米国と日本しか採用してこなかった輸送機「V-22 オスプレイ」だが、3ヶ国目となる採用国にインドネシアが急浮上してきた。
参考:Indonesia – MV-22 Block C Osprey Aircraft
これまでノーマークだったインドネシアが本当に高価なオスプレイを購入するのか?
陸上自衛隊が調達した輸送機「V-22 オスプレイ」が岩国の米海兵隊基地に運ばれ、暫定的な配備先である木更津駐屯地に移動が始まり話題となっている。本機はヘリコプターのような垂直離着陸能力と固定翼のような速度と長距離飛行能力を併せ持っているのが最大の特徴でイスラエルやインド等が採用を検討しているものの、価格が高価ななので実際にV-22を採用している国は米国と日本だけだ。

出典:USMC 米海兵隊岩国基地に到着した陸上自衛隊のV-22
しかし米国務省が今月6日、インドネシア政府にFMS(対外有償軍事援助)方式で8機の「MV-22C オスプレイ」を販売(推定コスト20億ドル:約2,150億円)することを承認して議会に通知、あとは議会が承認さえすれば晴れて3ヶ国目となるオスプレイ運用国が誕生することになるのだが、これまでインドネシアがV-22に関心や導入を示唆することは全くなかったので管理人的には驚いている。
現在、インドネシアは国防費削減のため国防計画の見直しを進めており高価なV-22を購入することが出来るのか非常に怪しく、最近ではフィリピンが望んでもいない高価な攻撃ヘリAH-1Z(4.5億ドル)とAH-64E(15億ドル)の販売を一方的に承認してフィリピン側に拒否されたりと、FMS方式による販売の可能性を乱暴に運用しているので本当にV-22をインドネシアが望んでいるのか謎だ。

出典:Public Domain E-2Cホークアイ
特にインドネシアへのV-22販売承認が発表された今月6日には、イスラエル(航空燃料等約30億ドル)、フランス(E-2D約20億ドル)、リトアニア(UH-60M約3.8億ドル)、アルゼンチン(ストライカー装甲車約1億ドル)向けの販売承認も合わせて発表され、その総額は約75億ドル(約8,000億円)に達する。
実際に75億ドルもの契約がまとまるかは購入希望国との交渉で決まるのだが、秋の大統領選挙を睨んでトランプ大統領が国内の防衛産業界向けに数字を意図的に積み上げてきた可能性も否定できない。
どちらにしてインドネシア側がV-22販売承認を歓迎すれば「望んだFMS」ということになるので、その動向が注目される。
※アイキャッチ画像の出典:Pixabay V-22 オスプレイ
インドネシアを仮想敵視しているオーストラリアの反応が気になる
多島国であるインドネシアはオスプレイの用途に合っているとか言えるけど、インドネシアとオスプレイはピンとこない。
世間でいうところの押し売りですよね、売ってやるから買えって
これ政府レベルでやることなの
インドネシアなぁ……
最近、問題ばっかり起こしている印象しかありませんが大丈夫か?
インドネシアが要求
米国務省(日本だと外務省)が議会に申請ですね。 申請しただけとも言える、却下される案件も結構あります
でもって、議会の審議には最低でも2年間ぐらいが費やされます
(過去の実績では・・・・日本とかイギリスとかからの要求は別よ)
なので、今すぐには販売できないですね。
大統領選挙には影響を与えられないのでは?
対ゲリラなら兵員輸送力に優れたオスプレイはかなり有効なんじゃないですかね
ASEANの盟主とまでいわれる
人口2億6500万人を抱える地域大国ですもの。
買えない額でもないでしょ。
インドネシアかわいそうだな
アメリカの横暴に我慢するのは日本だけでいいのに