武器の調達先多様化を進めているエジプトはロシアから主力戦車「T-90MS」を最大500輌調達すること発表、これで同国は米国の主力戦車M1エイブラムスとロシアの主力戦車T-90MSを同時に運用する初めての国となる。
参考:Egypt reportedly signed contract for 500 T-90MS main battle tanks
世にも奇妙な露陸軍が採用したT-90と米陸軍が採用したM1を同時に運用する国が誕生
エジプトとロシアは6月27日、エジプト国内で主力戦車「T-90MS」を最大500輌生産することで合意した。
T-90は元々、湾岸戦争で評価を落としたT-72の改良型として開発されたモデルだったのだが「T-72」という名称自体のイメージが良くなかったため新しく「T-90」と命名されたのが始まりで、この戦車の最大の特徴は価格の安さにあり最新バージョン「T-90M」の国内向け価格は150万ドル~200万ドル、輸出向けでも約300万ドル(約3.3億円)と切ると言われているが、その性能は十分他国の主力戦車と渡り合える実力を備えている。
T-90Mの主砲には最新のT-14と同じ125mm滑空砲「2A82-1M」を採用、新しく開発された射撃管制システムや照準システムによって目標情報をリアルタイムで共有することが可能になり、アクティブ防護システムの最新バージョン「アリーナM」は敵の攻撃からT-90Mを保護するため戦場での生存性が格段に向上している。
特にT-90の弱点といえる機動力についても、新たに開発した最大出力1,130馬力のディーゼルエンジンを採用しているのでT-90Aと比較した場合、全く別の戦車に生まれ変わったと言っても過言ではない。
今回、エジプトが導入するT-90MSはロシア陸軍が採用しているT-90Mの輸出型で、主砲がダウングレード(T-90Aが採用していた2A46M-5に変更)されている以外は同一仕様だと言われており、ロシア国内で製造されたT-90MSのパーツを輸入してエジプト国内で最終組立を行う方式でエジプト陸軍に納入する予定だ。
因みにエジプトは過去、米国の主力戦車M1エイブラムスを国内でライセンス生産したことがあり、今回導入するT-90MSはM1エイブラムスを生産した工場で組み立られるらしい。
順調にT-90MSの国内組立が進捗して配備されれば、エジプト陸軍は米国の主力戦車M1エイブラムスとロシアの主力戦車T-90MSを同時に運用する初めての国となる予定で、エジプト空軍も導入が予定されているユーロファイター・タイフーンの契約が成立すれば、米国製のF-16、ロシア製のSu-35、フランス製のラファール、欧州エアバス製のタイフーンと第4世代を代表する戦闘機を同時運用することになる。
補足:イタリア政府はエジプトに対し、FREMM計画に基づいて設計されたベルガミーニ級フリゲートを6隻(内2隻はベルガミーニ級+残り4隻はエジプト向けに設計を改めた専用艦)、型式不明の哨戒艦約20隻、戦闘機ユーロファイター・タイフーン 24機、訓練機/軽攻撃機M-346 24機、偵察衛星、ミサイル発射装置20基が含まれた武器販売パッケージの承認を準備中で、この契約が成立すれば契約総額は110億ユーロ(約1兆3,000億円)以上になると予想されている。
このような珍しい状況が生じるのは、エジプトが武器の調達先を多様化させる方針をとっているためだ。
エジプトはナセル政権時代までは親ソ政策を掲げていたが、サダト政権時代に方針を親米政策に転換したためエジプト軍の装備の多くは米国から調達されることになった。しかし2012年にシナイ半島の過激派に対する軍事作戦を実施したことで米国に発注していたF-16やAH-64Dの引き渡し拒否に直面したため、現在のエジプトは武器調達先を多様化して特定国に頼らないことを目指している。
しかし武器調達先の多様化は軍の訓練や保守が複雑になるので兵站に負担をかけることになるが、特定国との外交関係が拗れても軍事力行使への影響(要するに消耗品や保守部品供給の多重化)は限定的になるため、エジプトの政治や外交に自由をもたらすと考えられており、その結果がM1エイブラムスとT-90MSの同時運用という訳だ。
恐らくエジプト陸軍は、必ずM1エイブラムスとT-90MSの模擬戦を実施してデータを得るだろうが、絶対に公開されることは無いだろう。
その点だけが残念でならない。
※アイキャッチ画像の出典:Mil.ru / CC BY 4.0 ロシア陸軍が採用したT-90M
オバカ政権様々だね
本当にろくでもないことしかしなかった無能政権
エジプトが採用する第三の戦車は必ずK-2になる
今の内に予言しておこう
あーエジプトも腐敗し汚職も酷いらしいから、賄賂接待は通じるだろうし、
米露以外で戦車の輸出は、レオパルドはいろいろ難しそうだし、トルコと直接やり合うかもしれないエジプトがアルタイを導入する事も無いだろうし、中国からは買わないか。
確かに消去法でK-2はありえないわけじゃないなぁ。
ただM1エイブラムスとT-90MSを保持していて、明らかに格下なK-2まで買うかなぁ。
よくぞ真意を見抜いてくださったw
ただ個人的にはエジプトにならドイツは割とあっさりレオ2売るんじゃないか…とも思う
つまんねぇ書き込み止せよ、目障りだ
おっ、ご自慢のK2が貶されて起こっちゃったのかい?w
でもネットで「俺の気に入らない話はするな!」ってワガママ言ったって無理なんだよねぇ
その前に朝鮮半島は支離滅裂! 南北ともに崩壊する。
半島1500年前の人種のゴッタ煮状態に戻る。
今の内に予言しておこう
じゃあ、エジプトが採用する第5の戦闘機はKF-Xになるね。
その話は空に浮いてからにしよう。
T-90MSより高価格なK-2買うメリットが全く無い。
「調達先多様化」は建前だろう。
既存取引先よりも、そこに食い込もうとする新規取引先の方が沢山金くれるからね。
必ず言うのなら名前ぐらい固定にすればいいのに。妄想にしか見えないよ
わざわざ関係ない記事にどうでもいい隣国の名前出さないでほしい…。不快になるわ。
わかんないけど、どんだけ気にしてんのさ。
何でもかんでも韓国韓国って…どこかの国みたいだぞ…今回の話題と何も関係ないのに
エジプト空軍はmig-29も運用してますよね。本当4世代機勢揃い
韓国があちこちの国にK2戦車の売り込みかけてるのは事実だから
使えなくなったら売り飛ばせばいいだけ
デニス・マントゥロフ産業貿易大臣がT-14をエジプトに買ってもらいたいみたいなこと言ってたけどT-14買わないのかな
リビア相手程度じゃオーバースペックだからかな
T-14を1輌買うよりT-90MSを2輌購入する方が戦力になると考えたのかな?
T-72系列だから西側戦車に比べて乗員の居住性が劣ったり被弾した際の誘爆に問題が有るらしいけどモンキーT-72と違い複合装甲だし敵戦車に一方的に蹂躙される戦車では無い。
T-90MのBGMはいいね、センスを感じる。
発進時に黒煙が出るのはトルクを出すためにディーゼルエンジンを燃料過多で運転するからどうしても避けられない。
戦闘機や潜水艦、戦車などの高価な武器は先進国だけに許された輸出商品の最後の砦となっている、汎用部品を集めるだけで商品になるスマホのようなものと違い、ギリギリのバランスでなければ使い物にならない先端兵器は先進国以外は作れない。
こう考えると武器輸出を行い先進国入りを目指す韓国の行動は正しいのだが、いかんせん技術力不足でガバガバの設計と製造だから大幅に安くしなければ売れないし、各国から調達した主要パーツで輸出制限されることもある。
韓国製の大型工業製品や建造物を見ると、工業高校生が設計したようにしか見えない。
韓国は先進国入りをする前に土地バブル崩壊で失われた100年でに突入するの、でその野望はあえなくつ潰えることが確定しているのが悲しいところ。
どっかで来たことあると思ったらBGMはMedal of Honor (2010)のやつ
Medal of Honor 2010 OST – Hunter-Killerでググれば出てくる
Mig29の近代化アップデート版を観たいものだ、、
エジプトが段々エリ8世界になってきているな
マッコイ爺さんじゃないけど、弾薬や燃料・消耗品補給は大丈夫なのか
砂漠で必須の防塵フィルタだって全部形状もスペックも違うと思うんだが
シナイ半島には露軍装備・シリア方面は米軍装備・スーダン方面は中国軍装備にして
補給の手間を軽減するのかな
あの爺さんは空母まで引っ張ってくるからな
漫画の中でさえ「エンプラ級を引っ張ってくるなんて話がデカすぎる」って言われてたし
それに比べたらまだ運用はマシだろう
イラク戦争のあとに、砂漠の過酷な環境でも、米軍車両の稼働率がなかなか高いと評価されてたが、
北国ロシアの製品はどうなんですかね、
エアコンとかフィルターとかは南国仕様にしてあるだろうが