国防総省傘下のミサイル防衛局(MDA)は14日、サードシステムのアップグレード費用として約10億ドル(約1,100億円)を割り当てることを発表したが、この措置によって韓国は再び中国からの批判に晒される可能性が高い。
参考:美사드 개량계획 뭐길래…종착점은 한국의 미MD체계 편입
韓国にとって寝耳に水?サードシステムのアップグレード計画が再び中国を激怒させるか
韓国は米国のミサイル防衛体制(MD体制)に参加すれば周辺国(中国・ロシア・北朝鮮)を刺激するという理由で、米国のMDには参加せず独自に周辺国を刺激しない形でミサイル防衛を行おうと「韓国型ミサイル防衛システム」の開発を行ってきたが、2016年7月に当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領が弾道弾迎撃システム「THAADミサイル」の在韓米軍配備を認める決定を下した。
これに反発したのが中国だ。
中国は朝鮮半島にTHAADミサイルが使用するXバンドのフェーズドアレイレーダー「AN/TPY-2」が配備されれば、中国のミサイル基地が米国の監視下に入るため中国の安全保障にとって許容できないと猛烈に反発したが、韓国は朝鮮半島に配備される「AN/TPY-2」は目標検出のレンジが短い終末(TM)モードのみで作動しているため中国の安全保障に影響を与えることはないと主張した。
しかし中国は、終末(TM)モードから1,000km以上離れた空域の目標検出能力のある前方警戒(FBM)モードへの切り替えは一瞬であり韓国の主張は受け入れられないとして、中国人観光客の韓国渡航を制限したり輸入規制措置や非関税障壁、韓流禁止、韓国企業の中国国内での活動を妨害するなど限韓令(もしくは禁韓令)と呼ばれる報復措置を実施した。
これにより韓国経済は甚大な影響を受け、この限韓令は後任の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が就任しても継続され、習近平主席の特使が韓国を訪問する2018年3月まで続けられた。
このように韓国にとって深い爪痕を残した「THAADミサイル」配備問題だが、再び問題化するかもしれない。
国防総省傘下のミサイル防衛局(MDA)は14日、韓国配備を含むサードシステムのアップグレード費用として約10億ドル(約1,100億円)を割り当てることを発表したが、問題はアップグレード内容だ。
今回のアップグレードを受けるとサードシステムはパトリオットシステムと統合されることになり、究極的には弾道弾迎撃をコントロールするC2BMC(Command, Control, Battle Management and Communications)と呼ばれる指揮管制システムに統合される可能性まで取り沙汰されている。
補足:サードシステムとパトリオットシステムの統合とは、パトリオットのレーダーシステムでサードシステムの迎撃ミサイルを制御することを意味し、レーダーとミサイルの一体運用から分離運用への移行を行うためのものだ。これによりサードの弾道弾迎撃ミサイルだけを増設したり、配置場所を移動させたり出来るようになり運用の柔軟性が高まることになる。今回のアップグレードはそのために必要になる遠隔操作や統合のための費用というわけだ。
こうなると韓国は中国に対し在韓米軍に配備されたサードシステムは米国のミサイル防衛体制から切り離され個別運用されていると言う主張が崩れることになり、中国から見れば韓国がミサイル防衛体制に飲み込まれたと受け取るしかない。
しかも、韓国に配備された在韓米軍のパトリオットシステムがサードシステムの一部になり、当然、韓国軍のパトリオットシステムも接続される可能性があるため、中国の反発を招く材料が増えてしまう結果となり、もはや言い訳不可能な事態に追い込まれることになる。
米中貿易交渉の余波や新型コロナウイルス「COVID-19」の影響で不安定な経済状況が続く韓国にとって、再びサードシステムの問題が再燃すれば中国による経済的な締め付けが始まれば、脱日本を目指し素材や部品などの国産化を進める文在寅政権にとって止めの一撃になる可能性が高い。
なぜなら国産化までには時間がかかるため、日本から輸入していた素材や部品の調達先をとりあえず中国に変更しているものが多く、中国が再び限韓令を取り出せば韓国経済に与える衝撃は前回の比ではない。
現時点では新型コロナウイルス「COVID-19」への対応で手一杯の中国だが、これが落ち着きを取り戻せばサードシステムのアップグレードについて韓国に説明を求めてくるかもしれない。その時、文在寅政権は一体どのような言い訳をするのか非常時に注目される。
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army photo
アメリカも韓国に配備するのはやめて、日本に配備する路線にシフトすればよいのに。
日本より中国の方が胸囲なのはアメリカから見ても明らかなのだから、
日本を牽制するために韓国にテコ入れする必要などもはやないだろうに。
単純に、自国の領土をそう簡単に手放すかという話です。それも自らの覇権に挑戦をしてくる中国にです。むしろ中国は米朝会談で北朝鮮までアメリカに取り込まれないか用心したはずですし、アメリカはこれを機会にあわよくば獲ろうとしているはずです。国家における領土的な野心は嫌韓などと同次元に見るべきではありません。
人は自分を基準に物事を判断すると言うが、君や君の母国は本当に野心溢れる危険な国なのだな。
アメリカファーストを掲げる今のアメリカがそんな面倒なことするはずないだろうに。
>文在寅政権は一体どのような言い訳を…
とにかく「日本が悪い」って言うんでしょうねー。
韓国が、大統領と民意の名の下に対日宣戦布告をすれば良いんですよ。
戦争状態(建前上)の相手と、(表向き)外交ラインが在る訳無いから……(表向き)日韓断交も達成出来ますし、強力な反日行為なので……韓国国民の高い支持も獲られる筈。
現状なら、米国は米韓同盟よりも米日同盟を優先する……だろうから、自然と離米にも舵が切れて、韓国の宗主国(人民中国)への言い訳も出来ます。米国防省の此の計画も、休止・破棄させれる可能性もあります。
宣戦布告だけして、韓国から日本に攻撃さえ仕掛けなければ……日本の自衛隊は動けないので、直接的な攻撃という意味では意外と安心・安全ですし。
まぁ、日本の領海・領空を(表立って)通過は出来なくなるので、中長期的に観れば、船を使った貿易や、飛行機の航路に、制限を受ける問題はありますけれど。
日韓GSOMIAも、自然と解消出来ますし……その辺でも、韓国国民の民意は汲める筈。米国が、大いに怒りそう……なので、其処だけは留意ですが。
怒って米国が、在韓米軍を撤退させてくれるなら……駐留費用の問題も解決するし、中国共産党に保護を求めて赤い旗も建てれる様に成りますよね。
日本が直接攻撃を受ける前なら……(建前上)戦争状態と言っても、米日同盟を根拠に米国が韓国を攻撃……というのは、難しいでしょうし。まぁ……他の大義名分を、米国は必死に探すでしょうけれど。
まぁ……日本は、現状”戦争を放棄する”国(憲法上)なので、憲法改正前なら……宣戦布告を受けて、戦争を回避する為……講和条約を申し出て、色々譲歩してくれる……可能性もあるから、韓国的には寧ろ有利……なのでは?
いや、日本人の民意が一気に憲法改正に傾く……可能性もありますけれど。それは、即時性が無いので……二番煎じを防ぐ事にしか、効果を上げれませんし。
「三不一限」があるのに、こんな事やったら中国激怒するわな
韓国人が良く使う表現「後頭部を殴られた」って奴だよね
この場合どっちに殴られたんだろうねぇ…?
軍事的には米国に依存していながら経済的には中国に依存して
美味しいとこ取りすべくコウモリやってる韓国の自業自得としか思えんが…
両方が殴るでしょう
アメリカが韓国のこの行動を許した場合、他のブルーチームに示しが付かないからね(タガが緩む)
ついにshow the flagですね。
今の中国に韓国を叩いている余裕はないでしょう
恫喝一つで、済む相手です。
余裕など要りません。
THAADだとブースターが落ちてくるので日本の都心部だと使いにくいと思うのだけれどそもそも韓国は大丈夫なのかな。本邦開発中の高高度迎撃用ひしょう体だとブースター式じゃないんで少しでも安心かも。