海外メディアは日本が第6世代戦闘機に相当する次期戦闘機「NGF(仮称F-3)」の海外輸出を希望していると共同ニュースの記事を引用する形で報じており、世界中が日本の次期戦闘機に注目している。
参考:Japan would like to export FX fighter to offset development costs
参考:Japan is Planning to Market is Upcoming Sixth Generation Fighter Jet For Export
日本の次期戦闘機「NGF(仮称F-3)」の動向に世界中がなぜ注目するのか?
共同ニュースは11日、日本政府と自民党は戦闘機F-2の後継機として開発する次期戦闘機「NGF(仮称F-3)」の海外輸出案について議論を始めたと報じたが、同時に憲法や防衛装備移転三原則に抵触する恐れがあるため実現は難しいとも指摘している。
しかし海外では武器の輸出自体が一つの産業として広く認知されているため日本の事情を理解するのが難しいのか、分かっていても読者に対して説明するのが面倒くさいのかは不明だが、輸出の実現が難しいという部分は完全にカットされた内容で報じられているのが実情だ。
海外メディアは一様に、日本はF-22の機体にF-35が搭載する最新のアビオニクスを移植する米国の提案や英国が打診していた第6世代戦闘機「テンペスト」プログラム参加を全て拒否し、設計や仕様の面で制約のない戦闘機を手に入れるため独自開発を決意したが問題は1億8,500万ドル(約2兆円)以上かかると言われている開発費の部分で、これを少しでも軽減のため日本政府は海外輸出に期待をかけているのだろうと報じており、日本政府が海外輸出案の議論を始めことになった要因について概ね正確に伝えている。
では、なぜ海外メディアが次期戦闘機「NGF(仮称F-3)」の海外輸出に注目するかだが、これは英国の「テンペスト」や仏独の「FCAS」に次いで3機種目となる第6世代戦闘機であり、これが海外市場に提供されるかもしれないという「期待感」のせいと日本の次期戦闘機「NGF」はステルス戦闘機F-35Aに欠けている能力を補う存在として開発されるという部分が注目されるからだろう。
日本の次期戦闘機「NGF」は第6世代戦闘機が備えるべき条件に挙げられる高度なステルス性能や、忠実な僚機(Loyal Wingman)とも表現される無人機の制御能力、指向性エネルギー兵器を運用するのに必要な電力の発電能力等を備える予定だが、航空自衛隊はF-35Aで不足していると感じている制空戦闘機としての能力を重視しており、空中給油に頼らず機内燃料タンクのみで長距離/長時間のパトロールや要撃任務が行える長い航続距離や、視界内戦闘で威力を発揮する機動性や加速性、大量の空対空兵装を携行するためのウェポンベイなどを要求するものと見られている。
実際、米国のF-35はステルス性能を優先するあまり機動性や最高速度(マッハ1.6止まり)性能が犠牲になっていると散々指摘されており、過去に日本はF-22導入を強く希望したが米国の輸出禁止措置のため実現せずF-35導入の運びになったが、やはり専守防衛を掲げる日本にとってF-35は最適解ではないのかもしれない。
以上のようにマルチロール機として開発されている欧州の第6世代戦闘機に対し、日本の次期戦闘機「NGF」はF-22Aラプターのコンセプトを受け継ぐ唯一の第6世代戦闘機という独自のカラーを持っているため海外から特に注目をされるのかもしれない。
悪い言い方をすれば、純粋な制空戦闘機はもはや絶滅種なので物珍しさもあるのだろう。
※アイキャッチ画像の出典:財務省 令和2年度防衛関係予算のポイント
武器輸出に関する政治的な要因はF3が完成する頃には無くなっていると思います。震災があった2010年から今年2020年までの10年間で安全保障に関する日本国民の意識は驚くほど変わりました。仮にF3が順調に完成したとしても2030年ごろの初飛行だと思います。その頃には日本はかなり普通の国になっているでしょう。輸出を阻む最大の敵は価格になると思います。
開発の端緒は純粋な制空戦闘機で良いと思います。今の日本は何はともあれ日本主導で戦闘機を完成させる事が大切です。必要に応じて日本主導でマルチロールなどに改修できる技術力を開発完了までに備えて頂きたいです。
現実には安心して輸出できる相手があまりに少ないのが問題。
下手な国に輸出しても中韓露などの日本周辺の仮想敵国に技術が流れる事を考えれば輸出するべきではないと思うのだが。
ファイブアイズに名を連ねるオーストラリアですら中国よりの姿勢を見せる事が多い事を考えれば、
英米以外の国に輸出するのはあまりに危険すぎる。
しかし英米に売れるかと言うと売れそうにないわけで。
そもそも高額な機体になるが、購入できる国がどれだけあるのか…。中東の国は金はあっても信頼できず。
>>制空戦闘機としての能力を重視しており、空中給油に頼らず機内燃料タンクのみで長距離/長時間のパトロールや要撃任務が行える長い航続距離や、視界内戦闘で威力を発揮する機動性や加速性、大量の空対空兵装を携行するためのウェポンベイなどを要求するものと見られている。
まさに空自の要求をほとんど言い尽くしている、つまりF-35より早くて足が長く大量の兵器を搭載する機体を求めている。。
これまではとても日本では製造不可能な要望だったがXF9-1の完成でにわかに現実味を帯びてきた、同様な機体を作れるのはアメリカしか存在しないが予算の関係でそれももはや不可能になってきている。
いくら何でもBー21をスクランブルや艦載機として使うわけにはいかない、どうしても戦闘機が必要になる。
F-3が十分な性能を発揮出来たらアメリカはそれを独自にアップグレードしてアメリカ空海軍向けの機体を作ると予想している。
流星に近い性格の戦闘機になりそうだな。
採用する米国の戦闘機を補完する機体を国産機とする。
此の流れは未だ変わらないのですが、攻撃機的なF35を補完する為に制空戦闘機を国産機となるとは想定外でした。
だが、之は嬉しい誤算です。新型エンジンが“誉”ではなく“栄”になる事を祈るばかりです。
栄の系統も燃焼のシビアなエンジンで、AMCが効果を発揮するまでは苦労したみたいですよ。
まぁ誉と異なり、熟成する余裕が栄の頃はあったとなるのでしょうが。
XF9を熟成する余裕が今の日本にも有って欲しいですね。
>悪い言い方をすれば、純粋な制空戦闘機はもはや絶滅種なので物珍しさもあるのだろう。
NGFは、絶対ステルス機落とすマンな方向性が目立つ、物珍しい存在かもしれませんね。
先日の記事にあった様な、支援体制崩しな方向のSu-57とも対称的です。
相手の弱いところを突く形態ではなく、NGFはステルス戦闘機同士のガチバトル思考ですから。
もうひとつ日本にとって有利な要素をあげるとするなら米国は少なくとも10年以上はF-35を使い続ける事がすでに確定している事でしょう。
そして同じ期間をF-22が一線級でいられるかって事なると予算の壁に阻まれる可能性が十分にある訳で‥
対艦ミサイルの内臓を実現するか、諦めるかで大きく変わるだろう。
諦めればありきたりなステルス機、実現すればF2同様唯一無二の戦闘機となろう。
輸出なんてそういう話が少し出た程度の話だろう
捕らぬ狸の皮算用としか言いようがない
まず完成すらしてないし、運用構想 価格 信頼性どれを取っても売れる要素が全くない
日本の兵器が売れないのはP-1 C-2 そうりゅう型等で実証済み
お隣の国の兵器みたいに信頼性や性能がお粗末でも激安なら売れますからね。
韓国の兵器は信頼性が高いぞ
東南アジアや南米みたいな貧しい国だけじゃなくヨーロッパ進出にも成功してるからな
実績皆無の日本とは大違い
草 一生言ったろ共産化する国に並んだら金ないだろ間抜け
確かに「韓国製のパワーパックは使い物にならない。どんなに安くても絶対に買うな」という確たる信頼が伺えますね。
韓国の失敗した209型輸出では建造費の80%援助と言う破格の条件でしたね
金払っても買えない軍事技術に加えこれだけ援助が貰えるなんてとんでもない実績ですねえ
まさに最大の魅力は価格ですねえ
追加発注が頓挫しただけでインドネシアへの潜水艦輸出には成功してるぞ
オーストラリアへの輸出が決まったものだと勝手に思い込み、当然選ばれず逆ギレした何一つ成功していない日本と違って、韓国には実績があるからな
でも元々の設計はドイツでは?
「タダ同然の試供品は受け取ってもらえたけど追加発注はダメだった」ってそれ餌もってかれただけじゃん。
技術供与やら現地生産やら要求されて拒否した結果として仏に持ってかれた(なお仏の計画は絶賛迷走中)のをそんなのと比較しないでくれるかな。
あの件は韓国も建造している筈の214型に話を持っていかれた上に、製造元は韓国と同じ様にライセンス受けたトルコと言うダブルパンチ
ドイツの手のひらの上の争いで韓国は負けたのです
「日本が機体を売る」というよりかはアメリカ軍も同じ機体を生産・運用する上でのライセンス料が入るといいなって感じじゃなかろうか
上の人も書いてるけどF-22の代替え的なポジに滑り込めたら棚ボタあるかも
仮想敵はSu-57とJ-20、或いはそれらの発展型か。
F-2後継だからと対艦攻撃能力を重視するのなら純粋な制空戦闘機とは言えない。
>仮想敵はSu-57とJ-20、或いはそれらの発展型か。
NGFの場合、主な仮想敵は中国でしょうね。
長距離の航続力が必要な環境での数的劣勢下でのステルス機同士の空戦をシミュレーションして、それを仕様策定に反映させている様だから。
離島防衛な戦場を想定しているのだと思います。
メリットは皆さんが言い尽くしているのでデメリットを。
今後の、ガラは長く使い中身を更新していく方向を考慮すると開発費は何とかできてもその後のアップグレードが世界水準でついていけるのか疑問。つまり商品の魅力は発売直後を頂点に駄々下がりと思われる。これで売れるのか?
純粋な戦闘機を必要とする/買えるだけの余力のある西側諸国はアメリカのみ(※)であり、なんとしてもアメリカを巻き込んだ方が良かったのではないかと思える(※2)。
(※)インドは不確定事項多く除外、オーストラリアも戦闘機ではない部分で求めるもとが多いですよね。(※2)アメリカの営業力も利用できる。
>純粋な戦闘機を必要とする/買えるだけの余力のある西側諸国はアメリカのみ(※)であり、
元記事書いた記者は、違う見方をしているね。
>Potential export clients for a high end sixth generation air superiority fighter are manifold, and could include other F-15 operators such as Singapore, Israel and Saudi Arabia.
F-15後継を潜在市場と見なしているようだけど、日本が相手にするには厳しい国々ですね。
個人的には、あるとしたらオーストラリア位、あとはモジュール単位で英米かな。
要するに、CSISが用意したNGFの交渉のための非公式なフォーラム、その対象国﹙日米英豪の4カ国﹚位が商売相手だと思っています。
>なんとしてもアメリカを巻き込んだ方が良かったのではないかと思える
米国のCSISが、わざわざ「NGFの交渉のための非公式なフォーラム」を設けているので、既に米国をNGFに巻き込んでいるかと。
いずれにせよF-3にアメリカ企業が関与するのは確実だけどね。
あと最初から日米共同開発の次期戦闘機という形だと、どうしても日本が主導するのは難しくなるので、今のように日本側で仕様や設計を決定した後に要素単位で米国企業に協力してもらうという形のほうがいいのでは。更新に関しては、もともとブロック方式で開発していくつもりのようだし、「自由なアップグレード」が独自開発のための名分の一つになっている位なので、むしろ従来のような制約が無くなる分よくなるのかもしれない。
だいたい戦闘機の値段が高くなりすぎている、昔はf-104やf-4,f-15でも数億から20億くらいだったはずで何故これほどまでに高価になってしまったのか理由が判らない。
先進国だけの独占商品で自由に価格を吊り上げることができのも理由だろうが、細部にまで神経を配った設計が必要なステルス機は開発に必要なマンアワーが膨大になりすぎたのもその理由と思える。
ならば解決策は簡単でまずは日本が主導して開発することである、三菱やカワサキの設計者の給料は同じ先端分野のアメリカ人の1/10くらいだろうが能力が給料ほど劣るとは思えない、同じようなことをするならJAXAはNASAより遥かに安上がりに仕上げるのは伝統的な事実である。
次に要求性能を下げること、目標性能を将来在得られるはずの限界性能の90%程度にまで落とせば開発期間は半減できる。
これでトータルの開発費用と期間は大幅に縮小できる。
この機体なら当分の間日本の空を任せることができるだろ、もうクラシックカーを整備してレースに出すようなまねはしたくない。
実際に稼働させていけば欠点も見えてきて開発者も経験値が上がるから、それから真のF-3を作っても遅くはない。
F-2の任務のほとんどはF-35でこなせるので、F-15MJ/JSIの任務+航続距離を延長したステルス制空戦闘機が必要、ということでしょうね。
対地・対艦攻撃武装はF-3制御のステルス無人機や航空優勢確保すればF-35ビーストモードでもいいわけですし。
ステルスモードでF-2みたいな対艦番長やるには機体が馬鹿デカくなり過ぎるので、分散装備して機体サイズをF-22やF-14程度に納め込まないと機動性の低い機体になりそうです。
本筋からは少しずれるが、前々から気になっていた完成イメージ図のキャノピー中央に通るものは?
まさかの横並び複座?
実視界など関係ないとの割り切り?
うっかり図には描いてしまった?
脱出用の爆砕線だろ。
と思ったがイラストのキャノピーの照り返しの区切りをフレームかなんかと思い込んでる?
なら上の写真のF-22のキャノピーにもフレームが2本通ってる『ように見える』だろ?
結論、目の錯覚だ。
機首から続いてる黒い線なら上の指摘の通りだと思う。
HMDありきのキャノピーレス機ってのも面白いとは思うけど
まだ20年早いしそれだけ経つと今度は光学兵器の実用化が進んで
HMD依存はハイリスクになって来て結局採用されないと予想。
機首部中央の膨らみからキャノピーど真ん中を通って尾部中央まで一本筋が通っているようにしか見えないのだが…
F-22のなら、それがフレームでも、コーティングや光線の具合素材の違いで3分割されているように見えても 真ん中は空いているからな… と思いようもあるが…
このたびたび出てくるイラストのは…
なんとも腑に落ちない……
「機首から胴体まで繋がって見える」ならピラーの様なキャノピー関係の構造物ではないと思いませんか?
この図は手書きじゃなくてDMUから起こした「雑なCG」なので陰影が過剰に強調されてしまっているだけかと思います。
ぶっちゃけイメージ図の段階でキャノピーなんて「枝葉」の部分で、「真ん中縦に分割する」なんて冒険的な設計を明示的に謳う訳がないと思うんですよね…。
キャノピーごしに見える機体の左側では
肝心の無人機の遅れはどうするの?
米中露欧から見て周回遅れだぞ
米中露、なんて「軍事大国」相手に多少遅れてたらどうだと言うんだ。
そもそも無人機は能動的に事前に計画を立てて作戦を行える攻撃には極めて有効な局面が多いが
受動的で臨機応変な対応が必要になる防衛では用途が極々限られる。
専守防衛を掲げる日本では当然優先度が低い。
むしろ必要なのは「対無人機技術・装備・戦術」だろう。
「敵がグーを配備してるからこちらはもっと強いグーを開発する」などという韓国の様な愚を冒してはならない。
【高性能な無人僚機】は各国第6世代戦闘機としての必要不可欠な能力として共通認識なんだがそれは
近年の日本の取り組みだと、
2018年度までは、「遠距離見通し外運用型無人機のデジタルモックアップと概算モデル」で研究が進められ、
上記の知見を元に2019年度~2023年度は「遠隔操作型支援機技術の研究」により、次の①~③の実証実験が予定されています。
①高運動飛行制御技術
無人機特有かつ有人機と同等以上の高機動性
②協調飛行技術
編隊飛行等、有人機/支援機の連携が可能な飛行制御
③遠隔操作技術
②に最適な、遠隔操作用のヒューマン・マシン・インターフェースの実証
有人機からの遠隔操作を適切なワークロードで実現
これこれ
米国の15年遅れってところ
③は兎も角、①と②を米国が持ってたっけ?
特に「有人機と同等以上の高機動性」を備えたUVAって。
>「敵がグーを配備してるからこちらはもっと強いグーを開発する」
と書いている匿名の方は日本に必要な技術や装備は対無人機の技術装備であって
必ずしも第6世代機とやらの構成要素にある無人機の統制などでは無いと言いたいんじゃないか
ぶっちゃけF-3の開発が軌道に乗ったら米英が争って
無人僚機の売り込み掛けて来ると思うけどね。
無人僚機は消耗前提で有人戦闘機に比べ単価も安く寿命も短く、F-3を使用する数十年の間に何度も更新されるだろうから、
その初代は米英から買って済ませて2代目から3代目から国産化しても全然問題ない。
>むしろ必要なのは「対無人機技術・装備・戦術」だろう。
無人機の無力化だと、日本が実験中の高出力マイクロ波を利用した無人機迎撃システムは、﹙次の記事にも記されてるように﹚「米国が注目している日本の技術」の内の一つに入っている様ですね。
日本の無人機関連の開発なら、2016年の「将来無人装備に関する研究開発ビジョン」が、現時点での公式見解かと。
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抜粋すると、
無人機技術獲得に向けたロードマップ
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無人機の分類
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頑張ってほしい!