韓国はオーストラリア海軍のギャップを埋めるため「署名から7年でAIP機関+リチウムイオン電池を採用した弾道ミサイル搭載の潜水艦を建造できる」と提案した。
参考:South Koreans offer Aussies new subs in 7 years to close Collins gap
豪国防省は「暫定的な通常動力型潜水艦」の調達作業を開始していないので韓国側の提案は「将来的な可能性に対するアピール」に過ぎない
オーストラリアのモリソン政権(自由党)は2021年にアタック級潜水艦導入をキャンセル、コリンズ級潜水艦にアップグレードを行い「2040年までに原潜導入をする」と方針を転換したが、総選挙で勝利した労働党のアルバニージー政権は「2038年までに国内で原潜を建造できるという前政権の計画は楽観的すぎる。原潜導入には時間がかかるのでギャップを埋める通常動力型潜水艦がもっと必要だ」と主張しており、原潜導入時期が判明する2023年に最終決定を下すと述べている。
![](https://grandfleet.info/wp-content/uploads/2022/05/Collins-class-submarine_001.jpg)
出典:Royal Australian Navy
つまりコリンズ級潜水艦→原潜というスケジュールで行くのか、コリンズ級潜水艦→暫定的な通常動力型潜水艦→原潜という緩やかなスケジュールで行くのかは2023年頃に決まるという意味で、まだ流動的なオーストラリア海軍の通常動力型潜水艦需要に韓国が「署名から7年でAIP機関+リチウムイオン電池を採用した弾道ミサイル搭載の潜水艦を建造できる」と提案したのだ。
米ディフェンスメディアの説明によれば「韓国大使や国防部高官とオーストラリア国防省の関係者が会談した席で、韓国側は提案中のRedback、KF-21、潜水艦、低軌道通信システム、高速列車の売り込みについて議論を行った」と報じており、韓国の3,700トン級潜水艦はAIP機関とディーゼルエンジンの組み合わせで従来の通常動力型潜水艦より長距離航行が可能な点、水中発射式の弾道ミサイルを搭載している点、乗組員の士気を保つため居住性が優れている点などをアピールしたらしい。
![](https://grandfleet.info/wp-content/uploads/2021/01/Uppstigning_16_9-1.jpg)
出典:Saab AB A26型潜水艦 暫定的な通常動力型潜水艦の有力候補
どちらにしてもオーストラリア国防省は「暫定的な通常動力型潜水艦」の調達作業を開始していないので韓国側の提案は「将来的な可能性に対するアピール」に過ぎないが、2023年にアルバニージー政権が「コリンズ級潜水艦→暫定的な通常動力型潜水艦→原潜」という緩やかなスケジュールを選択すれば、韓国の提案をオーストラリア側が検討する可能性は高いだろう。
因みに韓国のハンファディフェンスは今月開催されたファンボロー航空ショーで「英国のOneWebと共同でオーストラリア軍の次世代C4システム・プログラム(Land 4140)に挑戦する」と発表している。
追記:AIP機関+リチウムイオン電池を採用した弾道ミサイル搭載の潜水艦=島山安昌浩級のBatchIIのことで既に建造に取り掛かっており、潜水艦用のリチウムイオン電池を今から開発する訳ではない。
関連記事:豪州が詳細な原潜調達計画を2023年に発表、暫定的な潜水艦導入の是非も
※アイキャッチ画像の出典:韓国大統領府 潜水艦「島山安昌浩」進水式
> AIP機関+リチウムイオン電池を採用した弾道ミサイル搭載の潜水艦
これ、何処のライセンス生産?
ドイツでも採用されてないよね?
まさかオリジナル?
韓国国産の島山安昌浩(トサンアンチャンホ)級潜水艦をベースに機関部をディーゼルからリチウムイオン電池に変更したものではないだろうか? (本国の島山安昌浩級潜水艦もbatch2となる艦からリチウムイオン電池に変更するらしい)
本国では就役して一年目なので、問題らしい問題が表に出てきてないのは置いておいて、一番の問題はVLSに搭載するミサイルが韓国製のミサイルしか選択肢にない事(SLBMのみ、将来的に巡航ミサイル)ではないだろうか
いや、一番の問題は僅か7年で潜水艦用のリチウムイオン電池が開発できるとは思えないことです。
AIP代替用となると数百数千という電池モジュールを大量設置するのですが、一つが火災事故を起こしても極めて危険です。
日本の場合、平成9年から研究し、そうりゅう型5番艦に合わせ平成20年までに10年以上の開発予定で組んでいましたが、結局、平成27年度の11番艦まで安全対策等の影響で持ち越されました。
7年後ではなく、もうすでにリチウムイオン電池の採用に目途が立っていないのはおかしい。
なぜなら島山安昌浩級潜水艦batch2の一隻目(四番艦)の着工が21年8月に始まり、就役が26年であるという事。少なくとも試作品が開発されてなければもうやばい。
(ディーゼルとリチウムに置き換えるような事書いたけど、APIの鉛バッテリーをリチウムイオンに変えるの間違いだ……)
てか、これだけ積んでどの大きさの船になるだか。
それぞれが機能するための最小の大きさがあって+他にも機器を色々と積まないといけなくて、で滅茶大きな船体になるけど、そうすると機能が低下してを繰り返す。
バランスをどの大きさで取るつもりだろうか、積む機器の性能にもよるけど、何をどれだけ積んでどの大きさになるのかを言わないと、絵にかいた餅だけどね。
>署名から7年で
「オーストラリアで建造させろ」ってなったら7年じゃ済まない気が…
労働党政権になってるから、必ずオーストラリア国内での製造・製造技術移転は条件にするだろうし
火中の栗を拾って貰えば、特にアメリカなんかは助かるって事になりそう
良いことなんじゃないかな
ポーランドに対しても国内製造・製造技術移転を認めていたから、
韓国の武器輸出は基本的にこの路線なんだろうな。
日本にとってもオーストラリアの海軍力が向上するのは望ましいことだし、いいんじゃないでしょうか。
こと工業力に関してポーランドとオーストラリアじゃ比較にならん気がするので一緒にしない方がいいんじゃないかなぁ。
特に「ポーランドの陸戦兵器製造能力」と「オーストラリアの造船能力(しかも潜水艦)」となると更に差が拡大しそう。
韓国も弾道ミサイル発射可能な潜水艦を作ったところだっけか。
なかなか良い提案をする。
高速列車以外はよさそう。
こんなのに釣られクマー
\
\(⌒-⌒)
(・(ェ)・ )
(つ つ (⌒(
\_つつ≡(⌒≡
(⌒(⌒
ズザザザ
これって釣りというには悪どいですねぇ
荒らしなら他でやってくださいね
やる気ありすぎw
以前からオーストラリアは韓国製潜水艦を導入すると言っていたが、実際にその通りになりつつある
自走砲・歩兵戦闘車に続き、日本が敗北した潜水艦まで韓国が受注する事になれば、本当に韓国が羨ましくなる…
これもまた、韓国が日本を追い抜いた事例の1つとなるだろう
消されたからって書き直すなw
バレバレだw
いい加減にせい
韓国提案はオーストラリアの要求にまるで合致していない
まだそうりゅう型の方がいくらかましな程度
対地攻撃もろくに出来ず、オーストラリア国内での生産や技術移転にも消去的な、無い無い尽くしの日本製潜水艦よりも
対地攻撃ができ国内生産や技術移転にも積極的な韓国製潜水艦の方が遥かに魅力的だろう
それは根拠のない強弁という
性能以前にオーストラリアの要求に合致してない
それは根拠のない強弁という
性能以前にオーストラリアの要求に合致してない
押し売りの論法に過ぎない
根拠は示しているだろう
韓国製潜水艦と日本製潜水艦の明確な違いを書いているんだが…
現実を受け入れられず、ただ怒りだすだけなのも国士様の特徴
>本当に韓国が羨ましくなる…
なりすましの日本人偽装コメントは、他所でやってくれ。邪魔なんだよ。
韓国人には恥も誇りも無いのか?見苦しい。
いや、日本人だと思うよ。
原子力潜水艦の製造基盤と通常潜水艦じゃ違うから投資するだけ無駄じゃね?
繋ぎの通常艦でしょ?
もう「韓国羨ましい」と「日本敗北」を言いたいために、勝てそうな部分だけ望遠レンズみたいにクローズアップしてるんだねえ・・。
そして低モラルコメ消されて一生懸命書きなおして、、ここまでくるともう(哀)
そうだね韓国すごいね。
あの〜大丈夫ですか?根拠は?
あと、あなたも懲りないな。いい加減反省したらどう?
まるで合致していないと断言されてますが、元記事からどのように読み取ったのでしょうか。
私はわかりませんでしたので、教えて頂けないでしょうか。
ここでもKF-21の売り込みしてるのかー
オーストラリアがF-35の支援機としてローのKF-21採用したら面白い
大半の任務はKF-21blockⅡでも出来るしね
運用コストの高いF-35を小間使いから解放よ
オーストラリアはKF-21を買うくらいだったらF/A-18を買い増ししますよ。
ミサイルで悩むことも無いし、現状でもF/A-18E/Fを購入して10年程度ですからね。
わざわざ劣化F/A-18と呼ばれるKF-21を買う必然性が無い。
そして何よりもKF-21の開発には、オーストラリアの潜在敵対国といわれるインドネシアが関わっている。
敵に塩を送るようなものですから、候補にすら挙がらないでしょうね。
豪ってそもそもどんな潜水艦が欲しいんでしたっけ?
いつか原潜がどうのって言ってた気がしますが…韓国も豪に振り回されそうな気がします
長距離打撃能力や特殊部隊も運用でき長距離航続能力をもつ潜水艦
特に長距離打撃能力を重視している
現状でその要求を満たせる通常動力型の潜水艦ってないですよね…
豪政権も国内建造にこだわればこだわるほど、国益を損ねる可能性が高まるって気づいてほしいものです
ないけどギャップを放置する方が有害だからオーストラリア側は色々模索している
最優先の長距離打撃能力さえ確保出来れば航続距離は目をつむると思うよ
まずここまで潜水艦事情で切羽詰まった状況に至る全ての原因は豪側にあります。
タイムリミットがありながらあれこれを無茶苦茶高い要求を売り手に提示するわ契約後に反故にするわ
こういう「ゴミ客」だからこそ「怪しい業者」である韓国が近づいてきたと見るべきですね。
ゴミの客にはそれに相応するゴミ客専門の悪徳業者が近づいてきます。
多分韓国は、今回の提案が通った場合、中国が手掛けてる期限から伸びに伸びまくってるインドネシア高速鉄道方式で行くと思います。
つまり、建造が始まって引き返せない状態にしてから豪の造船所の労働者を人質にやりたい放題します。
7年なんかで作れない事なんか分かりきってる事で、オーストラリアの造船所で技術供与しながら
オーストラリアで建造するのですから、間に合わない理由なんかナンボでも豪側に言えますからね。
その間に10年くらいかけて一応動く潜水艦用のリチウムイオン電池を開発する算段なんでしょう。
輸入なら張保皐級からの改修でスムーズ?に行くかもしれないが、元記事内でも『どちらの国で建造するか』書かれていないので、また揉めたら素直に原潜をリースした方が良いんじゃなかろうか。
元記事内でハンファディフェンスがオーストラリア国内で自走砲と弾薬運搬車を作る工場を建設中とか書いてあるから、潜水艦の現地建造を認めるかもしれないが、認めたら認めたで数年じゃ時間が足りないという。
訂正
張保皐☓ 島山安昌浩○
借りる先が無いです…
ヴァージニア級は足りないし、LA級を整備して借りるのも人手が…
どの国の提案にしろ最大の焦点は豪州が国内生産に何処まで拘るかどうかだよね
2隻完成輸入、2隻国内艤装、2隻ライセンス生産とか順を踏んで長い期間取り組めば出来る目もあるかもしれないけど、最初から完全現地生産とか10年どころか20年とかになりかねない…
その点だけでも不可能に近い事業なんだよ
オーストラリアという国自体の工業力整備をする羽目になる
通常動力の潜水艦に非核弾頭の弾道ミサイルって
ミサイル迎撃システムがある中国相手に意味がないような
非力な通常動力潜水艦に、重たい弾道ミサイルを迎撃システムを突破できる数積んで
水中を長時間巡航することができるのだろうか?
対潜哨戒能力の殆ど無い対北朝鮮用としてなら役に立つかもしれないが、
通常動力潜水艦に通常弾頭の弾道ミサイルは韓国だけのニーズかと思う。
そもそも韓国製の弾道ミサイルをオーストラリアはどこに撃ち込むのか、射程やら目標選定やら、明らかにオーストラリアの希望する運用と別の話
無理筋もいいとこ
オーストラリアにとっては、中国だけじゃなくインドネシアも仮想敵国ですからね。
インドネシアは韓国から潜水艦を購入したり技術移転を受けて国内で潜水艦を建造したりしてますね。
現在は仮想敵国とは言えなくなっています。
両国は2019年3月に包括的経済連携協定(IA-CEPA)に署名しました。同協定は双方貿易品の関税撤廃または優遇措置付与を行うことを定め、両国間の経済関係強化を目的としています。
安全保障面では、両国は2020年12月に地域の安定性の維持、領土主権の確保、防衛提携諸国間の関係強化を目的とする海上防衛演習を実施ししました。これは中国船舶によるインドネシア領ナトゥナ諸島海域での領海侵犯を念頭に置いた、オーストラリア・インドネシア海軍協調警備(AUSINDO CORPAT)です。
次いで2021年9月には、テロ対策、防衛、サイバーセキュリティーの分野で合意文書に署名し、太平洋諸国を支援することでも合意しました。両国は安全保障関係の強化で一致しています。
このように、オーストラリアとインドネシアは近年急接近しています。
インドネシアは経済政策と安全保障政策を使い分け、経済面での中国依存度を緩和すると同時に、安全保障面では中国の海洋侵出を警戒し周辺国との協調を図ろうとしています。
サイロには弾道ミサイルではなく、極超音速ミサイルを積んだりするかもしれませんね。実物がまだ無いので、テキトーな事しか言えませんが。
陸空と続いてこっちも絶賛アピール中ですごいねぇ。
でもその仕様の艦ってないよな…最近開発中(完了してる?)のやつベースにするにしても7年でやれるもんなのか?
開発中の設計を延ばして中身をちょっと入れ替えて、てなつもりなら建造期間を5年と見ても大丈夫でしょう。
ただし、完成艦が豪海軍を満足させられる代物かは別の話です。韓国に発注した場合のリスクをどう見積るかでもあります。
さらに、前例から言って豪海軍潜水艦は米製戦闘システム搭載が原則でしょうから、その点をクリヤできるのかどうか。米製システムに固執するなら色々面倒と思いますが。
> Redback、KF-21、潜水艦、低軌道通信システム、高速列車
Redbackは兎も角、あとは実績面かライセンス面で?がつくものばかりですね。KF-21(とりあえず飛んだだけ)、潜水艦(国産艦の運用実績が少ない)、低軌道通信システム(そもそも実用衛星作って運用した事あったっけ?)、高速列車(一応運用実績はあるが、輸出した普通の電車の評判悪い)
めざとく営業するところは見習うべきとは思いますけど、あまりに荒唐無稽な商材の提示は、却って印象悪くしないかしら。
まぁ対中貿易すら赤字転落で国家破綻が現実化しそうなので、なりふり構ってられないんでしょうね。
KF-21の輸出先には、エンジンの供給渋ってF/A-18E/Fを買わせそう。
通常動力型とはいえSLBMを搭載したKSS-Ⅲは実にユニークで欲しがる国が出てきてもおかしくないと思ってる。
なにせSSGNなどと比較してもお安く海中にミサイルのプラットフォームを用意出来るからな。
しかしオーストラリアが現状で潜水艦に求めるのは火力ではなく素早く展開出来る速度なので採用される可能性は低いだろう。
言ってしまえば今回は韓国の単なるアピールだろうな。
もっともこういう地道な営業努力は一番大事だ。
声を掛けなければ人は振り向くはずがない。
ネタや冗談抜きで両国のためにはやめたほうがいい案件だな
そしてオーストラリアはスパホをもっているからメリットなさそうだし>KF21
でなかったらF-15を買ってるしね。
大陸国家と海洋国家では戦闘機に求めるものが違いすぎる
海洋国家は航続距離を重視するから軽戦闘機なぞお呼びじゃないのよ
取り敢えずダメ元で提案を投げかけて気が引けたらラッキー程度のセールストークやけど、この潜水艦は豪が欲しがっている仕様ではなく韓国海軍が配備したがってるヤツで、豪の軍事予算を利用して自国向け兵器の開発をするというなかなかエグイ企みなんやと思うで。
韓国は前から原子力潜水艦を欲しがっていて、自国ファーストで目的のためならどことでも手を組むから、露仏から原子炉技術を導入してもワイは驚いたりはせえへん。
何十年か後には、露技術由来の原子炉を積んだ韓国潜水艦が豪で運用されることもあるかしれんよな。
ドローン運用や特殊部隊潜入、ミサイル以外にも垂直発射装置は必要な装備になりそう。
本邦には必要ないとは言えなくなってきたかも。
各用途や装備によって要求される垂直管の直径や長さ、仕様などが異なるため、垂直発射管ならなんでもいいというわけではなく、「バージニア・ペイロード・モジュール(VPM)」のようなものでないと多目的には使い難いかと
原潜ほど高価ではない海中弾道ミサイル発射プラットフォームとして捉えた場合、従来の概念にとらわれない兵器であり予測不能性を高め、抑止力を確保する上で一定の役割を果たせるのではないだろうか。とにかく戦争を起こさせなければ勝ちなのだから
オーストラリアは将来的に原子炉も国産するのかな。
技術の継承はどうするのかな。
日本のように継続して建造をしないといけないのでは。
原潜1隻に4年掛かるとして、1隻進水したら次のを
起工するとか。
そうすると8隻揃うのに20年近く掛かるのかな。
大変なことですね。意欲と予算が保てば良いのですが。
原潜と通常動力では使用目的・方法が違うので、とりあえず通常動力、はどうかと思う。
オーストラリアの現地新聞が、おやしお型をほぼそのままリースすればいいんじゃね、的な提案してたけどそっちのがいいと思うわ
韓国の提案も魅力的ではあるけど、不確定要素が大きすぎる
まだリチウムイオンバッテリーとVLS搭載した潜水艦なんて運用してないんだし
オーストラリアが韓国の潜水艦に興味を持ったことすら聞いたことがないぞ。大体、214級の拡大版に過ぎず潜航深度もそうりゅう級にはとうてい及ばない潜水艦になんて興味持つわけないだろ。国産と言っているが設計にはバブコックインターナショナルが協力してるからパテントの問題もあるだろうし。ライセンスした214級は騒音と漏水が激しく、マトモに運用できないからなぁ。韓国じゃ大型潜水艦の開発は無理だね。
ここで、前評判を恐れず売り込みを行うのが、流石エコノミックアニマル韓国というべきか。通常動力でVLS搭載となると、あとは航行距離次第だが、オーストラリアのニーズには割と近いんじゃないでしょうか。
しかしオーストラリアが大人しく完成品を買うんじゃ無ければ、サウジの原発事業並みにリスキーな案件だと思いますが、どうでしょうかね。
入手性を考えるとこれは割りと堅実な提案だと思います。まずKSS3はSSとしては大型の部類で、豪州海軍が潜水艦に求める基礎的な性能を満たします。さらに現在生産中の艦級なので早期に融通できる可能性もあります。加えてKSS3だけの特徴としてVLSがあり、玄武2用の大直径VLSなので設計変更ができればハープーンやトマホークも収まるでしょう(設計変更すればの話ですが)。KSS3自体の戦闘力はSSに毛が生えたSSBくらいのものでしょうが、豪州側で運用基盤を確立するうえで将来原潜と同じことができる軽SSGはツナギには悪い選択肢ではないでしょう。
問題があるとすれば、韓国海軍の潜水艦はHDW209から始まっているのでシステムや運用がドイツ式の系統であり米海軍完全互換を志向してきた豪州海軍にとっては相容れないこと(そして将来原潜でまた米海軍式に戻る)や、KSS3自体韓国海軍でも配備が始まって間もない新型であり本国ですら運用を確立していないことあたりでしょうかね。この辺はもう「豪州海軍がツナギのSSを取得するとして、ツナギに何の能力をどこまで求めるのか」次第だと思います。
そもそもの話数年内にSSを供給できる国なんてアタック級コンペに参加した日仏独瑞と韓くらいですが、仏は納期が間に合わないから物別れになった訳ですし独も存在しない216はともかく214すら豪州にとっては小さすぎます。日本の場合は微妙なところだと思いますが、少なくとも中古を送るという選択肢はあまり現実的ではないように自分は思います。
日本のSSは建造サイクルを回すために早期退役させられているという話は有名ですが、今はちょうど潜水艦隊の定数拡張の調整でおやしおSS退役が先延ばしにされています。潜水艦隊を退役したSSは通例として練習潜水艦に転換されますが、現在の練習潜水艦であるおやしおとみちしおは既に建造からそれぞれ26年と25年経ってしまっています。逆に一番新しいもちしおは今年艦齢16年ですが、例えば豪州がツナギSSを4隻求める場合は艦齢20年のたかしおから順に引き渡ししていくことになるのではと思います(海自潜水艦隊の建造就役ペースが年1なので、それを超えて吐き出すことはできない)。今年のたいげい型3番艦就役の後からたかしお、やえしお…と引き渡していくとして、引き渡し時点での残り耐用年数は各9年です。つまり2031年以降にはもう減勢が始まって原潜就役に10年足りません(寿命延長しない場合)。原潜就役までのタイムスケジュールをどう見るか次第ですが、原潜だって一気に数隻完成する訳ではなく年1かそれ以下のペースでしか調達できない訳で、豪州は普通に新型SSを買っても寿命が余ることは無いんじゃないかなあという気がします。
そのうえで日本が関与できることがあるとすれば、現在建造可能なたいげい型を豪州向けに融通するとかそんなレベルかなあと。
>そのうえで日本が関与できることがあるとすれば、現在建造可能なたいげい型を豪州向けに融通するとかそんなレベルかなあと。
いや日本は一切手を出さないほうが良いと思いますよ。完成品・準完成品を買う気がない時点で、現地生産条項がなかったとしても現時点の日本の手には余るんじゃないでしょうか。
それにマラッカ海峡やロンボク海峡といったシーレーンのチョークポイントを抑えているインドネシアとの関係もあります。新幹線輸出で後ろ砂かけられた感もありますが、そうはいってもインドネシアに不信感を持たれること自体危険ではないかと。
韓国はすでにインドネシアに潜水艦を販売している状態で、それよりも高性能な潜水艦をオーストラリアに売ろうとすれば、それなりに面倒なことになるんじゃないかと。
あとは韓国潜水艦VLSにトマホーク見たいな西側のベストセラーを統合する許可を、果たしてアメリカは出すのか、という点ですかね。逆に言えば韓国製ミサイルを良いチャンスとも捉えられますが、あれだけアメリカ製装備にこだわるオーストラリアを説き伏せられるのか、今後が楽しみです。
”弾道ミサイル搭載の潜水艦を建造できる”ということ自体には別に驚きもないしそれぐらいまでは作れるだろう。
ただSLBMを何にするか?の話になるし、そのミサイルがオーストラリアの任務と合致すればいいけど合致しないとミサイルの変更かミサイルのアップデートも必要になる。
今度はそれを韓国が請け負うかの話になるし、あくまでオーストラリアが欲しいのは攻撃型の潜水艦であっておまけに巡航ミサイルのVLSでしかないわけで、SLBMを欲しいとは言ってない。
そうすると今度は弾道ミサイル搭載型潜水艦の潜水艦で攻撃型潜水艦と渡り合えるのか?ということにもなるわな。
まさに”言うのはタダ”同士の言い合いになりそうなんだが…。
原潜導入までのギャップを埋める為に、潜水艦をリースするような記事があったような?どっかのシンクタンクが勝手に言ってるだけの話か?
以前に書いたけれど。
現用のコリンズ級6隻のうち、1番艦は既に艦歴26年になる。
米海軍ロス級の例に倣うと、31年で退役なので、1〜3番艦は
残り10年未満の余生で、おそらく改修の価値なしとされると思う。
4〜6番艦は通常型として改修され、10年ほど使うのではと思う。
ならば3隻の通常潜を調達し、10〜年使用することは理解できる。
そして10年の間に原潜を3隻調達または建造すれば勘定は合うのかな。
建造費で考えれば、原潜は通常潜の2〜2.5倍と思えるので、
原潜が3隻あれば、改修コリンズ級と仮使用の通常潜と数量的には等価と思える。
残りの5隻の原潜は戦力の純増と思える。南シナ海でもインド洋でも西太平洋でも
好きな事ができるだろう。
未改修のコリンズ級3隻は、実験艦としてこき使うのでは。
VLS用スペースや特殊部隊運用スペースの挿入、ひょっとすると機関部をぶった斬り、
設計の古い(枯れた技術の)原子炉を使う蒸気ギヤードタービンの実験艦にしたり。