ロシア関連

作戦失敗をプーチンに叱責されたショイグ国防相、心臓発作で入院中

行方不明のショイグ国防相についてロシア政府は必死に健在だとアピールしていたが、ウクライナの内務相顧問は「プーチンに侵攻作戦の失敗を厳しく叱責され心臓発作を起こし軍事病院に入院中だ」と明かした。

参考:Шойгу в больнице: названа причина таинственной “пропажи” путинского подельника

心臓発作で入院しているという話は何となく真実であるような気がしてならない

ロシアのショイグ国防相は今月11日以降、公の場に一切姿を見せなくなったためジャーナリストも政府に「ショイグはどこにいるのか?」と質問、ペスコフ報道官は「公の場に姿を見せることが出来ないほど国防相は多忙で、今はメディア活動を行なっている時ではない」と回答したが、マスコミの疑念を払拭するためプーチン大統領やショイグ国防相が出席した安全保障会議の様子を24日に公開した。

しかしプーチン大統領のモニターに映し出されたショイグ国防相は一切発言を行わず、11日の安全保障会議で着用したものと同じ背広を着ており、彼が映る部分だけ奇妙に画面が乱れるなどの不審な点が多いことから「公開された安全保障会議にショイグ国防相は出席していなかった=画面に登場するショイグの映像は11日のものを使いまわしただけ」と指摘されていたが、ウクライナの内務相顧問が「心臓発作を起こしモスクワの軍事病院に入院中だ」と明かして注目を集めている。

アントン・ゲラシュチェンコ内務相顧問は26日、自身のTelegramに「ショイグは心臓発作を起こしている。ウクライナ侵攻作戦の失敗をプーチンに厳しく叱責され、ショイグは心臓発作を起こしたのだ。現在、ショイグはブルデンコ軍事臨床病院(ロシア国立総軍事病院)でリハビリを受けている。そのまま死んでくれたほうが良かったのに」と投稿した。

恐らく内務相顧問の情報はウクライナの諜報機関から得たものである可能性が高く、ショイグ国防相の不在を最も早く指摘した独立系メディア「Агентство」は独自に入手した情報に基づき「ショイグは心臓の調子が良くないと側近達が相談している」と報じていたため信憑性が高いと思われるが、この情報が正しいのかはロシア政府が認めない限り検証不可能だ。

ただショイグ国防相の健在を知らせるニュースは全て文字のみで、11日以降に新たな画像や映像は発表されていないため「心臓発作で入院している」という話は何となく真実であるような気がしてならない。

出典:Telegram経由

追記:ロシア国防省はショイグが健在であることを印象づけるため「ショイグの写真やビデオを毎日公開しろ」と命令されたブルガコフ国防次官の署名つきの文書(真偽不明)がネット上に出回っている。

関連記事:行方不明のショイグ国防相、出席した会議の様子は過去映像の使いまわし?
関連記事:心臓の病気? ロシアのショイグ国防相が公の場から12日間も姿を消す

 

※アイキャッチ画像の出典:Пресс-службаПрезидентаРФ / CC BY-SA 4.0

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コメント

    • 名無し
    • 2022年 3月 26日

    ソ連の粛清といえば公表理由は心臓発作、というのは、西側のステレオタイプではなく、健在なんだなあ。
    そのうち、突然、すべての放送で荘厳なクラシックが流れ始める日も近そう。

    42
    • ミリオタの猫
    • 2022年 3月 26日

    心臓発作と聞いたから、てっきり粛清かと思ったら本当に入院しているとは意表を突かれたな。
    とは言え国防相が入院中で、ウクライナ方面の作戦を統括する総司令官が居ないとなれば、ロシア軍がここまでピエロみたいな作戦行動をやっている理由が頷けますけど。
    これでブルガコフ国防次官の署名付きの文書が本物だと鑑定されたら確実ですね。

    19
      • hiroさん
      • 2022年 3月 26日

      逆に文民国防大臣のショイグが総指揮を執っていた今までがグダグダで、ショイグに代わってプロの軍人が指揮を執るこれからが要注意な気がします。
      ショイグは国防大臣就任以来ロシア軍近代化を推進してきたことになっていたのに実態がこのざまだし、早く復帰して作戦を掻き回してくれた方がウクライナに良いかも。
      どうせプーチンがいる限りは早期終戦は望み薄。

      8
        • ミリオタの猫
        • 2022年 3月 26日

        >>ショイグに代わってプロの軍人が指揮を執るこれからが要注意な気がします。

        う~ん、それだったらジョイグ国防相が倒れて直ぐの段階でやっていると思うのですが。
        現実には、ジョイグ国防相が行方不明になってから半月も経つのに、一切そんな気配を感じないのはロシア軍の上層部にもやる気と才覚の有る人が居ないのではと感じてしまいます。
        現実に、ウクライナの最前線ではロシア軍の中将・少将クラスの戦死者が6人も出ている居る始末ですから……

        16
          • hiroさん
          • 2022年 3月 26日

          劣勢なせいもあるだろうが、キエフ周辺を防御戦に転換させつつあること、戦略目標を東部に限定する動きがあること等現実路線にリードしているのは誰かを考えれば、プロパガンダ優先の無理押しからロシア軍の能力を見極めた勢力が主導権を握りつつあると考えるのは非現実的でしょうか?
          それに二週間位で混乱しきった戦況を劇的に改善するなんて、大天才でも無理では?
          キエフ戦線でウクライナ軍が反転攻勢に出るとしても、防御戦に徹したロシア軍を攻略するのは相当な出血が必要になるでしょうし、そんな余力がウクライナにあるかどうか。
          まあロシア軍の補給問題の解決が焦点なのは確かですが、前線の不手際を見てロシア軍の戦略立案能力を侮るのも危険と思いますよ。

          3
    • K(大文字)
    • 2022年 3月 26日

    >プーチンに侵攻作戦の失敗を厳しく叱責され心臓発作を起こし

    「ウウウ…」
    「大変だ 国防相閣下が」

    マジで例の漫画みたいな状況なのか…
    まぁ無理な作戦を実行して当然無理だったというだけの事なんだが、プーチンに向かって無理を無理と言えるなら苦労はない。
    独裁者の下で出世するのって、しんどいな。

    64
      • 2022年 3月 26日

      このシーンばかり注目されるけど、あのマンガは開戦数年前からどんどん状況がエスカレートしていき、日本も巻きこまれる流れが実に秀逸なのでオススメ
      そして源文マンガの統幕議長はいつも損な役回り

      7
    • 無無
    • 2022年 3月 26日

    嘘つきの傾向は、必要以上にしゃべる、それでぼろが出る。
    本当に、叱責されて病んで入院を気の毒とは言うまい、そういう上司を選んだ本人の自己責任と突き放しておく
    プーチンの後継者とすら取り沙汰された人物がこの有り様ならば、これからロシア政府内の混乱は必至

    15
    • juju
    • 2022年 3月 26日

    まさか『キエフはまだ取れない? 出来ませんでは良心がない』
    が現実になってしまうとは・・・HER HER うううう

    45
    • ウーン
    • 2022年 3月 26日

    >現在、ショイグはブルデンコ軍事臨床病院でリハビリを受けている。そのまま死んでくれたほうが良かったのに

    公式の願望がだだ漏れやなぁ。
    でもショイグが無能であれば、そのままトップにいてくれた方が良かったかも。
    無能か否かは知らないけど。

    21
    • ブルーピーコック
    • 2022年 3月 26日

    病院(シベリア)

    18
    • 管理職雇用者
    • 2022年 3月 26日

    管理職たる者、自らの健康管理すらできずに他人を管理できると思うなと言いたくなってしまいますが、報道に出てくるロシア軍指揮官の体型に肥満が多いのは気のせいでしょうか?
    食生活が悪いのか、不摂生なのか、持病薬の影響か。
    制服の下は筋肉なのか?
    顎下の垂れ具合を見るに体脂肪率高そうに見えます。
    デブ=自己管理出来ないと言われますが、寒いロシアではミートテック着用は必須?

    2
      • 無無
      • 2022年 3月 26日

      ロシアの基準では、この年齢でこの体型はぜんぜん普通だよ

      だから天国に逝きやすい

      7
      • 戦略眼
      • 2022年 3月 26日

      何だ、プーチンが書き込みしているのか?
      小さな仕事なら、少数精鋭とかうそぶいていればいいが、大きな仕事だと様々な人材を適切に使っていかなくてはならないよ。
      今回は、これに失敗して致命傷になったという事だな。

      • hiroさん
      • 2022年 3月 26日

      ルントシュテット元帥も写真ではかなり腹がでていますが、彼に自己管理も出来ていないとは言わないでしょう?
      ゆ肥満気味な方が健康長寿との医学的研究もありますし、ここ30年位の欧米基準が正しいわけでも無いと思いますよ。

      3
    • AH-X
    • 2022年 3月 26日

    ここのコメントは爆笑するのが多い。
    漫画ネタ分からない人は小林源文の第二次朝鮮戦争読んで下さい。

    9
    • BM21
    • 2022年 3月 26日

    まじで小林源文の漫画みたいになってて草、はウクライナのこと考えると生えないわやっぱ…

    16
    • や、やめろー
    • 2022年 3月 26日

    独裁者だ….(いつものことか)

    1
    • 無能
    • 2022年 3月 26日

    心臓発作の治療(ノビチョク)

    4
    • 2022年 3月 26日

    ソ連、ロシアは基本、入院したら必要のない手術をして、棺桶で退院するのがデフォ。

    1
    • zerotester
    • 2022年 3月 26日

    ロシアの国防大臣はソ連時代から軍人の聖域だったのに、このところプーチンは文官を起用していて軍部は不満だったと言われています。ジョイグはプーチンのイエスマンなのでそれが不満な軍部によって消された(毒を盛られた)という可能性はないでしょうか。

    軍側トップのゲラシモフ参謀長官も消息不明で、彼もイエスマンだと言われているので一緒に消されてたり。

    2
    • 2022年 3月 26日

    いっそ死んでくれれば…

    ひどい…

    4
    • AAA
    • 2022年 3月 26日

    ロシアのgdgdっぷりは総司令官なし・国防大臣なし・総参謀長なしの軍事の責任者不在体制が原因だった!?
    いくら独裁者だからってプーチン→各方面軍司令官(中将)みたいな超トップダウン体制だったりして・・・まさかね

    2
    • 774545
    • 2022年 3月 26日

    >そのまま死んでくれたほうが良かったのに
    ゲラシュチェンコ氏は優しいな
    当の国防大臣閣下もこれ以上生きていたところで苦しみしかあるまい
    仮に退院出来たら今度は戦犯探しという名の魔女狩りにでも合う可能性も高いし

    7
    • 匿名
    • 2022年 3月 26日

    上も下もしっちゃかめっちゃでとんでもないババ引いたのかわいそうだけどプーチンの犬はみんなそうなる運命なの明らかだし幸せな余生の可能性は無いな

    5
    • 名無し
    • 2022年 3月 26日

    偉大なる空に輝くウラル山脈の星にしてプーチン大統領閣下

    Twitterだとこの挨拶のバリエーションがいろいろあって面白い

    7
    • 2022年 3月 26日

    ショイグは軍人ではない上に国防相になってから治安戦じみたことしかやってこなかったので、正規戦の現実に押しつぶされてしまったんだろうあ
    思うに「旗を振れウクライナスキー」とかやっていれば適切な人材(これは別のマンガ)

    4
      • 2022年 3月 26日

      自分で書いておいてなんだけど国防相は二代前のイワノフから文官なので、身内人事があるとしてもプーチンはどこかでガチの軍人を信じきれないのではという気がする

      2
    • 黒丸
    • 2022年 3月 26日

    ジョイグ国防相が入院中の為、後任者が表れて事務引継ぎ
    前任者の業務を調べてみると、あら大変。
    資材横流しや不法売却、情実人事、収賄、報告握り潰し・・・といった
    ウクライナでのロシア軍弱体化に関連するいろんな証拠や
    非人道措置を命じた証拠なんかがいっぱい出てきました。

    となりそうですね。

    1
      • ananta
      • 2022年 3月 26日

      ロシアやソ連だと実際にやったかどうかに関係なく「証拠」が出てきそうですね…

      1
    • かかし
    • 2022年 4月 10日

    ショイグ国防相、中国、北朝鮮に武器、弾薬の提供を要請。中央日報記事
    ウクライナメディア「ロシア国防相、中朝にミサイル支援要請」
    より

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