ボーイングは16日、航空自衛隊向けに製造したKC-46Aの初号機が空中給油のテストに成功したと発表した。
参考:Boeing KC-46A Tanker for Japan Completes First Refueling Flight
限定的なステルス機への空中給油が可能になったKC-46A、空自向けの機体が空中給油のテストをパス
航空自衛隊向けに製造したKC-46Aの初号機はワシントン州の上空で米空軍のKC-46Aに燃料を移送することに成功、さらに米空軍のKC-46Aから燃料を受け取ることにも成功したとボーイングが16日に発表した。
日本は米空軍が導入を進めている新型の空中給油機KC-46Aを6機導入する予定(2017年に1機、2018年に1機、2020年に4機分の予算を計上済み)で、今回空中給油のテストに成功したは初号機は美保基地に新設された航空自衛隊の第405飛行隊(昨年12月編成)に引き渡され予定だ。
同隊のパイロットと給油オペレーターは米国のアルタス空軍基地に派遣されてKC-46Aの操縦や給油方法に関する訓練を履修済みなので日本側のKC-46A受け入れ体制は整っているのだが、新型コロナウイルスの影響で当初6月予定だった引き渡しは年内中へと変更されており、今のとこと何時日本に到着するのは判明していない。
因みにKC-46Aは欠陥の影響でフライングブームを使用したステルス戦闘機やステルス爆撃機への空中給油を制限(空中給油を受ける機体表面に損傷を与える可能性があるため)されていたのだが、米輸送軍司令部は最近「限定的なステルス機への空中給油を解放した」と報じられている。
KC-46Aがフライングブームを使用してF-35Aに空中給油を行えるのは「国内での訓練や演習時のみ」で海外での演習や実戦でF-35Aに空中給油を行えるのはKC-135やKC-10に限られており、この制限が解放されるのは欠陥修正が完了する2023年以降になるのではないと予想されている。
関連記事:KC-46A受け入れ準備が進む空自、米国に派遣中の第405飛行隊が訓練が完了
※アイキャッチ画像の出典:ボーイング
>KC-46Aがフライングブームを使用してF-35Aに空中給油を行えるのは「国内での訓練や演習時のみ」で海外での演習や実戦でF-35Aに空中給油を行えるのはKC-135やKC-10に限られており、この制限が解放されるのは欠陥修正が完了する2023年以降になるのではないと予想されている。
これは、日本側の責任で決定することではなくて、米国の決定で日本の運用が制限されるという意味なのですか?
米国の指示でボーイングが機能開放してくれないんですかね?
アメリカ内での制限で日本には適応されないとは思う
もっとも欠陥を公表している以上、日本が欠陥修正前にこれでF-35に空中給油して傷つけてステルス性低下しても自己責任として損するだけだろうけど
逆だよ米国の責任でKC-46はステルス機に給油不可にしてるのを、日本の独自判断で国内使用に限って許可してる。
民間機で言えばFAAの耐空証明が取れてない機体を日本が独自に飛ばしてるようなもの。
そういやMRJ何処行った・・・
KC-46Aによる永久機関
♂と♀にも見える
申し訳ないけどエアバス A330 MRTTの方が100倍いい空中給油機だろ
カブールでも活躍してたな
防衛予算の関係上、しかたがなかったんや
自衛隊はE-767やKC-767とボーイング製を導入してきたのに、エアバス製に変えたら機器は違うし、工具類含め一から導入しなきゃいけなくて、コストが掛かりすぎるから無理だと思う。
国内の航空キャリアでA330系を運用してるところがない
整備、教育面で運用を維持できない
KC-46は国内で767系列を運用してるので、運用インフラが整っているので、KC-46が最善だった
KC-767という成功例がすぐ横にあったのに何で炎上したんだよ
もうボーイングが雇用を確保する為にワザと開発遅延して炎上させたとしか思えない
ボーイングが発注の仕様変更を勝手にやったとはいえ、悪いのはボーイングだけじゃない。
米空軍の監査が適当で済ませてしまったのも含めなければならない。
ついでにボーイングを甘やかしていたFAAも悪い。
>もうボーイングが雇用を確保する為にワザと開発遅延して炎上させたとしか思えない
いやぁそれはないでしょ、ボーイングが修正のための開発費用数千億位自社で負担する羽目になってるし
事実上KC-767とはまるで違う新設計の概念をろくに検証しないまま開発進めたのが最大のミスだと思うけど
>まるで違う新設計の概念をろくに検証しないまま開発進めたのが最大のミスだと思うけど
まるで某海軍の某新型空母みたいだなぁ(直喩)
やっぱ、この問題の根幹はアメリカ軍やアメリカの製造業自体に有るんだろうな
こうも似たような問題を各方面でやらかしているって事は
素人目にはイタリア向けKC-767にホースを一本加えただけに見えるが、いったいなぜこんなに拗れてるの?
本来喜ばしい話なのに全く嬉しいと感じないんだよなぁ…
自衛隊なら目視と手動操作で問題を解消しそうな気がする。
「ちょい右、そのまま真っ直ぐでオケ!」みたいな。
空中給油の熟練者でさえリスクが大きいからとアメリカでは規制しているのに、やり方教えてもらったばかりで実戦経験皆無な自衛隊員なら問題なくできるとは到底思えないな
日本が空中給油機を導入するのは初めてなわけじゃあるまいし、
自衛隊員をド素人扱いするのはどうかと思うぞ。
この機体、ソフト以外にブームの設計自体にも問題があるみたいだから、
一旦受領してしまったらボーイングは対策品に交換してくれるのかいな?
このまま使い続けるならどのみち隊員の技に期待する事になるぞ。
戦闘機でも輸送機でも空中給油機でも機種が違えばそれはもう別物だぞ
だからこそ各機種ごとに訓練プログラムとシミュレーターとライセンスがあるわけで
まぁ、訓練プログラムが欠陥をカバーする前提のものではないだろうし、
欠陥品を受け取ってしまう以上は何とかして使うしかないわけで。
機種転換の度に1から再訓練する訳じゃなかろう。
アップデート機ならともかく、機種が違えばほぼ一から訓練やりなおしてライセンスとる必要があるよ
ボーイングが737を新たに再設計せず737 MAXという無茶な機体を作った理由もそこにある
あくまで737系だったら既存の737のライセンスが使えるし再訓練プログラムもほぼ不要だけど、新機体にすると類似した機体であっても訓練しなおして新たなライセンスを取る必要があるからね
商業的には不利になる
ほらそこで「ほぼ」が入る。
そういう名人芸で解決しちゃだめなんだよ
訓練ならともかく実戦で名人芸をし続けるのは現実的じゃないからな
誰がやっても簡単にできるというのが第二次大戦の大きな教訓
誰がやってもは言い過ぎ。
資格保有者なら誰がやってもということかと。
夜間の活動を制限することになるからデジタル化は必須
飛べるのか、すごい!
おいおい、いくらなんでも。
F-35並に難産な機体やな
KC-46って空中給油に欠陥がある機体だろ。
ステルスと言うか遠隔操作の問題じゃなかったけ?
ちょっとボーイングが”成功した”と言うのも怪しいと思うけどな。
そうだよ。非ステルス機は、給油ノズルがコツコツ機体を叩いても平気なんでは?
F-35A,Cも給油口周りは金属だけど盛大に外すと複合材に当たるってとこでは。
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