韓国海軍は10月10日、専門部署を立ち上げ「原子力潜水艦」確保のため本格的に動いていることを公式に認めた。
参考:해군 “핵잠수함 확보 위한 TF 운용..참여정부 이후 16년만”
韓国、原子潜水艦確保への動きを公式に認める
これは韓国メディアによる関係者の話を~というあやふやな話ではなく、韓国海軍が「公式」に原子力潜水艦確保について活動を認めたという「マイルストーン」的な事件だ。
韓国では政府(政権)主導による「原子力潜水艦建造」を何度か計画したことはあるが、どれも非公式=秘密裏に行われたものだった。
韓国はソ連崩壊によって誕生した新生ロシアが、困難な経済状況を打破するため軍事技術(原子力技術も含む)を「バーゲン価格」で売りに出していることに気づき、1994年当時、金泳三大統領は3000トン級の中型原子力潜水艦を建造するため、ロシアから潜水艦用原子炉の設計図入手を韓国原子力研究所に指示した。
韓国原子力研究所は、ロシアから潜水艦用原子炉の設計図入手の為、ロシアの原子炉製造会社「OKBM」に接触し目的を果たすことに成功したが、韓国の盧泰愚大統領と北朝鮮の金日成主席が朝鮮半島の非核化宣言(1991年12月)に合意していたため、公に潜水艦用原子炉や原子力潜水艦の開発が出来ない状況で、密かに開発を行うにも韓国は核拡散防止条約に加盟しているためIAEA(国際原子力機関)の承認なしに開発することが出来ない為、商業用原子炉開発だとIAEAを騙し、潜水艦用原子炉を開発することにした。
2000年には潜水艦用原子炉が完成していたと言われており、あとは原子力潜水艦を建造するだけだったが、アジア経済危機によるIMF管理体制下の影響で計画が中止に追い込まれることになる。
再び、原子力潜水艦建造計画が動きだしたのは盧武鉉政権だ。
2003年3月26日、当時の国防長官チョ・ヨンギル氏が原子力潜水艦建造計画を盧武鉉大統領に報告し、承認を受けたことで再び原子力潜水艦建造が動き出しだし計画承認の日付から、この原子力潜水艦建造計画は「326計画」と呼ばれている。
当時の計画では、2006年までに設計を完了し、2007年から約3兆5000億ウォン(約3,200億円)の建造費を投じて攻撃型原子力潜水艦を3隻建造する予定だったが、韓国は米国から核の濃縮を20%までに制限(韓米原子力協定)されていたため、潜水艦用原子炉への核燃料供給がネックとなり計画が頓挫した。
このように政府(政権)主導の「原子力潜水艦」建造計画は、これまで何度も持ち上がっては消えを繰り返してきたが、すべて非公式であり公式に原子力潜水艦建造計画を認めたことは一度もない。
韓国海軍はこれまで、民間団体に委託し「原子力潜水艦」確保のための研究を行ったことはあるが、公式に「原子力潜水艦」確保のため、韓国海軍内に専門部署を立ち上げ活動していることを認めたのは初じめてのことで、非公式と合わせると16年ぶりだ。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は大統領選の公約に「原子力潜水艦建造」を掲げて当選を果たしたが、北朝鮮との板門店宣言など南北融和の影響で表に持ち出すことを控えていたが、2017年に文大統領が米国を訪問した際、トランプ大統領から韓国の原子力潜水艦保有について原則的に合意したと言う報道が韓国メディアを賑わせた事がある。
韓国政府は、このような報道について「どのような合意もしていない」と完全否定しているが、公にできないだけで、このような合意が韓米間であったのではないかという韓国メディアの憶測は完全に消えていない。
韓国メディアは北朝鮮による弾道ミサイル発射や、中国やロシアによる領空侵犯など、周辺国による軍事的挑発に対応する次元で原子力潜水艦が必要だと主張し、過去の原子力潜水艦建造計画とは異なり、現在の韓国には、原子力潜水艦を建造するのに必要な条件が揃っていると言っている。
どちらにせよ、これまで何度も原子力潜水艦の建造話はメディアを中心に盛り上がりを見せては、政府や国防部が否定をするというパターンを繰り返してきただけに、韓国海軍が正式に原子力潜水艦確保に言及したことは、原子力潜水艦保有に対する国民世論の形成=周辺国に対する地ならしを開始したと見るべきで、韓国の原子力潜水艦確保のスッテプが1段階上がったと言うことだろう。
今すぐではないにしても、恐らく韓国は原子力潜水艦を建造するだろう。
※アイキャッチ画像の出典:韓国大統領府 青瓦台 潜水艦「島山安昌浩」進水式
既に中国の原潜を相手に戦う想定をしている海上自衛隊からすれば、韓国が原潜を持ったとしても戦術的には絶望的な状況ではないのでは?
防衛の手数が増えるという戦略的見地からすると、防衛リソースの増強は必要になることは明らかですが。
IAEAを騙したことを正式に認めることになるわけですから、日本は韓国を制裁する大義名分を手に入れることになりますね。
韓国が何のために原潜を必要とする理由が分かりません。
核兵器を保有していないから戦略パトロールを行う訳でない。
EEZは通常動力型でも航続距離にお釣りがくる面積で、もちろん海外領土もない。
随伴護衛すべき空母も持っていない。
うすらデカい原潜が北朝鮮沿岸でウロウロすれば、軍事博物館レベルの旧式潜水艦に刺されかねません。
まあなんだ…進水してから対応策検討しても泥縄にならないんじゃないか?とすら思えるレベルだが…
普通にアメリカが圧力かけそうな気もするし財政問題で国民の反発を招くかもしれない
中国の軍備増強に関しては常に先手を考えとかないと間に合わないかもしれないが
韓国の計画は出来てからじゃないと対応する必要があるかどうかすら分からん
原潜の利点は遠洋への展開や氷海での運用でこそ生きてくるのであり、沿海域での待ち伏せ攻撃ならむしろ通常動力型の方が有利です。
海自では非大気依存推進に続いてリチウムイオン電池の搭載、フローティングデッキの採用など、静粛性と潜航可能時間の増大に努めています。
これが韓国の原潜への最高の対応策です。
アメリカが核の濃縮認めて無いから、原子力潜水艦作りたかったらアメリカとの同盟破棄とIAE脱退が必要
原子力潜水艦には40%以上の濃縮が必要だが、そのレベルでも低出力だし、まあ成功はしない
フランスの原潜は高濃縮ウランを使ってないので可能性はありますよ。
IAEAを騙していたのは事実で、日本にとっては北朝鮮に言い訳を与える事になるので辞めさせたいですが…
現政権が企画したとなると、北のSLBMや核と組み合わさせるつもりなんだろうなあ。
放置しとこうね、狭い日本海に必然性のない原潜置いても莫大な維持管理費で苦しむのは韓国
こちらでも政治家でなく現場の自衛隊幹部が原潜保有に懐疑的なのは、米軍との関係だけでなく原潜のさまざまなリスクをも知悉してるからですよ
通常動力なら笑い話で済む話が日本海が放射能汚染されるとなれば話が違ってくる。
どうせ維持できないならはじめから諦めて欲しい。
スクリュー作れますかね?
連中、流力計算もろくに出来ないって噂です。
専用ソフトを使っても「実感的」に検証出来ない。
そんな風に言われていますし。
製罐技術も軍用で使えるほど成熟しているかというと
心許ない。
また海中軍楽隊でも拵えるんじゃないかと。
対策って言ってもねぇ、何?沈んで上がってこない奴の引き揚げ準備でもするの?
造る目的としては日本等に場所が移動するミサイル基地をちらつかせて恫喝するくらいしか思い付かない、北には必要性無いしな
狭いEEZをうろちょろする分には今まで通り、太平洋に出ようとするなら拿捕する位しか思いつかない
原潜の前に、現在の3,000t級潜水艦(通常動力)は進水してて、試験中だけど、垂直発射管VLS に興味が尽きない、果たして海中からの発射に対応してるのか? 浮上して海面からの発射か?
まあ、原子炉はフランスの原潜の様に低濃縮ウランでも、殻割りして燃料棒の交換を前提にするなら初期の中国の原潜と同じ様に原発用の原子炉を無理矢理載せれば、韓国にはカナダから導入した加圧水型の原発も稼働してるし・・・現在のアメリカの原潜は20%~30%の高濃縮度ウランで加圧水型
原潜の用途が戦略(国土が殲滅させられた場合の報復兵器)、戦術(攻撃)てタイプは別にしても核兵器は韓国の憧れだから、核搭載のミサイル(弾道、巡航)の搭載前提の話でしょうね。
最終目標である核弾頭SLBM搭載の戦略原潜を建造しても、配置が中国の庭である黄海と北や日本と接する日本海では生存性が著しく低く、アメリカ本土近くの東太平や西大西洋で秘密裏に行動可能な射程1万キロのSLBMを搭載したアメリカ戦略原潜とは比較にならないくらい探知されやすいだけでしょう。
北も条件は同じですが、中国のお守りがある分、韓国とは条件が異なります
水深10㍍でベコベコッ!て凹み出しスクリューも回りながら取れるの造るから心配ない。
まともな通常動力の潜水艦も作れないから、生暖かく見守る方が面白い
原潜の建造費と維持費を知れば、むしろ保有させたほうが面白い
戦略でなく見栄っ張りで軍拡をやらかすと旧ソ連と同じ失策を繰り返すのが期待できる