軍事的雑学

艦載機のステルス化が進む中国、今度は空母にステルス無人機を配備

最近、中国初のステルス戦闘機「J-20」の艦載機化が有力だと報じられたばかりだが、今度は国産空母「001A」が、ステルスドローン「Sharp Sword」を搭載し、2019年中に就役すると報じている。

参考:China to deploy Sharp Sword stealth drone for new Type 001A aircraft carrier

中国自慢の長射程ミサイルを最大限活かすためのステルスドローン

香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙は17日、中国が現在、試験航海と改修を繰り返している国産空母「001A」は、ステルスドローン「Sharp Sword」を搭載し、2019年後半にも就役するだろうと報じている。

中国の瀋陽飛機工業集団が開発したステルスドローン「Sharp Sword」は、ステルスドローンプロジェクト「AVIC 601-S」で開発された計6種類の内の1つで、米海軍の艦載型ステルスドローン「MQ-25」のような空中給油機能の代わりに、2つのウェポンベイを持っているため、ステルス性能を犠牲にず、ミサイルや誘導爆弾など攻撃兵器を携行できる。

しかし、カタパルトが装備されていないスキージャンプ方式の国産空母「001A」から発艦するためには、このウェポンベイを空の状態にしておく必要があり、国産空母「001A」に搭載された「Sharp Sword」の主に任務は、水平線下の目標に対し、ミサイル攻撃を行うための情報収集に留まるだろうと指摘している。

要するに、ステルスドローン「Sharp Sword」を前方空域へ飛ばし、搭載されたセンサーで目標の情報を収集、中国艦艇に搭載された長射程の各種ミサイルで、敵の射程圏外から一方的に攻撃すると言う意味だが、現在、建造が進められているカタパルトを装備した国産空母なら、ウェポンベイに攻撃兵器を搭載した「Sharp Sword」の発艦が可能=完全な性能を引き出せるようになるため、より凶悪な存在になるだろう。

余談だが今年7月、ステルスドローン「Sharp Sword」を開発した瀋陽飛機工業集団は、現在開発中の「空母搭載型ステルス無人機」のコンセプトを披露した動画を公開している。

この動画に登場する「空母搭載型ステルス無人機」と「Sharp Sword」は、機体の形状がよく似ているが、搭載されているエンジンノズルの形状に大きな違いがある。

しかし、10月1日に北京で行われる軍事パレードのリハーサルに登場した「Sharp Sword」らしき機体後部は、滑らかな曲線で構成されているため、もしかすると動画に登場した形状に近いのかもしれない。

ただし、機体の大きさについては、動画に登場した無人機ほど、リハーサルに登場した「Sharp Sword」は大きくはない。

 

どちらにしても現時点では不明な点が多いが、10月1日に行われる軍事パレードにステルスドローン「Sharp Sword」が姿を見せるはずなので、じっくり眺めることができる。

果たして、テスト段階の機体からどれほど進化しているのだろうか?非常に興味深い。

追記:マッハ3.0以上で飛行することが出来る偵察用に特化したドローンも公開されるとサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙が報じている。

 

※アイキャッチ画像の出典:中航工业霸气宣传片,歼20上舰,轰20惊鸿献身 スクリーンショット

関連記事

  1. 軍事的雑学

    スウェーデン自主開発を放棄、第6世代戦闘機「テンペスト」開発に参加

    スウェーデンは、ロシアとバルト海を挟んで対峙しなければならず、将来の戦…

  2. 軍事的雑学

    韓国の原潜保有を承認? 米海軍、協力はしないが韓国の仏原潜導入に反対しない

    10月28日、討論会に出席した米海軍海上システム司令部所属のキャンベル…

  3. 軍事的雑学

    また技術移転頼み? 韓国、第4.5世代戦闘機「KFX」で第6世代戦闘機に対抗可能

    米国や欧州を中心に第5世代戦闘機の次、次世代戦闘機(所謂、第6世代戦闘…

  4. 軍事的雑学

    米国の航空優位を突き崩すか? ロシアが狙う「早期警戒管制機」の無力化

    巨大なレーダーを空中に浮かべ、広範囲な空域を監視し、友軍機はもちろん、…

  5. 軍事的雑学

    軍事的雑学|海外機案は除外決定!日本の次期戦闘機F-3開発は国内新規開発で決定か?

    米国のザ・ディプロマットの報道によれば、日本の防衛省は、F-2支援戦闘…

  6. 軍事的雑学

    軍事的雑学|搭載出来るエンジンがない?トルコの第5世代戦闘機「TFX」開発に問題発生!

    トルコが開発している第5世代戦闘機TFXが、エンジン開発に協力していた…

コメント

    • シャア専用アムロ
    • 2019年 9月 18日

    今や世界二位の経済大国にのし上がり、科学技術ですらも米国に追い付け追い越せ状態であり、中国共産党が欲しい物は全て手に入る一大覇権国家になった。

    かつて日中戦争への贖罪と平和的相互解決を意図していたODA…
    愚かな大陸政策を妄信し、惨敗の上に新たな脅威を日本国自ら作り出す手助けをしてしまう。

    後世の歴史家が見たら滑稽だろうな…
    草も生えない

    • 匿名
    • 2019年 9月 18日

    電磁カタパルトね。アメリカでさえ未だにまともに運用できんのに中国にまともに作れるとは思わない。無人機ももろアメリカのパクリだしカタログスペックが出るとは思えない。

    • 匿名
    • 2019年 9月 18日

    主だった枠組みが力を失って世界が混沌化しつつあるからどの国もそれに引っ張られている感はあるけど、その中でも正直中露のマクロな国防政策は迷走していると思う
    現実的な国防の為とか国際社会での発言権や影響力の維持という観点よりも、将来の世界大戦を見据えながら拡張しているようにしか見えないし、実際そうなんだろうけれど、それが何かに好影響を与えるとは到底思えない
    特に中国は、以前の「相手が手出しできないほどの国になるまで隠れて過ごす」という戦略のほうが余程怖かったのだが、習近平が早すぎる目覚めに舵を切ってから自縄自縛状態になってしまった
    アメリカが力だけで覇権国家になったと考えているなら相当のアホだと思うしかないが、中共が覇権を握る可能性があるとすればまさに力による支配と強制しかないだろうし
    そんな覇権国家が誕生するくらいならアメリカのほうが100万倍マシですな

    • 匿名
    • 2019年 9月 19日

    大した性能無かったとしても飛んできて爆弾落とせるだけでかなりメンドイ
    しかもアホみたいに量産しまくるだろうしな
    尖閣へひっきりなしに飛ばされたら空自の稼働機体が削られる事になるし
    無人機の開発だけは遅れとっちゃマズイぞ

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

最近の記事

関連コンテンツ

PAGE TOP