インドを訪問した英国のジョンソン首相は「戦闘機関連の技術開発を含む安全保障分野の関係強化を行う」と発表、米DefenseNewsは「インドを第6世代戦闘機(テンペスト)開発計画に参加させる取り組みではないか」と報じている。
参考:UK, India promise partnership on new fighter jet technology
インドのテンペストプログラムへの参加か?それともテジャスMK.2の開発支援か?
英印の関係強化についてジョンソン首相は詳細を明かさなかったものの「新しい戦闘機技術と海洋における脅威の検出技術に関する協力が含まれる」と言及、駐インド英国大使館も「両首脳は近代的な戦闘機やジェットエンジンの先進的技術を含む戦略的協力を行う」と声明を発表しており、米DefenseNewsは「インドを第6世代戦闘機(テンペスト)開発計画に参加させる取り組みの一貫ではないか」と報じている。
ただ両首脳は昨年5月、インドが開発を進めている国産軽戦闘機「テジャスMK.2」の開発支援を英国が行うと発表しており、今回の関係強化もテンペストではなく「テジャスMK.2に関する協力」を示唆しているかもしれないが、余りに情報がなさすぎるので米DefenseNewsの予想が当たっていても不思議ではない。
因みに英国のインドに対する取り組みは「ロシア製装備品や技術に依存するインドを西側に取り込むのに有益だ」と評価されており、プーチン大統領もインドのロシア離れを防ぐため安全保障分野で「何らかの提案」を行う可能性が高く、インドは西側とロシアの提案を天秤に賭けながら思案することになるだろう。
まぁどちらかに肩入れすることはインドの外交政策上ないと思うが、、、
追記:ウクライナとの戦いで西側の制裁を課されているロシアの防衛産業界は西側製部品が手に入らなくなり、自国向けの装備品生産にすら支障を来していると噂されているが、ロシアはインドが発注済みのS-400納入(2回目)を開始したらしい。
ロシアはイランの保有するS-300を提供してもらうほど苦しい状況に追い込まれており、本音で言えば「インドとの契約を反故にして引き渡すS-400を自国向けにキープしたい」と思っているはずだが、インドのロシア離れを防ぐため約束を守らざるを得ないのかもしれない。
追記:正直、ウクライナ関係の情報を追うだけで手一杯(管理人の興味がウクライナに向いていることも関連)なので、通常の話題は手があいた時にやるので許して下さい、、、
関連記事:消耗分の装備補充に悩むロシア、イランとイラクから武器を密輸か
関連記事:英国がインドの国産戦闘機「テジャスMK.2」開発を支援、MT30製造もインド企業へ移管
※アイキャッチ画像の出典:Rolls-Royce
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ここでインドのためにS400を渡すというのはキツイでしょう。今すぐウクライナに投入したいくらい。てもこれを理由に遅延したら制裁に参加しますよ、とでも脅されてるんですかね。インドはロシアの味方て吹き上がっている人いますが、インドはインドでそうとうえげつないことをしてる気はするが?
インドから西側精密部品が密輸されているという報道がありましたが、それは自分達の兵器用の部品・・・?
ドーモ。少し前の記事で「インドは事実上ロシアの同盟国としての立場を鮮明にしつつある」とブチ上げた猫ですが、成程S-400のインド引き渡しについてはそう言う見方も出来ますね。勉強に成ります。
只、そう言うエゲつない事を続けていると何れしっぺ返しが来ると思います。実際ジョンソン英首相がインドを訪問しているタイミングで、インドが購入した西欧製精密電子部品がロシアへ迂回輸出されていると言う疑惑が英メディアから報じられている訳ですし。
そう考えると今回の英印による戦闘機技術協力の話も舞台裏では相当な駆け引きが行われているのでしょうね。
果たして、インドの全方位外交が藪蛇になる時は来るのでしょうか?
先ほど、フランスがウクライナへ供与する予定の自走砲はモロッコが納入の順番を譲った、という追記がありました。モロッコ側もウクライナ、というよりフランスに借しを作っといたほうが良いと考えたんでしょう。とはいえ、多少なりとも応援する気が合ったからこそ順番を譲ったともいえるわけで。
S400なんてインドにとっちゃ現状で不急の極み(中印パは今目立つようなことが起きれば極めて厄介なことになる)なんだし、ウクライナの航空戦力は弱いとはいえTB2もといUAVが跋扈している現状で、ロシアが、S400は不要とは到底思えないわけで。
それでもS400を予定通り納入させるインドが「事実上ロシアの同盟国」かと言われると、ちょっと疑問符がつくんですよねえ。
ドーモ。ウクライナへ送られるカエサル自走砲はモロッコが譲ったとの件、お知らせ頂きありがとうございます。
これ、明らかにフランスへ貸しを作る為のものでしょうね…余談ですが、国連のロシア侵攻非難決議案にモロッコは賛成票を投じている様ですが、西サハラを巡って対立中のアルジェリアが棄権しているのでひょっとするとこれが関係しているのかも。
S-400SAMに関しては、先日撃沈されたロシア海軍巡洋艦モスクワがクリミア方面の海域でS-300F・SAMを用いた防空ピケット任務に当たっていたとの報道が有る事から考えて、ウクライナ方面でのロシア側の広域防空能力が足りているとは思えない為、S-400を予定通り納入させたインドのエグさが際立ちますね…単に「納期を守って貰った(インド向けロシア製兵器の調達は遅れるのが恒例行事)」と言うだけかも知れませんが。
別に制裁参加云々は関係ないと思うけど。自国が仕掛けた戦争で兵器供給滞りますなんて自業自得でしかないし約束守っての商取引だろう。
ロシア兵器への不信感とかで脱アメリカの一翼を担っていたのに流れが変わりつつあるし、ここで性能はともかくインドが全く関係ないくだらない理由での遅延なんて将来の取引を考えると信頼性の更なる低下にしか繋がらない。
決済の問題はあろうけどロシアは外貨は欲しいし両国とも解決策を模索中であるらしい。屋台事情が苦しかろうが対外的には制裁下でも兵器輸出は出来るアピールはしたいロシア政府の意向はありそう。
同時にロシア軍機稼働率の低下も懸念されている中で航空機のエンジン含むパーツも渡している。エジプトのSu-35キャンセルで文句言ってるけど、今となってはそのパーツあるから若干余裕があって渡せたとかはあるかもしれない。
そのへんはインドも自国に利益があるところだけで、調整してそうですね
西側各国も、ロシアの負担にもなるし黙認してる可能性も
インドにとっての一番の心配事はS400の実際の性能かもです、
ロシアウクライナ戦争でのS300に比べると、S400の存在感と実績の差がかなり微妙ですし
S300より高性能っていうのも、ロシア得意のカタログスペックの可能性もあるきがしてます
ステルス戦闘機の取得を目指すインドだがロシアを捨ててイギリスから取得を目指すのは当然か
ロシアの最先端兵器の開発製造がクリミア紛争の時の制裁の影響でストップしまくってるみたいだな
ロシアはSu-57も空軍には2機しか納入されてないし
T-14も開発炎上で量産してないし
ロシア系軍事体系の国が鞍替えするのがいくつも出てくるんだろうな
チェックメイトはどうすんでしょうね。本当に量産して売れるのかどうなのか。
MiG 1.44:「やあ、後輩!」🤗
Su 47 :「こっちの水は甘いよ?」☺️
「名は体を表す」の言葉とおり「チェックメイト(詰み)」なんじゃないかな・・・。
ロシアは兵器類の電子機器をインドから調達する方針にでもしたのでは?ウクライナ戦争以前に契約している物はインド経由で入力しているだけで・・お支払いは石油と天然ガスで余裕でしょうし、チェックメイト辺りはインドに生産委託しそう。
ウクライナの航空戦力とその戦術面から言ってS-400の出番があんまり必要ないからでは?
個人ブログなんだから管理人の興味のある話題を余裕のあるタイミングで提供してくれるだけで十分だと思います
— 「個人ブログなんだから管理人の興味のある話題を余裕のあるタイミングで提供してくれるだけで十分」100%同意です。
インドは非同盟を貫く気だろうけど中国に代わる世界の工場として西側はインドを取り込みたい
西側のアプローチが更に強くなりインドがが西側に傾けば今のロシアがどう出るか
多民族国家のインドが東西陣営の戦いに巻き込まれれば代理戦争の舞台にされかねない
イ ン ド は 信 用 出 来 な い
「インドは自分以外を誰も信用しない」
国家間の信用は利害でのみ結び付いてるのであって
一方的に信用できないとのたうち回るのは子供と一緒ですよ。
利害の計算をする上で信用できるかできないかは無視できないファクターでしょ。
国連決議でインドの棄権が話題になったとき、インドの国営メディアの記事を機械翻訳してみたら
「ほれ見たことか、クアッド入ってたお陰で外圧は殆ど無いし左団扇や、中国は存亡の危機だけどな!」ってニュアンスだったな
インドにしてみればクアッドは世界を二分する陣営ではなく、国益をもたらす数ある連携先の一つ程度の認識で
利用出来るものは何でも使うのがあの国なんだろう
自衛隊機の件だけでインドをネガティブには思いませんが
色々と動きを見ていると第二の中国と化しそうで、テンペスト参加はうれしくないですね
裏返して、インドから信用される国ってどこだろうか考えたことあるかい、
インドはロシア制裁からは距離を置いても西側をも重視しているのを行動で示している、正確に利害関係を計算してるだけ
対ロシアで日本が西側でどう評価されてるかを考えろよ、エゴに変わりない
自分を見らずに自分目線から語る限り国際関係なんてほぼ意味なし
インドがテンペストに参加…か。
仮に参加するとして、インドが持ち寄れるものというと…。
やはりソフトウェア関連ですかねぇ。
無人機との連携とか複雑怪奇なことになりそうですし、人材が豊富なのに越したことはないでしょう。
インドからすれば開発経験が積める上に最新の戦闘機まで手に入る。なんだか出来すぎだなぁ…。
更新お疲れ様です。
どの記事も海外のニュースとかを丁寧に翻訳してくれていてすごくありがたいです。これからも応援しています。
ロシア程平和を重んじ無い国は無い。自由諸国は団結してロシアと戦うべきだ。
残念ながら、その自由諸国の中には、(自由ゆえか)そう思わない人間も沢山いましてね…。我々はまず、我々の内に潜む敵と戦わなくてはならないなと。
この戦争で一番確信したのは、敵はこの日本の中に居るということ。
マリウポリも含めてロシアに占領されたところで市長や議員が拉致させて謎の新市長やら新知事やらに挿げ替えらてるのを見て、「これが民主主義だ!解放だ!素晴らしい!ロシアは友達!ナチやユダヤと戦う正義の味方だ!」と称賛してるおかしい連中が一定数いる。つまり日本や台湾でも同じことが起きるのを望んでいる、あるいは企んでいるとしか思えない。
まあ、笑ったのは、これまでウクライナの街並みの瓦礫の山は自作自演だの映画のセットだのとロシア擁護論者は言い訳してきたが、最近はですね、「ウクライナの街という街は、なんと8年前からすでに瓦礫の山だったのだ、内戦によってアゾフ連隊の手で破壊し尽くされたのだ。たった1〜2ヶ月の戦争でこんなに街が壊れるはずがない〜」ですって。
ではロシア侵攻後から、とつぜん難民が溢れ出したのではなぜなの?ロシア擁護論者いわく「それこそ、ロシアが解放者である証である。ウクライナの国民はネオナチの恐怖政治により捕らえられ、自由に国を出ることも叶わなかったのだ。ゼレンスキーのイケニエであった彼らはプーチンに命を救われた」ですって。
“自由”な社会ですから、何を言おうが考えようが自由ですが。その自由を敵は利しているのだ、と私たちは気づかなければいけない。
理屈と膏薬はどこへでもつく、と昔から申しますが…😮💨
イギリスはテンペスト用エンジンで基本設計から日本の協力を希望しているといい、テンペスト用のEETエンジンの開発に日本のIHIが参加しますので、もしインドがテンペストプログラムに参加するなら日本の技術が渡ってしまう可能性がありますね。
個人的にはテンペストプログラムへの参加ではなく、テジャスMK.2の開発支援どまりであってほしいです。
別に良いでしょうよ。技術だけ後生大事に抱えてたって使われなきゃ役に立たないんだから。
違法ライセンスじゃないんだから一定の金はIHIに入るわけなんだし。
それにインド海軍が太平洋に進出し日本と対立とか、北朝鮮と提携しますとか言い出すのは、少なくとも10年以内は限りなく無いと言っても良いし。インドがロシアに兵器を輸出!?、イギリスがいい面の皮だな。
むしろ最先端の技術は戦争の本質じゃないことが、今回のウクライナ戦争でよくわかったでしょ。旧ソ系統とNATO系統の差異で習熟に時間がかかる、ていう話があるんだから、インドに互換性のある戦闘機を作ってもらったほうが、有事の時に兵器を送ってもらって使うことができるかもしれないしね。
>違法ライセンスじゃないんだから一定の金はIHIに入る
どういうライセンス形態かも分からないから、ライセンス料が入る前提で話しないほうがいいと思う
期待が裏切られた時の反動も少なからずありそうだし
日英の防衛装備共同開発・研究は日英防衛装備・技術移転協定の下に行われますので、日本側の意向を無視した第三国参加は原則的にあり得ません。
逆に言えば、インドがテンペストプログラムにおけるエンジン他の日本が参加する開発に参加するなら、日本政府がそれに同意したということになります。その場合は安全保障政策を含み総合的に日本の利益になると判断したということでしょう。
インドが「テジャスの次」を目指すなら米、ロシア、欧州、中国、これらのどれかと手を組むのが近道だけど、
中国はないし、ロシアはあんなだし、アメリカは口うるさいし、欧州しか選択出来ないのかな
インドはテンペストに片足突っ込んで、独自に戦闘機を開発するルートを選択しそう
そんな虫のいい話が通用するか解りませんが
元々テンペストプログラム自体が参加各国のスタンスに融通の利く計画なので、英国的には資金さえマトモに出すなら片足だけ突っ込むだけでも大賛成でしょう
ユーロファイターで余程苦労した末に辿り着いた結論なのでしょうが…
インドには第5世代国産戦闘機計画がもう2008年ぐらいから進んでるので
AMCAのさらに次ということだろうか
AMCAはF414エンジン双発と後日同クラスエンジンの国産化なので
テンペストに合流もなさそうだし
そのエンジン含めた国産化で引っかかるところや高くつくところを必要に応じてテンペストから借りるなり学ぶなり出来るメリットは大きいと思うけど。
インドは、散々米国からケチをつけられても、それを跳ね返してきたS-400導入ですから、
ロシアに納入を要求するでしょう。英国は、そういう外交上のスキマに入り込むことが
非常に得意ですね。
そんなのは普通、フランスの様な武器輸出国などでは当然のこと、日和見弱小国だって普通にやっている。どこかの情弱間抜け国家はうすぼんやりと金だけ毟り取られるカモ。まあ、時代に取り残されて、段々と毟られる金にも窮乏しているが。
イギリスとは次期戦闘機用エンジンの要素技術共同開発で合意してるけど、インドがどのように絡んでくるのか皆目見当がつかん
生産の一部を委託、とかならいいんだけど
仕様や設計(特に基本設計)に参画してくるとなると日本としては困ったちゃんだな
インドの技術力云々とかではなく、要件や設計といった上流工程を三者で共同するとか無茶でしかない
英国は韓国の空母も作るって言ってなかったっけ?
リンク
関係ないけど、これ面白かった。
海外市場で日本の強みになる部分はまだまだ有ると思う。
多分、s400をインドに渡す代わりにロシアが直接輸入出来ない半導体を代わり迂回輸出をしてるはす。
日本は、IHIは、英国との試作に出す技術・出さない技術をしっかり分けないといけませんね