台湾メディア「Taiwan News」は3日、今月中に台湾初の国産潜水艦建造が予定通り開始されると報じている。
参考:Taiwan Navy announces submarine production will begin this month
台湾海軍待望の国産潜水艦の建造が始まる、1番艦の進水は2024年予定
台湾海軍は今月2日、国産潜水艦建造プログラムは予定通り進捗しており台湾南部に位置する高雄市で建設中の潜水艦建造施設が間もなく完成すると発表、これに伴い1番艦の建造が今月中にも開始されると明らかにした。
台湾海軍の潜水艦戦力は1980年代にオランダのズヴァールトフィス級潜水艦をベースに建造された海龍級潜水艦(2,300トン)2隻と、第2次大戦中に米国で建造されたテンチ級潜水艦(2,420トン)2隻を合わせて計4隻だが、あまりに古すぎるため後継艦調達を何度も計画したが中国の圧力によってことごとく潰されしまった。

出典:public domain 海龍級潜水艦
しかし2017年にトランプ政権が誕生したことで米国側の対応に変化が起こり、台湾の次期潜水艦建造がようやく動きだすることになる。
台湾が募集した次期潜水艦の設計案には欧州企業2社、米国企業2社、日本企業、インド企業の6社が応募、一時はそうりゅう型をベースにした日本の設計案が採用されたと報道されていたが台湾国防部はこれを否定、欧州企業が提案していた設計案を採用したと明らかにしたが企業名は明かされていない。
一応、フランスのDCNS案(スコルペヌ型潜水艦ベースの設計)を選択したと台湾メディアが報じているが、これについて台湾国防部はノーコメントを貫いている。
あと台湾の次期潜水艦には米国の潜水艦が採用しているジェネラル・ダイナミクス製戦闘システム「AN/BYG-1」が提供されると言われていたが、ロッキード・マーティンが戦闘システムの供給を担当するらしいのでAN/BYG-1とは異なるシステムになる可能性が高い。

出典:public domain ロサンゼルス級潜水艦の魚雷発射管室内制御装置
さらに台湾国内での潜水艦建造を日本の三菱重工や川崎重工の元技術者で構成されるエンジニアチームが支援すると噂されていたが、台湾メディアの報道によれば今年3月、次期潜水艦建造を支援するため米国、英国、ドイツ、イタリア、日本、韓国から30人程度の技術者が台湾に入国したと報じているので日本単独ではなく多国籍のエンジニアチームが支援を行う体制なのだろう。
因みに台湾が初めて建造する国産潜水艦1番艦の建造コストは17.2億ドル(約1,800億円)と言われており、2024年までに進水を行い2025年までに海上公試を行うことが予定されているが、通常動力型潜水艦のゴールドスタンダードと言えるAIP機関の搭載は予定されておらず、一体何隻の潜水艦を台湾海軍が調達するのかも明かされていない。
果たして台湾の国産潜水艦は中国の妨害を排除しながら3年後に無事進水を迎えられるのだろうか?
※アイキャッチ画像の出典:台湾国防部 国産潜水艦の模型
aipがないと厳しいが、中国、台湾海峡周辺の限定なら
対応出来る。技術移転や全て込みの1800億だと思うが
10隻ぐらい調達出来ればベストだが、中国相手ならそれでも中途半端かな。せめて静粛性だけは確保してほしい。フランスが絡むとオーストラリア潜水艦計画を思い出すので台湾は同じ轍を踏まないでほしい。
寄り合い所帯じゃね。
果たして三年後に台湾自体残っているのか
…情勢が悪化しないで残ってると良いなあ。一度観光に行きたい
今回複数の国から技術者呼んでるのも中国対策かな
中国に多大な投資をしている欧州の企業が二社も応募で、それもフランスが応募し採用を勝ち取ったのならば、
中国政府の反応及び対応に注目ですね。
台湾は国防に精力的ですね。
日本同様に、彼らは通常動力型潜水艦の需要がとても高いので投資は当然のことでしょう。
え?いきなり建造開始か?と思ったけどどこの国由来の潜水艦かは非公表だったのか
公表したら中国の圧力がかかるとかそういうことなんだろうか
台湾の安全が脅かされれば、日本の存立も脅かされる。共匪の妨害に負けず頑張って下さい!
「多国籍軍」に日本も入ってるんですね。
憲法9条ガーとか騒がなくても空中分解しそう。
潜水艦だから水中分解か。
「水中分解」ではなく「圧壊」でしょう。
高すぎるだろDDG作ってお釣りが来るじゃねぇか
ごめん自分で書き込んでおいて何だけど設備投資も含んでならしょうがないわ
そうじゃなかったらヤバいけど
昨日、荒らしコメがだいぶ駆除されたが、また湧いてきたか。同じ奴かな?
中国から因縁つけられないように多国籍で責任分散を図ってるらしいのが痛痒いというか
いや、自由の国々がこぞって台湾をフォローしてるんだと前向きに
極端な話アメリカ単独で建造支援してたら政権が変わった途端に技術者が一斉に撤退しちゃうようなリスクもあるんで…
技術的な話なら日米仏独あたりは単独でも十分に建造技術援助こなせるだけのノウハウ持ってそうなんで、やっぱり政治的変容に振り回されないように、台湾なりに保険かけたつもりなんじゃないっすかね
…バイデン当選したら台湾は結構きつい立場に追いやられそうではある、日本も人ごとじゃないけど
危惧されたとおりバイデン当選が現実になりつつあるわけですよん。
船体はフランスらしいから(それはそれで不安要素だけどw)とりあえず建造は進むだろうけど、
戦闘システムの供給に支障が出る可能性が出てきましたね。
アメリカには既に通常動力型潜水艦の建造技術が失われているそうです。
世界最高の原子力潜水艦を建造出来る国がと驚かされますが、潜水艦の建造技術とはそういうものらしいです。
管理人さん最近荒らしへの対応が素早くて頼もしい
最近、ガチでヤバい奴が1匹住み着いたみたいなので、流石に座視できなくなったのでしょう…
完成前に中国に併合されてると思う
だからどうした?
どこから来たの?
潜水艦4隻体制を維持したいのか増勢したいのかも不明なんですね。
テンチ級2隻はWW2建造のガトー級で、経年劣化で潜航は潜望鏡深度に制限されてるという記事を大分前に読んだ気がします。
それでも現役なので4隻体制を維持したい現れかと。少なくとも同級の更新は喫緊でしょう。
今回の建造数は分かりませんが、多国籍の技術支援スタッフの参加とか、もしかしたら独自の潜水艦開発基盤を取得するための技術習得が目的かもしれません。
常々思うが、台湾は太平洋側に海軍基地なり、空軍基地なりを建設すべきだろう。
台湾海峡側に施設が集中しているのは戦略上の誤りだと思うが。
太平洋側の空軍基地なら、花蓮と台東にあります。
カモフラージュした掩体壕付き。
グーグルアースで確認よろ。
国防上でももちろん有用だが、西側諸国が一致団結して「台湾は中国に屈さず」ってメッセージを打ち出す象徴としての意味合いも大きいやね。
完成の暁には協力した各国で交流やら演習やら積極的に行って脱中国の意思をアピールして欲しい。
海峡での侵攻迎撃用に、陸上(台湾)から投射できるキャプター機雷とかがあれば尚いいねぇ
欧州企業が提案していた設計案を採用したと明らかにしたが企業名は明かされていない。
以前某所の軍板の転載ニュース記事で見かけたけど聞いた事のない会社で検索しても引っ掛からなかった(名前忘れたw)
いまや西側で通常型潜水艦を売れる企業って数えるほどしかないから、察するしかないね
オリジナル設計がドイツ、スウェーデン、フランスのどれかで、迂回してもスペインだのイタリア経由か、イギリスはまだ作れるかな?
木主です
さすがにこれは投げっぱなし投稿だなぁと思って、記憶と格闘しつつ当時目にした元記事っぽいの見つけて来ましたw
リンク
台船は潜水艦の設計を、ジブラルタルの軍事コンサルティング会社、Gavron・Limited(GL)に委託。GLは、英国の潜水艦設計専門の退職技師ら約30人を送り込んだ。
極めて憂慮すべき事態です。日本側の隠然たる台独支援は日中平和友好条約違反はもとより内政不干渉の原則にも違反する重大国際法違反です。日本国民はこのような日本政府の行動に反対すべきです。台独支援は中国の主権を踏みにじり戦争を引き起こす事を想起すべきです。
ヒットラーのナチスがなぜこれほどまでに忌み嫌われている理由は知ってるのかな?
果てしない拡張政策と民族浄化がその理由だ、そして今ナチスの中国はどちらも現在進行形でそれを実行している。
どこかの国の議員が菅首相をヒットラーになぞらえたようだが、ヒットラーという形容にふさわしいのはキンペーだろう。
日本国民の行動にいちいち干渉しないでもらえませんか(半ギレ)
まずお前らから国際法守れよ、話はそれからだ
埋め立てた土地に領海は発生しないから
さっさと南シナ海から消えろ
相当の「ふかし」が入っているような気もするけれど。。。
国際共同開発のミニ版にならないことを祈る。
こんなに関係国が多いとどっかで影響でそう。本来なら仏か独のどっちかだけでよいはず。
GDなんて規模の大きな原潜のシステムしか経験ないと思うけど大丈夫なんだろうか? それとも日本の潜水艦にも絡んでいて米海軍とのシステムリンケージを担当してる? 以前から海自の艦船はすべて米軍の設計承認を必要とするっていう話は流れているけど。
沿岸防衛用の潜水艦隊建設には大げさすぎる話だけに気になる。
国産潜水艦模型の写真見ると、艦首に突き出してるソナーは英海軍の潜水艦が装備している物に見える 艦体やセイルは潜水艦だからみな似ているけど、艦首の形状がやはり英海軍のトラファルガー級やスイフトシュア級に似ている コメにある英国の技師設計なのかも?