米国が戦闘システムやソナー等の輸出を承認したと発表

    台湾メディアは16日、建造中の国産潜水艦に必要なレッドゾーンと呼ばれる…

  4. インド太平洋関連

    正しいのは中央日報?それとも韓国政府? KF-21ポラメの分解疑惑に「事実と異なる」と反論

    KF-21ポラメのプロトタイプ分解疑惑について政府や韓国航空宇宙産業(…

  5. インド太平洋関連

    再掲載|タイ空軍に手酷くやられた中国空軍、グリペンがSu-27に圧勝

    中国空軍がロシアから導入した戦闘機「SU-27SK」と、タイ空軍がスウ…

  6. インド太平洋関連

    水上艦にもカミカゼドーロンの脅威、イスラエルがアジア諸国に海上発射型ハロップを輸出

    無人航空機(UAV)の開発・製造大手のイスラエル航空宇宙産業(IAI)…

コメント

    •  
    • 2019年 9月 02日

    北と統一して成し遂げるニダ!

    • 匿名
    • 2019年 9月 02日

    韓国政府は以前に軍用ドローン開発に資金提供したが結局モノに出来ず(関係者がポッケナイナイ)無駄にしただけ。
    まあ韓国ウォッチヤーとしては、馬韓国軍のネタが増える分には構わない。
    どんどんやって笑わせてくれ(笑)

    • 匿名
    • 2019年 9月 02日

    先ず衛星上げられる様にならんとねえ

    1
    • 匿名
    • 2019年 9月 02日

    10年もあればステルス機が無用の産物となるような新型レーダーが開発されるのでは?と思ってしまう

    • 匿名
    • 2019年 9月 02日

    完成発表から3年後、倉庫の隅で錆びているところを発見されるというオチに100万ドン

    • だれでしょね
    • 2019年 9月 02日

    北朝鮮との有事を想定している?
    ほんとにそうだと思っているのだろうか。

    • 匿名
    • 2019年 9月 02日

    完成までに韓国という国が存在すると良いですね( ^ω^)ニコッ

    • 匿名
    • 2019年 9月 02日

    日本攻撃用?

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 日本関連

    リチウムイオン電池採用艦!日本のそうりゅう型潜水艦11番艦「おうりゅう」就役に世…
  2. 日本関連

    海外メディアも注目、横浜で護衛艦「いずも」の空母化工事が始まる
  3. 欧州関連

    再掲載|導入自体が間違い?タイフーンを導入したオーストリアの後悔
  4. 日本関連

    着実にレベルアップを果たす日本の対潜哨戒機P-1、2020年度から「能力向上型」…
  5. 日本関連

    国産防衛装備品の海外輸出が実現!フィリピンが日本製警戒管制レーダー「J/FPS-…
PAGE TOP