米ミサイル防衛局は16日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を想定したSM-3Block2Aの迎撃実験が成功したと発表して注目を集めている。
弾道弾迎撃ミサイル「SM-3Block2A」が初めてICBMを想定した目標破壊に成功
米海軍のアーレイ・バーク級駆逐艦「ジョン・フィン」はハワイ北東部で16日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を想定した目標に対して弾道弾迎撃ミサイル「SM-3Block2A」を発射、正確に標的を破壊することに成功した。
今回のICBM迎撃実験はアーレイ・バーク級駆逐艦に搭載されたAN/SPY-1Dではなく、C2BMC(Command Control Battle Management and Communications)ネットワークを通じたリモートエンゲージ機能を使用して行われたと米ミサイル防衛局が発表しており、ジョン・フィンはC2BMC経由で取得した情報を元にSM-3Block2Aを誘導してICBMを想定した目標を破壊したことになる。
リモートエンゲージ機能を簡単に説明するとアーレイ・バーク級駆逐艦に搭載されたAN/SPY-1Dだけで弾道ミサイルを捕捉して追跡しても、レーダーの探知範囲を短時間で通過するため迎撃対処時間が限られている。そのため複数のセンサーと連携してレーダーの探知範囲を広げることで迎撃対処時間を増やしたり、複数の弾道ミサイルを迎撃する時間的余裕をもたせることを狙っているのがリモートエンゲージ機能だ。
さらに言えばSM-3Block2Aの作動範囲を単体のセンサーでカバーするのはもはや不可能なので、SM-3Block2Aの性能を最大限に活かすならリモートエンゲージ機能は必要不可欠と言えるだろう。
そのため今回のICBMを想定した迎撃実験が成功したのはSM-3Block2Aとリモートエンゲージ機能、さらに複数のセンサー間でリアルタイムに情報共有を可能にしたC2BMCとの組み合わせによって実現したと見るべきかもしれない。
因みに米国が開発した弾道弾迎撃ミサイル「SM-3Block1A」は弾道ミサイルが宇宙空間で慣性飛行している段階(ミッドコース・フェイズ)で迎撃する兵器で準中距離弾道ミサイルまで迎撃することが可能だが、到達高度の関係で中距離弾道ミサイルに対しては限定的な迎撃能力しか備えておらず、大陸間弾道ミサイルに対しては全く届かない。
そのため中距離弾道ミサイルの迎撃に対応した「SM-3Block1B」を開発、さらに日米共同でミサイル本体の直径を34cm→53cmに大型化した「SM-3Block2A」を開発したことで大陸間弾道ミサイル迎撃に必要な高度に到達することが可能(※1)になったと言われている。
※1補足:SM-3Block1Aの最大到達高度は600km前後、SM-3BlockⅡAの最大到達高度は1,450km~2,350kmと示す資料があるが、これは公式に発表された数値ではないので正確な最大到達高度は不明のままだ。
どちらにしても今回の実験成功で「SM-3Block2A」は北朝鮮のICBM迎撃に必要な高度(最低でも1,200km~1,500km以上)まで到達することが出来ることを証明したことになるが、今年10月に北朝鮮が発表した新型ICBMは多弾頭型(1基のICBMに複数の弾頭を搭載して複数の目標を攻撃可能、これを迎撃するには複数のSM-3Block2Aが必要になるため迎撃側にとって非常に厄介な存在)だと言われているため実験成功を喜んでいる暇はない。
さらにロシアの短距離弾道ミサイル「イスカンデル」や極超音速滑空体(HGV)の登場で米国のミサイル防衛(MD)は抜本的な見直しを迫られており、今後どのようにミサイル防衛を実現・充実させていくのか注目される。
※アイキャッチ画像の出典:米ミサイル防衛局
これで一安心。後は打撃力を持つだけだ。
新型SM3成功おめでとう。でも色々と補助システムとか
追加の設備投資も必要になりそうな。
こうなると、イージス艦だけでの対応の限界があり
日本も何らかの弾道ミサイル対応の陸上基地を整備出来る戦略を練りなおした方がいいと思える。後は攻撃的な
衛生を開発して宇宙から撃ち落とすような兵器も必要かな。どちらにても、中国ロシアは相手では何をしても、
適当に対応してくるから兵器開発はエンドレス。
少し突っ込み入れるなら、中国ロシアは、SM3の本格的な迎撃システムあるのかな。火の海になる着弾数は北京、モスクワの方が多くなりそう。すぐ戦争にならないと思うからいいけどね。SM3の進歩は北朝鮮に圧を加えるには
相応の兵器。
むかしむかし、レーガン時代にSDIが唱えられた当初、専門家ですら弾丸で弾丸を撃ち落とす困難って否定的見解が圧倒的でしたが、40年かけてここまで来たか
なんとかの一念ってやつだ
垂直着陸できるロケットが「あんなのはフィクションの中だけ」って言われてたのが現実になった時もビックリした
自衛隊が北朝鮮によるアメリカ領域へのミサイル攻撃を迎撃する事が、法的だけでなく物理的にも可能になりましたね。まあ米軍は自力でもやるだろうが。
ただもしも弾道ミサイルをアメリカに向けて使うとしたらポツンと1発だけ、ってことは無いので迎撃能力は何重にあっても悪くないさ
アメリカの、そして日本のBMD能力は周辺国に対して圧倒的に進んでいるな…
そしてそのタイミングで中距離ミサイル戦力解禁
最強の盾を持つ者が矛も手に入れたら矛しか持っていない相手など一方的に殴り殺せる
SM-3 Block2Aを使える日本のイージス艦ってまだ「まや」一隻だけやなかった?
来年「はぐろ」が就役するけど、それでも2隻
必殺! 槍衾!
戦いは数だよアニキィ!
ミサイル防衛は『防衛』にあらず。これは真実なり。
相手の能力を抹殺し相互確証破壊を無力化することによってアメリカの覇権を確立する狙いしか見えない。
平和主義の観点からミサイル防衛に反対します。
本物の平和論者は、核バランスによる安定論を否定しますが?
はい、偽者のスレ煽りさんを朝から論破
その平和主義のあなたは、中露朝がそもそもミサイルを増強しているから対策を迫られている事についてはどうお考え?
そして、BMD反対って言うなら対案は?
真の平和主義の観点から、ミサイル防衛に賛成します。
真の平和主義者なので、ついでに核武装も賛成です。
お勤めご苦労様です。
もはや何処がスタンダードなのか判らないくらいに進化したな…
標準の意味壊れるなあ
次はレールガンとかレーザー砲ですか
そんなものはアニメの話、と言っているうちにひょっこり出てくるかも
どちらも形にはなっているけどね、あとはサイズやエネルギー供給の問題。
すごく疑問なんだけどレーザーやレールガンってIABMを撃ち落とせるほどの射程距離あるのか?
まずIABMが何なのか説明してもらわないと。
北朝鮮ぐらいならこれでもいいけど
中国の多弾頭核ミサイル飽和攻撃には対応できないので最終的には核武装しかない
アメリカも尖閣侵攻ぐらいならともかく日本のために中国と核の撃ち合いをやるかどうかは怪しいところ
いまのところ、米国が日本に核武装を認める可能性はゼロです。
その理由は、米国人は「報復権」を意識するから(江戸時代の”仇討ち”と同じ。あれも権利)。
日本に核武装を許せば、いつか(2発)撃たれる、と米国人は考えているんです。
日本核武装を容認し、公言したのは、米保守論客の故・チャールズ・クラウトハマーくらい。
日本核武装反対、が左右関係なく米国のコンセンサスなのです。
今回は知らないが、アメリカのICBM迎撃試験に用いるミサイルって、ロシアの10年先をいく、極音速、多弾頭弾を新規開発してるな。
迎撃試験失敗は大抵、極音速、多弾道弾。
何が有っても、韓国スレ出したがる主は、不満そうだね
隣国の動向に注視する事の何がおかしいんですか?
SM-3には日本の技術も使われています。
反日を国是とする某国は、自国のイージス艦にSM-3を搭載したいなどと、よもや言い出さないでしょうなあ。
反日国是に反してしまいますからなあ。プライドが許さないでしょうからなあ。