海山との衝突で損傷した米原潜「コネチカット」について米海軍は「運用制限のない状態に復元することが可能」と判断、修理には最大31ヶ月間かかる可能性があるため、海軍への復帰は「2025年9月頃」になるかもしれないと報じられている。
参考:U.S. Navy Commences USS Connecticut (SSN 22) Repairs
コネチカットの修理がEDSRAで想定されている期間を目一杯つかうなら海軍への復帰は2025年9月頃になる予定
米海軍のシーウルフ級攻撃型原潜2番艦「コネチカット」は2021年10月、インド太平洋地域の国際水域で未知の海山に衝突して船首と舵の下部を損傷、本土の乾ドックで徹底的な調査を行い「コネチカットを運用制限のない状態に復元することが可能」と判断され、本格的な修理が始まっているらしい。
Damaged #submarine USS #CONNECTICUT SSN22 got underway from San Diego this afternoon 15 Dec after a 3-day stay. Her bow cone has been removed to expose the forward bulkhead; the pressure hull is behind it. Pretty rough ride…not to mention highly unusual pic.twitter.com/jg73X5Pv2f
— Chris Cavas (@CavasShips) December 15, 2021
海軍航空システム・コマンド(NAVSEA)の報道官は「コネチカットの修理はFY23 Extended Docking Selected Restricted Availability(EDSRA)に含まる予定で、31ヶ月間を想定しているEDSRAの終了までにコネチカットはサービスの復帰する」と明かしており、仮にコネチカットの修理がEDSRAで想定されている期間を目一杯つかうなら海軍への復帰は2025年9月頃になる予定だ。
Naval Newsは「今のところコネチカットの修理に必要な部品が発注された形跡はなく、修理にどれだけの資金が必要なのかも分かっていない」と報じており、米海軍は原潜運用に関する情報を機密事項に指定しているため、なぜコネチカットは海山に衝突したのか?、具体的にどれぐらい損傷しているのか?、修理期間は正確にどれぐらいかかるのか?などは謎だが、数年先にコネチカットが完全な状態で帰ってくることだけは確定した。
あとはサプライヤーの問題で修理計画が台無しにならいことを祈るしかない。
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※アイキャッチ画像の出典:Public Domain シーウルフ級攻撃型原潜2番艦「コネチカット」
アメリカの原潜事情に関してはサプライヤーの問題以上にドッグのキャパについてのほうが気になりますね
ただでさえ余裕がない原潜整備可能なドッグを一つ最大31ヶ月間もの間専属にする余裕はあるのでしょうか
「海山」という名前の中国艦船があったかな?と勘違いしてしまいました。