記録的な豪雨に見舞われた九州地方では、現在1万人を越える自衛隊員が人命救助や物資輸送等の災害派遣活動を行っている。
参考:統合幕僚監部 令和2年(2020年)7月豪雨に係る災害派遣
未曾有の豪雨災害に派遣された自衛隊の活動、累計564を救助
記録的な豪雨で土砂災害や河川の氾濫など大きな被害を受けている九州地方では現在、熊本県(4日)と福岡県(7日)から災害派遣要請を受けて自衛隊が人命救助や道路の啓開、物資輸送や断水地域への給水支援などにあたっており、投入された自衛隊隊員(招集された即応予備自衛官も含む)は1万人を超えている。
6日時点で発表された統合幕僚監部の資料(5日までの集計値)によれば、これまで地上部隊による人命救助活動によって約182名を、UH-60やUH-1等のヘリコプターによる吊り上げ救助活動によって約382名を救出、累計564名を救助したと明らかにした。
特に球磨川が氾濫した地域では流された瓦礫や土砂によって交通が遮断された状態にあり、陸上自衛隊の第8施設大隊と西部方面特科連隊等が道路啓開にあたっているが、道路そのものが失われてしまい孤立してしまった集落に対しては第24普通科連隊の隊員が人力で必要な物資を運搬している。
さらに7日午前4時半、福岡県大牟田市で避難所として使用されていた小学校や公民館の周辺が冠水してしまい孤立したため、自衛隊に避難者の救助要請が行われ西部方面特科連隊第4大隊が対応中だ。
現在までに投入された自衛隊の戦力は以下の通り
- 陸自第8飛行隊(熊本県/高遊原)
- 陸自第4飛行隊(佐賀県/目達原)
- 陸自西部方面航空隊(熊本県/高遊原)
- 海自第22航空群(鹿児島県/鹿屋 長崎県/大村)
- 空自芦屋救難隊(福岡県/芦屋)
- 空自新田原救難隊(宮崎県/新田原)
- 第12普通科連隊(鹿児島県/霧島市)
- 第24普通科連隊(宮崎県/えびの市)
- 第43普通科連隊(宮崎県/都城市)
- 第42即応機動連隊(鹿児島県/霧島市)
- 第8施設大隊(鹿児島県/薩摩川内市)
- 西部方面特科連隊
- 第5施設団(福岡県/小郡市)
【九州南部豪雨に伴う #災害派遣(第5報)】
#第8師団 を基幹とする災害派遣部隊は、引き続き、各地において #人命救助活動 を実施中です。#自衛隊 #西部方面隊 #第42即応機動連隊 #第8施設大隊 #熊本県 #葦北郡 #津奈木町 #大雨 #救助 #昼夜を問わず pic.twitter.com/k6aYnRW72u— 陸上自衛隊西部方面隊 (@JGSDF_WA_pr) July 4, 2020
【令和2年(2020年)7月豪雨対応に係る災害派遣(第10報)】
支援物資を積載した西部方面輸送隊の特大型トラックが被災地に到着し、逐次避難所の方々に支援物資が届けられております。#陸上自衛隊 #西部方面隊 #災害派遣 #物資 #輸送 #トラック pic.twitter.com/oFZ6s5xb2F— 陸上自衛隊西部方面隊 (@JGSDF_WA_pr) July 6, 2020
【九州南部の豪雨による災害派遣について】
宮崎県の #新田原基地 に所在する新田原救難隊は、九州南部の豪雨における災害派遣活動を行っています。
写真は 救難ヘリコプター(UH-60J)で救助活動をしている模様です。#航空自衛隊 #春日基地 #災害派遣 #救助 #救難 #ヘリコプター #UH60J #熊本 #大雨 pic.twitter.com/J4qZU4VKA4
— 航空自衛隊春日基地 (@JASDF_Kasuga) July 5, 2020
今回取り上げた自衛隊の活動はほんの一部で、今も多くの自衛隊員が助けを求めている被災者のために活動を続けているが、九州北部では今後も活発な雨雲がかかり続けるらしいので当該地域にお住まいの方は最大級の警戒を続けるか、早めの避難をおこなってほしい。
因みに今回の豪雨で被災した方々を支援するための寄付や義援金の受付が始まっているので、管理人も出来る範囲で寄付を行おうと思う。
日本赤十字社:令和2年7月豪雨災害義援金
Yahoo!基金:令和2年7月大雨災害への緊急災害支援募金
ふるさと納税:令和2年熊本・鹿児島大雨災害
最後になってしまったが、今回の豪雨災害で亡くなられた方に哀悼を捧げるとともに被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
航空万能論GF管理人
※アイキャッチ画像の出典:統合幕僚監部が発表した資料より
いつもいい記事をありがとう
リンクから早速、ささやかながら募金しました
危険を省みず被災者の救助に当たる自衛隊その他の皆さんには感謝しかありません。
自分もリンク先に寄付をさせていただきました。
こういう記事もたまにはいいですね
それにしても、西部方面特科連隊って・・・
災害救助で施設科や普通科は分かるんだけど、特科って役に立つのかな
色々な雑用もこなさなきゃならない感じなんだろうか?
陸自は大変だね
隷下部隊がえびのと久留米に拠点置いてる関係で動員されたのでは。トラック使えるところでの輸送とか後方支援も必要でしょうし
こういう時に使うと言っていたオスプレイはどうした?アメリカ様の許可が出ないのか?だったら川野大臣は真っ先にペンタゴンに行ってこいよ
木更津に近日配備予定だったけど天候不良で延期になったと聞いた
まだ配備されてないのに使えとか無茶なw
オスプレイ運用してる輸送航空隊は木更津に暫定配備中で九州にはいない
あと川野(かわの)じゃなくて河野(こうの)だ
本来の予定なら佐賀空港に配備なんだけどね……
「ダム無し治水」といい、それが住人の選択なら、文句は言うまい。自然になるがまま、自然になされるがまま
人間が自然に優しく()したところで、自然が人間に優しくしてくれる訳ではない。野性動物も同じくな
オスプレイはホバリング時のダウンウオッシュが強いしホバリングの安定も悪そうだから、このような任務には不向きなのでは?
UH-60やUH-1が向いていると思います。
オスプレイは拠点間輸送(基地や空港から被災地近郊のグラウンドなどの現地拠点)までを行ってそこから山間部へは陸上経由や小回りの効くUH-1などで輸送するのが理想的ですね。
本当に左巻きの人達はオスプレイが嫌いだな。文句言う前に自分で出来る事をしようと考えないのか?
心ばかりですが募金して来ました。
まとめ記事ありがとうございます。自衛隊の救助活動というのは報道されないわけではないのですが、
やはりこのように詳細をまとめていただくとわかりやすいです。(本当はこういうことをやるマスコミがいてもいいのですが。)
また、ささやかながらリンクより寄付させていただきました。
オスプレイはホバリング?状態の時に真下に熱いジェット噴出がいくから救難ヘリコプターの代換にはならんでしょ
あくまで物資、人員を不整備土に急送できるのが強み
自衛隊隊員が災害時にどのような活動を行っているか知ると本当に頭が下がります。
その活動を伝える高画質の写真、豊富な情報が共感を得ることに寄与すると思います。
本ブログで分かり易く伝えて頂き、何かしなくてはと感じた次第です。
リンクを通じて寄付をさせて頂きました。