台湾空軍は11月の胴体着陸で損傷したE-2Kの修理に20億台湾ドル(約86億円)もかかるため「修理を諦めた」と報じられており、この決定を国防部が承認すれば貴重な早期警戒機の在庫が6機から5機に減少することになる。
参考:Taiwan Air Force gives up on E-2K early warning aircraft due to repair cost
APS-145搭載機のE-2Kを修理するため6,500万ドルを費やすというのは中々微妙なライン
台湾空軍が運用するE-2KはE-2CベースのE-2TをHawkeye2000仕様にアップグレードしたもので、11月25日に降着装置が作動しなかったため胴体着陸を余儀なくされ、当該機の乗組員に負傷者はでなかったもののE-2Kの高度な電子システムに損傷が損傷したと報じられていた。
その後の調査でE-2Kの降着装置は作動しなかったのではなく「パイロットが正しい手順で降着装置を作動させることが出来なかった=機器の故障ではなく人為的なミス」である可能性が判明、予備調査を終えた空軍は製造元のノースロップ・グラマンに事故データに解析を依頼しているらしいが、問題は損傷したE-2Kを修理して再び戦力に戻すことができるかどうかだ。
技術的に損傷したE-2Kを修理することは可能でも20億台湾ドル(約86億円)もの費用がかかるため空軍は「修理を諦めて当該機を地上での訓練機材や予備部品として活用する」と発表、ただし本決定は国防部の承認が必要なので決定が覆る可能性もあるがE-2D(APY-9搭載)の新規調達コストが約1.5億ドル(2018年実績)なので、APS-145搭載機のE-2Kを修理するため6,500万ドルを費やすというのは中々微妙なラインと言える。
台湾は過去E-2D購入を検討していたものの調達コストが高価過ぎて断念した経緯があり、E-2Kの在庫減少を理由にE-2D導入が再登場するかもしれない。
関連記事:台湾が12機導入したP-3C、整備問題で3年後に1機しか飛べなくなる
※アイキャッチ画像の出典:玄史生/Public Domain 台湾空軍のE-2K
この事故の興味深いのは該当機(2503)が1997年にも同様にパイロットエラーで胴体着陸し大破したためアメリカに送って修理した過去があるところ。
悲しい運命ですね。
腐敗と横領…大陸スパイの浸透…民主主義の伸長と強権的支配の退潮…現場はやる気を無くし旧式戦車は整備不良で動かない。戦闘機開発中止…徴兵4ヶ月でも復活反対…半導体産業全振り…極度の少子化…これは…ド…うっ頭が!台湾頑張れ!
腐敗と横領…大陸スパイの浸透…民主主義の伸長と強権的支配の退潮…現場はやる気を無くし旧式戦車は整備不良で動かない。戦闘機開発中止…徴兵4ヶ月でも復活反対…半導体産業全振り…極度の少子化…これは…ド…うっ頭が!台湾頑張れ!
日本のE-2C-2000仕様がそろそろ退役しそうだから。アメリカ経由で買い取りになるとか可能性だけはありそう。・
もう機体寿命が尽きたの?
E-2Cならアメリカ海軍の退役機が沢山ありそうですけど、艦載機だから痛みが激しいかな?
空自E-2Cも既にモスボールされている機体が出ていますし、これからF-15やP-3Cが多数退役しますから、それらをアメリカ経由で売れば、日本としても中古兵器販売の実績になりそうですけどね。
何年か前に中古装備品の積極的販売の話があったはずだけど、進んでないのかなぁ。
領空侵犯が頻発する中で最も重要なはずの早期警戒機が凡ミスで廃棄。修理する予算も降りないという。もし台湾が一気呵成の電撃侵攻で占領されたらアメリカは膨大な損害を覚悟で逆上陸反抗攻を行い日本は日米同盟に従い中国空母や本土の策源地にミサイルを撃ち込めるだろうか。どうあれ戦争をした時点で中国経済は台湾もろともおしまいなので、中国の軍事恫喝はそれ自体が目的でありロシアほど愚かではないと思いたい。
中古車が故障したらみんな悩むわな、修理の価値があるのかと
だが軍事に愛着心だの感情論は不要だからな。国民から付託された備品は合理性を最優先に
その合理性には政治は含まれますか!?
含まないといえばウソだな
いくら高値をつけられても日本から北朝鮮へ中古機体の販売はしないだろ、
合理性とは経済性だけを意味するものではなかろう
E-2Dを日本と共同発注すれば多少安くなったり…しないか。
早期警戒機には戦闘機の空中管制以外にいろんな使い方があるんでしょうけど、先の下院議長訪台危機の時の解放軍演習で示されたように、もはや制空権は早期に完全喪失するものと考えて台湾は地上アセットのほうに注力したほうがいいような気もするし、何もかも煮え切らない話ですね。