ロシアはマレーシア空軍の戦闘訓練機/軽戦闘機(FLIT/LCA)プログラムにYAK-130ではなくMiG-35で応じる可能性が浮上、米国もT-7AではなくF-16VやF/A-18E/Fを提案するのではないかという情報も出てきた。
参考:HAL to respond to Malaysia RfP for LCA Tejas in September
参考:Russian MiG-35, Indian LCA, Pak JF-17 in Malaysian Fighter Procurement Bid
マレーシア空軍の需要を巡り米国、ロシア、中国、インドの小型戦闘機が激突?
マレーシア空軍がパイロットの戦闘訓練や対テロ作戦に使用している英国製の「ホーク108/208」やイタリア製の「MB-339CM」は寿命の限界を迎えようとしており、この問題に対処するためマレーシア国防省は2018年に当該機を更新するための戦闘訓練機/軽戦闘機(FLIT/LCA)プログラムを立ち上げた。
このFLIT/LCAプログラムには計8ヶ国(米国がT-7A、韓国がFA-50、中国/パキスタンがJF-17、中国がL-15B、インドがテジャスMK.1A、ロシアがYAK-130、イタリアがM-346、チェコがL-39NG)が関心を示していると言われておりマレーシア国防省は今年初めに提案依頼書(RFP/回答期限は9月22日)を送付、現段階でRFPに応じると正式に発表しているのはインド(ヒンドスタン航空機)だけでテジャスMK.1Aを提案する見込みだ。
なぜ8ヶ国の関心を示していたのにRFPに応じると表明する国が少ないのかについては理由がある。
マレーシア空軍はホークやMB-339CMの後継機に訓練機としての役割とF/A-18DやSu-30MKMの戦闘を補完する能力を求めており、さらに同国の厳しい予算状況にも対応しなければならないため条件が厳しく一部メディアは「ロシアとイタリアはFLIT/LCAプログラムから手を引いた」とまで報じられているほどで、現地メディアは中国/パキスタンがJF-17、韓国がFA-50を提案してくる程度だと見ていた。
しかしウラジオストクで毎年開催される国際会議「東方経済フォーラム」に出席したロシア連邦軍事技術協力局のドミトリー・シュガエフ局長は「国営企業のロソボロネクスポルト(ロシアの兵器輸出会社)がマレーシアにMiG-35を提案する可能性について検討中だ」と明かしたため、ロシアはYAK-130を引っ込めてMiG-35でFLIT/LCAプログラムに挑戦してくる可能性が浮上、さらに米国はT-7AではなくF-16VやF/A-18E/Fを提案するのではないかという情報も出てきたのでマレーシア空軍のFLIT/LCAプログラムは小型戦闘機による争いに変化してたと言える。
正確な提案機の情報は回答期限9月22日以降になってみないと分からないが、仮に競合国がテジャスMK.1A、JF-17、MiG-35、F-16V、F/A-18E/Fといった戦闘機でRFPに応じてくると流石に韓国航空宇宙産業のFA-50では力不足なのでFLIT/LCAプログラムへの提案を見送るかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:РСК «МиГ» MiG-35
色々見てきたら高等練習機じゃ満足出来なくなってきたって感じかな?
Mig-35とかF-16Vとかならば、むしろ従来機の補完というより代替になりそうだが。
露国(や米国)は、価格や技術供与などの面で、マレーシアを説得できるだけのオファー
が出来るのだろうか?
F-16、JF-17はともかく、Mig-35、F-18E/Fは「小型戦闘機」のカテゴリに入らないと思うが。それに「金がない」と言っているマレーシアも提案されても困惑しているのではないだろうか?
マレーシアが求める能力がよくわかんなくなってきた
マレーシア自身も解らなくなっているのでは?
中古のF/A-18C/Dとかで事が足りそうな気がする。
うろ覚えだが過去に導入したMig-29の機体全体寿命が短く高コストが嫌でスホーイ導入したた経緯があるはずだから、いくらアップグレードして性能も寿命が上がったとしてもMig-35に転ぶ可能性あるのかなとは思う。
その時と違って今はMiGブランドの輸出した機体のサポート体制はスホーイと同じレベルまで会社の統合により進んだと聞くので、その点を踏まえたMiG-35の提言なのかもしれませんね
素人目線ではあるが、この選択肢だとテジャスかJF-17の2択じゃないかなぁ…T-7AやFA-50だと軽戦闘機運用するには微妙そうだし、Mig-35、F-16V、F/A-18E/Fとかだと能力過剰な上に練習機運用するにしてはコストが掛かりすぎそうな気がする。
F-16Vの複座型やF/A-18Fを提案された場合、運用国も無くなってきて維持がキツそうなF/A-18Dの後継になるのではと
いくらなんでも練習機や軽攻撃機としては過剰スペックすぎるかと
純粋に自国の戦闘機を売り込めるのが羨ましい
改良型のエンジンが今年量産開始する予定なので、もしかしたら更にパワーアップした仕様を採用するのかな
既にエンジン寿命4000時間なので以前の数百時間しか持たない短命の旧型mig29とはまるで別物ですけどね
オプションで推力偏向ノズル搭載可能なので採用された場合マレーシア空軍の展示飛行が楽しみだ
そもそもエンジンの寿命短さもそうだけど初期機体の寿命って2500時間で延長対応しても4000時間、最新の29 だと6000時間だったかで西側の機体より短い感じだしMig-35でどれだけ延びたのかね。
元々のネガな部分どれくらい潰し込んだ機体でコストが安いお手頃な機体になってるなは気になるところ。
緊張感のない国の選択なんて、むしろ売り手側のほうから具体的提案してくれるのを期待してたりして。
どうせ軍事衝突に至るまでの緊迫な状態だの考えてもないんだから、見栄と体裁を安上がりに整えられたらご満足なんですよ
200万の軽買いに行ったら400万のミニバン契約してきたみたいな話ありえんの?いやお国としてさ
軽の対案に300万のセダンを提示され、同等車種が存在しないために400万のミニバンを再提案したって感じだろうな
あくまでディーラー側の事情だから値引きで同等以上の条件を引き出せればってとこだろう
そのミニバンの車両価格が車格と装備の割に超絶安いから衝動買したとしても自分1人しか乗らない・・・税金保険料ガソリンと維持費はかかりまくる・・・とかいう話やんけ!マレーシアやばすぎ!
軽でもミニバンでもイケてる車ならば何でもいいんですよ、予算内ならば。
その程度の話として聞いてないと疲れるよw
マレーシア
練習機だから維持費の安い軽トラ
高等練習だから、荷台は広く
戦闘機の支援も視野に入れる為座席は4人で!
ディーラー
軽のサイズにその性能は収まらないです。
(乗トラにしとけ…)
こんなイメージ
これって練習機選定だよね?
タイトルでそう捉えがちだけど、戦闘機の置き換えに戦闘機が欲しい。予算の都合で練習機を廃止するから、高等練習に使える運用コストの安いやつと言ってる。
練習機にしろ小型機にしろ、単発機を想定してた所へ双発機を提案するとかそんなことある?と思ってしまうが
ライフサイクルコストが違いすぎるじゃない
大穴でチェックメイト。
MiG-35に決まればロシア外初の採用って事かな。でも、もともと同系列のMiG-29N扱ってるから運用ノウハウはあるのか。
最終的にラファールになってたりして