MENA地域における防衛市場の分析を行うTactical Reportは「FC-31に関する予備協議をサウジアラビアと中国が行っており、中国側は技術移転と現地生産を提案している」と26日に報じている。
参考:Saudi Arabia, China, and FC-31 fighter
サウジアラビアは人権問題や自国の安全保障政策に口を挟まない中国との協力関係を強化
中国は瀋陽飛機工業集団は今年2月「FC-31(J-31/J-35の輸出モデル)を今後の主力製品に位置づけ、従来のマーケティング思考を転換して海外のハイエンド戦闘機市場を積極的に開拓する」と発表、海外市場で米国のF-35Aやロシアのチェックメイトと競合関係にあるFC-31の魅力をアピールして販売促進を行う専門部署を立ち上げた。
これは単純にFC-31を海外に輸出して資金を獲得→研究・開発に再投資→技術開発や装備品の開発サイクルを引き上げるという側面もあるが、最も重視しているのは「米国のF-35Aを通じて導入国の安全保障政策に関与するのを妨害して中国の影響力を拡大する」という点であり、海外市場に唯一供給されている第5世代戦闘機のF-35Aを導入したいなら「5Gネットワーク機器からのファーエイ排除=中国と手を切れ」と迫る米国に難色を示す中東諸国や第三世界の取り込みを狙っているのだ。
つまり中国が販売促進を行う専門部署を実機完成前から立ち上げたのは「従来のマーケティング思考を転換した=先に潜在的な顧客の囲い込み出た」という意味で、ウクライナ侵攻の影響で全くスポットライトが当たらなかったサウジアラビアの防衛装備展示会で早速FC-31の売り込みを開始していたが、MENA地域における防衛市場の分析を行うTactical Reportは「FC-31に関する予備協議をサウジアラビアと中国が行っており、中国側は技術移転と現地生産を提案している」と26日に報じている。
因みにサウジアラビアと中国は「第6世代戦闘機について協力の可能性を協議している」と今年1月に報じられており、バイデン大統領が人権を掲げて中東政策と武器輸出ポリシーを変更したため、サウジアラビアは人権問題や自国の安全保障政策に口を挟まない中国との協力関係を強化するつもりなのだろう。
補足:J-31の海外輸出仕様がFC-31で、J-31の中国海軍向け=艦載機仕様がJ-35と呼ばれているが、正式名称かどうかは確定していない。
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※アイキャッチ画像の出典:中国航空工業集団 珠海航空ショーで展示されたFC-31/J-31のモックアップ
中東あたりの国って西側か東側かわからん微妙な範囲なんだよなぁ。
FCー31の性能はともかく値段かなぁ。fー35はクソ高いし整備もめんどくさい。というか中国軍機のステルス性はどのくらいなんだろ。fー35よりも高いのだろうか
何も東西陣営で区別する必要ないのでは?第三勢力として考える方が良いと思います。
原油価格を左右するだけの資源があり、それによって世界の経済に影響を及ぼすのは事実ですし…
って、中東の立ち位置って、まるでフェザーン自治領?
シリアイランリビアを除く中東諸国は明確に親米だったよ
今の皇太子になってからがおかしい
アメリカがイエメンやイランに煮え切らないってのもあるが、、
サウジは政権、外交方針は親米だったが、国民感情は反米、教育も反米でドン引きするレベル
皇太子はそっち側の人間なんじゃないかと
各国には異なる家族構成、価値観、政治体制がある。土地風土に合わせて生存するために培われたものだ。
民主主義原理テ口リスト国家アメリカはそれを無視して人権棒で隙きあらば叩こうとする。民主主義体制なんかになったら民族紛争に陥って外国利権ハイエナさせる事にしかならない。
アメリカはウォールストリート・ジャーナルに飼っている記者にひたすらサウジ体制批判させてきたが、粛清しないほうが王族の尊厳に関わる。
ましてや脱炭素でこじき国家にさせるぞ!やはぶれ者にするぞ!とバイデンが明言してる。あれでよく面下げてサウジへ行けたな。
ロシア・中国へ接近させたのはアメリカの失態。
昔は米国はジャップは中東からの石油に依存してたので怪しい独裁政権といえどもその安全保障にコミットしてましたが、今は米国自身が一大産油国ですからね。そういう意味では中東から手を引いたわけです。イスラエルの安全保障は依然として大きな課題ですが。
これは中国による切り崩しの一環だと考えるのが妥当だが、技術移転と現地生産から考えるに性能がやはり一級では無い事の裏返しではないのだろうか
もしF-35を上回るような性能なら技術移転を認めない気がする。強力すぎて
もしくは次の世代のが目途が立ったのか
中国の言う現地生産とは、中国企業がまんまサウジアラビアに工場と中国人を持ってきて生産するという意味だったりする
核心あるいは革新的技術の現地移転とか無いだろ、中国も開発には手間隙苦労をしてるはずだから、安売りはやるまい
サウジアラビアは労働力に乏しいから、まあそうならざるを得ないでしょうね
名目上だけの社長や重役の席を用意して王族の利権となりそうです
恐らくは、J-31/J-35はJ-20には劣るがかなり安い、という位置付けじゃないでしょうか。
中国空軍における第5世代戦闘機のハイ・ローミックスのロー、及び第5世代型艦載機を担う機体。ただしJ-35はF-35Cのカウンターパートになるわけですから、総合的に劣るとしても圧倒されるほどではなかろう、と思っておいたほうが良いかと。
そこでFC-31ですが、J-31そのものではなく明示的輸出型ですから、おっしゃる通り、機能制限或いは一定レベルの工業力を備えた国家での現地生産を可能とする設計変更を加えたダウングレード品と思います。その点がF-35とは違う。
第5世代戦闘機を欲するが米国の強い影響力下に置かれるのは望まない、と考える国家群に将来的に中国に組するという選択肢を与えるアンテナ商品かもしれません。
ロシアが今の状況ですから、中国にとっても安全保障面での影響力拡大を図るチャンスでしょう。
サウジの深刻なアメリカ離れ
バイデンが皇太子と会談したばかりなのにこの体たらく
原油の増産も拒否されたし、あのおじいちゃんは一体何が出来るんだろう
サウジ皇太子はヤバい匂いがするね
エルドアン程度ならまだいいが、プーチンと同じ種類だと
アメリカ大統領が訪問して成果なしってかなりやべえ
これからも平気で世界に揺さぶりかけてくるだろう
まだ若いし長く火種になる
各国は原子力発電推進した方がいいんじゃないかね
サウジがガンギマリになる→対立しているイランが手のひら返しで対欧米との関係改善を図るとかなっても俺は驚かない
イライラ戦争で宿敵イスラエルと手を組んでイラクに対抗していたからな
アメリカがイランの経済制裁を解除しない限り、イランは欧米との関係改善を図らないと思います。
イランとサウジアラビアは上海協力機構のメンバー国と対話パートナー国ですしね。
イラン、中国依存鮮明 外相訪問で戦略連携強化
リンク
基本的な姿勢がロシア中国の専制国家志向ですからね
王族による富の独占支配のまんまで外国資本や技術導入を図る、虫の良い政策を選ぶでしょう
アラブの前近代的な有り様は、極めて根が深い
皇太子ってアニメ好きだとかSnkのオーナーだかの皇太子?
王子や皇太子が佃煮に出来る位、ウジャウジャいるからわからないけど。
中国の二股外交になるのかな。イランと協力しながらサウジとも協力。
イランもサウジもイスラム原理主義や過激派いるが、みんな敵はアメリカとみなしていて
新疆ウイグルのイスラム教徒については、イスラム教国はどこも中国に口出ししていない。
中国にとってみれば、アメリカの影響力の低下・国内イスラムへの締め付けでおいしい状況でああるな
「サウジアラビアは人権問題や自国の安全保障政策に口を挟まない中国との協力関係を強化」
これだけ読むと脱原油は必要だと実感してしまいます。
石油の代替エネルギーが開発されてくれれば話は早いのだが…まだ暫く時間がかかりそうなんですよね
原油は燃料だけでなく工業生産物の「原材料」としての側面もあるので、今後も脱原油とはなかなか行かないでしょうね…
この調子なら石油取引もドル以外の割合を増やしていきそうだね。
ドル基軸体制の破壊というプーチンと習の悲願が成就しちゃうかもね。