米国のシンクタンク「大西洋評議会」は17日、日本の次期戦闘機「NGF(仮称F-3)」プログラムに米国が関与するかどうかを話し合う日本政府との協議は、日米産業間で今後構築される協力体制を左右する重要な意味をもっていると強調した。
参考:Emerging technologies and the future of US-Japan defense collaboration
参考:Four technologies Japan and the US should team on to counter China
日本の次期戦闘機「NGF(仮称F-3)」開発は今後の日米協力に大きな影響を及ぼす?
大西洋評議会が17日に発表した報告書によれば日米は将来に備え軍事技術に関する協力関係を発展・深化させる必要があり、具体的には拡大する中国への対抗策として有効で日米両国の利益と技術力が一致する無人航空機(UAV)、水中ドローン(UUV)、AIを活用した合成訓練環境、無人機迎撃システムの分野で協力が可能だと指摘した。
米国側が関心を示しているのは日本のIHIが開発した警戒監視型の水中ドローン(UUV)や関連技術で開発が遅れている米国にとっては日本と協力したい分野の1つで、さらに日本が開発中の高出力マイクロ波(HPM)を利用した無人機迎撃システムは既存の防空システムでは対処不可能な「無人機の群れ」による飽和攻撃を無効化できる可能性を秘めており米国も注目している技術の1つだ。
逆に日本側が関心を示しているのは忠実な僚機(Loyal Wingman)とも表現される無人戦闘機「XQ-58A ヴァルキリー」や圧倒的な数の小型無人機が群れ形成する技術で、国産の次期戦闘機に統合可能な無人機を用意しなければならない日本とって開発で先行する米国の協力を得られるのは大きな利点だろう。
最後に日米が共同で対処しなければならない特定の脅威や戦場を仮想環境上に構築して共同訓練を実施できるようになれば自衛隊と米軍の一体運用はさらなる深化を遂げるはずで、そのためにもAIを活用した合成訓練の環境構築は日米にとって協力が不可欠な要素だと言える。
しかし日米間の軍事技術協力には現実的な課題が立ちふさがっているため、口で言うほど簡単ではない。
この報告書の内容を報じた米メディアは、米国は軍事分野への応用を目的に協力を行うが日本は技術開発と国内産業の利益に焦点をあわせて協力を行うため軍事技術の共同研究や共同開発に対する認識と目的にズレがあり、日本の防衛産業は2014年に日本政府が防衛装備移転三原則を閣議決定するまで自衛隊のニーズを満たすことだけに専念してきたため、技術的に優れたものを持っていたとしても規模が小さく国際協力の経験も乏しいため日本政府は国内の防衛産業に有利な契約にしか関心を示さないと指摘している。
逆に米国も防衛産業の利益や日本への軍事技術流出を懸念し、国内の防衛産業を支えるサプライチェーンに日本企業が進出してくる可能性を警戒していると指摘した。
大西洋評議会の報告書ではソフトな口調で中国の巨大なパワーに対抗するためには日米協力が不可欠だと結んでいるが、米メディアの結論はもっと直線的でシンプルだ。
日米の思惑の違いは日本の次期戦闘機「NGF(仮称F-3)」プログラムに米国が関与するかどうかを話し合う場で決定的な対立点として浮上しており、この問題を上手く調整できればF-3の開発は日米同盟にとって協力の象徴となり今後の日米協力にプラスとして作用するが、もし調整に失敗すれば今後の日米協力に影を落とすことになると
なるほど、やはりF-3をF-2の二の舞にさせたいらしい。
※アイキャッチ画像の出典:財務省 令和2年度防衛関係予算のポイント
ずいぶん以前から米国の軍事アナリストの一部や日本のメディア特に毎日と日経は日本単独開発は無理と主張し続けているので今回もまたかという感じです。基本的には日本政府の決定が全てで正式な計画として開始されたF3の日本主導開発を米国政府が止める手立ては無いと思います。F2の時と違い今の日本は単独でハードウェアもソフトウェアも搭載武器も開発できます。個々の技術を統合出来ないと言われていますが哨戒機P1と輸送機C2の開発で統合作業も経験しており問題はないでしょう。米国と交渉する主な項目は国産調達よりも安く調達できる部品の有無であり記事にあるような広範な技術のバーターはF3の開発とは無関係だと思います。何よりもF2の開発を反面教師として今回こそは日本主導で開発をすべきという政府や与党自民党の安保関係者やそれを支持する皆さんが本当に沢山居られる事は大きいと思います。私もその一人ですがF3は日本主導開発でという思いをSNSなどを通じて政府与党の関係者さんに伝え続けることが本当に大切だと確信しています。
日本の技術力の問題ではなく、アメリカに対する交渉力の問題でしょう。
アメリカに完全に従属している日本政府は、この能力が決定的に欠如しているため、アメリカからの要求を拒否できないと思う。
>>毎日と日経は日本単独開発は無理と主張し続けているので今回もまたかという感じです。基本的には日本政府の決定が全てで
3月末の定例記者会見で河野防衛大臣は米国をパートナー国として検討していて21年度末まで協力の仕方を詰めると明言しているんでそれらメディアの記事は飛ばしではないよ
産経新聞も「日米両国企業で構成する作業部会(ワーキンググループ)を設置する方針を固めた」と報じました。
リンク1
リンク2
まあ、戦闘機(本体)があっても、搭載できるミサイル、Link-16・Digitalに代表される情報統合が無ければ役に立たないからねえ
ミサイルの類いは、現時点でも概ね国産になってますよ、対地を除けばですけど。
インテグレーションに関しては、F-2ではスマート爆弾の統合も含めて、日本で行っていたかと。
NGF向けでは、2019〜2024年の「戦闘機等のミッションシステム・ インテグレーションに関する研究」で開発中です。
データリンクに関しては、自前で用意出来ないのは、既存機との交信用ですね。
日本独自での構築は、F-2の時にJDCS(F)で経験済みで、NGF向けにはミリ波を利用した僚機間秘匿データリンクを開発中。
データリンクを活用した統合火器管制技術は、10式戦車である意味経験済みな上、
戦闘機用統合火器管制技術も研究試作は済んでおり、所内試験の段階です。
対地に関しては、平成27年度からの「大型艦艇及び島嶼上の脅威に対処する誘導弾用弾頭技術の研究」、平成30年度からの「島嶼防衛用高速滑空弾の要素技術の研究」辺りがそれかも知れませんね。
言ったのはその先よ
(現在のミサイル、情報統合ではないよ)
アメリカが開発してる 長・射程のミサイル
戦闘機・艦艇とか、戦闘機・戦闘機・ 戦闘機・早期警戒機ってじゃあなくてて「群」的な話での情報統合ね
AIM-260 JATMなら恐らくF-35限定で、NGF向けにはJNAAMの後継が用意されると思います。
長距離射程化なら、酸化剤を外気に依存出来るダクテッドロケットの方が素性は良いでしょうし、
AAM4から発展した誘導方式や搭載レーダーなら、﹙サプライズ・アタックが可能な形式のようなので﹚探知を避けたいステルス機により向いているかと。
あと戦闘機用統合火器管制技術で最終的に獲得を予定しているのは、下記の①~⑥です。
戦闘機編隊・地上レーダー・AEW・艦艇などの情報を統合する、『「群」的な話での情報統合』も対象に入っています。
①ネットワークを用いた外部アセット(地上レーダーやAEW、艦艇等)との情報共有
②僚機間の高速秘匿データリンク
③統合航跡生成
﹙編隊全体で探知した情報の共有も含む﹚
④パッシブ測位
﹙僚機の光学センサ情報も統合、方向探知だけでなく測距を含めた測位を実現﹚
⑤センサ/シュータ・リソース管理
﹙統合的な誘導弾の管制発射や回避判断などの支援﹚
⑥上記の①〜⑤技術を適用したクラウドシューティング
ミサイルと言えば、AAM-4が既に僚機からの目標情報や指令送信で中間誘導する事に対応してる様ですね。
Link-16戦略的な資源でありアビオやエンジンなどの戦術的な物品とはわけが違う。
Link-16の情報を日本に提供しなければ日米共同で敵に対処することはできない。
もはやアメリカ単独で中国に対抗できない、だから必ずLink-16の情報は提供する。
実際、ラファールなどにも提供してるからなぁ
MIDSの共同開発国にフランスも入っていたけど、ラファールへの搭載にアメリカの承認が要るものなのですか?
アメリカの承認が必要と言うことは、搭載出来ない可能性があった、となりますよね。
開発国なのに、自国機に搭載出来ない可能性があるのは理不尽だと思いました。
アメリカ人はやはり傲慢だね。
同意
経済しか頭にない総理や強い者には媚びへつらう質の総理ならアメリカのご機嫌とりの道具の一つとしか見なさないでしょう。
例えば、今の総理とか。
アメリカに媚びへつらう総理がアメリカが激怒して脱退して空中分解を目論んだTPPをしれっと救ってしまうってすげぇな
言語野に障害が出てきそう
発足直後に中国に1兆6000奥の金を渡し、韓国様に巨額のスワップを申し込んだ民主党政権はスゴイな。
今の安倍政権は中国と一定の距離を保っているし韓国は完全に無視している。
防衛庁を省に格上げして武器輸出にも道を開き、アビガンを戦略物質として以前から備蓄していた。
どれも安倍政権でなかったら実行できなかっただろう。
結局の所、米軍と協同を前提に構築するなら米国の首輪は外せない
米国が傲慢なのは建国以来だが、今回はF-2の時とは違い「日本側が既存の米国製戦闘機(F-22とF-35)ベースの改造開発はしないと決めており、要素技術の開発も結果が出ている」し、今回の記事で米国側にも「日米間でF-3の開発の調整が上手く行けば、日米同盟にとって協力の象徴となり得る」と見る向きがある(F-2の時は、米国側からそんな意見は殆ど出て来なかった)ので、双方歩み寄る余地があると思う。
それより気になるのは、現状のコロナウイルス蔓延に伴う日米の経済恐慌の行方だよ。
下手したら、日米共に「F-3開発どころじゃない、F-35の追加発注で精一杯」で終わりと言うオチが有り得るから。
経済あっての軍事であり、軍事あっての経済でないことは、誰もが認めるところです。
2022年まで世界はコロナに悩まされるという論文もあり、単年度で済まないという認識が、世界に広まりつつあることを考えますと、今後しばらくは、人も物も金もコロナ対策に回さざるを得ないでしょう。
このようなことになったことは、非常に残念でなりません。
個人的には、初動対応の不備と初期対処の怠慢が悔やまれてなりませんが、いまは一刻も早く正常化することを期待するしかありません。
日本より初動がすごいリーダーシップがすごいと言われてた欧米諸国が軒並み、その、な…
検査場で感染を拡大し性急なロックダウンで住民の大量脱出を招いて全国に感染を拡大し中国人の入国拒否のスピードはそれ以前にコロナが隠蔽されていた期間が長すぎて意味がなかった
ちなみに検査場での感染に怯える医師の手記を紹介している記事↓
「どれだけ軽い症状でも、新型コロナだと考えて行動を」
それでも検査に行きますか? 医療崩壊の迫るNY救急医が警告
今はもう会員限定になってて一番怖いところが見えないけど2chのいくつかのスレに転載されてるみたいだから探してみて
新型コロナでの人口当たりの死者数が少ないにも関わらず、日本の評価が今一な理由として次の喩えをしてる人がいて、成る程と思ってしまいました。
>日本は、ジャンクフードを食べ運動もしてないのにスリムなままの少女です。
>半分は彼女を無視したがり、残りの半分は彼女を憎んでいる。
リンク
ただ少女は起床・就寝・食事と規則正しい生活をしているだけだったのです。
…というオチじゃないかなぁ。
米国CDCが、5月12日の週次レポートで漸く三密的な概念を取り上げた。
日本の二ヶ月遅れ。
日本が先に正解にたどり着き対策してたことが「人口当たりの死者数が少ない」の一因だった模様。
> 経済あっての軍事であり、軍事あっての経済でない
それは日本人的発想だな
実際は軍事が無ければ好き放題やられるのが現実
そう言って崩れたのがソ連だったのでは
とは言っても力が無ければ「好き放題やられるのが現実」と言うのも事実だが
何事もバランスが大事なのでしょうね。
経済ありきだよ。米中露でさえ経済ありきだ。
今時経済食い潰して軍備拡張してるバカ国家なんてどこぞの半島の南北コンビだけだ。
中国も今年の経済的に大きなダメージを受けてるのに軍拡を止めて居ない事も判明しているんだよな
中国はそもそもの体力が違うし、軍備はほとんど自前で軍拡がそのまま需要と雇用に繋がるから南北コンビとはかなり差があるかと。
近代において、経済より軍事を優先して繁栄している国は無いんですよ。非対称で不当な軍事威嚇や行動は、国際社会にとって絶好のお取り潰しの大義名分にしかなりません。
ロシアは軍事とエネルギーで食ってるからあながちゼロとも言えないのでは? 日本に向いてるとは思えないけど。ただ売れる装備も開発してぇなぁ、とは思います。
ただ、米空軍はすでにデジタルセンチュリー構想で予算を獲得してます。
そのことを鑑みるに介入はメディア界隈が騒いでいるだけのようにも思えますね。
デジタルセンチュリー構想の一つにNGFを加えてくれたら良いのだけど。
まぁ無理なのでしょうね。
いやいや、そうとは言い切れないかもしれませんよ。
アメリカにNFGは自分の手のひらの上と思わせられれば意外と自由にやれるかも。
外交力が試されますね。
>外交力が試されますね。
何だか一番不得手そうなワードが…。
オリンピック延期の決定の際に魅せた「見事な根回し&外交力」を、再現してくれる事を願うばかりです。
>下手したら、日米共に「F-3開発どころじゃない、F-35の追加発注で精一杯」で終わりと言うオチが有り得るから。
新型コロナ影響の不景気が何時まで続くかですね。
今年度止まりなら、NGFは幸い本格的の開発の前だから影響は少なくて済むと思います。
F-2の時は、試作機開発のフェーズに入り開発費がピークになる頃合いに、冷戦終結やバブル崩壊がぶち当たったと思いますが、それでも開発は完結させた位だし。
F2はむしろ日米「貿易摩擦」の象徴だからなぁ。
日米「同盟」の象徴にしたいならそれなりの対応をして欲しいとこですね。
費用はほぼ日本負担でいいし日本の技術もまあ持ってっていいよ。
その上で「日本が求める」技術や既存部品を(持ってった技術分格安で)提供してくれればいい。
日本が「自力でやる」と言ってる部分にゴリ押ししてくるのは無しで。
あと持ってった技術を発展させたら(暴利でなければ)有償でいいからフィードバックしてくれれば文句なしかな。
…極当たり前のことしか書いてないはずなのに到底実現不可能に思えるのが残念過ぎる。
>あと持ってった技術を発展させたら(暴利でなければ)有償でいいからフィードバックしてくれれば文句なしかな。
欧米は契約社会の様だから、技術提供の際の契約にその項目を盛り込めたら良いのですけどね。
潜水艦も戦車も日本独自で開発して問題なく使っている、戦闘機もそうなっただけ。
何も問題はない。
なにがF-2の二の舞にだ
至極普通の交渉ではないか
それゆえに日本も今回は妥協できない。
さらに今までと違ってF-35しか手札のないアメリカには日本が必要とする適切な機体を提供できない。
揉めそうだな。
何だ、日の丸ラファールが欲しいのか?
と言われると、それもまた違くてモニョる訳ですよ。
次世代型MADLで終わりでは?
あとはAIM-260とかの情報ですかね
新型空母の建造が経済的技術的原因で無期限延期されたやで
おかげで下手すると将来空母同士の決戦で日本に殴り殺される
コロナで経済が減速してるから、防衛省はF-3の開発資金をギリギリまで絞ってほしい。
日本は少ない予算で何とかやり遂げることが得意だが、外国はこれじゃ儲けが無いと言って手を引く、結果オーライで国産化。
そもそも、自分はアベガー一派でないが、日本製の軍用機もアメリカに売れないのは、いかに見下されてる日本の売国奴政治家だ。そこには、同盟国とは言えない日本の情勢。
安倍首相は、防衛面では大嫌い。