中東アフリカ関連

イエメン反政府組織、アラブ首長国連邦の首都をUAVと弾道ミサイルで攻撃

イエメンの反政府組織フーシは17日、20機の無人航空機と10発の弾道ミサイルを使用してアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビを攻撃した。

参考:UAE: Suspected drone attack kills several in Abu Dhabi
参考:Yemen strikes UAE with 20 UAVs, 10 missiles

UAE側はフーシによる攻撃の被害は軽微だと発表しているが、現在も火災は鎮火していない

フーシの攻撃はUAEのアブダビ国際空港や首都から南西に位置する工業地帯に着弾、空港の拡張工事現場と石油保管施設近くのタンクローリー3台に命中して火災を引き起こしており、現在までに3人が死亡して6人が負傷したと報じらている。

因みにフーシ側の報道官は数時間以内に今回の作戦について詳しく説明を行うと発表している。

関連記事:UAV技術の拡散阻止は不可能、日本企業が不正輸出した部品は中東で無人機に化ける

 

※アイキャッチ画像の出典:Fars News Agency イランが開発してフーシが使用していると思われるカスタムUAV

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コメント

    • tarota
    • 2022年 1月 17日

    軽トラみたいなのから攻撃しててワロタ(笑い事ではない)

    10
    • もり
    • 2022年 1月 17日

    弾道ミサイル????
    短距離弾道ミサイルだろうが、それにしても随分気安い兵器になったな…

    4
      • ブルーピーコック
      • 2022年 1月 17日

      イランの支援で自国生産しているそうです(ソースはWikipedia)

      かつてはイエメン行きの船から北朝鮮のスカッドミサイルが見つかったことがあったので、もしかしたら北朝鮮からの支援もあるかもしれません

      14
    • ブルーピーコック
    • 2022年 1月 17日

    バイデンがフーシをテロ組織指定を解除した上に、アメリカがUAEを支援しないと分かれば強気になるわな。

    「アメリカやイスラエルに死を」とか言っている連中に肩入れして、バイデンとアメリカにどんな利益があるのやら

    11
    • 伝説のハムスター☆☆☆
    • 2022年 1月 18日

    どうせ人権が~とかいって同盟国に武器を売らないんでしょ
    ますます中東同盟国のアメリカ離れが加速するね

    11
    • せい
    • 2022年 1月 18日

    中東情勢はいつまでたっても荒れ続けてるね。
    収まるまでに何個か国が消えてそうだ。

    1
    • TAG
    • 2022年 1月 18日

    ムンちゃん今UAEにいるみたいだけど、無事なのは良かったとしてもこれはなかなか面目丸つぶれな感じだね。
    軍民両方で色々UAEと協力体制推進しようとしてるみたいだけど、UAEに深入りするとこうだぞっていうフーシ派から韓国へのメッセージも多少は入ってるのかも。

    6
      • 無無
      • 2022年 1月 18日

      日本だって安倍氏がイランに恥をかかされたではないですか、例のタンカー攻撃、忘れた?
      中近東エリアの連中の駆け引きはドロドロで極端すぎてついていけないよ

      15
    • 折口
    • 2022年 1月 18日

    頭上で欧米との和平交渉が続いているというのに革命防衛隊の系列組織は攻勢に出ている訳ですから、イランの対外政策もだいぶパラノイアになってきましたね。
    イラン国内においては和平合意を担っている文民グループ(政治家や官僚)と、アーヤトッラー(ホメイニー)とその直属で動いている革命防衛隊の間でしばしば深刻な見解の相違が発生し、お互いの意思疎通や合意形成がうまく行ってないという話はよく聞きます。例えるなら統帥権干犯問題を盾に専横する軍部の暴発を気にしながら内閣が動いていた戦中の日本に近い状況でしょう。

    これで欧州に向いている弾道ミサイルが廃止され、経済制裁解除でイランの国際商取引が復活したらそれも当然のように革命防衛隊の資金源になって、イエメン・フーシ派やヒズボラやハマスなどがより過激な行動に出るようになっていくんでしょうね。

    まぁ今回制裁解除しようとしている欧米や、最初から制裁に消極的だった日本にしてみれば中東がどんだけ荒らされようが知ったことではない訳ですが、そもそもイランを直接制裁していた理由は7,80年代に上記のイラン支援で作られた組織が欧米諸国でテロを繰り返したためであり、堂々巡り感が否めないですね。

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