英国のジェーンズは10日、日本が戦闘機F-2の後継機として開発予定の次期戦闘機「F-3(仮称)」開発パートナー国はまだ決定されていないと報じた。
参考:Japan keeps partnership options open on F-X fighter programme
日本の次期戦闘機「F-3(仮称)」開発パートナー国は決定されていない?
日本経済新聞は今月6日、日本政府は戦闘機F-2の後継機として開発予定の次期戦闘機「F-3(仮称)」は自由な機体改修権利を確保するため開発費の大半を日本が負担する形で日米共同開発を行い、以前に提案を受けたF-22の機体にF-35のアビオニクスやステルス技術を組み合わせた機体ではなく、全く新しい有人戦闘機として開発を行うと報じた。
さらに第6世代戦闘機「テンペスト」プログラムを進めている英国との協力は「技術協力」程度に留める方針で、このような方針を年内に正式決定すると日経は報じているが、英国のジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーは日本の次期戦闘機「F-3(仮称)」開発パートナー国はまだ決定されていないと報じている。
日本の防衛装備庁は10日、英国のジェーンズに対して「日本は開発パートナー国に言及した決定を行ったという事実はなく、相互運用性や費用対効果、技術的信頼性確保の観点から米国や英国との協議を継続中だ」と語り、唯一の決定は既存機ベースの開発方式を除外して全く新しい戦闘機を開発するという結論に達したということだけらしい。
さらに防衛装備庁は、今年の12月までにパートナーシップ戦略の概要を示す「予備的な枠組み」を決定することを目指していると明らかにした。
一体どちらの情報が正しいのかは分からないが、日経の報道内容は日本政府として正式決定を行う前の大まかな方針を元に報じた内容なので防衛装備庁は「日米共同開発決定」を否定したのかもしれないが、ただ昨年4月、読売新聞が米国が日本の次世代戦闘機開発のためにF-35のソースコードを開示して提供するという報道(※1)を行ったが、ジェーンズは米国防総省に確認を行い「そんな提案は行われてない」と報じたことがある。
※1補足:読売新聞の報道では、米国はF-35に搭載されているエンジンなどの部品とミサイルを制御するために機体に組み込まれたソフトウェアについて機密を解除して日本側に提供するという内容で、ソフトウェアの提供を受ければ日本が開発したエンジンやミサイルの搭載が自由に行えると説明していたが、国防総省は日本との二ヶ国協議の内容に関する内容については明らかにしなかったが、日本の読売新聞が報じたF-35のソースコードを開示・提供するという提案をは機密情報なので提供することはあり得ないと語った。
今回の日経が報じた内容によれば、次期戦闘機のレーダーや電子戦装備を制御するミッションコンピューターは日本が開発を担当する(自由に国産兵器を統合するために不可欠な部分)と書いているため、F-35のソースコード開示提供を否定したジェーンズの報道が正しかったことになるため、開発パートナー国はまだ決定されていないというジェーンズの報道も無視できない。
ただ日本の外交関係や置かれた状況、これまでの協力関係から判断すれば「米国」選択の可能性が高く、正式決定をしていないというだけで結局は日経が報じた通りになるかもしれない。
管理人的には日米共同開発が最も可能性が高いと見ているが、全てを無視してロマンを追い求めるなら日英共同開発を見てみたいと思っている。
※アイキャッチ画像の出典:財務省 令和2年度防衛関係予算のポイント
ジェーンもイマイチ信用ならんけど、本邦も日経じゃあなあ……
結局F-2の二の舞かな。
(ヾノ・∀・`)ナイナイ
ライミーも金欠の極みなので大物開発は至難の業
貧乏人が集まっても貧乏人の寄り合いになるだけで決して富裕層にはなれんのです
イギリス人の蔑称がライム野郎とは知らなんだな
元々は、イギリス軍艦や商船の乗組員が壊血病対策でライム・ジュース飲んでた事が切っ掛けで、
転じてイギリス野郎全般の蔑称になった様ですね。
目指してるもの違うしなぁ。本邦は洋上長距離飛行可能な大型迎撃機、ライミーは可能な範囲で小型化したマルチロール機。距離感感覚も全く違うし。
日本が金を出して日本主導で開発するってのは実によろしい。
基本的な部分を日本で開発すればたぶん開発費用も製造費用も欧米の半額以下にできる。
エンジンや機体、レーダーやミサイルが異なればソースコードなんて提供したくてもできない、もしF-3に合わせてアメリカで開発するとしたらとんでもない価格と納期になる。
日米の共同交戦能力は必須だからその部分のプロトコルは有料になるかもしれないが当然提供されるだろう、さもなければお互いに背中を守る日米の密接な軍事同盟は成り立たない。
EO-DASとか全視界ヘルメットとかの面倒な部分はすっ飛ばしてできるだけ早期の機体完成を願う、別に世界最高の性能は望まないが、それでもアジアでは最強の機体になる。
そんなのはF-3の改良型かその次の機体に任せればいい。
F-22の近代化ってロッキー・マーティンと米空軍がやりたいだけじゃないの?
単独開発&米国向けのみだと価格が高騰するから、無理やり日本を巻き込もうとしてるだけにしか思えないわ
技術力向上のためならより対等なパートナーシップを結べるテンペストプログラムに参加して欲しい
いや目的はF-2後継機(という名目のより対空戦闘を見据えた戦闘機)開発であって、技術力向上は副産物だろ。手段を目的化してどうする。
ロマンはあるがな。
切実かつ重要な案件なのでロマン抜きでお願いします。
シシャモぐらいで済めばいいけど英国面の固まりみたいなのが出来ても困りますんで。
まだ共同開発とか言ってるのか。
国内単独開発で部品や製品、総合運用に関わるシステムの購入レベルだろうに。
米も英も関与したとしてもP-1やC-2のときと同程度で、結局は国産ということになると予想
日英。
すごく見たい。
現実的にはほぼ不可能だが、だからこそ見たい。
確かF-22とかF-35並みに高い機動力を確保しつつ、ウェポンベイに空対艦ミサイルを6発程度搭載出来るってのが
これまでのDMUとかを見る限りでは空自が目指しているスペックだったような。
ある程度、運用目的に応じて作り分けが出来るアメリカにしてみれば「一機種でそこまでやるか?」って話になりそうだし、
最終的には共同開発になるとは思うけど、あんまり積極的な協力は得られそうに無いんじゃ無いかなあ、と。
まだ対艦ミサイル内装とか周回遅れなこと言ってる人いるんだな。
そんな計画は最初から無いし物理的に対艦ミサイル×6の内装なんてやろうとしたら到底戦闘機とは呼べない大きさの飛行機になるぞ。
対艦ミサイル六発じゃなくて対空ミサイル六発との間違いじゃ?対艦ミサイルじゃ頑張って二発
>ウェポンベイに空対艦ミサイルを6発程度搭載出来るってのが
空対空ミサイルと空対艦
この記事書いた人、大丈夫なのか?
防衛省などが出してる様々な情報を把握していれば、日米共同開発とか出てくるはずがないんだが。
日本主導で、技術(開発可能だが買った方が早い技術)や製品(射出座席など)を他国企業から購入するなり取り入れるなりする程度の路線にほぼ確定している事も把握してないとか、どういうなってるんだ?
要は「そう言う論調で書け」と編集側から釘を刺されている可能性が一番高いと思う。
ジェーンや日経どころか、国内の月刊航空雑誌でさえその様な論調で書かれている以上、編集側の思い込みを読者に刷り込んでいるんじゃないかと言う意図を感じる。
テンペストとは開発スケジュールがズレてるし良くて一部のコンポーネントを研究しあうぐらいでは。
日米共同開発もF-2開発時にF-16のFBWのソースコードすら提供拒否した国がマトモに技術提供や開示するはずもないので新規設計の機体なら国産が理想というか無難。
そもそも既存機ベースじゃないなら政治的な理由以外じゃアメリカと共同開発する意義がないんだよなあ。
フランス・ドイツ・スペインの三か国が、「FCAS」の 技術実証機製造覚書に署名したようだね。
ドイツの我が儘で停滞気味だったFCASが、これでテンペストより半歩リードなのかな?
FCASはエンジンをどうするんだろう?
テンペスト用は新規エンジン(発電機が同軸のやつね)のニュースが出てますが、FCASではさっぱり、あの、出力が小さめの既存のエンジン、ラファール(サフラン財閥傘下のスネクマ)系列、ユーロファイター (MTUも参画してるユーロジェット・ターボのEJ2000)系列を使うのかな? そんなことはないよね? 新規に作るよね? って状態
英国開発機はテンペストではなくて British Combat Air System、通称BriCASとかにして欲しかったw
防衛省の言うことなんて信用できるかいな
全部最終的には政治案件なんだし、ミリオタの理論理屈なんか政治家には通用しないよ
そして最強の敵が財務省。
何だか大型の景気後退に見舞われそうな昨今、奴等が大鉈振るって来そうで怖い。
予算も出てるのに政治案件?
20年度予算の111億が認められただけで、今後の予算(2~3兆と言われるが)が認められたわけでは全然ないだろう。防衛装備庁が総額を予算申請したことはなかったはずだし。
今後の予算申請時に、満額がすんなり認められる経済状況が見通せる状況じゃなくなったし。
これから、どういう形式をとってパートナーが決まるか分からないが、どのような形(国際入札?随意契約?)にしろ、どこかで官邸の意向ってのが入ってくる余地はあるんじゃないか。表に出てくるかは分からないけど。
これだけの大型案件だから、防衛省だけの意見で全てが決まったりはしないだろ。
兵器開発は安全保障案件そのものなんだから。
100%国産じゃないと国産と認めない人いるからねぇ…
逆に99%外国産でも韓国で組み立てると頑として韓国産と言い張るんだけどさ
てか日経ソースで軍事記事とか飛ばしもいいとこでしょ
普通に米国産パーツは買うでしょうよ、あと英国と一部共通化ももしかしたらあるかもしれない
でも基本構造は完全国産だと思うがなぁ
>ウェポンベイに空対艦ミサイルを6発程度搭載出来るってのが
空対空ミサイルと空対艦ミサイルを混同しているかと。
ウェポンベイの風洞試験で使用されたミサイルの模型も、ミーティア類似だったし。
アメリカに次ぐ出資国のイギリスでもF-35のソースコードは開示されてませんから、せいぜい100機、よくて200機程度しか生産しない空自F-3にF-35のソースコード開示はないでしょうね。
イスラエルは自国戦闘システムとの統合のためにF-35の情報が一部開示されてますが、政治・産業的なつながりと中東での戦闘システムの実証という点が優先理由になっているのでしょう。
MHI、IHIなど日本企業連合で要素技術が開発できるのか、アメリカなどから不足要素を有利な条件で調達できるのか、開発した要素技術を統合できるのか、プロジェクトマネジメントも含めて日本の戦闘機産業は正念場だと思います。
官でも人によって考え方違うだろうし、企業にも取材して取材先によって願望込みなり記事を駆け引きの材料にしたいとか色々煮詰まってないんだろうなと。
単発機に空対艦ミサイルを4発載せようとする気の触れてる本邦がステルス機だからって2発で満足できるはずがない
イギリスとの技術提携の結果、機体下面のみならず上面までもがウエポンベイとなり御国の四方を守るに足るミサイルをお届けするのだ
なお、エンジンは縦置きだし機銃は後ろを向く模様
それはロマンですね。
というか沼ですね。
純国産の夢を追っかけてるなら笑う
また世界の流れから取り残されたガラパゴスの繰り返しになるよ
一機数百億円で輸出も無理、その見込み固い
どこかと共同開発すれば「(日本の要望をそれなりに満たす機体が)劇的に安上がりに作れて輸出もバンバン出来る」とでもお考えで?
是非とも具体的な案をお聞きしたいところ。
個人的には協力相手はともかく内容は日経記事に近い「一応共同開発」になると思うけどね。
日本の欲しい機体を欲しがる他国がないんだから、要求を曲げる気がないなら「ほぼ自己資金で輸出の目は無し」はまず動かない。
米と組もうがテンペストに部分参加しようがそこは大筋では変わらない。
総額が多少変わってくるとかテンペスト絡みで一部部品(エンジンやレーダー)が売れたりとかそんな程度の違いかと。
日本独自仕様で、他国に求められる様なモノに成らないのは、確定路線に同意。
ただ、日本としては……現状唯一の同盟国である米国と、国防の場面で協同作業をする様な事になる事態は、充分に見越すだろうし……その辺に必要な部分だけは、米国から購入するか、共同開発にするんじゃないかな?
個人的には、F-3とは別に、日米英の海洋国家で共同開発した、英国面と米国面と日本面を凝縮した様な、ユニークな機体が在ったら……面白そう、とは思うけれど。
そういうのは、技術検証機とかでやる話であって……実戦投入する様な量産機でやってはいけない次元の話、でもある訳で。
自国の要求を満たす前に輸出で皮算用する馬鹿な国じゃあるまいしw
自国の要求ではなく民族の自尊心を満たすってのが正解でしょw
日本主導の戦闘機開発を妨害する左翼マスゴミのいつも通りの飛ばし記事。
2年が経って、管理人さんのロマンの方向に決まったのですね。
あと2年が経った時、ウクライナ戦争やロシアがどうなったのか、ぜひこの目で確かめたい。
世界核戦争になりませんように!