日本の菅首相は17日、オーストラリアのモリソン首相と首脳会談を行い自衛隊と豪軍との共同訓練等を行う際の法的枠組み「相互アクセス協定:Reciprocal Access Agreement RAA」について大枠で合意したと発表した。
相互アクセス協定の大筋合意に6年もかかったのは日本の死刑制度が原因
17日午前7時頃に日本に到着したーストラリアのモリソン首相は菅首相と首脳会談に望み、約6年間交渉が続けられてきた相互アクセス協定について大枠で合意した。このニュースはオーストラリアでも「中国との緊張状態を乗り越えるため両国は軍事関係を強化することで合意した、日本が米軍以外の軍隊に国内活動を許可する協定を結ぶのは60年ぶりのことだ」と報じている。
日本メディアもオーストラリアとのRAA大筋合意について「中国牽制で連携を強化」と報じており、両国とも一様に歓迎ムードだ。
ただ豪州メディアは日本の死刑制度について豪州軍がどの様に取り扱われるのか疑問を投げかけている。
そもそも相互アクセス協定の大筋合意に6年もかかったのは日本の刑法に死刑が存在するためで、自衛隊と演習を行う豪州軍兵士が日本滞在中に公務以外で重大犯罪を犯すと死刑に直面する可能性があり、死刑制度が廃止されたオーストラリアとの格差をどの様に埋めるのかがRAA交渉の障害となっていた。
豪メディアは「日本当局は豪州軍の兵士に死刑を免除することは無かったが、両国はケースバイケースで問題を解決する仕組みを立ち上げることで合意した」と報じているが、この仕組みがどの様に機能するのかは明らかにされていないと言っている。
参考:Australia and Japan agree ‘in principle’ to historic defence pact
結局、日本の死刑制度で停滞していたRAA交渉は「中国の脅威」という現実的な問題に直面して、ようやく大枠合意に辿り着いたというのが正解なのだろう。
因みに日本は現在、死刑制度がほぼ廃止された欧州(ベラルーシのみ死刑制度が存在)の英国やフランスと防衛協力強化を進めており、同じような問題で躓く可能性があるためオーストラリアと合意した「ケースバイケースで問題を解決する仕組み」を参考に対応することを日本は考えているのかもしれない。
管理人としては日本政府にオーストラリアと合意した「ケースバイケースで問題を解決する仕組み」について、きちんと説明をして欲しいところだ。
※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊
死刑制度の是非は置いておくとして、ケースバイケースの手段、方針が決められていなければことが起こったときに沖縄少女暴行事件やうるまの強姦殺人のように大きな問題になると思います。厳密なケースの方針策定は今のうち両国の司法側が進めなければいけませんね。願わくばケースバイケースが行き当たりばったりだと国民から指摘を受けないことを望むばかりです。
ケースバイケースって、要するに「その時考えよう」ってことじゃないの
オーストラリアの民間人が日本で重罪を犯せば
死刑の対象になることも当然あるかと思いますが、
公務外の軍人だと何故それが問題になるんでしょうか。
民間人と、公務外の軍人ってのは何か違うんでしょうか?
そりゃ、公務と言えない公務があるからでしょ
そう言うことを言っているんじゃないでしょ
それに、言える公務も言えない公務も公務は公務
マンガのに影響されすぎでは
例えば、民間人に偽装したテロリストを警備の過程で射殺した場合であっても、日本では正当防衛が成立しないと罪に問われてしまうのですね。
その結果、仮に無期懲役だったしても生きてさえいれば国家間交渉等で釈放させられる可能性はあるのですが、死刑の場合は執行されてしまった後ではどうにもなりません。
それを危惧してのことだと推測されます。
まあ、日本の死刑執行はとても遅いので間に合うとは思うのですが、海外からするとそんな事情は知りませんからね。
任務を頑張っているのにオマエ死刑な、なんて言われたらたまったものではないですが・・・自衛官も同じ条件なんですよね。
ちなみに、ほとんどの国の軍人は公務中・公務外に関わらず起訴された場合軍事法廷で裁かれるのはご存知だと思います。
軍法会議は専門知識を有する軍判事によって審理が進められるため作戦中の事件でも公正で正確な判決を期待できるのですが、逆にいうと副次的に軍人の権利擁護にもなっているんですね。
警備の過程なら公務になるので兵士個人は日本の国内法から免責されるよ。
今回の協定は両国内での軍事作戦自体を対象にしていないので例としては不適切だと思いますね。
演習やそのための兵站の共有などが対象なので、公務外での活動が日本の国内法対象になるのは当然。
可能性があるのは休暇中の兵士のふるまいの話、豪州は頭のおかしいことを言っているとしか思えない。
無期懲役の意味を理解してますか?終身刑じゃないから
いってはなんですが、日本国内で死刑相当の犯罪をおかす輩は例外なく死刑にするしかない
平時に軍人の免責はないし、そもそも死刑の適用される犯罪って具体的には私的な殺人しかないから
オーストラリアは何を言ってるんだろ
>両国はケースバイケースで問題を解決する仕組みを立ち上げることで合意した
まだ何も決まっていないんじゃないか、コレ。
わざとオーストラリア大使館などへ逃げさせて、オーストラリアの裁判所で
代理処罰させるとかでもしない限り、死刑回避なんて無理な気が。
これは知らなかった。
こういう意外と細かい部分で議論が停滞することもあるんだね。
人民解放軍が、印軍の人員に向けてマイクロ波兵器を使用した可能性が報じられているね
リンク
個人的には人間に使うなんて化学兵器攻撃と何ら変わらないと思うけど、中共はなんの躊躇いもなく使うところが凄い
アメリカが日米地位協定の改定を受け入れない理由の一つでもあるよねこれ
でもだからこそ後々の不平等条約につながりかねない問題だから
日本政府としても安易な妥協はできないっていう
日本政府はよく粘って交渉してると思うよ
しかしこういう理由で結果として不平等な地位協定になってしまう事や
その後の不平等条約の改定を相手側が呑まない理由についてマスコミは決して解説しないよね
アメリカも死刑存置国では?
日本による米兵への死刑の可能性をアメリカが受け入れる可能性があるかどうかの問題であって
アメリカが死刑存置国かどうかは全く関係がないんだな
ついでに言うと、これはあくまで理由の『一つ』であって
これだけが理由で日米地位協定が改定できないって話をしているわけではないから
念のため
アメリカにも存在する刑罰(連邦政府と30州)を、日本がアメリカ人に課すのは嫌だ、なんて言うわけないでしょう(笑)。だとしたら公務外の一次裁判権すら日本には渡さない筈だが、そうではない。
アメリカ人ではなく、アメリカ兵な
故意に曲解して※するのは見苦しいからやめよう
>アメリカが死刑存置国かどうかは全く関係がない
ということは、相手国がどうであるにせよ、日本側に死刑制度があることが障害となっている、ということですね?
なら、日豪間RAAが難産だった理由として、オーストラリアが死刑廃止国であることが上げられるのはおかしいと思いますが。
人が死ぬより(死刑)
国が死ぬ(中国対策をしないなら)はダメって事だけでは?
その割にはオーストラリアSASのまぁ凶暴なこと・・・
>自衛隊と演習を行う豪州軍兵士が日本滞在中に公務以外で重大犯罪を犯すと死刑に直面する可能性があり
基本的に故意犯で人が死なない限り死刑は求刑されないぞ。
つまり遵法精神に則って行動している限り死刑が求刑されることはまずない。
内乱予備罪とか外患誘致とか、軍がらみにはけっこうありましてね…
マジで日本の法律読んだか?呆れた
それ死刑適用されないから
?
外患誘致罪は死刑だけだぞ
日本で外患誘致罪が死刑なのをオーストラリアが心配するって、それオーストラリア人が裏切り者で日本に仇をなすケースしか考えられないよね
それを心配したり許す理由あるか?
しかも適応例はない
遵法精神に則らないならず者の存在を想定しているのです…
むしろ、遵法精神(軍の論理)にのっとって『非正規」職務を行った人が、死刑になる可能性を考慮しているんだと思うぞ。
法相が執行のサインをしない(便宜的な死刑凍結、終身刑化)と密約を交わせばワンチャンあるか?
現行の死刑制度や司法の独立性を保ちつつ、実質的に死刑を回避する方法は他に思いつかん。
ゴーンの件で広く知られるようになったが、死刑囚は刑務所ではなく、拘置所に留置される。
刑務中なので人権の制限は認められるのだが、あの狭い室内で終身刑というのは疑問だし、
ゴーンのとき実際に欧米人が騒いでいた。死刑判決なら、その通り死刑にすべき。
そういやさ、他の国と比べた上で日米地位協定を改正しろって意見で日本とその国の司法制度の違いに触れることって余りないよな
公務に起因する訪日で、非公務の時間における刑事罰として死刑の可能性があることが問題なんだよね。(別話だけどアメリカは死刑あるよね、地位協定改訂に応じない理由は別だよな)
そらま日本も「特別扱いしまーす」とは言えんよな。
制度化するなら地位協定のような特待にしなきゃならんし頭のいたいところ。オーストラリアにとっても将来日本がハムラビ法典のごとく厳罰化に向かう可能性は否定できないので、現状死刑は故意犯にとどまるといってもいいよとは言えない。
結局、司法に行政が介入できる余地を残し、「ケースバイケースにしまーす」としか言えないよ。賢いやり方に思えます。
オーストラリアやイギリスは、死刑存置国のアメリカとは同種の協定を結んでいないのですか?
沖縄の米兵に治外法権で裁判権をもってない日本がオーストラリアには死刑に拘るんだな。強いものにへつらい弱い者に居丈高になる。日本外交の姿そのものだね
今回と同じく公務中以外は日本に裁判権あるし、米軍属が無期懲役を受けた事もある。いい加減な事を書くな。
バカめ。問題になっているのは日本への引き渡しに関してだ。そしてそれも是正しようと頑張っている。
原理原則と無知に基づく情報でしか考えられないから左派はメジャーになれねーんだよ
醜い悪意に満ちたデマ書き込みは、筆者ごと削除すべき。
所詮この世は弱肉強食。
それが嫌なら強くなるしかない。
死刑が国家による殺人だと言うなら被疑者の逮捕拘束は国家による拉致監禁なわけだが、なぜ後者は認められるのか論理的整合性はあるのか?
少なくとも被疑者をその場で射殺するような国に言われる筋合いは無いわ。
私は死刑反対。 論理的に死刑は正当化できない。
貴兄の疑問だが、まったく異なる。
今日の刑罰は教育刑であり、人間の更生可能性を前提としている。
一方の死刑は応報(仕返し)以外の何物でもなく、応報をよしとしない限り、論理的に正当化できない。
原始社会以来の応報を抑制し、刑罰を社会制度化してきたのが刑法の歴史であって、
死刑は明確にそれに反するので、死刑には反対する。
欧米が死刑を廃止するのは、誤処罰が過去数回あったからで、
誤処罰をした場合に死刑は取り返しがつかないから。
日本で死刑を正当化する論が優勢なのは、国が裁判を誤る可能性を考慮してないからであって、そのような盲信は危険である。
どんな屁理屈をこね回そうが死刑廃止国が軒並み日本より治安の良い、殺人の少ない国にならない限り死刑廃止には何の説得力もない。
少なくとも殺された被害者を無視し殺人者の人権だけを守れと叫ぶ死刑反対派がこの国で多数派になる日は来ないだろうね。
見識としては否定しないが、これは法律論スレでやってくれ
オーストラリアを口実にしないでね
死刑だって社会に対する教育刑(抑止)だろうに
>日本で死刑を正当化する論が優勢なのは、
え?そうなの?知らなかった。
もちろん日本国内で日本人に統計を取った結果だよね?
豪州内でこれに反対していた連中は「軽い傷害や窃盗などでも死刑に処される可能性がある」とかデマを吹聴してましたね。
まぁデマな訳だが、それだけ日本の司法に信用がないのも事実。少しづつ変わりつつあるが密室尋問を何とかしないと。ゴーン脱出の時にも日本司法への不信からくる報道目立ってたでしょ。
あと死刑が存在すること事態への嫌悪感だからそこは粛々と説明するよりはない。日本人が犯罪現場でいとも簡単に射殺が起こることを受け入れられないのと同じ。
頭の中が江戸時代で止まってるんだろうから勘弁してやって…
そいつらの背後に誰がいるのやら、事実無根の騒ぎを起こして日豪の関係を阻害したい連中はw
おぞましい連続殺人犯やテロリストが生き延びているのを見ると、遠い外国の話でもムカつく。死刑廃止は世紀の愚行だと思う。でも外国には外国の価値観があるのだろうから仕方ないか…
ところで写真のパラマッタ(アンザック級)、フェイズドアレイレーダーの形と配置位置になんとも言えない違和感が。
このキモさ、ブリテン兵器に通じるところがある。やはり血筋なのかw
自衛艦のレーダーだって、慣れるまではかなり違和感あったぜ。ブリッジの上にサロンパス貼ってる印象がなかなか抜けなかった
これ日本じゃ大枠合意なんて言っているけど、オーストラリア側の大手新は日本と防衛協定を締結って大きく報道しているね。
そりゃ大枠合意の話し合いに国のトップがこのコロナ禍で来るわけないよねぇ…
しかもオーストラリアじゃ帰国者には2週間の施設待機が決まりだから、トップも当然2週間政務が滞る事を承知で来日したんだからさ。
豪軍がアフガン人39人を「違法に殺害」、豪司令官
リンク
早速死刑モノの大事件のニュースが……