米国は日本、オーストラリア、インドの戦闘機分遣隊をグアムに派遣してもらい空軍の分遣隊と一緒に訓練を行うことを計画している。
グアムに各国空軍の戦闘機部隊分遣隊を派遣してもらい訓練を行う構想が浮上
米国の上院に提出された2021年の国防権限法(NDAA)には航空自衛隊、オーストラリア空軍、インド空軍のパイロットがグアムの広大な空域で戦闘機を使用した訓練が受けられるよう、空軍の分遣隊をグアムに配置することを要求する内容が盛り込まれており、上院軍事委員会のジム・インホフ委員長は「この法案は太平洋の抑止力を強調すると共に、米国の同盟国やパートナーとの信頼を強化することを目的にしている」と説明した。
これが何なのか簡単に説明すると、この構想は昨年に米国とシンガポールが署名したシンガポール空軍分遣隊グアム受け入れに関係している話で、シンガポール空軍は訓練に使用できる国内空域が限られているため米国のルーク空軍基地にF-16C/D分遣隊を、マウンテンホーム空軍基地にF-15SG分遣隊を、アリゾナ州マナラにAH-64D分遣隊を駐留させ国内では難しい広大な空域を使用した訓練を実施しており、昨年両国の間で署名された協定も同様の内容だ。

出典:Public domain シンガポール空軍のF-15SG
ここまでの話なら日本が米国と定期的に行っている共同訓練と同じように見えるが、シンガポール空軍の分遣隊派遣による訓練は期限に定めがない駐留型(有事の際は即帰国)なので継続的な訓練を実施できると言う点が大きな違いと言える。
補足:シンガポール空軍はオーストラリアやフランスにも分遣隊を派遣して訓練を行っている。
要するに今回の国防権限法(NDAA)に盛り込まれた内容とは、シンガポール空軍と同じ方式で航空自衛隊、オーストラリア空軍、インド空軍の戦闘機部隊の分遣隊をグアムに派遣してもらい、米空軍が派遣した分遣隊と広大なグアムの訓練空域で一緒に腕を磨こうという意味だ。

出典:public domain カナードを装備したインド空軍の戦闘機 Su-30MKI
これが仮に実現すれば、例えばF-2を装備した航空自衛隊グアム分遣隊、F/A-18E/Fを装備したオーストラリア空軍グアム分遣隊、Su-30MKIを装備したインド空軍分遣隊、さらにホスト国の米空軍分遣隊がグアムで本格的な戦闘訓練を日常的に行うという話で、特にインド空軍はロシア製やフランス製戦闘機を装備しているので日頃対戦すること無い機種を相手に訓練を行えるのは貴重な経験と言える。
因みに同法案は国防長官に対して、シンガポールと結んでいる協定を日本、オーストラリア、インドと締結することが可能か、訓練を行って得られるメリット等について分析を行い報告書をまとめて軍事委員会に提出するよう要求しているので直ぐに実現することはないが、今年の秋以降に具体的な提案が日本を含む国に対して行われるのかもしれない。
※アイキャッチ画像の出典:航空自衛隊
>特にインド空軍はロシア製やフランス製戦闘機を装備しているので日頃対戦すること無い機種を相手に訓練を行えるのは貴重な経験と言える。
インド空軍の練度のこと知らないけど、
これすごく貴重な経験になりそうですね。
それだけに、野党がうるさいかも?
「日本への攻撃」がない場合の自衛権(武力行使)を,憲法第9条は認めていません。
従って、集団的自衛権の行使はできないというのが,戦後一貫した政府の解釈であります
・・・・さんざん、うるさい連中が唱えてきたこれかな?
きちんとした議論も決着も無しに、なし崩し的に進んでるけどな。
いい加減、解釈やら屁理屈やらで逃げ続けずに、戦後、再軍備してから延々と神学論争に
までなってる自衛隊違憲論もだが、ちゃんと正面切って議論して決着付けて
まともな国家安全保障体制を築いて欲しいもんだが。
西大西洋地域の有事をにらんだ各国空軍の連携をつくる訓練と読めます。
Su-30MKIのように戦術データリンクが無い戦闘機との連携をどのようにされるのかが興味深いです。
訂正です。失礼しました。
誤: 西大西洋地域
正: 西太平洋地域
凄く有意義な訓練になるのだろうけど、現在のスクランブルの状況から見てグアムに固定で機体と人員配置するのは無理なのでわ無いでしょうか
こんなことも あろうかと﹙リアルで言ってみたいセリフです﹚、今大綱では戦闘機部隊を1飛行隊増設です。
…それでローテ出来たら良いのですが。
これは素人目で見ても明らかに重要ですね。是が非でも実現してもらいたいです。
>カナードを装備したインド空軍の戦闘機 Su-30MKI
本題とは関係無いですが、Su-27の系列は複座がバランス良さそう、と写真を見て改めて思いました。
F-15とF-2いまでもかつかつだからひねり出すのに、F-15JJSIの近代化改修2飛行隊ほど追加で改修したくなりますな。
F-2は予備機が少なくてF-15MSIPは対中スクランブルで機体寿命ゴリゴリ削られてそうな現状
F-35の戦力化までは厳しい状況ですかね
とりあえずはF-35Bの飛行隊の戦力化をグアムで進められたらありがたいですね。
何ならいずもやかがのF-35B適合化試験なんかもグアムでやれたら捗りそうなんですか。
これは明確に中国を仮想敵にした軍事協力の一環だろう。中国を刺激するのだから、慎重にならなければならない。
>中国を刺激するのだから、慎重にならなければならない。
ま~だそんな前世紀みたいなこと言ってんの?中共の工作員かな??w
知らねぇよ
別にどこと訓練しようが勝手だろう
懸念があるとすればその中国相手のスクランブルで空自に余裕があるのかどうかだけだわ
中国近辺でやるわけではないのだから、何を言われる筋合いもない。中国を仮想敵国としてなんて絡もうとしても、思い込みでしょうの一言で終わり。
訓練ぐらいすきにさせてよ。
ウ.リは呼んでくれないニカ?
また火器管制レーダー作動させられたら嫌だから呼んでやんない
K〇Xが空に浮いたらね。
なーんか西太平洋のアメリカの同盟国で呼ばれてない国が一つありますね
まあ永久に呼ばなくていいけど
欠陥民族のお国()はご主人様に三不の誓いしてたからなあ
チナに三流格下認定されて米国からは信用失ったのがコウモリ外交の末路よ
これが実現して
ちゃんと空自がコテンパンにやられてくれれば
次期主力戦闘機開発に弾みがつくのだが、、
あ、BLOGOSで防衛大臣が言及されてますね、F-3周りについて
?
横から解釈だけど
空自の派遣部隊(F-2)が他国のそれに手が出なければ、次世代機はよ作れって声が大きくなるんじゃね
ってことかと
負けた機体の近代化状況にもよるけど、
近代化の促進とか、F-35への置き換えとか、
NGF以外の意見もあるかも。
日本サゲに情熱を燃やす人なら、
国産機の罵倒に終始するかもしれないけど。
残念ながらF-2が手も足も出なかった場合左巻きロジックでは「やはり国産機など役に立たない」になるでしょうね。
参加機を見てる限りそうなる可能性は高くはなさそうですが。
Su-30相手にDACTとなれば表面的なスペックではBVRでもドッグファイトでも
F-2は不利でしょうね
ただスポーツ競技じゃないんですから、勝つ事が目的ではありません
パイロットの練度を高められて、日本では得られない訓練環境と相手で戦える事で
貴重なノウハウが得られれば良いのです、そう考えて欲しいもんですね