ロシア関連

究極の乗組員保護、ロシアの次世代主力戦車「T-14」は遠隔操作で戦闘可能

ロシアは最近、無人のT-14を遠隔操作して戦闘が行えるのか実証テストを行ったと露メディアが報じており、その動向が注目される。

参考:Россия испытала танк Т-14 “Армата” в полностью беспилотном режиме – возможности впечатляют

ロシアの次世代主力戦車T-14は無人のまま遠隔操作で戦闘可能か?

次世代装甲戦闘車輌の共通プラットフォーム「アルマータ」を使用して開発されたロシアの次世代主力戦車「T-14」は、どちらかと言うと防御力や乗組員の生存性を重視した設計で、砲塔を無人化することで3名の乗組員は車体の装甲カプセルに搭乗するため万が一被弾しても生き残る確立が高い。さらにアクティブ防護システム「アリーナM」が対戦車ミサイルやAPFSDSを着弾前に撃ち落とすため、直接防御のみの戦車よりも相当タフであるのは間違いないだろう。

出典:Boevaya mashina / CC BY-SA 4.0 次世代主力戦車「T-14」

しかし敵の攻撃を全て遮断できるわけではないので、特に敵が優勢な戦場ではT-14も破壊されるかもしれない。そのような状況下でも乗組員への被害が気にすることなく戦闘を継続するため、T-14は遠隔操作による戦闘が行えるように設計されているため、3名の乗組員はT-14から下車して安全な後方に退避することができる。

ロシアは最近、無人のT-14を遠隔操作して戦闘が行えるのか実証テストを行った(ロシアの極秘試験場で行われたらしい)と露メディアが報じており、テストの結果が良好なら近いうちにシリアに持ち込んで実戦テストが行われるだろうと予想した。

ロシアは当初、開発した次世代主力戦車「T-14」を2025年までに2,000輛近くを量産して陸軍に引き渡されるだろうと言っていたが、今現在量産されている気配は微塵もない。しかしリシアにT-14を相当数送り込みテストを続けているので新規開発した車輌やシステムの成熟はかなり進んでいる思われる。

出典:Mil.ru / CC BY 4.0 ロシア陸軍が採用したT-90M

ただロシアはT-90Mの倍もするT-14の価格(約400万ドル:約4.4億円)を問題視しているため、T-14購入を検討しているインドに購入させ量産価格が下がってきたところで本格的に採用する可能性が高い。

因みにインドはロシアに最新のT-90MSを464輛発注済みだが、これとは別にT-14を1,500輛以上発注することを希望しているらしい。

仮にT-14の調達価格が4.5億円であれば総額6,750億円という金額が必要になるが、西側製戦車(レオパルト2 A7+の初期生産コストは約980万ドル:約10.5億円)と比べれば安いものだろう。

少々話が脱線したが、果たして主力戦車の遠隔操作による戦闘方式は今後のトレンドになるのだろうか?その動向が注目される。

 

※アイキャッチ画像の出典:Vitaly V. Kuzmin / CC BY-SA 4.0 次世代主力戦車「T-14」

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    遠隔操作による無人戦車って実戦投入したら操作不能に陥って鹵獲されるフラグがびんびんに立っている感じ。

      • 匿名
      • 2020年 7月 06日

      無人化遠隔化が進むと、
      これからの兵器はそれが前提になるかもしれないよね

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    電子制御系が遅れているのに宣伝通りに使えるかね

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    被弾して下車してから遠隔操作ってどう言う事だ?

      • 匿名
      • 2020年 7月 06日

      降りるときにリモコンを忘れないようにしないと。

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    物価や貨幣価値の違いがあるし、消耗品やアフター費が入ってない金額だろうから一概には言えないのだろうけど、それでも一両約4.4億円ってかなりお安く感じる。
    通勤用に一両買おうかな?

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    先進国の軍隊じゃ人間が一番高価だからね
    軽量化のために装甲防御力を削った10式とか衝撃で発火炎上したら全員戦死確定のリチウムイオン潜水艦とか
    日本は乗員保護とは正反対向いてるけど

      • 匿名
      • 2020年 7月 06日

      確かに人道的な兵器を作っている国はありますね。。
      打てないライフル、当たらないミサイル、飛ばない戦闘機。
      でも浮かんでこない潜水艦はやだな―。

        • 匿名
        • 2020年 7月 07日

        大丈夫、浮かぶどころかドックに釘け☆

      • 匿名
      • 2020年 7月 06日

      やっぱりそこら編は実際戦闘経験があるかどうかなんですかねぇ
      人を大事にしてない感ありますよね日本の兵器って

        • 匿名
        • 2020年 7月 06日

        相手に反撃しない優しい自走砲とか、敵に優しい兵器を作らせたら天下一品の国が有るらしい。

          • 匿名
          • 2020年 7月 06日

          16式のことか
          砲操作要員が曝露しているのでちょっとした敵榴弾の破片で無力化される

            • 匿名
            • 2020年 7月 06日

            >16式のことか
            >砲操作要員が曝露しているのでちょっとした敵榴弾の破片で無力化される

            もしかして19式装輪自走155mmりゅう弾砲のことでしょうか?

            それは、フランスのカエサル 155mm自走榴弾砲の系統の自走砲が持つ割り切りかと。
            同系統には、イスラエルのATOMS2000や南アのT5-52などがあり、
            19式と同様の脆さを容認しています。

            亜種で、少し豪勢にしたアーチャー自走榴弾砲のように、無人化した砲塔を載せるのもあるので、そこは考え方の相違かな。

            カエサル 155mm自走榴弾砲の系統の場合、比較対象は牽引式榴弾砲でしょうから、あれはあれで十分なのでしょう。
            牽引式榴弾砲のまま放置、よりはましだと。

            • 匿名
            • 2020年 7月 06日

            >>もしかして19式装輪自走155mmりゅう弾砲のことでしょうか?
            所謂キドセンと混同してますしFH-70の後継として
            自走化された機種な事とかも理解してなさそうですね

            一応彼の為説明しておくと
            元々装甲どころか単体では自前の機動力さえ殆ど持たない牽引迫撃砲を
            ネットワーク化し省力化し高機動化した物であって
            装甲で抗湛する物ではないって事は理解しましょう

          • 延坪島砲撃事件
          • 2020年 7月 06日

          「韓国軍が延坪島から反撃のため発射した自走砲の砲弾80発のうち、衛星写真で着弾点が確認されたのは45発で、残り35発は海に落ちた」「その45発のうち14発を写真で確認した結果、標的の北朝鮮砲台には1発も命中せず、いずれも周辺の田畑に着弾」「半径50メートルを『廃虚にできる』と報告していた砲撃の威力についても、『田畑が少し乱れた様子しか確認できない』」

          K-9自走砲の控えめな性能のおかげで北に死者が出ず、第二次朝鮮戦争を防げたニダマンセー!!

            • 匿名
            • 2020年 7月 07日

            しかも食糧難な北のため、田畑を荒らすのも最小限に抑えるよう、K-9自走砲の性能を控えめにするとは、なかなか出来ない配慮ですね。

        • 匿名
        • 2020年 7月 06日

        日本の兵器が人を大事にしてないとか、やっぱり知識のない人は言ってる言葉間違いだらけって事がよくわかりますよね。

      • 匿名
      • 2020年 7月 06日

      軽量化のため装甲削った?軽くても防御力の高い装甲用鋼板を開発したって言う報告書は呼んだか?
      リチウムイオンが発火?どういった形で潜水艦の中に搭載されてるのか
      どういったテストをして採用されたかも知らないのか?
      韓国もリチウムイオン電池を採用したKSS-Ⅲバッチ2を建造中だが韓国は「乗員保護とは正反対向いてる」のか?
      何で日本も韓国もリスクのあるリチウムイオンバッテリーを採用してまで潜水時間を延ばしたのか分かるか?

        • 匿名
        • 2020年 7月 06日

        防御力が高いって20年前の90式と比較した値な
        他国は最新の技術を使って重量据え置きなのに
        あと韓国を正当性のベンチマークに上げるとかネトウヨも成長したじゃんw

          • 匿名
          • 2020年 7月 06日

          >他国は最新の技術を使って重量据え置きなのに

          日本以外だと、基本的には重量増で対応かと。

          • 匿名
          • 2020年 7月 06日

          ネトウヨwwww
          それしか言えんのかノータリン
          重量据え置き?アメリカのM1A3は軽量化予定だぞ
          お前は何も知らない所から全く成長しないな

          • 匿名
          • 2020年 7月 06日

          >追記
          何故韓国の話を書いたのかも分からんのだな
          KSS-Ⅲバッチ2がいきなりリチウムイオンバッテリーを使うって言いだしたきっかけは
          日本のそうりゅう型でそれが採用されたからっていきなり対抗し出した事を揶揄したんだが…
          まぁ以前から1mmも成長しないお前らしい浅はかな反応だ

      • 匿名
      • 2020年 7月 06日

      情弱乙www

      • 匿名
      • 2020年 7月 06日

      また半端にかじったにわか知識を披露して却って己の無知をさらけ出してるなぁ。
      凄く滑稽なので見ていて笑えるけど。

      • oominoomi
      • 2020年 7月 07日

      おっと、陸の話題だと思って静かに読んでたけど、潜水艦を持ち出されたら黙ってられないですね。
      ひょっとして、水素ガスの発生する鉛蓄電池がリチウムイオン電池より安全だとかいう、恥ずかしい勘違いをされてないでしょうね?
      アルゼンチン海軍のサンフアンも、これで爆沈したと言われてるんですけどね。

      • 匿名
      • 2020年 7月 07日

      先進国w
      そんな言葉使うのは某半島の方だけだよ。

      バッテリーが発火する様な損傷受けたら船殻抜けてるでしょ、燃える前に浸水する。

      • 匿名
      • 2020年 7月 07日

      そんな認識だと笑われるよ
      10式は90式同等の装甲だし、追加装甲も可能
      リチウム電池は危険と言うが、元々積んでた鉛式バッテリーが危険性が無いとでも?

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    T-90MSの方が頑丈そう。

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    電子戦で無力化できそうだな

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    航空機も戦車もテレワーク。

     スィングファイアなど対空車両の武装は有線でのリモート操作は可能で、乱暴に言えばRWSも無人砲塔もその延長。だけど戦闘ユニットその物までリモート化してたとは恐れ入った!コレで4.4億なら安い気がする。

     操作はどうなっているのか気になる。IFVやAPCに搭載して随伴するのかな?

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    最近の兵器は無人化がトレンドみたいだけど
    ジャミングとかはどう対策してるか割と気になる

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    量産数少ない今でもT-90Mの倍で買えるなんて以外に安いな
    それ以上にロシアは金欠なんだろうなあ
    遠隔操作といえばUran-9の活躍する姿を見てみたい

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    日本は保守的過ぎてなぁ
    まぁ理論値はスゲーけど実運用に難あり、な装備大好きな米英はかなり苦労してるので日本は身の丈にあった装備にするべきかな

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    なまじ頑丈に作った無人戦車とか、操作不能になって破壊しようとしても完全には破壊出来ない可能性も。

    動かなくなった戦車を回収して戦線離脱なんて不可能だから完璧に破壊する必要が有る。

      • 匿名
      • 2020年 7月 06日

      湾岸戦争だったかイラク戦争だったか、アメリカのM1エイブラムスも行動不能に陥った車両を破壊処分しようとして苦労していた記憶

        • 匿名
        • 2020年 7月 06日

        あれ結局破壊しきれなくて、周囲の安全を確保した後に回収したところ主要モジュールは無事で、
        工場で修理した後に復帰できたというオチがついてたなw

      • 匿名
      • 2020年 7月 07日

      鹵獲されない様に男のロマンである遠隔操作による自爆装置内蔵になるのか?

      ポチっとな。

      将来的に完全無人化すれば、乗員の命を守る装備を考慮する必要が無くなる。

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    2両一組で運用して、基本形として前の戦車が無人戦車で後ろの戦車から遠隔操作する
    という形じゃないのかな。
    無人にした戦車を危険なところに突っ込ませたり、囮にしたりして乗員の安全を図る。
    2機種使うよりも1種類で切り替えできるので、任務に柔軟性が出る。
    遠方からは有人か無人かわからないので、対処しにくい といったメリット狙いでは

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    乗員を指差して、「これは備品です。人間じゃありません」とかいう、オチじゃないよね。
    個人的には、有線の遠隔操作だったら、絵的にオモロイと思う。

      • 匿名
      • 2020年 7月 06日

      >これは備品です。人間じゃありません
      同志、政治的に見てこれは備品ではないのかね? 人間とは共産主義的に正しい結果を残した党員と軍人だけを指すのだよ。

      >有線の遠隔操作だったら、絵的にオモロイ
      同志、線が見えるだって、激務で目が悪くなったんじゃないか? 遠くを見て目を休めるといい、丁度良い別荘が北の方にあるんだ。針葉樹の森が素晴らしい景色だぞ。

        • 匿名
        • 2020年 7月 06日

        アメリカの国旗には赤い線が入ってるよね。
        つまりそういうこと。

    • かーる
    • 2020年 7月 06日

    ロシアの技術は全く信頼できなーい。

    • 匿名
    • 2020年 7月 06日

    アメリカ陸軍の兵器配備よりはロシアの方がうまくいっていると思うぞ

    • 匿名
    • 2020年 7月 07日

    誰も、ロシアなんぞ侵略もしない、ロシア人すら欧州文明の周辺や温暖な土地に行きたがる
    そこで、せっせと国を守りたがり、予算は国民にいきわたらない、そすて、暇だから他国を侵略したがる貧乏神
    まあ、天然ガスと兵器でしか、優越性を誇れないロシアなのであった

    • 匿名
    • 2020年 7月 07日

    T14の装甲が、極地の低温による耐弾劣化に対応してるって話、
    ロシアの顧客リストにそんな需要ないから、案外本気でシベリア、北極圏での紛争が勃発する未来を想定してるのかと
    どう考えても相手はチャイナしか

    • 匿名
    • 2020年 7月 07日

    将来的にAIも積んだら、暴走してしまうのかな?

    • 匿名
    • 2020年 7月 08日

    T-14が高いのではなく、T-72ベースとはいえT-90MSが安すぎるから、本来は比較対象にしてはいけない
    T-14でも充分安いけど、それでも高く感じて量産を渋らざるを得ないロシアの懐事情がやばいな

    • 匿名
    • 2020年 8月 06日

    T62ぐらいまでは、途中にオーバーホール入れても耐用限度が最大一万五千キロ走行で設計されてるとソ連亡命将校からのリークがあってる。のちのT72でも15年間使用をめどで設計されてると。西側に比べて著しく消耗が早いんでないの?
    価格の差はこういうとこに隠れてるのでは

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